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僕の誕生日に・・・
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「・・・誕生日プレゼントがコレって、頭おかしいんじゃないの?」
いつもは放課後にお邪魔する事が多い彼女の部屋だが、今日は土曜日だった。僕の誕生日に合わせて彼女にお呼ばれしたのだ。そして、誕生日のプレゼントとして〝一つ言う事を聞いてくれる〟と言う彼女に、心からの願いを告げたところ、帰って来たのが先のセリフだった。
久し振りに彼女のドン引き顔を見た。僕はマゾではないけれど、彼女になら蔑まれるのも悪くない。現に僕のシンボルも臨戦態勢に入ろうとしている。
「・・・何か勃起して来てない?」
おっと、気付かれた。まだズボンも脱いでいないのに。
「目敏いね?」
「見慣れてるから」
なるほど。
当たり前の様に僕のソレを見慣れていると言う彼女に、何だかちょっとキュンとしてしまった。
(いけないな・・・)
僕たちの間に恋愛感情は無い。ただ持て余した思春期の疼きを慰める為に身体を重ねているだけだ。しかし、彼女と共に過ごす内にDANDAN心惹かれてしまっているのを、僕はもう誤魔化す事ができないでいた。
(でも・・・)
これは予感であり同時に確信でもあるのだが、僕が彼女に恋をして、ソレを彼女に悟られてしまったら、僕たちの関係は終わってしまうだろう。何故なら、彼女は僕の事をそう言う対象としては一切考えていないからだ。彼氏が欲しいなら僕なんかと逢っていないで彼女に見合った格好良い男と遊びに行く事だろう。だから、今日も僕は自分の気持ちから目を逸らして、ただ下半身の衝動だけに身を任せる。
「でも、君が言ったんだよ。僕の誕生日だから、何でも一つ言う事を聞いてくれるって」
「まあ、言ったけどさァ・・・」
彼女は僕が手渡したモノを見て、限界まで口を横に開いて見せた。
「それでコレが出て来んのは予想外だよ・・・」
そうだろうか?
僕が彼女にしたお願い。
「ニーハイ履いてって言っただけじゃん」
「キモオタかよ・・・」
「キモオタだよ。知ってるでしょ?」
彼女は手に持った黒のニーハイソックスを見下ろして、もう一度溜め息を吐いた。
「でも、僕の言い分も聞いてよ。ニーハイが好きなのは確かにオタクっぽくてキモいかも知れない。だけど、君だって学校とかネカフェとか、そう言う人にバレちゃうかもって所で声を我慢しながらエッチするのが好きだよね?それは人によっては変態っぽいって思うんじゃない?・・・違うよ。悪いなんて言ってない。怖いから睨まないでください。ただ僕が言いたいのは、性癖とか好みって言うのは人それぞれで、他人にとやかく言われる事じゃ無いって事。で、僕はニーハイとか好きだけど、君は普段は絶対履いてくれないじゃない?いや、別にそれはそれで良いんだよ。いつも通りのハイソックスを履いている君もかなり好きだし。・・・キモい?知ってるよ。で、話を戻すけど、君にニーハイを履かせる絶好のチャンスを僕が逃す訳無いんだよ」
「あー・・・、なんつーか・・・」
いつもバシッと歯切れの良い彼女が、珍しく言葉を探して言い淀んでいる。しかし、やがては決然と口を開いた。
「クソきめぇな、テメェ」
実に気持ちの良い切れ味だった。僕は心の中だけで決して少なくない量の血を吐きながら、それでも己の欲望の為に彼女に迫る。
「で、履いてくれるんだよね?何でも言う事聞くって言ってたもんね?」
「必死か。どんだけ見てぇんだよ?」
「もうすんごい見たい。想像しただけでアレがはち切れそうになる」
「ホントにきめぇな!・・・あ、わっ!」
後ずさりした彼女が、ベッドに膝カックンをされる様な恰好で仰向けにコロンと転がった。ミニスカートが翻って彼女の下着が見え・・・と思ったら、キュロットスカートだったらしい。これはこれで彼女によく似合っているし、可愛いと思います。
僕は彼女の身体と一緒にベッドに放り出されてしまったニーハイソックスを手に取って、ベッドにペタンと座り込んだ彼女の足元に跪いた。色白だが健康的な脚線が大胆に露出されている。このままでも素晴らしい事は間違いないが、今日はもう少し僕好みに染めさせて貰おう。
「ちょ、何して・・・」
僕が何をしようとしているか、彼女もきっとわかっている。だから僕は何も答えずに、そっと彼女の左足を持ち上げた。
「ん・・・」
小さく声を漏らした彼女が、左足の指を一度ぎゅっと閉じた。きっと僕が足の裏に指を這わせたからくすぐったかったのだろう。
そのまま彼女の左足を自分の右膝に置いて、両手でニーハイソックスを準備する。滑らかな手触りはそれだけで気持ちが良いが、コレに中身が入ると思うと堪らない物があった。
「・・・」
「・・・」
観念したのだろうか。彼女は無言で僕を見下ろしている。
僕はおもむろに両手でニーハイソックスを縮めて行った。当たり前だが、人に靴下を履かせるのは初めてだ。うまい方法などわからないが、何となくそのままでは滑りが悪くてうまく通って行かないだろうと想像が付く。
縮めた靴下を、まずは彼女の足先を覆う様に被せた。そこから順番にくるぶし、足首、ふくらはぎ、膝、太ももと黒の布地で彼女の肌を覆って行く。
「ほう・・・」
僕の口から漏れる溜め息は感嘆か、あるいは興奮か。しかし、まだ満足はできない。僕は心なしか少し震えている指先を駆使して、そっと彼女の左足を床に下ろした。無論、次は右足だ。
二度目と言う事で少しだけ手慣れて来た。僕は一度目よりもスムーズに彼女の右足を黒く彩りながら、何とも言えない興奮を感じていた。
彼女の服を脱がした事はこれまでに何度もある。その度に僕は飽きる事など微塵も無く毎回新鮮な興奮と感動を覚えているが、今のこの状況はどうだろう。今までは脱がせる対象だった彼女に、僕の手で靴下を履かせているのだ。それも、僕が自分の性癖に従って選んだニーハイソックスを。
「ヤバ・・・」
「は?」
「何かもう・・・幸せです・・・」
「・・・」
もはや何も言ってくれなくなった彼女の冷たい視線が突き刺さる。しかし、それすらも今の僕にとっては背筋をゾクゾクさせてくれるスパイスでしかない。
そして、そして、そして。
彼女の両足がニーハイソックスの装着を完了した。
「素晴らしい・・・」
「口調変わってんぞ」
ニーハイソックスとキュロットスカートの間に、約10cmほど太ももが露出している。誰が名付けたか、所謂〝絶対領域〟だ。彼女の脚は元から白くて、とても綺麗だったが、靴下の黒さとの対比が一層それを際立たせている。また、脛から足首にかけての細さと、膝を境目にした太ももの肉感。その対比と言うのもまた素晴らしい。
僕は未だ床に跪いたまま、更に彼女の脚に顔を寄せた。
「きもいって・・・」
彼女のうんざりした様な声は、今の僕の耳には届かない。否、聞こえてはいるのだが、そちらに向けられる意識のリソースが残っていないのだ。僕の全ては今、目の前の太ももとニーハイソックスに向けられている。
だって、見て欲しい。
靴下と肌の境目で太ももの肉が若干プニッとしているのだ。柔らかな太ももがタイトな靴下に締め付けられる事で発生するこの〝プニッ〟に、僕は太陽に匹敵する興奮を感じた。
「・・・・・・」
