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八章 上洛
十二.正月の急襲
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一五六九年(永禄十二年)、正月四日。
岐阜城の千畳台に宿老、重臣達が揃って年賀に来ていた。
だがそこに翔隆の姿は無い。
去年陽炎と戦った際に負わされた矢傷が化膿して、悪化して熱を出して寝込んでいたのだ。
睦月も熱を出していたので、子供達は皆静かに過ごすように言い聞かせられて、屋敷は静寂に包まれていた。
翔隆は肩がズキズキと痛んで中々休めずにいた。
〈…痛み止めも効かない……〉
光征が必死に薬を作って塗っても効かず、忠長が《癒し》ても駄目だった。
翔隆が苦しんでいると、ふいに額の布が冷たくなる。
〈…気持ちいい……〉
ぼんやりと目を開けると、拓須が居た。
「た……くす…」
睦月を…そう言おうとすると、スウッと肩の痛みが消えて楽になり、翔隆は眠りに落ちた。
拓須が傷を癒したのだ。
〈手間の掛かる…〉
矢に毒でも仕込まれていたのを放っておくからだろう。
拓須は静かに溜め息を吐いてから睦月の側に行く。
睦月はうわ言で翔隆の名を呼び続けていた。
…何かの夢でも見ているのだろうか…?
拓須は仕方無く睦月を抱き抱えて翔隆の隣に寝せる。
すると睦月がやっと安心したかのように静かになった。
「全く…」
少しの間でも、翔隆が居なくても平気にならないのだろうか…?
拓須が部屋を出ると、広間で陽楼が文机を置いて黙々と系図を書いていた。
その姿はよく狭霧でも見ていたので、拓須は側に行って紙を手に取る。
「…筆をよこせ。暇だから手伝ってやる」
「はっ」
陽楼は拓須に場所を明け渡して、自分は床で書いた。
〈…〝手伝ってやる〟…?!〉
初めて聞く言葉に、陽楼は驚いて思わず拓須を見た。
拓須は優しい表情で書いている。
それも初めて見る顔だったので、驚きながらも陽楼は顔を伏せて書く。
いつも狭霧では厳しい表情しか見ていなかったので、戸惑っていたのだ。
「そ、その…お茶を、注いで参ります…」
「ん…」
拓須は何も気にせずに書いている。
女達が皆洗濯に出ているので、陽楼がお茶を淹れた。
そこに天井から忠長が降りてくる。
「お師匠様、看病代わります」
「ん」
その返事で忠長は翔隆の部屋に向かう。
「うわ、そんなにくっついて…汗でびしょびしょだ…おい光征、手伝いに来い!」
庭にいる光征を呼ぶと、二人で翔隆と睦月の着替えをさせた。
紅草景臣は蒼司、一成、疾風、冬青と共に子供達と修行に出ている。
〈そういえば…〉
ふと拓須は床で書を書く陽楼を見る。
〈冬青と兄妹の筈だが…何もしないな〉
身分も明かさないし、翔隆にも報告していない。
まあ特に気にする事もないのだろう、と拓須は書を書く。
二日後には、翔隆はすっかり元気になっていた。
しばらく寝込んでいたので、早朝から鍛錬に向かう。
今日は珍しく大雪だ…。
すると一成と疾風と光征と蒼司と忠長も来た。
折角なので一成と手合わせをする。
疾風は光征と、蒼司は忠長と手合わせをしていた。
刃を交えながら翔隆はふと思う。
〈一成は強いな…〉
修隆譲りなのだろう…。
そこに景臣と陽楼も来て手合わせをし始めた。
どれ程の強さだろう、と見ていると疾風にも劣らない程の腕前に驚かされる。
いや、二人共疾風より強いだろう。
「…一成、交代してもいいか?」
「はい」
一成はすぐに刃を弾いて鞘に収める。
すると翔隆は二人の方へ行く。
「手合わせ願えるか?」
そう聞くと二人は止まって、景臣が下がる。
「実力が知りたい…手加減無用で交えてくれ」
そう言い、翔隆は陽楼に強い一刀を放つ。
陽楼はそれを弾いて攻撃に転じた。
一撃が鋭く重い…陽炎に鍛えられたのだろうか?
