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番外編
ラファト皇子の着道楽3
「きゃっ。ちょっと、入るなら入り口はあっちだってばあ」
さざめく女達の制止の声を無視して、臙脂色の絨毯の上を歩いて薄暗い廊下に出る。
名前を叫べればいいが、ここで彼の名誉を地に落とすわけには行かない。
すれ違う裸に近い女達が、こちらをジロジロ見ながら避けていく。
それを気にすることもなく、イドリスは個室の扉を端から開けて回ることにした。
「おい! いるか!」
寝台だけが置かれた狭苦しい部屋の中で、見も知らぬ酔っ払い男と裸の娼婦が悲鳴と共に飛び上がる。
「誰だてめぇ!」
罵声と共に腹の突き出た男が殴りかかってきた。
目の前まで引きつけて素早く扉を閉めると、重いものが激突したような酷い音の後、部屋の中がシンと静かになった。
すぐに次の扉を開けると、今度はベッドの上で女に尻を叩かれている老人がいて、無言で扉を閉める。
その後も抗議の声を浴びながら探し続けたが、どこにもラファトが見当たらない。
残るは一番奥の最後の扉のみだ。
イドリスは慎重に取っ手を回した。
他の部屋と同じく、中は薄暗い。
狭いベッドの上で、女のドレスの下から出ているブーツの長い脚と、掛け物に散った長い白金色の髪だけが見える。
脚の上に跨った黒髪の女は上半身を脱いでいて、相手の手を自分の豊満な胸にあてていた。
「……」
女は物音で気付いたのか、こちらを振り向いたまま固まって呆然としている。
視線を浴びながら、イドリスはベッドの横につかつかと歩み寄った。
「おい。起きろ」
尻に敷かれている情けない男に低く声をかける。
自分で思ったよりも荒っぽい声が出てしまったのか、女がギャッと叫び声を上げながら床に転がり落ち、外に出ていった。
ベッドに仰向けに転がっていたラファトが、泣きじゃくりながら起きてイドリスに抱きついてくる。
「うわああ」
その怯え切った顔を見たとたん、怒る気が失せた。
「……くっつくなとは言ったが、見失うほど離れるんじゃない。ましてや、知らない女について行くな」
「ごめん」
素直に謝った相手にイドリスは頷いた。
ーー大方、迷子になったところを娼婦に適当に言いくるめられ、無理やり引っ張り込まれたのだろう。
ラファトの身体を真新しいマントごと抱き寄せ、額に触れるだけの口付けをする。
「じゃあ、行くぞ」
腕をぐいと引いて、彼の足を床に下ろさせた。
ぬくもりとキスで安心したのか、ラファトはぴたりと泣き止んでいる。
白いブーツの足が、今度はイドリスの後ろにぴったりとくっついて歩き出した。
気付けば扉の向こうはだいぶ騒がしくなっている。
二人が廊下に出ると、禿頭に屈強な体格をした娼館の用心棒が行く手を塞ぐように待ち構えていた。
「綺麗な兄ちゃんたちよ。営業妨害はよくねぇなぁ」
イドリスの唇から溜息が漏れる。
「悪かった。損害があれば弁償する。幾らだ」
すると、男はちらりとラファトの身なりを見て、ニヤリと笑った。
「いくらだぁ? 金だけで済むと思ってんのか」
ふっかけることが出来る相手だと思われたのだろう。
面倒なことになったとイドリスは内心苛立った。
「金で済まないなら、無理矢理通らせてもらうほか無いが?」
「ほお? 腕に自信があるってのか?」
「そういう訳ではないが、何しろ赤子ができてから気が短くなっていてな」
男が眉を顰め、拳を振り上げる。
「てめぇの女房の話なんざ、聞いてねぇ――」
「俺の話だ」
次の瞬間、用心棒の男の巨体は廊下の突き当たりまで吹っ飛んでいた。
娼館から逃げだした二人は、用心棒や街の治安を守っている帝国の役人に追われた挙げ句、建物と建物の間のわずかな隙間に逃げ込み、難を逃れた。
明るい通りの方を覗くと、柄の悪い男たちがまだウロウロしている。
二人が潜んでいるのはギリギリ肩幅よりも少し広い、人がとてもすれ違えないほどの窮屈な空間だ。
奥に隠れているラファトに、イドリスは声を掛けた。
「これでは当分、出られない。まったく、買い物どころではないな。……最後の手段だ。町外れの農家で家畜を譲ってもらって、自分でさばいて食わせるしかないか……」
暗闇の中で片側の壁に背をよりかからせながら、ラファトはどこかぼんやりとしている。
彼は自分の右手を目の前で広げ、その内側を眺めていた。
「……どうした? どこか痛いのか?」
「……。女の人、おっぱい、やわらかい」
彼が先ほどの娼婦の胸の感触のことを言っていることに気付いて、ズキンと胸が痛んだ。
「……。女はそういうものだ」
相槌を打ちながら、苦い後悔のような感情が胸にジワリと広がって行く。
――数日前、自分は何も知らないこの男に交合の快楽を教え、夫の責任を押し付けた。
だが、それは本当に正しいことだったのだろうか……。
ラファトとて、普通の環境でまっすぐに育っていれば、柔らかで抱き心地のいい女が好きな、真っ当な男になっていたかも知れない。
一度記憶を無くすことで、ラファト自身がそのことに気付いてしまっていたとしたら……それを咎めることは出来ない。
複雑な心境で相手の顔を見つめながら、イドリスは静かに尋ねた。
「……お前、女の方が好きか」
すると、ラファトはこてんと首を横に倒して難しい顔をした。
「うーん? イドリス、女? 男?」
「そこからか……」
「女?」
「俺はどう見たって男だろう。胸がなくて平らなのが男だ」
「え……?」
ラファトが壁から背中を離す。
その両手が伸びてきて、軍服の上からむんずと胸筋がわし掴まれた。
そのままひとしきり胸を揉みしだいた後、ラファトが内緒話でもするように耳元に囁いてくる。
「胸、ある」
「そっ、それは胸じゃない……いや胸だが……アッ……」
ラファトの指先が今度は軍服のホックを外して合わせ目を開き、中のシャツの紐の結び目をときはじめた。
毎晩肌を重ねている内に、彼はイドリスの服の脱がし方をすっかり覚えてしまっている。
「こ、こんなところで脱がせるな……!」
咎めると、シャツの中に入り込んだまま、肌に触れている男の手が止まった。
イドリスはラファトに背中を向けるようにして身体の向きを変え、独り言のように言葉を続けた。
「と、とにかく。俺はお前みたいに綺麗じゃないし、可愛くもない……ましてや胸もない訳で……もし今のお前が、本当は女の方がいいのなら……遠慮なくそう言え……」
俯いたイドリスの胸に強い両腕が回り、抱き締められた。
「イドリス、好き」
頬が火照り、胸が苦しくなる。
ラファトは考えながら、ゆっくりと言葉を紡いでいるようだった。
「イドリス、ずっと大好き。……最初から」
「最初から……?」
後ろで頷く気配がして、髪に唇を埋めるようにキスされた。
「イドリスくるまで、寂しかった。寝たら、イドリス、毎日くる。――起きると、いない。泣きたくなる……いま、本物のイドリス、一緒、うれしい」
思わず振り向いて、問い返す。
「……俺の夢を見ていたのか…? 迎えにくる前にも? ――」
ラファトがこくんと頷いた。
忘却の魔法石に全ての記憶を奪われたはずなのに、イドリスの姿形の記憶だけは守り、手放さなかったとでも言うのだろうか。
それとも、奪われた後にイドリスの姿を見ていたのか。
「……お前、俺のことを本当に好きなんだな……」
照れ混じりに呆れていると、髪に頬擦りされると共に、抱きしめられている腕の力が強くなった。
さざめく女達の制止の声を無視して、臙脂色の絨毯の上を歩いて薄暗い廊下に出る。
名前を叫べればいいが、ここで彼の名誉を地に落とすわけには行かない。