僕は、無言のまま両手を伸ばし、彼女の脚を触り出した。
「んふ・・・。くすぐったい」
いつもは太ももを撫でる事が多いが、今日はそれだけではあまりにももったいない。つま先から太ももまで、靴下に覆われている部分を余すところなく。指先でくすぐる様に、あるいは手のひら全体で揉み込む様に。
そして、露出している絶対領域を超えてキュロットスカートの中にまで。しかし、今はあくまでも彼女の脚を楽しむ時間だ。付け根のギリギリまでは触れても、まだその先の裂け目には到達しない。
手だけでは、この至宝を楽しみ尽くすには足りない気がした。だから僕は躊躇なく彼女の太ももに顔を埋めて、
「す———っ、は———っ、ス———っ、ふううううぅぅぅ———っ・・・」
「ちょいちょい・・・」
深呼吸だけではない。頬ずりもする。吸い付く地肌と滑らかな靴下。どちらも最高以外の言葉が見つからない。
「興奮し過ぎだって・・・」
そんな事を言われても。
と、不意に彼女が右足を持ち上げた。そのまま左足の上に重ねて、いわゆる足を組んだ姿勢になる。
「・・・・・・」
僕の眼前に現れた、太もも同士が重なり合った部分のムニムニ感を凝視していると、また彼女の右足が動いた。
「あう」
股間でギンギンに張り詰めていたアレが圧迫されたのだ。言うまでも無く彼女の右足の仕業である。
「ん-?どうしたァ?」
白々しく言いながら、彼女の足が柔らかく僕を責め立てる。手や口ほど器用では無く、その動きはぎこちない。しかし、逆にその辿々しさの所為で動きの先が読めず、不規則な快感を与えて来る。
「あ、うぅ」
「んはっ。何その声」
「君も変な笑い方出てるよ・・・」
「ふーん」
彼女の足の動きから遠慮が無くなった。グニグニと容赦なく僕の股間を踏み潰す彼女の右足には僕が履かせたニーハイソックス。これで感じるなと言う方が無理だろう。
「あ・・・ちょっともうヤバい・・・」
さすがにズボンもパンツも着用したままの今の状態で果てる訳には行かない。否、それも気持ち良さそうではあるが、ここは僕の家では無いのだ。帰りの事を考えるとこのまま身を委ねるのはダメ過ぎる。
「ちょ、まずいって・・・」
「何が?」
しかし、彼女は足の動きをむしろ強めて来た。
「あ、ちょ、ほんとにダメだって・・・。あ!いや、ソレ気持ち良すぎ・・・!ヤバい、ほんとにマズ・・・あ・・・!あっ!あっ!あっ!・・・・・・・・・・・ああ・・・」
僕は彼女の太ももに顔を埋めて身体を震わせた。強烈な快感と共に一瞬だけ股間がカッと熱くなり、すぐに冷たくなって来る。
顔を上げて上目遣いで彼女を睨む。かなり恨めしそうな表情になっている自覚があった。
「ねえ・・・僕、着替えなんか持って来てないんだけど」
「・・・まあ、ちょっと調子乗り過ぎた・・・かな?」
さすがに悪いと思っているらしい。珍しく素直に非を認める彼女だったが、それで収めてあげられる程、僕はまだ大人では無い。
「きれいにしてよ」
「は?」
僕は彼女の前で仁王立ちして見せた。
「ほら」
「・・・・・・」
盛大な罵倒が返って来るかと思ったが、意外にも彼女はすんなりと僕のズボンに手を掛けた。一気にパンツごと引き下ろされて、粘液に濡れた股間が空気に触れてスースーする。
「・・・グチャグチャなんだけど」
嫌そうに彼女が言うが、
「誰の所為?」
「チッ・・・」
舌打ちはご愛嬌。
僕のソレは先端から中程に掛けて白い粘液に塗れていた。彼女はそっと舌を伸ばして、根元から上に向かって拭う様に舐めてくれる。
