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第一章 始まりの館
Chapter82 バザー!
8時にバザーが始まると、貴族の子供達が駆けてくる。
それを見てアルシャインがみんなに言う。
「いい?昨日教えた通りにね。大きな声で売り込みをしては駄目よ。下品だと思われるからね。それから、男の子は〝お坊ちゃん〟女の子は〝お嬢様〟、大人の女性は…一人の時は〝お嬢様〟、子連れなら〝奥様〟。大人の男性は〝旦那様〟よ」
「若い男性は〝若旦那〟でしょ?」とルベルジュノー。
そんな所に、女の子が2人やってきて人形を見る。
「この人形の目、宝石だわ!」
「これ欲しい、お母様~!」
そう呼ぶと、母親と思しき人物とメイド2人がやってくる。
「この人形を2つ下さる?」
「はい」
アルシャインは落ち着いて答えて、盗難防止のシールを剥がして女の子2人に渡した。
すると女の子達は隣のマンジュウを見る。
マリアンナが代金をメイドから受け取る。
「お母様、これ食べてみたいわ」
女の子の一人が言うので、アルシャインが微笑んで言う。
「お嬢様、グリーンティーと一緒だと食べやすいですよ」
「…じゃあそれとこの黒マンジュウと緑マンジュウ2つずつね、お母様はお野菜がいいわよね?」
「ええ、そうね。あちらで頂きましょうか」
女性が言って女の子2人と共にテーブル席に行き、メイド2人が代金を払ってコップとお皿とスプーンをトレイに乗せて持っていった。
「…なんか、貴族って疲れるね…」
見ていたアルベルティーナが呟く。
「アイシャママに任せるわ」
ユスヘルディナも言い、袋詰めをする。
「そんな~、手伝ってよ~」
アルシャインが苦笑いで言いながら次の貴族の相手をする。
するとクリストフとノアセルジオが手伝ってくれた。
「団子を10個ずつ、はい少々お待ち下さい」
ノアセルジオが丁寧にテキパキと注文を受けて紙に書いていく。
(いつの間にそんな丁寧な言葉習ったの?)
こっそりとアルシャインが聞くと、ノアセルジオはにっこり笑って答える。
(マスターグレアムの所で、色々と習うついでに)
その返答に感心しながらもアルシャインはメイド達に品物を渡した。
お昼近くには、みんなで交代でサンドイッチを1つずつ食べる。
〈…忙しいけど物足りないわ~…〉
そう考えながらパンを焼いていたら、平パンではなく丸パンを作っていた。
「ちょっとアイシャママ、ハンバーガーじゃないんだから!」
気付いたリナメイシーが焼く寸前で取り上げてこね直した。
「あはは、ごめんごめん…いつもはもっと色んな種類作るから、何だか物足りなくなっちゃって…」
「そのハンバーガーは、売り物ではないんですか?」
会話を聞いていた紳士が注文した紅茶を受け取りながら聞く。
「今日はサンドイッチなんです」
そうアルベルティーナが答えると、奥から来たカシアンが言う。
「レタスとトマトソースなら持って来てるが…」
するとアルシャインが駆け寄って来て奥に置いてある大きな鍋の中身を見て笑顔になる。
「これ!昨日の夜の?」
「ああ…昼飯に使うかと思って入れといたんだ」
「じゃあランチはトマトソースハンバーガーとステーキハンバーガーで売りましょう!」
そう言いアルシャインが張り切って料理をし始めた。
途端にトマトソースとバターのいい匂いが辺りに充満して、匂いに釣られた男性客や子供で人だかりが出来る。
するとメルヒオールとティナジゼルも注文に参加した。
「ステーキハンバーガーとトマトソースハンバーガーがあります!」とティナジゼル。
「スイーツなら団子やマンジュウがオススメですよ!」とメルヒオール。
いつもお店で追加注文を取ったり、売り込みをして回るので慣れたものだ。
次々に注文が入り、一気に忙しくなった。
「トマト…カシアン!街に行ってトマトとレタス!ピクルスもあったら買ってきて!」
「俺が行くよ!」
答えてリュカシオンが走っていった。
ルベルジュノーとレオリアムは食器を回収して裏で洗う。
お客さんが待っている間に、アルシャインはフィナアリスに代わって貰ってお土産を売り込む。
「お嬢様のお土産に可愛いリボンはいかがですか?お坊ちゃまには木彫りのチェス駒もありますよ~」
明るく笑顔で言うと、紳士達はお土産を見て買ってくれる。
〈…そういえば、仕事から帰ってらしたお父様っていつも分からないお土産をくれていたけど…こうやって買ってたのかしら〉
ふとそんな昔を思い出しながらも、アルシャインは喜ばれそうな物だけを売った。
ランチが過ぎてから、アルシャインはまた料理をする。
「小麦粉、ミルクでホワイトソース♪バターと塩コショウも忘れずにっと!はーい、角ウサギのステーキピッツァ、ホワイトソースよ~」
さつきは1つずつしかサンドイッチを食べられなかったので、みんなにだけピッツァを焼いて一切れずつ食べた。
するとそこに、今度は近隣の出店スペースからの買い出し部隊がなだれ込んできた。
「サンドイッチ下さい!」
「ステーキハンバーガー5個下さい!」
「ミートソースハンバーガー3個とステーキハンバーガー3個とサンドイッチ5個下さい!」
慌てて先に食べていたユスヘルディナとティナジゼルとクリストフが対応して注文を取る。
「はいはーい、すぐパテを焼きますね~」
ピッツァを頬張ってからアルシャインがアルベルティーナとリナメイシーとマリアンナと共に料理を作ると、隣のスペースにも人だかりが出来た。
「マンジュウ全種類、10個ずつ下さい!グリーンティーは10個で!トレイで運びますから!」
「こっちは団子3個ずつとマンジュウ3個ずつ!グリーンティーも3個!」
「はいはい、今書くので順番に並んで下さい」
そうノアセルジオがお客さんを誘導してテキパキと注文の品を渡していく。
その隣でメルヒオールも頑張っていた。
「このグリーンティーって美味いな!口の中がさっぱりする!」
「緑マンジュウも黒マンジュウも最高だ!新しい出会いだよ!」
テーブル席の紳士達が食べながら盛り上がるので、そのまま宣伝してくれていた。
「お団子美味し~!」
前方に見えるテーブル席の少年が美味しそうにみたらし団子を食べる。
それを微笑ましく見ながら料理を作ると、隣のフィナアリスが羨ましそうな目をしていた。
「…お団子食べたいな~…」
「ナリス…さっき食べそこねたものね。カシアン、隣から1個ずつもらってきて~!私も食べたーい!」
「え…ボーロとかクッキーも?」
アルベルティーナが聞く。
「全部!みんなでおやつよ♪」
アルシャインが笑って言うと、裏でこっそり団子を食べていたルベルジュノーが早速みんなの分の団子を作る。
「ジュドー、口にみたらしが付いてる」
こっそりとルーベンスが教えるとルベルジュノーがへへっと笑って口を拭く。
「みんなの分、ソッコーで!手伝うよ」
「全く…見つかったら袋叩きだぞ」
「内緒で」
そんな会話を聞きながら、レオリアムが苦笑して食器を出した。
「ほら、団子盛り付けるからタレとアンコを掛けて」とレオリアム。
「ほいよ。…団子なら俺、50個は食えるな!」
ルベルジュノーが言いながら、みたらしやアンコを乗せていく。
それをカシアンが隣に持っていった。
「はいおやつ!うわ、食器が山積みだ…忙しいな!」
使った食器はメイドやスタッフが各スペースに戻してくれるので、水桶がすぐにいっぱいになるのだ。
カシアンやルベルジュノー、レオリアムやリュカシオンが洗いや配膳担当だ。
なので、その4人は洗いながらちょこちょこと何か食べていた。
対して忙しい料理係は食べる暇もない程だった…。
「いつもと変わらないわね」
フィナアリスが苦笑して言うと、アルシャインは笑って言う。
「みんなが笑顔で居てくれる方が嬉しいわ」
