真面目ちゃんの裏の顔

てんてこ米

文字の大きさ
216 / 362
第十章 不穏

6 モヤモヤ

しおりを挟む

 衣装の試着や出場の順番などを決め、美男美女コンテストの打ち合わせが終わった。すっかり意気投合した男子の集団は、連絡先を交換して思い思いに講義室を出ていく。
 彼らに手を振ると、呉宇軒ウーユーシュェン李浩然リーハオランに終わったと連絡を入れ、椅子から腰を上げた。

「俺図書館行くけど、お前はどうする?」

 イーサンに尋ねると、彼は携帯で時刻を確認してから顔を上げた。

「僕は猫奴マオヌーの所に行ってくる。あいつ、夕飯はお前のとこで一緒に食べたいって」

「いいよ。お前も一緒に来いよな」

 どうやら猫奴マオヌーに呼び出されたらしい。夕飯の約束をすると、呉宇軒ウーユーシュェンはイーサンと別れ、寄り道はせず幼馴染の待つ図書館へ真っ直ぐに向かうことにした。打ち合わせが長くなってしまったので、寂しがり屋の幼馴染はきっと待ちくたびれていることだろう。
 秋晴れの空は眩しいくらいに青々として、冷えた空気が心地よい。なんとなく足取りも軽くなり、呉宇軒ウーユーシュェンはご機嫌で図書館までの道を行く。
 十月になり、学園祭の準備に忙しくなってきたからか、道行く生徒たちはどこか慌ただしく、生き生きと活気付いている。告発チラシのせいで相変わらず呉宇軒ウーユーシュェンへの注目は収まる気配がないが、彼らも忙しいため、わざわざ話しかけに来る生徒は稀だ。
 落ち葉をパリパリと踏み鳴らしながら歩いていると、すれ違いざまに二人組の女子が声をかけてきた。

「あっ、軒軒シュェンシュェン! 大丈夫?」

「あんな酷いことをでっち上げるなんて、災難だったわね!」

 彼女たちの口ぶりから察するに、告発チラシの内容は誰も信じていないようだ。噂になってすぐに彼がSNSで否定したのもあるが、それ以上にファンやアンチたちが正しい情報をいち早く広めてくれたのも大きい。

「大丈夫だよ! 心配ありがとう」

 心配そうな顔をしている彼女たちに、呉宇軒ウーユーシュェンはにこやかに手を振って挨拶する。そうして何度か声をかけてくる生徒たちとすれ違い、のんびりと道を歩くこと十分。彼は目的地の図書館へ辿り着いた。



 今日は学園祭の準備で人が少ないせいか、静かな図書館の中には紙をめくる音だけが響き、足音すらしない。
 李浩然リーハオランの姿を探して辺りを見渡しながら歩いていた呉宇軒ウーユーシュェンは、ふと目に入ってきた光景に足を止め、思わず本棚の影に身を潜めた。
 長テーブル席に座り、李浩然リーハオランが熱心に料理の本を読んでいる。それだけならいつもとそう変わらない光景だが、問題はその隣に女子が座っていることだった。
 ふんわりとしたショートカットヘアの女子生徒は愛らしい顔つきで、李浩然リーハオランを見つめながらほんのりと頬を染めてはにかんでいる。彼女の顔には見覚えがあった。

「あれは確か……同じ学部の子じゃねぇか?」

 自己紹介をきちんとしたわけではないので名前こそ分からないものの、確かに今日も講義室で一緒に講義を受けていた。
 どうして二人が一緒に居るのだろう。李浩然リーハオランは人見知りなので、幼馴染のいない時によく知らない相手と話しているのはかなり珍しい。それも、女子が相手なんて初めてのことだ。
 図書館の中なので二人の話す声は極めて小さく、こちらからでは聞き取れない。まるで青春の一ページのようなその光景を見ていると、呉宇軒ウーユーシュェンは何故だか無性に胸がざわざわした。

「俺が行ったら邪魔になっちゃうかな……」

 そう思ったのは、李浩然リーハオランが全く嫌そうにしていないからだった。
 いつもの彼は、顔見知り程度の人が話しかけても取り付く島もないほど素っ気なく、必要最低限の言葉しか交わさない。ところが今は、自分から彼女に話しかけにいっている。
 幼馴染の成長を素直に喜べず、かといって割り込んで行くのも憚られ、呉宇軒ウーユーシュェンは物陰でそわそわしながら彼らを見守るしかなかった。
 このまま用事ができたと嘘の連絡を入れて、この場を離れるべきだろうか。そんな風に迷っていると、李浩然リーハオランは料理の本をテーブルに置き、携帯を確認し始めた。
 画面を見る彼の顔に一瞬、不安そうな色が過り、呉宇軒ウーユーシュェンはハッとする。きっと呉宇軒ウーユーシュェンがなかなか来ないので、心配になったのだろう。特に今日は、朝から告発チラシをばら撒かれるという事件もあったので、いつも以上に心配しているに違いない。
 これ以上彼を不安にさせるわけにはいかないと、呉宇軒ウーユーシュェンはたった今着いたばかりという顔で平静を装い、幼馴染に気付かれないよう本棚の影からそっと出た。長テーブルに向かってゆっくり歩き出すと、携帯から顔を上げた李浩然リーハオランと目が合う。
 呉宇軒ウーユーシュェンの姿を認めるなり、彼は本を閉じてすぐに立ち上がった。

阿軒アーシュェン、遅かったな。大丈夫だったか?」

「待たせてごめんな。ちょっと話が盛り上がりすぎちゃって」

 幼馴染の言葉に、バーゲンセールのようにセクシー衣装を取り合う男子たちの姿が一瞬脳裏を過ったが、呉宇軒ウーユーシュェンは咳払いでその記憶を追いやる。あの件は、真面目な李浩然リーハオランの耳には入れない方がいいだろう。絶対に嫌な顔をするに決まっている。
 それから彼は、幼馴染と一緒に居た可愛らしい女子に目を向けた。

「その子は同じ学部の子だろ? お前が女の子と一緒なんて珍しいな」

「偶然合っただけだ」

 からかわれるとでも思ったのか、李浩然リーハオランはツンと素っ気なく返した。彼女の方はぱっと表情を明るくさせ、呉宇軒ウーユーシュェンにニコニコと愛想よく笑いかける。

「話したことないのに覚えててくれたの? 黄鈴沙ファンリンシァよ。さっきここを通りかかって、ちょっとだけお話ししてたの」

 自分に対する彼女の反応から、呉宇軒ウーユーシュェン黄鈴沙ファンリンシァ李浩然リーハオランに少しばかり気があることに気がついた。今まで自分から李浩然リーハオランへ心変わりした歴代彼女と全く一緒で、見る目も態度も明らかに違う。
 呉宇軒ウーユーシュェンとしては、その『お話し』の内容が気になって仕方がなかった。しかし、彼女はもう行くわね、と別れの挨拶をすると、そそくさと行ってしまう。それだけでなく、さっきまでいい雰囲気に見えたのに、李浩然リーハオランは別れの挨拶すら口にしなかった。
 なんとなく二人の様子が不自然に思え、呉宇軒ウーユーシュェンはさり気なく彼に尋ねた。

「お前、あの子と何話してたんだ? 可愛かったな」

「別に、話すようなことは何も」

 そう返した彼の態度はどこかよそよそしく、ありえないくらいに素っ気ない。しかも、李浩然リーハオランは彼の目から本を隠すように抱え、返してくるから待っていて、と言って足早に行ってしまった。



 後に残された呉宇軒ウーユーシュェンは、たった今起きた出来事が信じられず、しばし呆気に取られて立ち尽くしていた。最近の李浩然リーハオランは彼にべったりと甘えていることが多かったので、今の態度はかなり不自然だ。
 もしかして、彼の邪魔をしてしまったのだろうか。
 李浩然リーハオランが携帯を確認していたのは、自分が遅くなったせいだとばかり思っていた。しかし、本当は彼女と少しでも一緒に居たくて、時間を気にしているだけだったとしたら?
 彼とはキスをする仲で相思相愛だと思っていたが、それはやはり勘違いだったのかもしれない。自分はとんだお邪魔虫だ。
 彼に黄鈴沙ファンリンシァとのことを尋ねるべきかどうか、あまりにもショックで考えがまとまらない。それに何より、呉宇軒ウーユーシュェンは彼の口から真実を聞くのが怖かった。
 何故なら、呉宇軒ウーユーシュェンの心はもうすっかり幼馴染の虜になっていて、彼以外目に入らないほどだ。もしも李浩然リーハオランが彼女を好きだと言ったら、素直に応援できる自信がなかった。

阿軒アーシュェン

「わあぁぁっ!?」

 急に背後から声をかけられて、彼は飛び上がるほど驚いてしまう。
 人が少なくて良かったとほっとしながら、呉宇軒ウーユーシュェンはバクバクする胸を抑えて振り返った。すると、手を伸ばしかけた格好のまま、李浩然リーハオランが怪訝な顔をしてこちらを見ていた。

「……どうかしたのか?」

「な、何でもないよ……」

 笑って返すつもりが、上手く笑顔が作れない。モデルをしているので作り笑いは得意なはずなのに。
 呉宇軒ウーユーシュェンは誤魔化すこともできずに顔を背け、努めて明るい声を出した。

「もう行こう。イーサンたちが晩飯食べに来るって言ってたから、準備しないと」

 李浩然リーハオランに見えないように深呼吸すると、呉宇軒ウーユーシュェンは振り返って幼馴染の腕を掴んだ。そして戸惑いの表情を浮かべる彼の腕を引き、早く行こうと歩き出す。今はとにかく、彼と二人きりでいたくなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

どうしょういむ

田原摩耶
BL
苦手な性格正反対の難あり双子の幼馴染と一週間ひとつ屋根の下で過ごす羽目になる受けの話。 穏やか優男風過保護双子の兄+粗暴口悪サディスト遊び人双子の弟×内弁慶いじめられっ子体質の卑屈平凡受け←親友攻め 学生/執着攻め/三角関係/幼馴染/親友攻め/受けが可哀想な目に遭いがち 美甘遠(みかもとおい) 受け。幼い頃から双子たちに玩具にされてきたため、双子が嫌い。でも逆らえないので渋々言うこと聞いてる。内弁慶。 慈光宋都(じこうさんと) 双子の弟。いい加減で大雑把で自己中で乱暴者。美甘のことは可愛がってるつもりだが雑。 慈光燕斗(じこうえんと) 双子の兄。優しくて穏やかだが性格が捩れてる。美甘に甘いようで甘くない。 君完(きみさだ) 通称サダ。同じ中学校。高校にあがってから美甘と仲良くなった親友。美甘に同情してる。

処理中です...