ところで、彼女は今まで僕の精液を口に含む事はあっても、飲み込んだ事はない。だから、今回も口の中のモノをティッシュに吐き出すのだろうと思っていたのだが、彼女はなかなかすぐ傍のボックスティッシュに手を伸ばさなかった。僕は自分のソレを彼女の舌が這い回る感触に上擦った息を吐きながらも、彼女の頭頂部とティッシュを交互に見比べてしまう。
「ん・・・終わったよ」
「え?」
結局、最後まで彼女はティッシュを使う事無く掃除を終えてしまった。しかも、言葉もはっきりと発音している。口に粘液を溜めたままではこうはいかなだろう。
「えっと、ティッシュは?」
「は?」
彼女は思いっきり眉をしかめて〝何言ってんだ、テメェ〟みたいな顔をしているが、微かにわざとらしさを感じる。
「僕の、飲んじゃったの?」
半ば確信しながら問い掛けた。
「・・・・・・まあ」
そっぽを向きながら短く答える彼女。
「・・・そっか。初めてだよね、飲んでくれたの」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ」
すこし気恥ずかし気にそう答える彼女に、僕は胸の中に言い知れない衝動が巻き起こるのを感じた。
それは愛おしさだった。あるいは恋しさ。いわゆる恋愛感情だ。だけど、僕らの間に恋愛感情が挟まる余地は無い。邪魔なんだ、こんな物。
「・・・しよう」
僕は彼女が座るベッドの上に上がり込みながらそう言った。股間のアレは行為に支障が無いくらいには臨戦態勢になっている。
「うん」
彼女が頷いたを確認して、そのまま覆い被さった。気が付けば僕の中にもう先程の甘ったるく生温い感情は見当たらない。代わりに燃えるような性欲がある。その炎の様な熱さで以って、不要な心が灰になって消えてしまう事を願った。
「・・・僕たちは恋人じゃないもんね」
「は?当たり前でしょ?」
何言ってんの?と彼女は吐き捨てる様に言った。だけど、その横顔はほんの少しだけ寂しそうにも見えて、
「・・・何でもない」
僕は自分の自意識過剰っぷりに辟易としながら、彼女にキスをした。
いつもは放課後にお邪魔する事が多い彼女の部屋だが、今日は土曜日だった。僕の誕生日に合わせて彼女にお呼ばれしたのだ。そして、誕生日のプレゼントとして〝一つ言う事を聞いてくれる〟と言う彼女に、心からの願いを告げたところ、帰って来たのが先のセリフだった。
久し振りに彼女のドン引き顔を見た。僕はマゾではないけれど、彼女になら蔑まれるのも悪くない。現に僕のシンボルも臨戦態勢に入ろうとしている。
「・・・何か勃起して来てない?」
おっと、気付かれた。まだズボンも脱いでいないのに。
「目敏いね?」
「見慣れてるから」
なるほど。
当たり前の様に僕のソレを見慣れていると言う彼女に、何だかちょっとキュンとしてしまった。
(いけないな・・・)
僕たちの間に恋愛感情は無い。ただ持て余した思春期の疼きを慰める為に身体を重ねているだけだ。しかし、彼女と共に過ごす内にDANDAN心惹かれてしまっているのを、僕はもう誤魔化す事ができないでいた。
(でも・・・)
これは予感であり同時に確信でもあるのだが、僕が彼女に恋をして、ソレを彼女に悟られてしまったら、僕たちの関係は終わってしまうだろう。何故なら、彼女は僕の事をそう言う対象としては一切考えていないからだ。彼氏が欲しいなら僕なんかと逢っていないで彼女に見合った格好良い男と遊びに行く事だろう。だから、今日も僕は自分の気持ちから目を逸らして、ただ下半身の衝動だけに身を任せる。
「でも、君が言ったんだよ。僕の誕生日だから、何でも一つ言う事を聞いてくれるって」
「まあ、言ったけどさァ・・・」
彼女は僕が手渡したモノを見て、限界まで口を横に開いて見せた。
「それでコレが出て来んのは予想外だよ・・・」
そうだろうか?