「ふふ、アイシャママったら忙しいの大好きなんだから!」
リナメイシーが笑って言い、団子をみんなに食べさせて回った。
それを見てアルシャインがみんなに言う。
「いい?昨日教えた通りにね。大きな声で売り込みをしては駄目よ。下品だと思われるからね。それから、男の子は〝お坊ちゃん〟女の子は〝お嬢様〟、大人の女性は…一人の時は〝お嬢様〟、子連れなら〝奥様〟。大人の男性は〝旦那様〟よ」
「若い男性は〝若旦那〟でしょ?」とルベルジュノー。
そんな所に、女の子が2人やってきて人形を見る。
「この人形の目、宝石だわ!」
「これ欲しい、お母様~!」
そう呼ぶと、母親と思しき人物とメイド2人がやってくる。
「この人形を2つ下さる?」
「はい」
アルシャインは落ち着いて答えて、盗難防止のシールを剥がして女の子2人に渡した。
すると女の子達は隣のマンジュウを見る。
マリアンナが代金をメイドから受け取る。
「お母様、これ食べてみたいわ」
女の子の一人が言うので、アルシャインが微笑んで言う。
「お嬢様、グリーンティーと一緒だと食べやすいですよ」
「…じゃあそれとこの黒マンジュウと緑マンジュウ2つずつね、お母様はお野菜がいいわよね?」
「ええ、そうね。あちらで頂きましょうか」
女性が言って女の子2人と共にテーブル席に行き、メイド2人が代金を払ってコップとお皿とスプーンをトレイに乗せて持っていった。
「…なんか、貴族って疲れるね…」
見ていたアルベルティーナが呟く。
「アイシャママに任せるわ」
ユスヘルディナも言い、袋詰めをする。
「そんな~、手伝ってよ~」
アルシャインが苦笑いで言いながら次の貴族の相手をする。
するとクリストフとノアセルジオが手伝ってくれた。
「団子を10個ずつ、はい少々お待ち下さい」
ノアセルジオが丁寧にテキパキと注文を受けて紙に書いていく。
(いつの間にそんな丁寧な言葉習ったの?)
こっそりとアルシャインが聞くと、ノアセルジオはにっこり笑って答える。
(マスターグレアムの所で、色々と習うついでに)
その返答に感心しながらもアルシャインはメイド達に品物を渡した。
お昼近くには、みんなで交代でサンドイッチを1つずつ食べる。
〈…忙しいけど物足りないわ~…〉
そう考えながらパンを焼いていたら、平パンではなく丸パンを作っていた。
「ちょっとアイシャママ、ハンバーガーじゃないんだから!」
気付いたリナメイシーが焼く寸前で取り上げてこね直した。
「あはは、ごめんごめん…いつもはもっと色んな種類作るから、何だか物足りなくなっちゃって…」
「そのハンバーガーは、売り物ではないんですか?」
会話を聞いていた紳士が注文した紅茶を受け取りながら聞く。
「今日はサンドイッチなんです」
そうアルベルティーナが答えると、奥から来たカシアンが言う。
「レタスとトマトソースなら持って来てるが…」
するとアルシャインが駆け寄って来て奥に置いてある大きな鍋の中身を見て笑顔になる。
「これ!昨日の夜の?」
「ああ…昼飯に使うかと思って入れといたんだ」
「じゃあランチはトマトソースハンバーガーとステーキハンバーガーで売りましょう!」
そう言いアルシャインが張り切って料理をし始めた。
途端にトマトソースとバターのいい匂いが辺りに充満して、匂いに釣られた男性客や子供で人だかりが出来る。
するとメルヒオールとティナジゼルも注文に参加した。
「ステーキハンバーガーとトマトソースハンバーガーがあります!」とティナジゼル。
「スイーツなら団子やマンジュウがオススメですよ!」とメルヒオール。
いつもお店で追加注文を取ったり、売り込みをして回るので慣れたものだ。
次々に注文が入り、一気に忙しくなった。
「トマト…カシアン!街に行ってトマトとレタス!ピクルスもあったら買ってきて!」
「俺が行くよ!」
答えてリュカシオンが走っていった。
