鸞翔鬼伝 〜らんしょうきでん〜

紗々置 遼嘉

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一章 天命

十一.真実〔四〕

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「遅いッ!!」

 本丸に着いた早々、信長に怒鳴られた。
…まあ、出立して五日も経っているのだから、怒らぬ方がおかしいだろう。
「申し訳、ありません…」
翔隆はうなだれて、言う。
「何処へ行っておった! 返答次第ではただでは済まさぬぞッ!」
「はっ、あのっ俺………っ」
言い掛けて、ハッとした。
今、言おうとしたのは、〔一族〕の事だ。

  「一族の事はむやみに話すな」

  「主君を持つという事を、よく考えよ」

義羽景凌の言葉が、脳裏をよぎる。
 〝一族の事を話す〟という事は、その者にも一族というのが〝どの様なものか〟を教える、という事で…―――。
それは、つまり…集落を襲われた時の様に―――……〝命〟を狙われる、という事に繋がるのではないか!?
義成達でさえ互角であった者に、信長達が敵う筈もないっ!
「申し訳ありません……!」
それを思うと、ただ平伏して謝るしかなかった。
その眼から、ポタポタと涙を流して……。
〝何か訳が有る〟…内蔵助達はそう察し、黙って見守った。
信長も、それを悟って口調を和らげる。
「…男が、むやみに泣くものではない」
「は……」
涙を拭って顔を上げると、そこには優しい〝主君〟が居た。
「良い。無理に、答えずとも良い。それよりも傷を癒せ」
そう言われて、肩口に傷があるのを今更ながらに実感した。
…思い出したくもない、傷……。
その内に池田勝三郎と丹羽万千代が、手当と着替えをさせてくれる。
「…俺は……〝人〟ではありませぬ…」
「知っておるわ」
「〝今川〟には―――――俺と同じく、〝人〟ではない者が…居ます。…とても…強い、…俺の……」
涙ぐみ、唇を噛み締める。
翔隆は、首を振って続けた。
「俺は…その者達と……戦わねば、ならない…のです…っ」
「………そうか。大儀であった」
「…っ!」
その一言がじーんと心に染み渡り、嬉しさに眉を寄せる。
 すると、信長はころりと表情を変えて言う。
「時に、話がある」
「はい」
「我が娘を、娶らぬか?」
「はあっ?!」
翔隆は、素っ頓狂な声を上げる。
「娘の篠を、姿る気はないかと申しておるのだ」
 娘というと………まだ、生まれたばかりの〝濃姫〟の子ではないかっ!!
「でっですが、篠姫は〝大事な姫〟ではありませんか! 姫といえば、大名達との―――…」
言い掛けて、やめる。
そう―――――〝姫〟とは〝政略結婚〟の道具…。
濃姫との大切な〝姫〟だからこそ、そんな風に扱いたくないのだろう…。
 その証拠に、姫の存在すら〝侍女の子供〟として報告してある。
この事を知っているのは、ごく身近で信頼出来る者…平手政秀・塙直政・池田勝三郎・丹羽万千代・佐々内蔵助ら一部の小姓衆だけである。
「今すぐとは言わぬ。七年後に娶ればいい」
七年後…といっても、その頃でもまだ八歳の少女ではないか。かといって、翔隆は断る術を持たない。
「はあ…」
まるっきり実感が沸かなかったが、そう答えた。



 傷を癒す為に一日休暇を与えられて、翔隆はさっさと《力》で傷を治し、城下町をふらついていた。

〈済みません、信長様…。肝心な事が…言えなかった……。でも、言ってしまったら大変な事になる……許して下さい。…俺は――――〝師匠〟と、戦わなければならなくなるかも…しれないのだから…。取り戻す事が、間違ってないと…信じ…て……〉
 そう考えながら歩いていると、ドンッと人とぶつかって、相手が尻餅を突いた。
「あっ! 大丈夫か…」
言い掛けて、真っ赤になって差し延べた手を止める。

   覚えている――――――

 集落が堕ちたあの夜、寂しくて辛い孤独の中で唯一…優しく、手当てをしてくれた娘だ。
「あ…あの時の…」
娘の方も覚えていたらしく(まあ〝鬼〟で有名なのだから当然だが…)少し頬を赤らめて立ち上がる。
周りの人々の〝白い視線〟など気にもせず、二人は暫く見つめ合った。
「あの時は助かったよ、似推里」
「名前、覚えててくれたのね…」
「〝命の恩人〟…だからな。…何か礼をしなくては…あっ俺、今信長様に仕えているんだ。…少しなら銭が入るから…だから…その……」
「いいわよ、お礼なんて。それじゃ、あなたが困るじゃないの」
「別に困らないよ。着る物は…塙様が用意して下さるし…食べ物は木の実や草があるし、買う物なんて無いんだ。だから、さ…その…〝鬼〟からの礼だと思って…」
照れながら、しどろもどろに言う翔隆を見て、似推里はくすっと笑う。
「いいわ、分かった! 一っ番高い〝くし〟をねだってあげる!」
「…それは…ちと困る」
苦笑して言うと、似推里はくすくすと笑った。

