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空に虹を描く彼女の名は
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早朝、昨晩より雨をもたらした雲は何処に消え町は清々しい朝を迎えた
先程まで地面を濡らしていた雨が上がり、空には一面の青空が広りを見せる
その景色を見て私、佐々木 祐奈(ささきゆうな)は微笑んだ
先程まで地面を濡らしていた雨が上がり、空には一面の青空が広がっていた
「最高のキャンバス!」
そう言い肩掛けの鞄から取り出したのは愛用の筆とパレット
パレットには何種ものカラフルな絵の具、右手に筆を左手にパレットを持ち上から順番に空になぞる
描く様子はただ空をなぞるようにしか見えないが祐奈がなぞった後には先程の青空に綺麗な虹が掛けられていた
不思議な力を持つ者、マンガや小説の様に魔法使いとも言うけどこの世界ではこう呼ぶ
現(うつつ)を創る者 現創士(げんそうし)
描いた者が現実に現れる普通では起こり得ない現象をもたらすその存在は現在、能力の発現した者はその瞬間から政府の管理下に置かれ国の為にその能力を使う事を義務付けられている
夢を追う少女として高校のマンガ部(同好部)に所属し切磋琢磨していた筈の祐奈は、突如として発現した能力の所為で悲しくも若くして年中無休で働く羽目になっている、あ~悲し
「おい!何やってるだ!」
後から小突かれ振り向くと、サングラスのオッサンが側に立っている
黒いスーツに黒いサングラスに唯一黒くないのは銀色の髪だけ
顔の作りが温和なだけで救いでこれが厳つい顔つきならその道の人に見えてしまうだろう、良かったね親に感謝して!
「も~~痛い!止めてよ!頭が悪くなったらどうするの!」
「安心しろ、それ以上悪くなることは無いからな」
私が抗議の声を上げても何時もこれ、いつかパワハラで訴えようかな?
このオッサン、いや …この男性の名は五島 連(ごとう れん)
政府から配属された私の教育兼指導者だ、正確には現創士補佐、要するにお目付け役だ
この補佐は何処に行くのも一緒で何故か住む場所も一緒、家族でも無いのに異性と同居って思うのだが、この国の偉い人達は年頃の乙女に配慮は無いのか…
しかしそれは仕方ない事で連さんが私の補佐なのには重大な理由が犯罪者に狙われやすい!それは本当にものすごーく
私を含む現創士はその力故に狙われる存在で、良いも悪いも関係なく利用しようと考える人が後を絶たずでその為能力にもよるけど殆どの現創士は現創士補佐と生活を共にしているのが現状、つまりは24時間体制のボディーガードと言うこと
「祐奈聞いてるか?」
「連さんに見惚れて聞いて無かったごめん」
「っ!!お前良くそんな恥ずかしい事言えるな!」
聞いていなかった事を誤魔化す為嘘を言えば連さんは顔を赤くして抗議の声をあげた
「ほら!とにかくいま直ぐ早くあの虹を消すんだ」
赤い顔で怒らても怖くないんですが?と言う言葉は飲み込み素直に返事する
「は~い」
さっと筆に水を付け空に掛かる虹をなぞる、すると空から虹は消え後には青い空だけが残された
「よし消えな、そう言えばお前は虹を描くの好きだな」
「害が無いし見た人が幸せになるでしょう?」
「そうか?まぁ、俺も綺麗だと思うがむやみに空に描くのは駄目だ、せめて室内にしろ」
「えー」
「えー、じゃない!こんな事してるから狙われるんだ自重しろ守るこっちは毎日大変なんだぞ!」
「うっ!」
不満の声を上げたら正論を言われた、そう言えば昨日もストーカさんが来たような?しかしこっちは絵を描きたくて仕方がない
本当は虹じゃなく爆撃搭載ロボが描きたいのよ!愛と友情の名の下に悪人を成敗するの!!
小さき頃憧れたヒーロー何時だってロボットで悪を倒し平和を守っていた、今でも祐奈の憧れである
そんなヒーローが活躍するマンガが描きたかった!!でもそれはもう叶わない夢でー
「じゃあ、ロ」
「はい却下」
私がロボットと言う前に発言は拒否
「連さんのケチ!」
「世界滅亡を防げるならケチでいい」
私の名前は佐々木祐奈、世界滅亡も容易く出来る?現創士です
先程まで地面を濡らしていた雨が上がり、空には一面の青空が広りを見せる
その景色を見て私、佐々木 祐奈(ささきゆうな)は微笑んだ
先程まで地面を濡らしていた雨が上がり、空には一面の青空が広がっていた
「最高のキャンバス!」
そう言い肩掛けの鞄から取り出したのは愛用の筆とパレット
パレットには何種ものカラフルな絵の具、右手に筆を左手にパレットを持ち上から順番に空になぞる
描く様子はただ空をなぞるようにしか見えないが祐奈がなぞった後には先程の青空に綺麗な虹が掛けられていた
不思議な力を持つ者、マンガや小説の様に魔法使いとも言うけどこの世界ではこう呼ぶ
現(うつつ)を創る者 現創士(げんそうし)
描いた者が現実に現れる普通では起こり得ない現象をもたらすその存在は現在、能力の発現した者はその瞬間から政府の管理下に置かれ国の為にその能力を使う事を義務付けられている
夢を追う少女として高校のマンガ部(同好部)に所属し切磋琢磨していた筈の祐奈は、突如として発現した能力の所為で悲しくも若くして年中無休で働く羽目になっている、あ~悲し
「おい!何やってるだ!」
後から小突かれ振り向くと、サングラスのオッサンが側に立っている
黒いスーツに黒いサングラスに唯一黒くないのは銀色の髪だけ
顔の作りが温和なだけで救いでこれが厳つい顔つきならその道の人に見えてしまうだろう、良かったね親に感謝して!
「も~~痛い!止めてよ!頭が悪くなったらどうするの!」
「安心しろ、それ以上悪くなることは無いからな」
私が抗議の声を上げても何時もこれ、いつかパワハラで訴えようかな?
このオッサン、いや …この男性の名は五島 連(ごとう れん)
政府から配属された私の教育兼指導者だ、正確には現創士補佐、要するにお目付け役だ
この補佐は何処に行くのも一緒で何故か住む場所も一緒、家族でも無いのに異性と同居って思うのだが、この国の偉い人達は年頃の乙女に配慮は無いのか…
しかしそれは仕方ない事で連さんが私の補佐なのには重大な理由が犯罪者に狙われやすい!それは本当にものすごーく
私を含む現創士はその力故に狙われる存在で、良いも悪いも関係なく利用しようと考える人が後を絶たずでその為能力にもよるけど殆どの現創士は現創士補佐と生活を共にしているのが現状、つまりは24時間体制のボディーガードと言うこと
「祐奈聞いてるか?」
「連さんに見惚れて聞いて無かったごめん」
「っ!!お前良くそんな恥ずかしい事言えるな!」
聞いていなかった事を誤魔化す為嘘を言えば連さんは顔を赤くして抗議の声をあげた
「ほら!とにかくいま直ぐ早くあの虹を消すんだ」
赤い顔で怒らても怖くないんですが?と言う言葉は飲み込み素直に返事する
「は~い」
さっと筆に水を付け空に掛かる虹をなぞる、すると空から虹は消え後には青い空だけが残された
「よし消えな、そう言えばお前は虹を描くの好きだな」
「害が無いし見た人が幸せになるでしょう?」
「そうか?まぁ、俺も綺麗だと思うがむやみに空に描くのは駄目だ、せめて室内にしろ」
「えー」
「えー、じゃない!こんな事してるから狙われるんだ自重しろ守るこっちは毎日大変なんだぞ!」
「うっ!」
不満の声を上げたら正論を言われた、そう言えば昨日もストーカさんが来たような?しかしこっちは絵を描きたくて仕方がない
本当は虹じゃなく爆撃搭載ロボが描きたいのよ!愛と友情の名の下に悪人を成敗するの!!
小さき頃憧れたヒーロー何時だってロボットで悪を倒し平和を守っていた、今でも祐奈の憧れである
そんなヒーローが活躍するマンガが描きたかった!!でもそれはもう叶わない夢でー
「じゃあ、ロ」
「はい却下」
私がロボットと言う前に発言は拒否
「連さんのケチ!」
「世界滅亡を防げるならケチでいい」
私の名前は佐々木祐奈、世界滅亡も容易く出来る?現創士です
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