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――高校時代のパターンなら、今回みたいな喧嘩をしても俺が折れることの方が多かった。
青磁はああいう性格だし、直そうと思って直るものじゃない。
意地っ張りだし、その上、要らないことはズケズケ言うくせに肝心のことは言わないし。
でも、俺のことを心の中でちゃんと好きなんだなって思える所もあったから、いつも俺の方から謝ったり連絡したりして仲直りしてきたんだ。
……でも、今回はどうしてもそんな気分になれなかった。
それで、俺からは特にフォローも連絡もしないでいたら、相手からもメッセージ一つ来ず……。
喧嘩別れしてから、今日で既に二週間が経った。
――って。青磁、本当に何考えてんだ!?
付き合う前は無視してもしつこくメッセージ入れてきたくせに。
釣ったつがいには餌をやらないってやつか。
絶対見ないけど、どうせエンスタは更新してるんだろうな……と思うとやりどころのない怒りがおさまらない。
仕方なく、俺はなるべくつがいよりも大学生活のほうに意識を向けることにした。
こっちだって、授業も部活も友人関係も忙しいんだ。
青磁は青磁で神奈川で楽しくやればいい。
なんて、ヤケ気味に考え始めていた矢先のこと――。
「経済学部一年、横田裕明でーす! 今日は、お疲れ様っしたー! 俺たち一年も微力ですが、立山祭をより良くするため、粉骨砕身頑張りまーす!」
「よっ、裕明ー!」
掘りごたつ式のテーブルが並んだ大部屋に、大勢の大学生がひしめきあい、歓声と熱気が充満している。
ここは大学にほど近い場所にある、渋谷の雑居ビルに入ったチェーン店系の居酒屋。
俺は裕明の誘いで学園祭実行委員会のミーティングに顔を出し、更にその後の飲み会にも引っ張り込まれたのだった。
居合道部でも飲み会はある。
けど、実行委員会は色んなタイプの人が百人近く集まっているせいか、その打ち上げもまるで別世界だった。
先輩達はさっきから合いの手みたいな威勢の良い掛け声を入れながらしょっちゅう一気飲みしてるし(『コール』とかいうらしい)、何だか凄い所に来てしまった感がある。
でも、数時間前に見たミーティングの時の様子では、みんな派手に騒ぐタイプと言うよりも、どちらかと言えば縁の下の力持ちタイプというか――想像していたより真面目な印象の人が多かった。
どの人も積極的に意見を出していて、これからどんなテーマで文化祭を作るかを熱心に話し合っていたし……。
裕明の言うとおり、適当にお祭り騒ぎしたいだけのタイプの人間が応募してきても、この人達には馴染めないだろう。
まだ五月で、学祭は十一月なのに、こんな時期からもう既に役割分担が行われ、色々な企画が動いていることにもびっくりした。
学校側との交渉をしたり、出店団体に必要な物品の調達と斡旋をしたりする総務局、ホームページなんかのメディア対策、パンフレットの作成をする広報局、ステージや講堂で行われるあらゆる企画を考えたり、仕切ったりする企画局……。
さらにその下も細かいチームに分かれていて、学生の活動というより、まるで一つの企業の大きなプロジェクトみたいだ。
俺は誘われて見学に来たのはいいけど、実行委員の先輩たちの熱さにすっかり圧倒されてしまっていた。
そもそも、これまでの学校生活でこういうことに積極的に参加したことが無かったし。
打ち上げも誘われて来たはいいけど、正式メンバーでもない俺は、正直言って場違いな感じだ。
部屋の奥で一人ポツンとしていると、先輩に酒を注ぎ回っていた裕明が俺の隣に戻ってきた。
「なあなあ、どーう? 凄くみんな真面目だし、それに楽しそうだろー? 岬にも合ってると思うんだけどなー。俺も広告研究会と兼サーしてるし、岬も部活と両立出来なくはないと思うけど?」
「うーん……。逆に、生半可な気持ちじゃ出来ないってことがわかったというか……週二回、出席必須なんだよな? やりがいがありそうだなとは思うけど、俺は部活との両立が難しいと思う」
「……そうか。岬、真面目だもんなー。一緒に企画局やりたかったけどさー」
「ごめんな。毎年芸能人呼んだり、ミスコンやったり、凄いんだろ。楽しみにしてる。手伝えることがあれば、なんでもするし」
「サンキュー!」
笑顔で会話していると、裕明とは反対側の隣に、ロングヘアの茶髪に赤いメガネが特徴的な美女がグラスを持って座ってきた。
「ねえねえ、君、裕明の友達!? 私、二年の江崎あゆ美。よろしくー」
喧騒に負けない大きな声で話しかけられて、素直に頷く。
「あっ、はい! 裕明に誘われて今日初めて来ました。でも、ビックリしました。凄く本格的で……」
「本当に真面目に最後までやれる子に集まってもらってるからねー。君はやらないの?」
「はい、すみません。居合道部の練習をちゃんとやりたいので……裕明の手伝いだけになると思います」
