85 / 160
グリュン大森林
人材確保
しおりを挟む( ビックリさせんじゃねぇよ ! )
男の頭をもう一度叩きたくなるのをぐっと堪える。
「前より元気になった??? …こんなことまで ! 」
自分の体調に驚くハンター。 ( 鼻血拭けよ )
「アリガトウゴザイマス! こ、こいつもお願いします ! 」
我に返って相方の介抱を依頼して来る。
( 分ってるって ! )
「ヒール!」
既にセットを終えていた俺は相方にも”4倍ブースト”のヒールを掛けた。
「おぅふ! ・・・あれ??」
俯せに倒れていた相方は体を起こすと怪訝な表情で自身の体を撫で回した。
顔色も極めて良好だ。 鼻血は出ていないが完全回復+αといった処か。
( "ブーストヒール" 使えるな ! )
先に回復した方のハンターがもう一人を促して揃って正座の姿勢を取った。
「此度は申し訳ありませんでしたっっ!」
二人揃って土下座して来る。
「また 御助命頂きましたことまことに有難う御座いますっ ! 」
「そういうのはもういいから」
俺はハンターの口上を遮って話始めた。
「もう お前等は俺の手下になったんだからそう畏まらなくていいぞ。
俺は堅苦しいのは好かんのだ。 脚を崩して俺の話を聴け 」
俺が指示すると二人は胡坐を組んだ。
「 俺は”アキラ” という。キツネじゃないぞ。 お前らの名前を教えろ」
「ホセです」
「フリオっす」
「ホセ、フリオ。 いいか よく聴け。
お前等には別にヤバい仕事をして貰う訳じゃないから心配するな。
最近俺はデリドールに ”冒険者組合” という組合を立ち上げた。
まあギルドみたいなものと思ってくれたらいい。
街の人達や他のギルドから色々と依頼を引き受けて解決する仕事だ。
護衛や討伐とか危険を伴う仕事もあるけども悪事は御法度 ってな。
…分るか ? 」
「「 はい! 」」
揃って答える二人。
俺は二人に 人道や人情、法律に外れるような依頼は受けない事、
無理スジの依頼を組員に強要するつもりはない事 等を説明した。
その上で 討伐や 護衛依頼をこなせる人員が足りない事も話す。
そういう人材を招聘したり育成したいと考えている、と。
「お前等なら適任だろう」
弓の腕は確かだ。フィールドでの経験に富みモンスターとも闘える。
依頼を任せるのは勿論、組合員の指導にも当たって貰いたい。
「(組合員に)弓を教えてやってくれ 」
第一支部の場所と支部長の名前を教え 指示に従うよう伝える。
「「お安い御用で!」」
どんな無理難題を吹っ掛けられるかと不安な表情もあった二人が即答した。
俺は二人に剣二本と弓一張を返し、加えて白金貨を渡す。
「俺も”弓”を鍛錬したいんでな。 もう一つはそれで何とかしてくれ」
「え こんなに!」
二人のハンターはあんぐりと口を開けた。
( ポルシェが買える額だからな )
「俺は金持ちなんだ。 余ったら他の組合員にも見繕ってやってくれ」
「「分かりました」」
「じゃあ 頼んだぞ。 ガルドス達に宜しくな!」
納得した二人の様子を確かめて手近の大樹の枝に跳び乗った。
呆然と見上げるハンター達に枝の上から呼び掛ける。
「分かってると思うが 裏切ったら許さんからな?」
慌てて正座し直して土下座の体勢を取る二人。
( "指導員" ゲット~ ♪ )
組合の懸案がこれで一つ解決した。
警戒を怠らぬよう気を引き締めつつ 俺は森の深奥へと樹上を跳び進むのだった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる