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良い子悪い子お祭り騒ぎ
新天地
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マウリ達がいない間に話あったのは以下の通りだ。
一つ、種族ごとの移住と新しい街について
二つ、移住に伴う島の探索と候補地の選定について
三つ、国造りに必要なアッシュの居城について
四つ、種族同士が仲良くするにはどうしたらいいかについて
と、まぁこんな感じだ。
それぞれに決まったことを説明しよう。
まず移住についてだが、現状ではここ浜辺の街には海からも森からも、そして農耕地も整備されているので十分なほど食料は確保出来、公衆浴場やトイレ等の生活に必要な主要施設の建設もあらかた完了していて、街としての機能は十分に備わっていると言える。
現在は建設も一段落して、大工ゴブリンチームとドワーフ達は共同で外海に出れる大型船の製作に取り組んでいる。 一方で、人間が多いこの街ではマックスを中心に街での組織作りも進められている。
警備だったり医療だったりと、まだまだ人手が足りない所ばかりだが、そこはムサシだったりセイレーンだったりと魔物の力も借りて協力して街の運営が行われている。
アッシュも人手だったり物資を召喚して協力しているが、基本的には街の運営はマックスに任せてアッシュは口出ししていない。 というよりも、アッシュが何か言う前に皆率先して自分に何が出きるかを考えて、自分に出来る範囲でいろいろと動いてくれているので特別何かを言う必要が今はない。
総じて街は上手く回っていると言える。
では何故種族ごとの移住を進めるのかと言えば、そこにはやはり人間に対するそれぞれの種族の感情があるからだ。
ここにいる者が悪いわけではないし、そうでないと分かっていても、ふとした時に己の内にある感情が表に出てしまうことがどうしてもある。
そういう時は、どうしても言い争いになるし手も出てしまうもので、特に人間とエルフの間ではそうした問題が度々報告されているのは事実だ。
代表同士で話あってみても、お互いに悪いとは思っているが自分が言った所でどうしようもないとのことで、これ以上の問題が起こる前にとりあえずお互いに距離をおこうということで移住を計画することになった。
まぁ、他にも種族ごとにやりたい事や生活環境の違いのこともあってそれだけが問題で移住を決めたわけではないのだが、結果的に見たら問題を先送りにしたような形になってしまった......。
で、移住を決めたことで今度はそれぞれ何処に移住をするか決めることになり、それぞれの種族の要望を聞いてみた。
獣人族:魔物と戦えて狩りにも行ける場所。 出来れば草原や平野の場所を希望。
ドワーフ:鍛冶に使う鉱石が取れる場所。 出来れば鉱山がありそうな山を希望。
エルフ:自然が豊かで人が中々入れない場所。 出来れば精霊や魔力の多い場所を希望。
それぞれにこのような要望が上がったので、島に詳しい玄武にいい場所はないか尋ねてみた。
「魔物を狩るならば西の草原がいいだろう。 あそこには、島でも取り分け魔物が多く住んでいるからな」
「そこは俺もワイバーンで飛んで見たことあるけど、かなり強力な魔物もいて魔物自体もかなり好戦的だったぞ。 少し危ないんじゃないか?」
「そういう強力な魔物は大抵草原の奥を縄張りにしているので、縄張りに近づかなけば襲ってはこないので問題ない。 逆に、あそこは森とも隣接した場所で、森と草原の境を切り開いて街を作れば森からの行き来もしやすくなろうし、探索をする上での拠点にも十分になり得よう」
成る程、確かに草原と森の境をはっきり出来れば拠点としていいかもしれない。
それに、草原の魔物を結界か何かで草原にだけ留めておくことが出来れば、フィールドダンジョンとして個々のレベルアップや冒険者の仕事場としても使って見るのもおもしろいかもしれないな。
「鉱石が必要ならば北を目指すのがいいだろう。 北には、大小様々な山がある上に上質の鉱石を生む鉱山があると聞いたことがある。 ただし、北は青龍の守護地域だ。 下手にあそこを荒らすと青龍が出てくるかもしれん故に、試練を超えないうちはあまり行くことはお薦めできん。 青龍は気が短いので直ぐ攻撃を仕掛けてくるだろうからな」
「現状では新しく来た者が多いし、体勢もまだ整わないうちに四聖獣ともう一回やりあうのはしたくないかな。 どうにか怒られない範囲で何とかならない?」
「ではまた、森との境に拠点を作るのがいいだろう。 鉱石の採取も、その付近でひっそりとであれば.....まぁ問題はないのではないかな」
「ならそうしようか。 それより、北が青龍の守護地域なら他の2体にも守護地域があるんじゃないの?」
「西は白虎の東は朱雀の一応は守護地域になっているな。 だが、あれらは何時も守護地域にいたりいなったりと島中をフラフラしておるし、青龍と違い守護地域に入ったからといって何かを仕掛けてくるわけではないから心配はないぞ」
それならいいかな。
「自然が豊かとなれば世界樹の側がいいだろう」
「世界樹? もしかして、森の中で一際大きいあの木のことか?」
「そうだ。 あれは、島の魔力を司る源とも呼べる木だ。 あの辺りには魔物もよりつかぬし、精霊もいるので魔法に優れたエルフにはちょうどいい場所だろう。 ただし、世界樹には悪しき者を近づけない力がある故に、世界樹に認められなければそこまで辿り着くことは出来ないがな」
「そこはまぁ、エルフ達に頑張ってもらうしかないかな」
実際にそこに住むのはエルフ達だからね。
移住場所についてはそんな感じだ。
だけど、一度に全ての種族を移住させるわけにも行かないので、まずはそれぞれの代表達と数人で現地まで行き、実際に移住出来るかを確認する必要がある。 その上で、住居の建設だったり、風呂・トイレ、食料の確保等、必要な物を諸々と用意しなければならない。
なので、実際に移住を始めるのはまだ当分先になるだろうが、とりあえず日程を決めて順番に候補地の確認と移住へ向けての準備を進めて行くことになった。
それに伴い、本格的な国としての形作りの為に俺の居城も造ることになり、その為の候補地選びも同時にすることになった。
今ある浜辺の街のここでもいいかと思ったけど、それは皆に反対された。
曰く、俺は人間ではなく神に近い使徒であるからして、どこの種族とではなく崇高で孤高な存在でないといけないそうだ。
俺には良く分からない。
兎に角、ここには異なる種族が一緒に生活しているのだから、俺が一つの種族に対して近づき過ぎるのはダメ。 俺は国が出来たら王として、今いる皆を導いて行かなければので居城は別がいいだろうと言うことでらしい。
別に俺はそんな堅苦しいのはいらないと思うのだけど、形は重要だからと皆に言われてしまっては仕方がない。
候補としては、それぞれの種族が偶然にも東西南北に拠点を構えることになったので、ちょうどその中間に俺の居城を造るのがいいのではないかという話になった。
具体的なことは、それぞれの種族の移住場所が正式に決まってから俺の居城の場所も決めることになるけど、城は王が住むに相応しいものに、同時に街道も整備して流通を確保し、俺が住む王都には娯楽を多く増やして行こうという話になった。
で、俺の居城が完成したら盛大な宴で完成を祝うと共に、種族間の関係を改善する為の祭りでもやろうという話になった。
関係改善はそう簡単なものではないかもしれないが、お互い楽しい事に夢中になって一時の安息を感じることが出来れば、必然的にみんな仲良くなれるだろうと俺は思っている。
俺がそう言うと、代表達も俺の言葉に頷いてくれた。
この話し合いを機に本格的な国造りが始まった。
一つ、種族ごとの移住と新しい街について
二つ、移住に伴う島の探索と候補地の選定について
三つ、国造りに必要なアッシュの居城について
四つ、種族同士が仲良くするにはどうしたらいいかについて
と、まぁこんな感じだ。
それぞれに決まったことを説明しよう。
まず移住についてだが、現状ではここ浜辺の街には海からも森からも、そして農耕地も整備されているので十分なほど食料は確保出来、公衆浴場やトイレ等の生活に必要な主要施設の建設もあらかた完了していて、街としての機能は十分に備わっていると言える。
現在は建設も一段落して、大工ゴブリンチームとドワーフ達は共同で外海に出れる大型船の製作に取り組んでいる。 一方で、人間が多いこの街ではマックスを中心に街での組織作りも進められている。
警備だったり医療だったりと、まだまだ人手が足りない所ばかりだが、そこはムサシだったりセイレーンだったりと魔物の力も借りて協力して街の運営が行われている。
アッシュも人手だったり物資を召喚して協力しているが、基本的には街の運営はマックスに任せてアッシュは口出ししていない。 というよりも、アッシュが何か言う前に皆率先して自分に何が出きるかを考えて、自分に出来る範囲でいろいろと動いてくれているので特別何かを言う必要が今はない。
総じて街は上手く回っていると言える。
では何故種族ごとの移住を進めるのかと言えば、そこにはやはり人間に対するそれぞれの種族の感情があるからだ。
ここにいる者が悪いわけではないし、そうでないと分かっていても、ふとした時に己の内にある感情が表に出てしまうことがどうしてもある。
そういう時は、どうしても言い争いになるし手も出てしまうもので、特に人間とエルフの間ではそうした問題が度々報告されているのは事実だ。
代表同士で話あってみても、お互いに悪いとは思っているが自分が言った所でどうしようもないとのことで、これ以上の問題が起こる前にとりあえずお互いに距離をおこうということで移住を計画することになった。
まぁ、他にも種族ごとにやりたい事や生活環境の違いのこともあってそれだけが問題で移住を決めたわけではないのだが、結果的に見たら問題を先送りにしたような形になってしまった......。
で、移住を決めたことで今度はそれぞれ何処に移住をするか決めることになり、それぞれの種族の要望を聞いてみた。
獣人族:魔物と戦えて狩りにも行ける場所。 出来れば草原や平野の場所を希望。
ドワーフ:鍛冶に使う鉱石が取れる場所。 出来れば鉱山がありそうな山を希望。
エルフ:自然が豊かで人が中々入れない場所。 出来れば精霊や魔力の多い場所を希望。
それぞれにこのような要望が上がったので、島に詳しい玄武にいい場所はないか尋ねてみた。
「魔物を狩るならば西の草原がいいだろう。 あそこには、島でも取り分け魔物が多く住んでいるからな」
「そこは俺もワイバーンで飛んで見たことあるけど、かなり強力な魔物もいて魔物自体もかなり好戦的だったぞ。 少し危ないんじゃないか?」
「そういう強力な魔物は大抵草原の奥を縄張りにしているので、縄張りに近づかなけば襲ってはこないので問題ない。 逆に、あそこは森とも隣接した場所で、森と草原の境を切り開いて街を作れば森からの行き来もしやすくなろうし、探索をする上での拠点にも十分になり得よう」
成る程、確かに草原と森の境をはっきり出来れば拠点としていいかもしれない。
それに、草原の魔物を結界か何かで草原にだけ留めておくことが出来れば、フィールドダンジョンとして個々のレベルアップや冒険者の仕事場としても使って見るのもおもしろいかもしれないな。
「鉱石が必要ならば北を目指すのがいいだろう。 北には、大小様々な山がある上に上質の鉱石を生む鉱山があると聞いたことがある。 ただし、北は青龍の守護地域だ。 下手にあそこを荒らすと青龍が出てくるかもしれん故に、試練を超えないうちはあまり行くことはお薦めできん。 青龍は気が短いので直ぐ攻撃を仕掛けてくるだろうからな」
「現状では新しく来た者が多いし、体勢もまだ整わないうちに四聖獣ともう一回やりあうのはしたくないかな。 どうにか怒られない範囲で何とかならない?」
「ではまた、森との境に拠点を作るのがいいだろう。 鉱石の採取も、その付近でひっそりとであれば.....まぁ問題はないのではないかな」
「ならそうしようか。 それより、北が青龍の守護地域なら他の2体にも守護地域があるんじゃないの?」
「西は白虎の東は朱雀の一応は守護地域になっているな。 だが、あれらは何時も守護地域にいたりいなったりと島中をフラフラしておるし、青龍と違い守護地域に入ったからといって何かを仕掛けてくるわけではないから心配はないぞ」
それならいいかな。
「自然が豊かとなれば世界樹の側がいいだろう」
「世界樹? もしかして、森の中で一際大きいあの木のことか?」
「そうだ。 あれは、島の魔力を司る源とも呼べる木だ。 あの辺りには魔物もよりつかぬし、精霊もいるので魔法に優れたエルフにはちょうどいい場所だろう。 ただし、世界樹には悪しき者を近づけない力がある故に、世界樹に認められなければそこまで辿り着くことは出来ないがな」
「そこはまぁ、エルフ達に頑張ってもらうしかないかな」
実際にそこに住むのはエルフ達だからね。
移住場所についてはそんな感じだ。
だけど、一度に全ての種族を移住させるわけにも行かないので、まずはそれぞれの代表達と数人で現地まで行き、実際に移住出来るかを確認する必要がある。 その上で、住居の建設だったり、風呂・トイレ、食料の確保等、必要な物を諸々と用意しなければならない。
なので、実際に移住を始めるのはまだ当分先になるだろうが、とりあえず日程を決めて順番に候補地の確認と移住へ向けての準備を進めて行くことになった。
それに伴い、本格的な国としての形作りの為に俺の居城も造ることになり、その為の候補地選びも同時にすることになった。
今ある浜辺の街のここでもいいかと思ったけど、それは皆に反対された。
曰く、俺は人間ではなく神に近い使徒であるからして、どこの種族とではなく崇高で孤高な存在でないといけないそうだ。
俺には良く分からない。
兎に角、ここには異なる種族が一緒に生活しているのだから、俺が一つの種族に対して近づき過ぎるのはダメ。 俺は国が出来たら王として、今いる皆を導いて行かなければので居城は別がいいだろうと言うことでらしい。
別に俺はそんな堅苦しいのはいらないと思うのだけど、形は重要だからと皆に言われてしまっては仕方がない。
候補としては、それぞれの種族が偶然にも東西南北に拠点を構えることになったので、ちょうどその中間に俺の居城を造るのがいいのではないかという話になった。
具体的なことは、それぞれの種族の移住場所が正式に決まってから俺の居城の場所も決めることになるけど、城は王が住むに相応しいものに、同時に街道も整備して流通を確保し、俺が住む王都には娯楽を多く増やして行こうという話になった。
で、俺の居城が完成したら盛大な宴で完成を祝うと共に、種族間の関係を改善する為の祭りでもやろうという話になった。
関係改善はそう簡単なものではないかもしれないが、お互い楽しい事に夢中になって一時の安息を感じることが出来れば、必然的にみんな仲良くなれるだろうと俺は思っている。
俺がそう言うと、代表達も俺の言葉に頷いてくれた。
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