「あはは、いさぎよいねー。しかも大学まで来てちゃんと部活やってるとかカッコいいじゃん。そういうタイプに本当は来て欲しいんだけどねぇ」
「ですよねえ、あゆ美先輩。そうそう、岬って何気にカッコいいんですよー」
肩越しに、ひょこっと裕明が顔を出してくる。
「見て下さいよー、ほら、腹筋とかめっちゃ割れてる」
後ろからTシャツの裾を掴まれて、胸の辺りまで思い切りまくられた。
「わっ、ちょっ、裕明」
「わー、本当だ。腹筋割れてるー! 胸筋がオッパイみたい~」
「いやいやいや、やめてください」
慌ててずぼっとTシャツの裾を掴み下ろして背中を丸めた。
そういや、青磁にも似たようなこと言われたな……居合で胸筋が鍛えられただけなのに、『オッパイがエロくなりすぎ』とかイチャモン付けられた。
しかも、揉まれながら……。
鍛えてるだけなのに納得がいかなかったなぁ、と思い出しながら座り直していると、あゆ美先輩が俺の首の後ろに触ってきた。
「あれ? ねえ、首のこれどうしたの? アザ?」
身体を丸めて下を向いた時に、首筋のつがいの印が目立ってしまったらしい。
「あー……これは、つがいの噛み跡です」
誤魔化したりするのも変だなと思って、正直に答えた。
「つ! つがい……!」
あゆ美先輩の眼鏡の奥のぱっちりした目がキラキラと輝く。
「素敵!! 岬くん、なんか色っぽいなと思ったらオメガだったの!? しかもつがいもち!! 憧れるわぁぁ」
「は、はあ」
先輩の勢いに圧倒されながら、俺は一応頷いた。
そういえば女の人は、アルファとオメガのつがいにロマンを感じてる人が結構いるんだよな。
現実はそんないいもんじゃないと思うけど……特に俺と青磁の場合。
「ねえねえ、岬くんのつがいはどんな人なのー!? 女の子!? 男の子!? お写真とかは……!」
「あー……」
もし、俺が青磁の写真を見せたりしたら、噂が広まって青磁に迷惑かかるかも。
有名になりつつあるのに、男のつがいがいるなんて広まったら、フォロワー減るよな。多分……。
「うーん、恥ずかしいからまた今度で……」
誤魔化すと、あゆ美先輩は残念そうに微笑んだ。
「いいよいいよ! いきなり変なこと言ってごめん! ほら、私はベータだからさ。運命のつがいって、憧れだから。――話してくれて、ありがと、岬くん! あっ、飲み物なくなってるから頼もっか」
「ええと、じゃあ烏龍茶を……」
「はーい! すみませーん」
あゆ美先輩は俺の隣を離れ、部屋の外に注文に行った。
帰りは近くの人に呼び止められ、別の席に座ってくれたらしく、密かにほっとする。
裕明が隣からこそっと耳打ちしてきた。
「……あゆ美先輩、俺と同じで広告研究会と実行委員会を掛け持ちしてるんだよね。ミーハーだけど、いいひとだよ。……つがいのこととか、知られても大丈夫だった?」
「別に、大丈夫だ。つがいが出来た高校二年の時から色々あったし、今更どうってことないから……」
「そっかあ。……岬っていつも落ち着いてて、カッコいいよなぁ。人生経験豊富そうっていうか」
「そんなことないと思うけど……」
「いや、そーゆー所、お兄ちゃんぽいっていうか、甘えやすいっていうか……俺はスキ」
「あ、ありがとう……」
てれもなくサラっとスキと言われて、面食らった。
裕明は素直だなぁ。まだ会ってから一ヶ月しか経たない俺みたいなやつに、率直に好意を表してくれるなんて。
家族以外の同性から下心なく好意を貰えるのは、オメガの俺からしたら凄くありがたい事だ。
嬉しく思う反面――恋人なのに全く好意の言葉をくれない男のことを、どうしても思い出してしまった。
俺たち、このままどうなるんだろう……。
もうすぐ発情期が来るし、そうなったら今の状況が苦しくなることは明らかだ。
「おーい、裕明! ちょっとこっちこーい」
「はーい」
裕明が先輩に呼ばれ、また席を立つ。
話し相手がいなくなったので、俺は周りに悟られないよう、掘りごたつのテーブルの下でスマホの画面を点灯した。
メッセージが一件入っている――。
と、思ったら航だった。
『今休憩時間。バイト終わったら一緒に帰りたいな。どこにいる?』
ゴールデンレトリバーのスタンプが尻尾を振っている。
『今、渋谷の海老回廊って居酒屋。俺もあと少ししたら抜けて帰るから』
青磁はああいう性格だし、直そうと思って直るものじゃない。
意地っ張りだし、その上、要らないことはズケズケ言うくせに肝心のことは言わないし。
でも、俺のことを心の中でちゃんと好きなんだなって思える所もあったから、いつも俺の方から謝ったり連絡したりして仲直りしてきたんだ。
……でも、今回はどうしてもそんな気分になれなかった。
それで、俺からは特にフォローも連絡もしないでいたら、相手からもメッセージ一つ来ず……。
喧嘩別れしてから、今日で既に二週間が経った。
――って。青磁、本当に何考えてんだ!?
付き合う前は無視してもしつこくメッセージ入れてきたくせに。
釣ったつがいには餌をやらないってやつか。
絶対見ないけど、どうせエンスタは更新してるんだろうな……と思うとやりどころのない怒りがおさまらない。
仕方なく、俺はなるべくつがいよりも大学生活のほうに意識を向けることにした。
こっちだって、授業も部活も友人関係も忙しいんだ。
青磁は青磁で神奈川で楽しくやればいい。
なんて、ヤケ気味に考え始めていた矢先のこと――。
「経済学部一年、横田裕明でーす! 今日は、お疲れ様っしたー! 俺たち一年も微力ですが、立山祭をより良くするため、粉骨砕身頑張りまーす!」
「よっ、裕明ー!」
掘りごたつ式のテーブルが並んだ大部屋に、大勢の大学生がひしめきあい、歓声と熱気が充満している。
ここは大学にほど近い場所にある、渋谷の雑居ビルに入ったチェーン店系の居酒屋。
俺は裕明の誘いで学園祭実行委員会のミーティングに顔を出し、更にその後の飲み会にも引っ張り込まれたのだった。
居合道部でも飲み会はある。
けど、実行委員会は色んなタイプの人が百人近く集まっているせいか、その打ち上げもまるで別世界だった。
先輩達はさっきから合いの手みたいな威勢の良い掛け声を入れながらしょっちゅう一気飲みしてるし(『コール』とかいうらしい)、何だか凄い所に来てしまった感がある。
でも、数時間前に見たミーティングの時の様子では、みんな派手に騒ぐタイプと言うよりも、どちらかと言えば縁の下の力持ちタイプというか――想像していたより真面目な印象の人が多かった。
どの人も積極的に意見を出していて、これからどんなテーマで文化祭を作るかを熱心に話し合っていたし……。
裕明の言うとおり、適当にお祭り騒ぎしたいだけのタイプの人間が応募してきても、この人達には馴染めないだろう。
まだ五月で、学祭は十一月なのに、こんな時期からもう既に役割分担が行われ、色々な企画が動いていることにもびっくりした。
学校側との交渉をしたり、出店団体に必要な物品の調達と斡旋をしたりする総務局、ホームページなんかのメディア対策、パンフレットの作成をする広報局、ステージや講堂で行われるあらゆる企画を考えたり、仕切ったりする企画局……。
さらにその下も細かいチームに分かれていて、学生の活動というより、まるで一つの企業の大きなプロジェクトみたいだ。
俺は誘われて見学に来たのはいいけど、実行委員の先輩たちの熱さにすっかり圧倒されてしまっていた。
そもそも、これまでの学校生活でこういうことに積極的に参加したことが無かったし。
打ち上げも誘われて来たはいいけど、正式メンバーでもない俺は、正直言って場違いな感じだ。
部屋の奥で一人ポツンとしていると、先輩に酒を注ぎ回っていた裕明が俺の隣に戻ってきた。
「なあなあ、どーう? 凄くみんな真面目だし、それに楽しそうだろー? 岬にも合ってると思うんだけどなー。俺も広告研究会と兼サーしてるし、岬も部活と両立出来なくはないと思うけど?」
「うーん……。逆に、生半可な気持ちじゃ出来ないってことがわかったというか……週二回、出席必須なんだよな? やりがいがありそうだなとは思うけど、俺は部活との両立が難しいと思う」
「……そうか。岬、真面目だもんなー。一緒に企画局やりたかったけどさー」
「ごめんな。毎年芸能人呼んだり、ミスコンやったり、凄いんだろ。楽しみにしてる。手伝えることがあれば、なんでもするし」
「サンキュー!」
笑顔で会話していると、裕明とは反対側の隣に、ロングヘアの茶髪に赤いメガネが特徴的な美女がグラスを持って座ってきた。
「ねえねえ、君、裕明の友達!? 私、二年の江崎あゆ美。よろしくー」
喧騒に負けない大きな声で話しかけられて、素直に頷く。
「あっ、はい! 裕明に誘われて今日初めて来ました。でも、ビックリしました。凄く本格的で……」
「本当に真面目に最後までやれる子に集まってもらってるからねー。君はやらないの?」
「はい、すみません。居合道部の練習をちゃんとやりたいので……裕明の手伝いだけになると思います」
「あはは、いさぎよいねー。しかも大学まで来てちゃんと部活やってるとかカッコいいじゃん。そういうタイプに本当は来て欲しいんだけどねぇ」
「ですよねえ、あゆ美先輩。そうそう、岬って何気にカッコいいんですよー」
肩越しに、ひょこっと裕明が顔を出してくる。
「見て下さいよー、ほら、腹筋とかめっちゃ割れてる」
後ろからTシャツの裾を掴まれて、胸の辺りまで思い切りまくられた。
「わっ、ちょっ、裕明」
「わー、本当だ。腹筋割れてるー! 胸筋がオッパイみたい~」
「いやいやいや、やめてください」
慌ててずぼっとTシャツの裾を掴み下ろして背中を丸めた。
そういや、青磁にも似たようなこと言われたな……居合で胸筋が鍛えられただけなのに、『オッパイがエロくなりすぎ』とかイチャモン付けられた。
しかも、揉まれながら……。
鍛えてるだけなのに納得がいかなかったなぁ、と思い出しながら座り直していると、あゆ美先輩が俺の首の後ろに触ってきた。
「あれ? ねえ、首のこれどうしたの? アザ?」
身体を丸めて下を向いた時に、首筋のつがいの印が目立ってしまったらしい。
「あー……これは、つがいの噛み跡です」
誤魔化したりするのも変だなと思って、正直に答えた。
「つ! つがい……!」
あゆ美先輩の眼鏡の奥のぱっちりした目がキラキラと輝く。
「素敵!! 岬くん、なんか色っぽいなと思ったらオメガだったの!? しかもつがいもち!! 憧れるわぁぁ」
「は、はあ」
先輩の勢いに圧倒されながら、俺は一応頷いた。
そういえば女の人は、アルファとオメガのつがいにロマンを感じてる人が結構いるんだよな。
現実はそんないいもんじゃないと思うけど……特に俺と青磁の場合。
「ねえねえ、岬くんのつがいはどんな人なのー!? 女の子!? 男の子!? お写真とかは……!」
「あー……」
もし、俺が青磁の写真を見せたりしたら、噂が広まって青磁に迷惑かかるかも。
有名になりつつあるのに、男のつがいがいるなんて広まったら、フォロワー減るよな。多分……。
「うーん、恥ずかしいからまた今度で……」
誤魔化すと、あゆ美先輩は残念そうに微笑んだ。
「いいよいいよ! いきなり変なこと言ってごめん! ほら、私はベータだからさ。運命のつがいって、憧れだから。――話してくれて、ありがと、岬くん! あっ、飲み物なくなってるから頼もっか」
「ええと、じゃあ烏龍茶を……」
「はーい! すみませーん」
あゆ美先輩は俺の隣を離れ、部屋の外に注文に行った。
帰りは近くの人に呼び止められ、別の席に座ってくれたらしく、密かにほっとする。
裕明が隣からこそっと耳打ちしてきた。
「……あゆ美先輩、俺と同じで広告研究会と実行委員会を掛け持ちしてるんだよね。ミーハーだけど、いいひとだよ。……つがいのこととか、知られても大丈夫だった?」
「別に、大丈夫だ。つがいが出来た高校二年の時から色々あったし、今更どうってことないから……」
「そっかあ。……岬っていつも落ち着いてて、カッコいいよなぁ。人生経験豊富そうっていうか」
「そんなことないと思うけど……」
「いや、そーゆー所、お兄ちゃんぽいっていうか、甘えやすいっていうか……俺はスキ」
「あ、ありがとう……」
てれもなくサラっとスキと言われて、面食らった。
裕明は素直だなぁ。まだ会ってから一ヶ月しか経たない俺みたいなやつに、率直に好意を表してくれるなんて。
家族以外の同性から下心なく好意を貰えるのは、オメガの俺からしたら凄くありがたい事だ。
嬉しく思う反面――恋人なのに全く好意の言葉をくれない男のことを、どうしても思い出してしまった。
俺たち、このままどうなるんだろう……。
もうすぐ発情期が来るし、そうなったら今の状況が苦しくなることは明らかだ。
「おーい、裕明! ちょっとこっちこーい」
「はーい」
裕明が先輩に呼ばれ、また席を立つ。
話し相手がいなくなったので、俺は周りに悟られないよう、掘りごたつのテーブルの下でスマホの画面を点灯した。
メッセージが一件入っている――。
と、思ったら航だった。
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