「従兄弟殿は強いのだな」
「いえ、まだまだです!」
言いながら陽楼は冷や汗を搔く。
まるで隙が無い…どこをどう切っても弾かれ、躱され、いなされてしまう…。
息が切れた時に、首元に刃を置かれた。
「…参りました!」
「ん…次は景臣だ」
そう言うと、景臣が一礼して刀を手にした。
本気を出しても敵わないのは分かっているが、実力を見て貰わねばならないので景臣は殺す気で切り掛かった。
しかし全て弾かれていなされる。
〈強過ぎる…!〉
とてもではないが、自分では相手にもならないだろうと悟った。
一撃を弾くと、景臣は後ろに下がる。
「参りました」
「ん…」
翔隆は答えて周りを見る。
蒼司が《気》の刃で忠長と切り合っているのを見て側に行く。
「中々指南出来なくて済まないな」
「いえ、なんとか形だけは…」
蒼司が答えて、忠長が喋る。
「体術なら習いましたが…」
「拓須にか?」
「はい。お師匠様の蹴りは最強ですからね!」
笑って忠長が言うと、翔隆はクスクスと笑った。
「確かにな……さて、戻るぞ!」
「はっ!」
朝餉の後で、睦月の看病をしてから岐阜城に年賀に向かった。
「おめでとう存じます」
挨拶をすると、信長から盃を頂いたので飲む。
「体はもういいのか」
「はい」
「そうか、それでーーー」
言い掛けた時に、小姓が駆け込んでくる。
「申し上げます!将軍家より使者が参られました!」
「通せ」
言うと同時に使者が走り込んできて平伏する。
「二日前に六条御所が三好に攻められました!何卒、将軍様をお助け下さいませ!!」
「!すぐに援軍に行く!!支度をせい!」
「は、はっ!!」
小姓・近習が慌てて支度に取り掛かる中で、翔隆も立ち上がって外に出た。
まずは信長の馬を用意せねばなるまい。
法螺貝が鳴らされて出陣の報せが響き渡る中で、宿老と重臣達が慌てて駆けていく。
翔隆は信長の愛馬に鞍を掛けて、蹄の点検をする。
それが済んだら次はーーーと動き掛けて止まる。
〈私の役目では無かったんだった…〉
いつもの癖で動いていたが、これは自分の仕事では無い。
それよりも、自分も支度をしなくては…そう思い城を出ると、疾風、光征、忠長、蒼司、一成が駆けて来るのが見えた。
「翔隆様!一体何処に出陣ですか?!」
光征が聞く。翔隆は村正を背負い紐を肩に掛けながら言う。
「将軍が襲われたらしい。これより都に行くが、蒼司は景臣や陽楼らと共に岐阜に残れ。光征と一成と忠長は武宮の下へ行き、狭霧に備えて警戒をしておけ。私は信長様と共に都へ行く」
「はっ!」
答えて皆が散ると翔隆は農夫達を手伝いに行く。
小荷駄を積んでいると、馬借(馬で荷物を運ぶ業者)の者達が言い争いを始めた。
「なにするんだ!」
「この荷はそっちのモンだに!」
「どれも同じ荷だと言っただろう?!」
翔隆が言い争う者達を引き離している所に、信長が馬で通り掛かった。
「何の騒ぎだ!」
「荷の重さが違うと言い合いをしまして…」
「…こんな時に…退け」
信長は馬から降りて、全ての荷物を改めた。
「どれも同じだ、急げ!」
そう急かして信長は馬に乗る。
そして翔隆を見る。
「おみゃあは何をしている」
「え?あ、荷を…」
「早う轡を取らんか!」
「はい!」
いきなり叱られて翔隆は驚きながらも轡を取って走り出した。
後ろを見ると、小姓達が四・五人馬を走らせて来ていた。
「信長様、もう少し待たれた方が…」
「その間に討たれたら何とするのだ!」
確かにその通りなのだが、軍勢が整わなくては戦うに戦えないのではなかろうか…?
〈信長様も無謀だからな…すぐに一人でも駆けてしまう…〉
しかも大雪なので視界も悪い。
翔隆は馬が道から逸れないように注意しながら走った。
信長は二日で京に着いた。
供の者は十騎程…そのまま六条の御所に駆け込んでいく。
「上様!」
「おお、弾正忠!弾正忠が参ったぞ!!」
意外にも足利義昭は元気そうだった。
「ご無事ですか?!」
信長は息を切らしながら駆け寄る。
すると、周りに守っていた明智光秀や細川藤孝などが集まる。
「うむ」
足利義昭が答えて、戦況を細川藤孝が説明した。
桂川辺りで戦い、敵を討ち取ったとの事。
信長は追い付いた小姓達に周りの警戒をさせる。
〈信長様は、こういう人を敬うよな…〉
尾張守護代である斯波義銀の時もそうだった。
敬って尊重していた…。
翔隆も周りの警備に行く。
〈一族にも、そんな人が居るのだろうか…?〉
敬い尊敬するようなーーーと、考えて思い出す。
〈ああ、拓須は崇められているんだったな…〉
不知火にも居るのだろうか?