ルベルジュノーとレオリアムは食器を回収して裏で洗う。
お客さんが待っている間に、アルシャインはフィナアリスに代わって貰ってお土産を売り込む。
「お嬢様のお土産に可愛いリボンはいかがですか?お坊ちゃまには木彫りのチェス駒もありますよ~」
明るく笑顔で言うと、紳士達はお土産を見て買ってくれる。
〈…そういえば、仕事から帰ってらしたお父様っていつも分からないお土産をくれていたけど…こうやって買ってたのかしら〉
ふとそんな昔を思い出しながらも、アルシャインは喜ばれそうな物だけを売った。
ランチが過ぎてから、アルシャインはまた料理をする。
「小麦粉、ミルクでホワイトソース♪バターと塩コショウも忘れずにっと!はーい、角ウサギのステーキピッツァ、ホワイトソースよ~」
さつきは1つずつしかサンドイッチを食べられなかったので、みんなにだけピッツァを焼いて一切れずつ食べた。
するとそこに、今度は近隣の出店スペースからの買い出し部隊がなだれ込んできた。
「サンドイッチ下さい!」
「ステーキハンバーガー5個下さい!」
「ミートソースハンバーガー3個とステーキハンバーガー3個とサンドイッチ5個下さい!」
慌てて先に食べていたユスヘルディナとティナジゼルとクリストフが対応して注文を取る。
「はいはーい、すぐパテを焼きますね~」
ピッツァを頬張ってからアルシャインがアルベルティーナとリナメイシーとマリアンナと共に料理を作ると、隣のスペースにも人だかりが出来た。
「マンジュウ全種類、10個ずつ下さい!グリーンティーは10個で!トレイで運びますから!」
「こっちは団子3個ずつとマンジュウ3個ずつ!グリーンティーも3個!」
「はいはい、今書くので順番に並んで下さい」
そうノアセルジオがお客さんを誘導してテキパキと注文の品を渡していく。
その隣でメルヒオールも頑張っていた。
「このグリーンティーって美味いな!口の中がさっぱりする!」
「緑マンジュウも黒マンジュウも最高だ!新しい出会いだよ!」
テーブル席の紳士達が食べながら盛り上がるので、そのまま宣伝してくれていた。
「お団子美味し~!」
前方に見えるテーブル席の少年が美味しそうにみたらし団子を食べる。
それを微笑ましく見ながら料理を作ると、隣のフィナアリスが羨ましそうな目をしていた。
「…お団子食べたいな~…」
「ナリス…さっき食べそこねたものね。カシアン、隣から1個ずつもらってきて~!私も食べたーい!」
「え…ボーロとかクッキーも?」
アルベルティーナが聞く。
「全部!みんなでおやつよ♪」
アルシャインが笑って言うと、裏でこっそり団子を食べていたルベルジュノーが早速みんなの分の団子を作る。
「ジュドー、口にみたらしが付いてる」
こっそりとルーベンスが教えるとルベルジュノーがへへっと笑って口を拭く。
「みんなの分、ソッコーで!手伝うよ」
「全く…見つかったら袋叩きだぞ」
「内緒で」
そんな会話を聞きながら、レオリアムが苦笑して食器を出した。
「ほら、団子盛り付けるからタレとアンコを掛けて」とレオリアム。
「ほいよ。…団子なら俺、50個は食えるな!」
ルベルジュノーが言いながら、みたらしやアンコを乗せていく。
それをカシアンが隣に持っていった。
「はいおやつ!うわ、食器が山積みだ…忙しいな!」
使った食器はメイドやスタッフが各スペースに戻してくれるので、水桶がすぐにいっぱいになるのだ。
カシアンやルベルジュノー、レオリアムやリュカシオンが洗いや配膳担当だ。
なので、その4人は洗いながらちょこちょこと何か食べていた。
対して忙しい料理係は食べる暇もない程だった…。
「いつもと変わらないわね」
フィナアリスが苦笑して言うと、アルシャインは笑って言う。
「みんなが笑顔で居てくれる方が嬉しいわ」
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