いつの間にか、二人は自然と歩いていた。
「お前、不思議な奴だな」
微笑を浮かべながら、翔隆が言った。
「え?」
「俺の事を怖がらないし…こうしていると……心が和む」
「…何か、あったの?」
鋭い娘だ…。
「色々と、な…」
翔隆は深く溜め息を吐いて、空を見上げた。
「似推里、俺は鬼だ…」
「髪や目の色が人と違うだけじゃないの。それのどこが〝鬼〟なの?」
「…それだけなら、良かったんだが…」
悲しげな目をして、眉をひそめて答えた…。
「?」
似推里は不思議そうに首を傾げ、立ち止まる。

 気が付けば、河原にいた。
風が、優しく彼女の黒髪をなびかせている。
「…余り、俺に関わらぬ方がいいぞ」
翔隆は俯いて言った。
「何故?」
「そう……言われても困るんだが………」
 そう言った、その時!
「ククククク…」
という、いやらしい笑い声が響いた。
翔隆は咄瑳に似推里を後ろに回し、庇う様に振り向く―――――そこには、男が立っていた。

 忘れもしない!!

その左目を覆う赤い布も、長くてざんばらな髪も、異形な朱槍も!!

  陽炎!!

 集落を漬し、睦月達を奪った男!
翔隆は背に手を掛けた…が、ある筈の物がない!
いつも背にしている小刀を、置き忘れてきてしまったのだ! ……何たる不覚!

 〝刀は武士の命〟だというのに!

とにかく焦心しながらも身構えると、陽炎の後ろから〝新蓮〟と名乗り、義成を連れ去った張本人まで現れた。
「な、何?」
似推里が怯えて翔隆の背にすがる。
こんな時に…何故、現れるのか―――!
二対一……しかも、こちらは守らねばならない者までいる。
〈どうする…?! 陽炎も新蓮も強いっ! …この娘を守らねば…しかし、今この娘を逃がしたとしても、狙われる…!〉
考えれば考える程、頭が混乱してくる。
……指導し、助けてくれていた〝師〟を失って精神もまいっている。
こんな状況下で、どうすればいいのか分からない。

じりじりと、追い詰められる………。



  それを、遠くから見守る者が居た。
――――信長達一行だ。

たまたま通り掛かったのだが…
「殿、何やら危うい様子。助勢をした方が…」
塙直政が言う。
佐々内蔵助らなどは、すぐ様飛び出して行きそうな態勢だ。
だが信長は無言でじっと見つめている。


 その間にも、翔隆らは河に足を付けていた。
翔隆は、焦心しながら呟く。
(似推里…俺がなんとか奴らを引き付ける。その間に逃げろ…)
「……っ」
この時になって、初めて似推里は〝鬼〟という言葉の意味を悟った。
そうは言ったものの、この男を相手にどうやって逃れられるというのか。
「ククク…無駄な足掻きを!」
陽炎は、冷笑しながら槍を用いる。
手加減しているのか、はたまた楽しんでいるのか、似推里を庇いながらでも避けられた…かすってはいたが。
だが、避けるにも限度がある。
似推里が足を滑らせたり、しがみついてくるので防戦もままならない。

  この娘だけは、死なせない!

翔隆は必死の思いで似推里を抱き締め、敵に背を向けて走り出した。
「愚かな」
その隙を見逃す筈もなく、新蓮がその背に向けて《霊術》を放った。
光が一条の矢となり、新蓮の手から一直線に翔隆に向かっていった。
「ぐっ……!」
「きゃああああ!!」
それは、翔隆の左腕を貫通し似推里の背をも貫いた。
「似推里っ!!」
翔隆はすぐ様、似推里を抱いて生死を確かめる。
 …今にも、こと切れそうな息……!
「いお…り………っっ!」

  とくん…。

癒す間もなく、鼓動が途絶えた。
その側で、陽炎が笑う。
「ふん。〝女〟なぞ邪魔なだけなのだ」
(…さぬ…)
翔隆は体を小刻みに震わせて呟く…。
「ん…?」
「許…さん…っ!」
ユラリと立ち上がり、翔隆はギッと新蓮を睨み付けた。
「絶対に許さぬっ! 貴様だけはッ!!」
叫ぶと同時に暗雲が立ち込め、稲妻が翔隆の周囲に幾重にも落ち、バチバチと弾けた。
「…っ!」
陽炎は危機を察して、その場を飛び退く。
すると《守りの印》を結んだ新蓮が近付いてくる。
「どうやら、〝怒り〟によって本来持つ《力》が覚醒してしまった様ですな」
冷静に言う。
当の本人は雷の雨の中で目を吊り上げ、こちらを見据えている。
「貴様らだけはあぁ! 俺が、倒すっ!!」
正気ではない。稲妻が交差し、確実に陽炎と新蓮だけに落ちてくる。
「チィッ! 小癪な…」
陽炎は忌まわしげに素早く避け、新蓮は《印》で防ぐ。
「ここは引いた方が賢明かと…!」
新蓮が焦りながら言う。
陽炎は舌打ちして、ちらりと翔隆を見た。
〈…見くびったか…。いや、これが奴〝本来の力〟…。稲妻―――――とは、な…〉
意味ありげに心で呟き、陽炎は新蓮と共に消えた。
 残された翔隆は、放心しながらも〝敵〟がいない事を察知し、稲妻を収めて横たわる似推里の横に膝をく。

  ―――――!?

