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ゲルブ平原
連投と遠投
しおりを挟む此度は少しやりかたを変える、というかちょっと工夫してみる。
左手にも石を持つことにしたのだ。
石を投げる度に地面から拾わなくても良くなるだろ?
鶏卵大の石を4つ(5つでも持てないことはないが)左手に持ち、右手に一つ。
これを2クールで10投だ。 数え易くてスピードアップ!
( このゴブリンは賢いぜ ♪ )
体格の割に手指が長い、というのも良かった。
10投してみた。 ・・・これは使える。
"連投" 凄ぇ。 5投に限って比べれば通常の投石の倍以上のDPSを稼げる。
拾う時に少しラグが入るけど総合火力は大幅アップだ。
スキルレベルの上昇で個別のヒットの威力が上がってるのも実感できる。
これならアーチャー(弓使い)の代わりも務まるんじゃまいか。
いや、連射速度はこっちの方が速いかも。
・・・などと考えつつステータスを確認してみる。
============================
【 種族 】 ゴブリン
【レベル】 1
【ジョブ】 -
【スキル】 投石[5*]
【 HP 】 50/50
【 MP 】 2/2
【 装備 】 -
============================
投石スキルは5に上がった。
加えてなんか星印 * みたいなんが付いてる。
これはたぶん、今回取り入れた連射(連投)効果に付くボーナスだろう。
いや~、工夫って大事だな。 人間は( ゴブリンも )進歩しないと。
・・・もっとなんかないかな ?
そういえば 「アーチャーに代れる」 なんて思ったけど射程の問題があった。
件の岩までの20mはミドルでも長いレンジだけど長距離 と言える程じゃない。
勿論俺は投石を遠隔攻撃と捉えている訳で 近接武器の代用にする気はない。
( 投石一筋でいこうとはて考えていない )
でも近接武器が無い現状では 敵に接近される前に投石で何とかしたいのは確かだ。
距離を伸ばしてみるか。
新しい石を拾って別の目標(岩)を物色する。
40mくらいだろうか、倍くらい遠くの岩に向かって投げてみた。(当然全力だ)
狙った通りの箇所に粉塵が散る。
初回から"命中"が続いている。
スキルのレンジ内では(静止した的には)必中効果が働くのだろう。
さらに2回投げてみたが同じ個所に当たった。 三発三中だ w
目標を60mの距離の岩に替えてみたが同様だった。
これなら上級レンジャーの短弓と遜色ない。 十分以上に渡り合えるだろう。
しかしアーチャーの上の方には100mを超える距離の的を射抜く奴もいる。
俺の投石の有効射程は正味どれくらいなんだろう。
目標を定めずに"遠投"の要領で石を投げてみた。
シュァァ ァァン
て音を曳いて仰角のついたコースで石が空に吸い込まれて行く。
見えなくなった。 ヤバい。 これは場外ホームラン てレベルじゃない。
キョリハモンダイナイコトガワカリマシタ。
肝心なのは精度だ。 取り敢えず100mで検証してみよう。
外野からのバックホームのMAXくらいだから色々な面でも現実的だろう。
そのくらいの距離にある岩を探して目標に定めた。
その岩の中央にキャッチャーミットをイメージする。
投げた。
外した。
岩そのものには当たったし、野球だったら十分アウトを取れる範囲内だった。
でも着弾箇所が俺の狙った位置とズレていた。
( スキル補正のレンジ外なんだな )
・・・当たるまでやるぞ。
86個の石を投げた。(ちゃんと数えてるよ)
目標の岩の形が目に見えて変わって来ているけれどスキルレベルは上がらない。
"命中"しないと(スキルポイントに)カウントされないのだろう。
現状のMOA(集弾率)でも中型以上のモンスターならヒットはする。
連投速度を上げるか 大きい石を投げるようにした方がいいのかもしれない。
百回投げてダメなら"一息"入れよう。
そう思って気合を入れなおしてからの87投目。
今まではあの偉大な選手の "レーザービーム" を強く意識して投げていたが
より強力な "レールガン" をイメージする。 投げるというより"撃つ"感じ。
チュガッッ !
閃光が見えた。 "手応え"があった。
石は(俺が想定した)的にがっつり命中した。
今までより激しい粉塵が巻き上がり表層崩壊が起こる。
「ブルザ~イ ! ( グフォアァァァ )」
吠えたw
やった。 これだ。 …この感触。 忘れない内に!
ステータスを確かめもせず、俺はもう一度 "撃"った。
命中!
更にもう一度。
命中!
…念のためにもう一度。
命中!
撃ち続ける。
命中! 命中! 命中! 命中! 命中! 命中! 命中! 命中! 命中! 命中!
…よし。 OK。 モノにした。 俺はコレを覚えたぞ!
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