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田中の身体検査

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 驚きすぎて、声も出なくなった。
 だって、世羅が……アスワドが自分から僕に、ちゃんとワガママを言ってくれたのは、それが初めてだったから……。
「うん、……観るのは、後でいいや……!」
 嬉しくて涙ぐみながら、両腕を伸ばして世羅の首にかじりついた。
 そのまんまソファに押し倒されて、額に柔らかくキスされる。
 頬に、鼻先に、喉に、どんどんキスされる場所が下がってく。
「……っ、……世羅……待って……よく考えると、まだ昼間……」
 窓から白いカーテン越しに差し込んでくる光を指さしてみたけど、相手は全く聞いちゃいない。
「ちゃんと、名前で呼べ」
 言われて、素直に世羅の耳元で呼んでみた。
「き……きみひで……?」
「ああ……晶」
 上から見下ろされながら、慈しむみたいにほっぺをふにふに、大きな手で撫でられる。
「こんなに痩せちまって……俺のせいで悪かったな……」
「いや、また太りつつあるんだけどね……? 筋トレは継続的に頑張ってるんだけど、その上から脂肪が……お尻とか胸とか、結構キテるよ……」
「し、尻……っとか、胸……っ」
 僕の上で乗ってる世羅の、腰のあたりがギュンと硬くなって、びっくりした。
 待って、今の話に何かエロい要素あったっけ……!?
 ちょっと引きながら、誤魔化すみたいに僕は必死に話した。
「今の体、結構太りやすくてね……す、すごい頑張って、筋肉とか付けたんだけど、脂肪の方はなかなか落ちなくて……」
「……へえ、そうか……どんな体になってんのか、見せろ……」
 世羅が耳に唇を近づけて、強引な囁きを吹き込んでくる。
「い、いいけど……あ、汗臭いと思うからさきにお風呂とか入った方が……っ、ひ!」
 直後、柔らかい舌が、ゆっくりねっとりと穴の中を舐め回し始めた。
「やめ、それくすぐったい……っ!」
 僕、耳が弱いんだ。
 小学生の時とか、クラスメイトがよく面白がって息吹きかけてきたりとかして。
 多分、感じやすい……んだと思う……世羅にもバレてる……?
 ゾワゾワ痙攣しながら悲鳴をあげて悶える僕のTシャツの下に、世羅の熱い骨ばった手が忍び込んでくる。
 その手が、無遠慮に僕のちょっとだけふくよかな雄っぱいを揉んできて、まるでエロ漫画の女の子になったみたいな気分で、えっちな熱で全身が包まれた。
 うう、童貞には刺激が強すぎる!!
 耳舐められて、胸触られてるだけなのに、ズキズキ痛いくらいに、ちんこ勃ってるっ。
「本当に結構、胸あるな……? 学校で他の男子に嫌がらせで揉まれてりしてたもんな。巨乳とか言われて」
「ちょっ、興味ない顔してたのに見てたの……!?」
「見てたし、羨ましすぎて後でシメといた……」
「し、シメる理由おかしくない……?」
「おかしかねぇだろ。乳首までしつこく触られて、授業中も分かるくらい勃ちっぱになってたし……」
「う、ウン、あの時はビンビンに腫れて大変だった……、って、ちょっと、あっ」
 優しく指で乳首を挟まれてクニクニ引っ張られて、太ももがもじりとするような快感がそこから走る。
「待ってぇ、おっぱい、へん……」
 クラスの男子に触られてる時はただ痛痒いだけだったのに、世羅に触られてると、くすぐったいような甘い疼きがそこから広がって……。
 僕はぐったり、トロンとして、時折ビクビク腰を浮かせながら、乳首をいじられっぱなしの無防備状態になってしまった。
「は、あ……ん……っ、世羅に、触られるの、気持ちい……っ」
 あれよあれよとTシャツを脱がされて、ちょっと人には見せたくないくらい、男にしては大きめの僕の乳首に、世羅が唇で吸い付いてくる。
「やぁ……っ、チュウチュウしたら、っあァ……っ、待っ、やだぁ、……はあっ」
 吸われて、軽く歯を立てられて、変な声が出るくらい気持ちよくて……世羅の頭を胸に抱きながら、どんどんパンツの中がドロドロのビチョビチョになっていく。
 世羅がふっと頭を上げたところで見上げると、完全に目がイッているというか、すごい怖い顔になってて、呼吸がハァハァ喘ぐほど激しくなっていた。
「このデカいエロ乳首……俺以外にも散々触らせやがって……」
 獰猛な呟きを吐き始めた相手を、俺は慌てて宥めた。
「しょ、小学生の時の話……っ!? う、もう、時効だろ……っ」
「許せない……、尻も揉ませろ……!」
「い、いいけど……どうしたら……?」
 聞くと、世羅はソファとテレビの間にある、木製の頑丈なローテーブルの上を指差した。
「あれに乗れ」
「えっ、あの上……!?」
 それって、かなりお行儀が悪いんじゃ……それに、僕が乗ったら壊れるんじゃないか……!?
 前ほどの体重は無いにしても、不安だよ……!
「早く」
 促されて、仕方なく、横に転がるみたいに四つん這いになって、左手左足から順にソファを離れ、のそのそテーブルの上に移っていく。
 完全に僕の両脚と両手がテーブルの上に移ると、世羅はソファを後ろに追いやり、空いた隙間に入り込むみたいにして床に降りた。
 僕はその間に恐々と方向転換して、ちょうど世羅の顔の正面に、ストレッチデニムのお尻を向ける。
「ど、どうぞ……?」
 落っこちそうで怖いし、両手でお尻を揉まれるんだと思って、ドキドキしながら心の準備をしていたら――まさかの、世羅の小さい顔の高い鼻筋が、お尻の間にバフっと埋まってきた。
「ちょ、ちょっと……!」
 すんすん、顔埋めて匂いを嗅ぎながらお尻揉んでるー!!
「待って待って、それは恥ずかしい……!!」
 訴えたら、顔をお尻から外してくれた……かと思いきや、パツパツになってるお腹側のボタンを外されて、ジーッとジッパーを下された。
 下に穿いてるトランクスもろともに、がばあっとデニムが一気に膝の辺りまで下ろされる。
「ひいっ……」
 な、生尻剥かれたぁ……!
 ジタバタしたくても、テーブルの上じゃそれもできない。
 無理やりズボンも下着も足から抜かれて、完全に全裸になった。
 全裸で台の上に乗せられるとか、まるでオークションにかけられたエロ漫画のヒロインみたいだ……。
 世羅が、僕の肉付きのいいお尻を、スベスベと円を描くように撫で始める。
 さっきおっぱいを触られた時と同じような、くすぐったい、艶かしい感覚が触られたところからヒリヒリ伝わってくる。
 お尻、ナデナデするだけ……? と思ってたら、股座の間から手を入れられて、ちんこをぎゅうっと掴まれた。
「やっ……!」
「小さいな……お前が漫画に描いてる立派なのは、ありゃどこの誰のだ……?」
 まじまじと観察してる感が気配で伝わってきて、泣きそうになった。
「し、資料で買ったリアルなディルドですぅ……」
「はぁ……!? まさかそれ、尻に入れたりしてねぇだろうな!?」
「そっ、そんな訳あるかぁ……!!」
「わかんねぇぞ。こんな、皮も満足に剥けてねぇくせに、スケベ汁垂らしまくって……」
 ニチュッ、ニチュッといやらしい音と共に、勃起してるのを無理やり下げるみたいに、逆手で丁寧に扱かれはじめて……、誰かにそこを触られるのなんてはじめての僕は、四つん這いでお尻をガクガクさせながら嬌声を上げることしかできなかった。
「やぁぁ……っ、こんなところでおちんちん擦るのやらぁ、恥ずかしいからっ、クチュクチュしないで……っ」
 信じられない……やらしい体勢で、世羅にお尻側から見られながら、僕のちんこの皮が、引っ張るみたいに剥き上げたり、戻しおろしたりされてる……世羅の手で。
「先っぽだけ出てる……」
 言葉と共に、一番敏感な亀頭の先端が、生温かくて柔らかい感触に包まれて……。
 チュプッチュプッと水音を立てながらそこを吸われはじめると同時に、お腹にくる、味わったことのない、どうしようもなく激しい快感。
「あーっ……!」
 皮を指でむにゅっと剥き下ろされてホッとした途端、舌先が無理やり皮の中に入ってくる。
 中で、舌が、カウパーと唾液をぐちょぐちょに混ぜながら、ぐるぐる暴れてる……!
「それやだぁ、ちんこの中溶けちゃう……っ、溶けちゃうぅ……っ、あァァァッ」
 玉の付け根と下腹が勝手にぐぅっと締まって、びゅうくびゅく音がしそうなぐらいの勢いで、止めようもなく――僕のちんこは世羅の口の中に射精し始めていた。
「で、出ちゃ……っ、ごめんなさ……許して、あぅぅ……っ、止まらないよぉ……っ」
 テーブルの上でお尻を小刻みに振りながら、許しを乞う。
 でも、世羅は全部出るまで……出た後も許してくれなくて、僕のちんこがフニャフニャになるまで、最後までキツめに何度も吸われた。
「も、だめ……あ……ぅ……」
 僕の身体はテーブルの上で崩れ落ちてしまい、世羅が、そんな僕のぐったりしたお尻に向かって、オナニーを始めて……。
 ちゃんと僕だって、世羅を気持ちよくしてあげたいのに、それも叶わず。
「はあっ、晶……好きだ、ああ、晶……っ」
 でも、僕のお尻に、生温かい精液が飛んできて、……ああ、アスワドは、ちゃんと今の僕の身体も好きでいてくれるんだなって、改めて安心した……。
 まだ興奮が冷めないまんま、テーブルの上から足だけをそろりと床に下ろす。
 もうエッチなことは終わったとばかり思いながら後ろを振り向いたら、まだ世羅がギンギンに勃起してるのが目に入って、思わずササッと前を向いて目を逸らしてしまった。
 さ、さっき出してた気がするのになんで……!?
 そんなエロ漫画の主人公みたいなことある……!?
 て、あったな……前世。
「一緒にシャワー行こうぜ。……ナカ、洗ってやるから……」
 後ろから世羅に、肩をガシッと掴まれて、ボーイズラブを描くと決意した時に、色々読み込んだ資料が頭の中を駆け巡る。
 あっ……これは……最後までいたす気満々です、ね……。
 僕は青ざめながらも、ウン、と頷くしかなかった。
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