似推里の頬に触れて、ハッと正気に返った。
〈……! まだ温かい…!〉
僅かだが、生命の息吹を感じる。
翔隆の脳裏に、一つの《術》が浮かぶ。

  今ならまだ間に合う!

 そう―――集落を無くす前日に拓須から習った《蘇生回復の術》を使えば!
〈…確か…修験と陰陽の……〉
必死に思い出しながら、ごくっと息を呑む。
 …落ち着け。
果たして成功するか?
 ちゃんと使えるか?
そんな不安を振り払い、翔隆は《術》を実行した。

意識を集中し、印を結んで目を瞑り、暫く何かをぶつぶつと唱えてから、カッと目を見開く。
「ノウマク・サンマンダ・ボダナン・バク!!」
柔らかな光が、翔隆の体から似推里の体に流れ込む…。
そして、ひゅうっと音を立てて似推里が息を吹き返した。
〈生き返った…! 良かった………っ!〉
喜びを噛み締め、翔隆は似推里の傷を癒そうと、全身全霊を込めて《霊力》を注ぎ込む。


 似推里は、辛そうに眉をしかめて目を開けた。
「あ…あたし、は……?」
辺りを見ても、誰も居ない。
ただ、ボロボロになった小袖が自分に掛けられているだけ…。



 一部始終を見ていた信長一行は、余りの出来事に唖然としていた。

「殿…」
丹羽万千代が問うが、何も答えない。
そんな万千代の頭を塙直政が撫でて微笑み、小声で信長に言う。
(殿、正しく〝鬼〟ですな)
「ん…」
信長は、ニヤリとして空を見上げた。

 一方、翔隆は清洲城の側の、森の中にある新しい小屋に居た。

……そこに、居る筈の人は誰も居ない。

だが〝今〟はそんな事よりも、さっきの〝己の力〟に驚愕し、小屋の真ん中で震える両拳を握り締めていた。
〈俺が…やった、のか………?〉
…無我夢中に放出した《力》。
確かに、自分の意志で稲妻を操った。
蘇生と他人の治癒は、まぐれかもしれないが…。
〈…〝一族の力〟か…!? これが、俺の《力》なのかっ?! これ、が……〉
いや、違う!

  これだけではない筈だっ!!
もう一人の自分が、否定する。
〈もっと修行すれば? もっと違う《力》が使えるのではないか…?! …《力》は一つとは、限らない! もっと…もっと修行して…強くなれば……!!〉
決意すると、翔隆は文を書き始める。
そしてバッと立ち上がり、外に飛び出すと口に手を当てる。
 ピイ―――イイ …口笛が、遠くまで鳴り響く。
暫くすると、漆黒の烏が遥か遠くから現れ、翔隆の肩に舞い降りてきた。
『カアァ』
「呼び立てて済まんな、風麻呂かざまろ。これを、信長様の下へ届けてくれないか?」
そう言いながら、風麻呂の足に文をくくる。
すると風麻呂はカアと一鳴きして、飛び立った。
〈信長様…済みません……〉
心で呟き、翔隆は走り出す。
向かうはいつもの〝修行場〟………。


信長は、いつもの河原で相撲を取っていた。
今日の相手は万千代である。
「くううう!」
「ほらもっと力まんかッ!」
褌を取り合って踏ん張っている所に、烏が飛んできた。
それを見付けて、内蔵助が指を差しながら叫ぶ。
「殿! 烏めが向かって来ますぞ!」
信長は手を止め、空を見上げる。
烏はカアーと鳴いて、舞い降りてきた。
信長はそれを腕に止まらせ、まじまじと見つめる。
「ん…? 文…」
足の文を外すと、中を見てニタリとする。

  信長様
  昼までは出仕至します
  それ以外の時は、俺の自由に
  させて下さい
   翔隆

ククク…思わず声が漏れた。
「ご苦労」
そう言って烏を放すと、万千代が寄ってくる。
「どうか、なさいましたか?」
問い掛けるが、信長はただ烏を見送っているだけである。
〈〝鬼〟…か―――――。クククク…面白い。果たして誠、わしの見込んだ通りに育つか否か……とくと見せて貰うぞ、翔隆!〉
信長は一人で笑った。
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