僕が彼女にしたお願い。
「ニーハイ履いてって言っただけじゃん」
「キモオタかよ・・・」
「キモオタだよ。知ってるでしょ?」
彼女は手に持った黒のニーハイソックスを見下ろして、もう一度溜め息を吐いた。
「でも、僕の言い分も聞いてよ。ニーハイが好きなのは確かにオタクっぽくてキモいかも知れない。だけど、君だって学校とかネカフェとか、そう言う人にバレちゃうかもって所で声を我慢しながらエッチするのが好きだよね?それは人によっては変態っぽいって思うんじゃない?・・・違うよ。悪いなんて言ってない。怖いから睨まないでください。ただ僕が言いたいのは、性癖とか好みって言うのは人それぞれで、他人にとやかく言われる事じゃ無いって事。で、僕はニーハイとか好きだけど、君は普段は絶対履いてくれないじゃない?いや、別にそれはそれで良いんだよ。いつも通りのハイソックスを履いている君もかなり好きだし。・・・キモい?知ってるよ。で、話を戻すけど、君にニーハイを履かせる絶好のチャンスを僕が逃す訳無いんだよ」
「あー・・・、なんつーか・・・」
いつもバシッと歯切れの良い彼女が、珍しく言葉を探して言い淀んでいる。しかし、やがては決然と口を開いた。
「クソきめぇな、テメェ」
実に気持ちの良い切れ味だった。僕は心の中だけで決して少なくない量の血を吐きながら、それでも己の欲望の為に彼女に迫る。
「で、履いてくれるんだよね?何でも言う事聞くって言ってたもんね?」
「必死か。どんだけ見てぇんだよ?」
「もうすんごい見たい。想像しただけでアレがはち切れそうになる」
「ホントにきめぇな!・・・あ、わっ!」
後ずさりした彼女が、ベッドに膝カックンをされる様な恰好で仰向けにコロンと転がった。ミニスカートが翻って彼女の下着が見え・・・と思ったら、キュロットスカートだったらしい。これはこれで彼女によく似合っているし、可愛いと思います。
僕は彼女の身体と一緒にベッドに放り出されてしまったニーハイソックスを手に取って、ベッドにペタンと座り込んだ彼女の足元に跪いた。色白だが健康的な脚線が大胆に露出されている。このままでも素晴らしい事は間違いないが、今日はもう少し僕好みに染めさせて貰おう。
「ちょ、何して・・・」
僕が何をしようとしているか、彼女もきっとわかっている。だから僕は何も答えずに、そっと彼女の左足を持ち上げた。
「ん・・・」
小さく声を漏らした彼女が、左足の指を一度ぎゅっと閉じた。きっと僕が足の裏に指を這わせたからくすぐったかったのだろう。
そのまま彼女の左足を自分の右膝に置いて、両手でニーハイソックスを準備する。滑らかな手触りはそれだけで気持ちが良いが、コレに中身が入ると思うと堪らない物があった。
「・・・」
「・・・」
観念したのだろうか。彼女は無言で僕を見下ろしている。
僕はおもむろに両手でニーハイソックスを縮めて行った。当たり前だが、人に靴下を履かせるのは初めてだ。うまい方法などわからないが、何となくそのままでは滑りが悪くてうまく通って行かないだろうと想像が付く。
縮めた靴下を、まずは彼女の足先を覆う様に被せた。そこから順番にくるぶし、足首、ふくらはぎ、膝、太ももと黒の布地で彼女の肌を覆って行く。
「ほう・・・」
僕の口から漏れる溜め息は感嘆か、あるいは興奮か。しかし、まだ満足はできない。僕は心なしか少し震えている指先を駆使して、そっと彼女の左足を床に下ろした。無論、次は右足だ。
二度目と言う事で少しだけ手慣れて来た。僕は一度目よりもスムーズに彼女の右足を黒く彩りながら、何とも言えない興奮を感じていた。