そんな事を考えていると光征がやってくる。
「小競り合いはありましたが、落ち着きました」
「そうか…引き続き、都の警備に当たってくれ」
「はっ」
光征は答えて走っていく。
その後ろ姿を見送り、翔隆は後からやってくる小姓達の誘導をした。
岐阜城の千畳台に宿老、重臣達が揃って年賀に来ていた。
だがそこに翔隆の姿は無い。
去年陽炎と戦った際に負わされた矢傷が化膿して、悪化して熱を出して寝込んでいたのだ。
睦月も熱を出していたので、子供達は皆静かに過ごすように言い聞かせられて、屋敷は静寂に包まれていた。
翔隆は肩がズキズキと痛んで中々休めずにいた。
〈…痛み止めも効かない……〉
光征が必死に薬を作って塗っても効かず、忠長が《癒し》ても駄目だった。
翔隆が苦しんでいると、ふいに額の布が冷たくなる。
〈…気持ちいい……〉
ぼんやりと目を開けると、拓須が居た。
「た……くす…」
睦月を…そう言おうとすると、スウッと肩の痛みが消えて楽になり、翔隆は眠りに落ちた。
拓須が傷を癒したのだ。
〈手間の掛かる…〉
矢に毒でも仕込まれていたのを放っておくからだろう。
拓須は静かに溜め息を吐いてから睦月の側に行く。
睦月はうわ言で翔隆の名を呼び続けていた。
…何かの夢でも見ているのだろうか…?
拓須は仕方無く睦月を抱き抱えて翔隆の隣に寝せる。
すると睦月がやっと安心したかのように静かになった。
「全く…」
少しの間でも、翔隆が居なくても平気にならないのだろうか…?
拓須が部屋を出ると、広間で陽楼が文机を置いて黙々と系図を書いていた。
その姿はよく狭霧でも見ていたので、拓須は側に行って紙を手に取る。
「…筆をよこせ。暇だから手伝ってやる」
「はっ」
陽楼は拓須に場所を明け渡して、自分は床で書いた。
〈…〝手伝ってやる〟…?!〉
初めて聞く言葉に、陽楼は驚いて思わず拓須を見た。
拓須は優しい表情で書いている。
それも初めて見る顔だったので、驚きながらも陽楼は顔を伏せて書く。
いつも狭霧では厳しい表情しか見ていなかったので、戸惑っていたのだ。
「そ、その…お茶を、注いで参ります…」
「ん…」
拓須は何も気にせずに書いている。
女達が皆洗濯に出ているので、陽楼がお茶を淹れた。
そこに天井から忠長が降りてくる。
「お師匠様、看病代わります」
「ん」
その返事で忠長は翔隆の部屋に向かう。
「うわ、そんなにくっついて…汗でびしょびしょだ…おい光征、手伝いに来い!」
庭にいる光征を呼ぶと、二人で翔隆と睦月の着替えをさせた。
紅草景臣は蒼司、一成、疾風、冬青と共に子供達と修行に出ている。
〈そういえば…〉
ふと拓須は床で書を書く陽楼を見る。
〈冬青と兄妹の筈だが…何もしないな〉
身分も明かさないし、翔隆にも報告していない。
まあ特に気にする事もないのだろう、と拓須は書を書く。
二日後には、翔隆はすっかり元気になっていた。
しばらく寝込んでいたので、早朝から鍛錬に向かう。
今日は珍しく大雪だ…。
すると一成と疾風と光征と蒼司と忠長も来た。
折角なので一成と手合わせをする。
疾風は光征と、蒼司は忠長と手合わせをしていた。
刃を交えながら翔隆はふと思う。
〈一成は強いな…〉
修隆譲りなのだろう…。
そこに景臣と陽楼も来て手合わせをし始めた。
どれ程の強さだろう、と見ていると疾風にも劣らない程の腕前に驚かされる。
いや、二人共疾風より強いだろう。
「…一成、交代してもいいか?」
「はい」
一成はすぐに刃を弾いて鞘に収める。
すると翔隆は二人の方へ行く。
「手合わせ願えるか?」
そう聞くと二人は止まって、景臣が下がる。
「実力が知りたい…手加減無用で交えてくれ」
そう言い、翔隆は陽楼に強い一刀を放つ。
陽楼はそれを弾いて攻撃に転じた。
一撃が鋭く重い…陽炎に鍛えられたのだろうか?
