1 / 11
始章
しおりを挟む
「オギャー、オギャー、オギャー。」
その喚き声は森の中で響き渡る。
しかし誰も寄ってくることはない。
それもそのはず、その森は人喰らいの森と恐れられ、この世界のどんな強者であっても避けて通ると言われている。
そんな中でもその子供が襲われることはない。生まれ持った能力がその喚き声の持ち主を強者たらしめる。
その者は何を食すことなく生き続けた。そのうち、喚き声はしなくなる。そうすると今度は自力で動くようになる。その者が持つのは好奇心のみ。
その者は誰もが恐れる森の中でさまざまなことを学びながら成長した。その者は自ら獲物を狩るようになり、あげくこの森における食物連鎖の頂点である地龍グランディスに喧嘩を吹っ掛けてしまう。この2体による戦いの余波はこの世界に住む全ての生き物の生存本能を刺激し、やがて理性を失った生き物たちによるパンデモニウム、後の世で「黒天の破窮」と呼ばれる現象はこのとき起こった。
「氷帝と呼ばれた男」が中途半端ですが、書きたくなってしまったため、書き始めました。これからはこっちメインで余裕があれば「氷帝と呼ばれた男」を書くというスタンスでいきたいと思います。「黒雷無双」は毎日19時投稿予定です。是非お気に入り登録等よろしくお願いします。
その喚き声は森の中で響き渡る。
しかし誰も寄ってくることはない。
それもそのはず、その森は人喰らいの森と恐れられ、この世界のどんな強者であっても避けて通ると言われている。
そんな中でもその子供が襲われることはない。生まれ持った能力がその喚き声の持ち主を強者たらしめる。
その者は何を食すことなく生き続けた。そのうち、喚き声はしなくなる。そうすると今度は自力で動くようになる。その者が持つのは好奇心のみ。
その者は誰もが恐れる森の中でさまざまなことを学びながら成長した。その者は自ら獲物を狩るようになり、あげくこの森における食物連鎖の頂点である地龍グランディスに喧嘩を吹っ掛けてしまう。この2体による戦いの余波はこの世界に住む全ての生き物の生存本能を刺激し、やがて理性を失った生き物たちによるパンデモニウム、後の世で「黒天の破窮」と呼ばれる現象はこのとき起こった。
「氷帝と呼ばれた男」が中途半端ですが、書きたくなってしまったため、書き始めました。これからはこっちメインで余裕があれば「氷帝と呼ばれた男」を書くというスタンスでいきたいと思います。「黒雷無双」は毎日19時投稿予定です。是非お気に入り登録等よろしくお願いします。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる