人探し探偵

第五話

過去のお話 5

刑事が話した内容を簡単にまとめると、大きく分けて2つ。
1つ目、練炭自殺しようとして生き残ったが、後遺症が残っている。
どんな後遺症なのかはあまり詳しくは教えてもらえなかった。
というより、刑事もよくわかっていないらしい。
意識が戻ってすぐに脱走したので、詳しい検査ができなかった。
とのことらしい。
2つ目、自殺しようとしていた時の記憶が無い。
事件や事故の被害者によくある症状らしい。
嫌な記憶を消そうとして無意識の内に忘れていくらしい。
今回もそれと同じだろう。
医者曰く、自分に彼女がいたことは覚えていたが、心中しようとしていたことは覚えていないらしい。
ちなみに、親に意識が戻ったことを連絡しようとしたところ、連絡がつかなかったらしい。
もしかしたら、警察を頼れないやましい理由でもあるのかもしれない。
俺は妹の死の真相を突き止めるため、まず妹の彼氏を探そうと思った。
そう思うと俺はすぐに行動を起こした。