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第三王子との対面〜ニコラス・フランside〜

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     私があいつと対面した日は最悪の日だった。あいつの見た目は気味が悪かった。
     老婆の様な白い髪、そして極め付けは、あいつの目だ。
     片方の目は血の様に赤く片方の目は金色をしていた。全くもって気味が悪かったためつい思った事を言ってしまった。
   「なんだその醜い女は?」と‥。
    あいつはそれを否定しなかった。逆にそれがあいつの気味の悪さに拍車がかかった。あいつは全然姉と似ていなかつた。あいつの姉の方が美しく賢く強かった。私はそんなあいつの姉とあいつを見て思ったのだった。
    そんなあいつとの出会いから2年が経った。
     私はその2年間あいつに会いたくなかったけれど父上つまりこの国の国王に会いに行けといわれたので私は渋々あいつに会いに行った。どうせあいつはのんびり過ごしているのだろう。俺と違ってあいつは暇人だからな。
    そう思いながら私はあいつの屋敷に向かった。するとあいつは剣術、学問、魔法、ダンス、作法を全て完璧にやってのけていたのだった。
     私はそんなあいつを見て嫉妬した。私の方が上だと‥。そんなあいつの事を私は調べた。
    すると、驚愕な事を知った。あいつは1日たった3時間しか寝ていなくその他の時間は全て剣術、学問、魔法、ダンス、作法の事を学んでいた。そして毎日父親と母親姉に罵られ食事は1日1回しか与えられず体は痩せ細っていたわけだ。私は、そんなあいつの事を知らず「なんだその醜い女は?」と言ってしまったんだと後悔したのだった。
     そんな事をに気づいたのは、丁度あいつと対面した2年後のことだった。
     私は、急いであいつの屋敷に行き謝ろうとした。だが、私があいつの屋敷に着くには1日は掛る。だから父上にはあと1週間は待った方がいいと言われたので私は渋々1週間待ってからあいつの屋敷に行ったのだったが‥。
   あいつは姿を消して行方不明になっていたそうだ‥。
    それは、私があいつの屋敷に着く1週間前に姿を消したそうだ‥。
    一通の手紙を残して‥。

     私はあいつにまだ謝っていない。あいつが見つかってまた会うことができたらあいつに謝りたいと思った。そして最低でもあと1週間はすれば見つかるだろうと思っていた。だがあいつは見つからなかった。                                                               そして聞かされたのだった。あいつが書いた手紙の内容を‥。
ーーーーーーーーーーーーーーー
   拝啓お父様、お母様、お姉様そして婚約者のフラン様
        私は最後まで迷惑かけてしまってごめんなさい。出来損ないでごめんなさい。
      そしてそんな女を婚約者にされてしまった。フラン様にもごめんなさい。私とフラン様との婚約は破棄してください。お願いします。
     そして私の事は病で死んだとしてください。お願いします。
     私が自らこの屋敷から出て行った事を知られるとこの家の恥ですから。
     もし、私と会ったとしてももう私は赤の他人ですので、無視してください。
     私は、平民として行きて行きます。そして家族に愛されなかった私は人の優しやに触れたいと思っています。

                     イリヤ・ペンドルトン
ーーーーーーーーーーーーーーー
       私はあいつ嫌彼女イリヤ・ペンドルトンに何もしてやれなかった。そして私は決めた。また、彼女イリヤを見つけると心に誓った日であった。






     



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