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第十章 不穏
12 スパイ大作戦
しおりを挟む甘いものを食べて息抜きした後、ほとんど完成しつつある仮装大会用の衣装を見せてもらう。優勝者には金一封が出るということもあり、披露された衣装は本気で作り込まれていた。
どの衣装も光沢のある織り柄の生地が使われており、光が当たると見事な模様が浮き上がってくる。高進たちが描いていた初期のデザインからほぼ変わらず、少しの歪みもなく完璧な仕上がりだ。
「へえ、結構いい感じにできてるんだな」
自分用の衣装をしげしげと眺め、イーサンが感心した声を出す。
彼の衣装は貴族のコート風で、袖はキョンシーらしく幅広だが、後ろ側からだとシルエットが洋装に見える。濃い青色の生地に金の刺繍が美しく、見るからに上品だ。いつも気取っている彼によく似合うだろう。
「浩然、お前のやつもすっごくいい感じだな!」
自分の衣装に惚れ惚れしているイーサンをよそに、呉宇軒は隙のないきっちりした衣装に顔を綻ばせた。
白に近い水色の衣装は首元までぴったり閉じられていて、彼の清廉さを引き立てるように袖や裾側が薄青に染まっている。長い裾には深い切れ込みがあり、機動性も抜群だ。
この素晴らしい衣装を幼馴染が着ているところを想像して、呉宇軒はうっとりとため息を吐いた。
「うん、いいね! 絶対似合うよ」
彼が絶賛していると、李浩然は嬉しそうに微笑みながらもう一つの衣装へ視線を向けた。
「君の衣装もよくできている」
呉宇軒の衣装は他二つと比較するとかなり現代風な出来栄えだった。ある意味、一番個性的でもある。
上は袖なしの赤い伝統衣装で、下は黒のややゆったりしたズボン。カンフー映画に出てきそうな衣装だ。服飾科の彼らは、そこに大胆にも大きめのジャンパーを採用していた。
デザイン画の時にはあまり分からなかったが、袖が膨らんだパーカー風のシルエットは、見る人に可愛らしくアクティブな印象を与える。黒い生地に蛍光ピンクのラインが入り、高進が前に言っていたようにパンクっぽいデザインを取り入れていた。
「可愛い! なあ、俺の衣装一番凝ってないか?」
まるで自分の好みが最大限反映されたような出来栄えで、呉宇軒は大満足だった。デザイン案の時も思ったが、高進たちはセンスがいい。
「君が主役だから」
李浩然がそう言うと、イーサンが「僕の衣装だって凝ってるぞ!」とさりげなく抗議する。
彼らのやり取りを笑いながら、呉宇軒はさっそく上着を羽織ってみた。すると大きめなサイズながらも、裏地がしっかりしていて暖かい。くるりと回ってポーズを取ると、先輩女子たちの方から「可愛い!」と声が上がった。
「ふうん、まあまあやるじゃない」
はしゃぐ友人たちを呆れ顔で見つつ、Lunaもその出来には一目置いているようだ。自作のデザインを褒められた高進は、「モデルがいいからっスよ……」と言いながらはにかんでいる。
呉宇軒は全体像を見るために着替えようと、ついいつもの調子で上着に手をかけた。すると、女子たちの黄色い悲鳴が上がる。
「宇軒! あんた、どこででも脱ごうとするのやめなさいっていってるでしょ! 着替えるならあっち行って!」
仕事で一緒の時によく彼の問題行動を叱っていたLunaは、またやってるのかと鬼の形相になりながらしっしと手で追い払う。ところが彼女の友人たちは口々に文句を言った。
「ちょっとLuna!」
「余計なこと言わないでよ!!」
Lunaが下心丸出しの友人たちに手を振り上げると、彼女たちは笑いながら悲鳴を上げて逃げ回る。そんな仲良さげなやり取りを眺め、呉宇軒は天下の女王様も友人の前では普通の女の子だな、と心の中で笑った。
「さて、Luna姉がうるさいから向こうで着替えるか」
小さな声で言ったにも関わらず、地獄耳のLunaはその言葉に反応して足を止め、キッと呉宇軒を睨んだ。こっちに矛先が向いては堪らないと、彼は大慌てで服を引っ掴み、ついでに幼馴染の腕も掴んで部屋を飛び出した。
着替えを済ませると、服のサイズはぴったりで素材にも気を使われているため、思った以上に着心地がいい。呉宇軒と李浩然の服はシンプルなのですぐに着替えられたが、貴族のコート風のイーサンはボタンが多くて手こずっていた。
「この服、ボタンが少し変わっているな」
彼の言うように、コートのボタンは中国の伝統服でよく使われている紐を結んでできたフロッグボタンというもので、西洋風のシルエットでありながら中華な雰囲気を出すのに一役買っている。通常のボタンよりも摩擦が強いので、慣れていないと手こずるのだ。この手の衣装に慣れている呉宇軒が彼の代わりにするするとボタンをつけてやり、これでやっと全員が衣装を着終わった。
「うん、思った通りだな。浩然のその衣装、最高に似合ってる!」
幼馴染をまじまじと見つめ、呉宇軒は惚れ惚れする。衣装を着た李浩然は堪らなく格好いい。
