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グリュン大森林
憑代ヨーコ
しおりを挟む”憑依形態” というのは多種あるアシスタント全てが持つ機能ではないらしい。
人間形態を取るヨーコに俺が憑依して行動できる というものらしいが
ヨーコが動物形態でその姿を採る”狐”型のアシスタント限定の能力だという。
アシスタントは其々の動物形態毎に備わる能力が異なるのだそうだ。
【鼠】 は体躯の小ささを生かした隠密性・潜入能力
【兎】 高い聴力と そこらの草葉を食べてのHP超速回復
【猫】 高い暗視能力と登攀能力
【犬】 ”仮想臭覚”を備え24時間以内の残香追跡能力
【蛇】 高い水中行動能力と潜入能力
【狐】 (エージェント+1 の)人形態をとりプレヤーが憑依可能
見方によっては ”オマケ機能” と言えないことも無いけれど、局面によってはどれも非常に役立つ貴重な能力となり得るものだろう。
例えば ”狐” の能力はエコノミー以外のプレヤーには”必須”とまでは言えまい。
戦闘でメリットは無い。( ”詐欺”とかの策を弄するには有用かもしれないが )
しかしゴブリンの俺にはヨーコの人間の体を借用出来るのは大きい。 助かる。
"変装スキル" の助けもあり市中で全く行動出来ないという訳でも無かったけれど
素顔を晒せない不自由さはやはり尋常ではなかったからな。
( 之は ”俺の事情” に忖度した面もあるかもしらん )
「・・今のヨーコ以外の姿にもなれるのか?」
「想定では ”狐” の選択時に一体を設定することになるそうですが今回は・・」
ヨーコの物言いが少し淀む。
「マスターの前アバターかオリジナルデータ、何方かを選択して頂きます」
「・・オリジナルにしよう」
数秒の思案の後、俺は ”野田明” 本人の身体を憑代にする事に決めた。
( TF本社VRでの一時はやはり ”しっくり” 感があったもんな! )
ゴブリンのまま本来の ”俺” が無くなっていく不安は拭えるし。
「お試しになりますか?」
ヨーコが訊いて来る。
「憑依中俺の身体はどうなる?」
即断出来ずに質問する俺。 ( やっぱり”慎重派”なんだよな w )
「憑依を解除するまで ”収納” されます」
そりゃそうか。”ヌケガラ” をその辺に放置してたらアブナイもんな。
「憑依を解除する時は?」
「私近傍の御希望の地点への ”転位” をイメージして頂ければ結構です」
( ナルホド!)
・・俺はたった今、妖狐の能力の便利な用途を思い付いたぞ !
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