彼女の服を脱がした事はこれまでに何度もある。その度に僕は飽きる事など微塵も無く毎回新鮮な興奮と感動を覚えているが、今のこの状況はどうだろう。今までは脱がせる対象だった彼女に、僕の手で靴下を履かせているのだ。それも、僕が自分の性癖に従って選んだニーハイソックスを。
「ヤバ・・・」
「は?」
「何かもう・・・幸せです・・・」
「・・・」
もはや何も言ってくれなくなった彼女の冷たい視線が突き刺さる。しかし、それすらも今の僕にとっては背筋をゾクゾクさせてくれるスパイスでしかない。
そして、そして、そして。
彼女の両足がニーハイソックスの装着を完了した。
「素晴らしい・・・」
「口調変わってんぞ」
ニーハイソックスとキュロットスカートの間に、約10cmほど太ももが露出している。誰が名付けたか、所謂〝絶対領域〟だ。彼女の脚は元から白くて、とても綺麗だったが、靴下の黒さとの対比が一層それを際立たせている。また、脛から足首にかけての細さと、膝を境目にした太ももの肉感。その対比と言うのもまた素晴らしい。
僕は未だ床に跪いたまま、更に彼女の脚に顔を寄せた。
「きもいって・・・」
彼女のうんざりした様な声は、今の僕の耳には届かない。否、聞こえてはいるのだが、そちらに向けられる意識のリソースが残っていないのだ。僕の全ては今、目の前の太ももとニーハイソックスに向けられている。
だって、見て欲しい。
靴下と肌の境目で太ももの肉が若干プニッとしているのだ。柔らかな太ももがタイトな靴下に締め付けられる事で発生するこの〝プニッ〟に、僕は太陽に匹敵する興奮を感じた。
「・・・・・・」
僕は、無言のまま両手を伸ばし、彼女の脚を触り出した。
「んふ・・・。くすぐったい」
いつもは太ももを撫でる事が多いが、今日はそれだけではあまりにももったいない。つま先から太ももまで、靴下に覆われている部分を余すところなく。指先でくすぐる様に、あるいは手のひら全体で揉み込む様に。
そして、露出している絶対領域を超えてキュロットスカートの中にまで。しかし、今はあくまでも彼女の脚を楽しむ時間だ。付け根のギリギリまでは触れても、まだその先の裂け目には到達しない。
手だけでは、この至宝を楽しみ尽くすには足りない気がした。だから僕は躊躇なく彼女の太ももに顔を埋めて、
「す———っ、は———っ、ス———っ、ふううううぅぅぅ———っ・・・」
「ちょいちょい・・・」
深呼吸だけではない。頬ずりもする。吸い付く地肌と滑らかな靴下。どちらも最高以外の言葉が見つからない。
「興奮し過ぎだって・・・」
そんな事を言われても。
と、不意に彼女が右足を持ち上げた。そのまま左足の上に重ねて、いわゆる足を組んだ姿勢になる。
「・・・・・・」
僕の眼前に現れた、太もも同士が重なり合った部分のムニムニ感を凝視していると、また彼女の右足が動いた。
「あう」
股間でギンギンに張り詰めていたアレが圧迫されたのだ。言うまでも無く彼女の右足の仕業である。
「ん-?どうしたァ?」
白々しく言いながら、彼女の足が柔らかく僕を責め立てる。手や口ほど器用では無く、その動きはぎこちない。しかし、逆にその辿々しさの所為で動きの先が読めず、不規則な快感を与えて来る。
「あ、うぅ」
「んはっ。何その声」
「君も変な笑い方出てるよ・・・」
「ふーん」
彼女の足の動きから遠慮が無くなった。グニグニと容赦なく僕の股間を踏み潰す彼女の右足には僕が履かせたニーハイソックス。これで感じるなと言う方が無理だろう。
「あ・・・ちょっともうヤバい・・・」
さすがにズボンもパンツも着用したままの今の状態で果てる訳には行かない。否、それも気持ち良さそうではあるが、ここは僕の家では無いのだ。帰りの事を考えるとこのまま身を委ねるのはダメ過ぎる。
「ちょ、まずいって・・・」
「何が?」
しかし、彼女は足の動きをむしろ強めて来た。
「あ、ちょ、ほんとにダメだって・・・。あ!いや、ソレ気持ち良すぎ・・・!ヤバい、ほんとにマズ・・・あ・・・!あっ!あっ!あっ!・・・・・・・・・・・ああ・・・」
僕は彼女の太ももに顔を埋めて身体を震わせた。強烈な快感と共に一瞬だけ股間がカッと熱くなり、すぐに冷たくなって来る。
顔を上げて上目遣いで彼女を睨む。かなり恨めしそうな表情になっている自覚があった。
「ねえ・・・僕、着替えなんか持って来てないんだけど」
「・・・まあ、ちょっと調子乗り過ぎた・・・かな?」
さすがに悪いと思っているらしい。珍しく素直に非を認める彼女だったが、それで収めてあげられる程、僕はまだ大人では無い。
「きれいにしてよ」
「は?」
僕は彼女の前で仁王立ちして見せた。
「ほら」
「・・・・・・」
盛大な罵倒が返って来るかと思ったが、意外にも彼女はすんなりと僕のズボンに手を掛けた。一気にパンツごと引き下ろされて、粘液に濡れた股間が空気に触れてスースーする。
「・・・グチャグチャなんだけど」
嫌そうに彼女が言うが、
「誰の所為?」
「チッ・・・」
舌打ちはご愛嬌。
僕のソレは先端から中程に掛けて白い粘液に塗れていた。彼女はそっと舌を伸ばして、根元から上に向かって拭う様に舐めてくれる。
ところで、彼女は今まで僕の精液を口に含む事はあっても、飲み込んだ事はない。だから、今回も口の中のモノをティッシュに吐き出すのだろうと思っていたのだが、彼女はなかなかすぐ傍のボックスティッシュに手を伸ばさなかった。僕は自分のソレを彼女の舌が這い回る感触に上擦った息を吐きながらも、彼女の頭頂部とティッシュを交互に見比べてしまう。
「ん・・・終わったよ」
「え?」
結局、最後まで彼女はティッシュを使う事無く掃除を終えてしまった。しかも、言葉もはっきりと発音している。口に粘液を溜めたままではこうはいかなだろう。
「えっと、ティッシュは?」
「は?」
彼女は思いっきり眉をしかめて〝何言ってんだ、テメェ〟みたいな顔をしているが、微かにわざとらしさを感じる。
「僕の、飲んじゃったの?」
半ば確信しながら問い掛けた。
「・・・・・・まあ」
そっぽを向きながら短く答える彼女。
「・・・そっか。初めてだよね、飲んでくれたの」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ」
すこし気恥ずかし気にそう答える彼女に、僕は胸の中に言い知れない衝動が巻き起こるのを感じた。
それは愛おしさだった。あるいは恋しさ。いわゆる恋愛感情だ。だけど、僕らの間に恋愛感情が挟まる余地は無い。邪魔なんだ、こんな物。
「・・・しよう」
僕は彼女が座るベッドの上に上がり込みながらそう言った。股間のアレは行為に支障が無いくらいには臨戦態勢になっている。
「うん」
彼女が頷いたを確認して、そのまま覆い被さった。気が付けば僕の中にもう先程の甘ったるく生温い感情は見当たらない。代わりに燃えるような性欲がある。その炎の様な熱さで以って、不要な心が灰になって消えてしまう事を願った。
「・・・僕たちは恋人じゃないもんね」
「は?当たり前でしょ?」
何言ってんの?と彼女は吐き捨てる様に言った。だけど、その横顔はほんの少しだけ寂しそうにも見えて、
「・・・何でもない」
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