「従兄弟殿は強いのだな」
「いえ、まだまだです!」
言いながら陽楼は冷や汗を搔く。
まるで隙が無い…どこをどう切っても弾かれ、躱され、いなされてしまう…。
息が切れた時に、首元に刃を置かれた。
「…参りました!」
「ん…次は景臣だ」
そう言うと、景臣が一礼して刀を手にした。
本気を出しても敵わないのは分かっているが、実力を見て貰わねばならないので景臣は殺す気で切り掛かった。
しかし全て弾かれていなされる。
〈強過ぎる…!〉
とてもではないが、自分では相手にもならないだろうと悟った。
一撃を弾くと、景臣は後ろに下がる。
「参りました」
「ん…」
翔隆は答えて周りを見る。
蒼司が《気》の刃で忠長と切り合っているのを見て側に行く。
「中々指南出来なくて済まないな」
「いえ、なんとか形だけは…」
蒼司が答えて、忠長が喋る。
「体術なら習いましたが…」
「拓須にか?」
「はい。お師匠様の蹴りは最強ですからね!」
笑って忠長が言うと、翔隆はクスクスと笑った。
「確かにな……さて、戻るぞ!」
「はっ!」
朝餉の後で、睦月の看病をしてから岐阜城に年賀に向かった。
「おめでとう存じます」
挨拶をすると、信長から盃を頂いたので飲む。
「体はもういいのか」
「はい」
「そうか、それでーーー」
言い掛けた時に、小姓が駆け込んでくる。
「申し上げます!将軍家より使者が参られました!」
「通せ」
言うと同時に使者が走り込んできて平伏する。
「二日前に六条御所が三好に攻められました!何卒、将軍様をお助け下さいませ!!」
「!すぐに援軍に行く!!支度をせい!」
「は、はっ!!」
小姓・近習が慌てて支度に取り掛かる中で、翔隆も立ち上がって外に出た。
まずは信長の馬を用意せねばなるまい。
法螺貝が鳴らされて出陣の報せが響き渡る中で、宿老と重臣達が慌てて駆けていく。
翔隆は信長の愛馬に鞍を掛けて、蹄の点検をする。
それが済んだら次はーーーと動き掛けて止まる。
〈私の役目では無かったんだった…〉
いつもの癖で動いていたが、これは自分の仕事では無い。
それよりも、自分も支度をしなくては…そう思い城を出ると、疾風、光征、忠長、蒼司、一成が駆けて来るのが見えた。
「翔隆様!一体何処に出陣ですか?!」
光征が聞く。翔隆は村正を背負い紐を肩に掛けながら言う。
「将軍が襲われたらしい。これより都に行くが、蒼司は景臣や陽楼らと共に岐阜に残れ。光征と一成と忠長は武宮の下へ行き、狭霧に備えて警戒をしておけ。私は信長様と共に都へ行く」
「はっ!」
答えて皆が散ると翔隆は農夫達を手伝いに行く。
小荷駄を積んでいると、馬借(馬で荷物を運ぶ業者)の者達が言い争いを始めた。
「なにするんだ!」
「この荷はそっちのモンだに!」
「どれも同じ荷だと言っただろう?!」
翔隆が言い争う者達を引き離している所に、信長が馬で通り掛かった。
「何の騒ぎだ!」
「荷の重さが違うと言い合いをしまして…」
「…こんな時に…退け」
信長は馬から降りて、全ての荷物を改めた。
「どれも同じだ、急げ!」
そう急かして信長は馬に乗る。
そして翔隆を見る。
「おみゃあは何をしている」
「え?あ、荷を…」
「早う轡を取らんか!」
「はい!」
いきなり叱られて翔隆は驚きながらも轡を取って走り出した。
後ろを見ると、小姓達が四・五人馬を走らせて来ていた。
「信長様、もう少し待たれた方が…」
「その間に討たれたら何とするのだ!」
確かにその通りなのだが、軍勢が整わなくては戦うに戦えないのではなかろうか…?
〈信長様も無謀だからな…すぐに一人でも駆けてしまう…〉
しかも大雪なので視界も悪い。
翔隆は馬が道から逸れないように注意しながら走った。
信長は二日で京に着いた。
供の者は十騎程…そのまま六条の御所に駆け込んでいく。
「上様!」
「おお、弾正忠!弾正忠が参ったぞ!!」
意外にも足利義昭は元気そうだった。
「ご無事ですか?!」
信長は息を切らしながら駆け寄る。
すると、周りに守っていた明智光秀や細川藤孝などが集まる。
「うむ」
足利義昭が答えて、戦況を細川藤孝が説明した。
桂川辺りで戦い、敵を討ち取ったとの事。
信長は追い付いた小姓達に周りの警戒をさせる。
〈信長様は、こういう人を敬うよな…〉
尾張守護代である斯波義銀の時もそうだった。
敬って尊重していた…。
翔隆も周りの警備に行く。
〈一族にも、そんな人が居るのだろうか…?〉
敬い尊敬するようなーーーと、考えて思い出す。
〈ああ、拓須は崇められているんだったな…〉
不知火にも居るのだろうか?
そんな事を考えていると光征がやってくる。
「小競り合いはありましたが、落ち着きました」
「そうか…引き続き、都の警備に当たってくれ」
「はっ」
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その後ろ姿を見送り、翔隆は後からやってくる小姓達の誘導をした。
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