「武侠映画のヒーローみたいだな! 惚れ直しちゃった」
冗談めかして笑いかけると、李浩然も釣られたように笑みを浮かべる。
「君もよく似合っている」
「可愛い?」
デザイン案にあったように上着の下のボタンを止めて両肩を覗かせ、呉宇軒はかわい子ぶりながら幼馴染に尋ねた。すると李浩然は優しく微笑んで、彼の頬にそっと手を添える。
「うん、すごく可愛い」
至近距離でじっと見つめ合い、今にもキスしそうな空気を醸し出す二人に、イーサンが咳払いをして止めに入る。まるでここにもう一人居るのを忘れるなよ!と文句を言っているようで、呉宇軒は苦笑いを浮かべて幼馴染の胸をそっと押した。
「いい出来だな。高進たちに見せてやろうぜ」
そう言って幼馴染を先に行かせつつ、呉宇軒は彼に気付かれないようにイーサンを引き留めた。
「おい、凄腕スパイ。お前に極秘任務を頼みたい」
「誰がイーサン・ハントだ」
そう突っ込みつつ、イーサンはなんだ?と尋ねる。
「浩然の注意を逸らすから、あいつが女子にもらった紙に何書いてあるか調べてくんねぇ?」
彼はずっと幼馴染が黄鈴沙にもらった紙に書かれている内容が気になっていた。しかし、李浩然は基本的に呉宇軒から目を離さないため、自分でこっそり調べるのは不可能だ。とはいえ、それを逆手に取ってイーサンに中身を調べてもらうことなら簡単にできる。
「本気で言っているのか? プライバシーの侵害だぞ!」
人が隠しているものをこっそり覗き見るなんて、とイーサンは顔を顰める。だが、非難の目を向けられても呉宇軒は引き下がらなかった。
「俺たちの間にプライバシーなんてないから大丈夫だって。あいつ、昔から俺のメールの中身まで全部把握してるんだぞ? ちょっとくらい覗いたって怒らないはず」
二人の間にプライバシーなどという言葉はなく、いつもなんでも筒抜けなのだ。だから大丈夫と念を押すと、イーサンは渋々頷いた。そうと決まればミッションインポッシブル作戦決行だ。
あまり遅くなって李浩然が戻って来てしまう前に、二人は急いで部屋に戻った。呉宇軒はさっそく幼馴染の気を逸らすべく、後ろから彼に抱きついて甘えた声を出す。
「然然、俺のこともっと褒めて?」
すると、最近やっと呉宇軒の扱いに慣れ始めた高進が呆れ顔をして引き剥がした。
「はいはい。そこ、邪魔しない」
どうやら全体を見て最終調整をするらしい。彼はちょうど良いタイミングだとちらりとイーサンを見て、密かに片手を振って合図を送った。李浩然が持ってきていた本はテーブルの隅に置いてあり、こっそり見るには格好の場所にある。
イーサンは緊張の面持ちで頷くと、さり気ない動きで本の側に音もなく近付き、慎重に手を伸ばした。呉宇軒は幼馴染が振り向いた時のために、自分の体で死角を作って彼が見つからないようにする。
そうして内心ドキドキしながら順番を待っていると、李浩然の番が終わり、呉宇軒が呼ばれた。一瞬だけ後ろに目を向けると、イーサンはまだどのページに紙が挟まっているか特定できていないようで、その表情には焦りが滲んでいる。
「なあ、俺の写真撮ってくれない?」
手こずっているイーサンが見つからないように、呉宇軒は幼馴染にそうねだった。するとまた高進が口を挟んでくる。
「撮るのはいいけど、ネットに上げるのはやめてくれよな」
イベント当日まで門外不出だと注意されるも、呉宇軒はただ幼馴染の気を逸らしたいだけだったので笑って頷いた。
李浩然が携帯を構えて写真を撮る間に、イーサンはどうにか紙を引き当てたが、その中身をしっかりと確認する前に彼の順番が来てしまう。呉宇軒はなんとか時間を延ばせないか粘ったが、もう用はないとにべもなく追い返されてしまった。
イーサンの確認が終わるまでそわそわしながら待っていた呉宇軒は、幼馴染の目を盗んでこっそり彼に尋ねた。
「どうだった?」
「大きな文字で海老って書いてあるのは見えた」
一仕事終えた顔をした彼は、自信満々にそう返す。まさかの言葉に、呉宇軒はがっくりと肩を落とした。
「海老って……本当にそう書いてあったのか? 間違って本のページを読んだんじゃなくて?」
李浩然が持っていたのは料理本で、『海老』という言葉が使われていてもおかしくない。そのためイーサンが慌てて見たせいで、本に書かれた文字を誤って読んでしまったのではと睨んでいたが、彼はそれはないと断言した。
「ほんの少ししか見えなかったが、確かに白い紙に海老って書かれていた。料理のレシピか何かを教えてもらったんじゃないのか?」
「レシピなら俺がなんでも教えてやるのに?」
料理本に挟まっていた紙としては不自然ではないが、そもそも李浩然は呉宇軒の弟子だ。それなのにわざわざ他の人にレシピを聞くなんてするだろうか。
考えても全く分からず、呉宇軒の口からはため息が漏れる。せっかく覗き見てもらえたのに、謎だけが残る結果となってしまった。
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