すれ違う裸に近い女達が、こちらをジロジロ見ながら避けていく。
それを気にすることもなく、イドリスは個室の扉を端から開けて回ることにした。
「おい! いるか!」
寝台だけが置かれた狭苦しい部屋の中で、見も知らぬ酔っ払い男と裸の娼婦が悲鳴と共に飛び上がる。
「誰だてめぇ!」
罵声と共に腹の突き出た男が殴りかかってきた。
目の前まで引きつけて素早く扉を閉めると、重いものが激突したような酷い音の後、部屋の中がシンと静かになった。
すぐに次の扉を開けると、今度はベッドの上で女に尻を叩かれている老人がいて、無言で扉を閉める。
その後も抗議の声を浴びながら探し続けたが、どこにもラファトが見当たらない。
残るは一番奥の最後の扉のみだ。
イドリスは慎重に取っ手を回した。
他の部屋と同じく、中は薄暗い。
狭いベッドの上で、女のドレスの下から出ているブーツの長い脚と、掛け物に散った長い白金色の髪だけが見える。
脚の上に跨った黒髪の女は上半身を脱いでいて、相手の手を自分の豊満な胸にあてていた。
「……」
女は物音で気付いたのか、こちらを振り向いたまま固まって呆然としている。
視線を浴びながら、イドリスはベッドの横につかつかと歩み寄った。
「おい。起きろ」
尻に敷かれている情けない男に低く声をかける。
自分で思ったよりも荒っぽい声が出てしまったのか、女がギャッと叫び声を上げながら床に転がり落ち、外に出ていった。
ベッドに仰向けに転がっていたラファトが、泣きじゃくりながら起きてイドリスに抱きついてくる。
「うわああ」
その怯え切った顔を見たとたん、怒る気が失せた。
「……くっつくなとは言ったが、見失うほど離れるんじゃない。ましてや、知らない女について行くな」
「ごめん」
素直に謝った相手にイドリスは頷いた。
ーー大方、迷子になったところを娼婦に適当に言いくるめられ、無理やり引っ張り込まれたのだろう。
ラファトの身体を真新しいマントごと抱き寄せ、額に触れるだけの口付けをする。
「じゃあ、行くぞ」
腕をぐいと引いて、彼の足を床に下ろさせた。
ぬくもりとキスで安心したのか、ラファトはぴたりと泣き止んでいる。
白いブーツの足が、今度はイドリスの後ろにぴったりとくっついて歩き出した。
気付けば扉の向こうはだいぶ騒がしくなっている。
二人が廊下に出ると、禿頭に屈強な体格をした娼館の用心棒が行く手を塞ぐように待ち構えていた。
「綺麗な兄ちゃんたちよ。営業妨害はよくねぇなぁ」
イドリスの唇から溜息が漏れる。
「悪かった。損害があれば弁償する。幾らだ」
すると、男はちらりとラファトの身なりを見て、ニヤリと笑った。
「いくらだぁ? 金だけで済むと思ってんのか」
ふっかけることが出来る相手だと思われたのだろう。
面倒なことになったとイドリスは内心苛立った。
「金で済まないなら、無理矢理通らせてもらうほか無いが?」
「ほお? 腕に自信があるってのか?」
「そういう訳ではないが、何しろ赤子ができてから気が短くなっていてな」
男が眉を顰め、拳を振り上げる。
「てめぇの女房の話なんざ、聞いてねぇ――」
「俺の話だ」
次の瞬間、用心棒の男の巨体は廊下の突き当たりまで吹っ飛んでいた。
娼館から逃げだした二人は、用心棒や街の治安を守っている帝国の役人に追われた挙げ句、建物と建物の間のわずかな隙間に逃げ込み、難を逃れた。
明るい通りの方を覗くと、柄の悪い男たちがまだウロウロしている。
二人が潜んでいるのはギリギリ肩幅よりも少し広い、人がとてもすれ違えないほどの窮屈な空間だ。
奥に隠れているラファトに、イドリスは声を掛けた。
「これでは当分、出られない。まったく、買い物どころではないな。……最後の手段だ。町外れの農家で家畜を譲ってもらって、自分でさばいて食わせるしかないか……」
暗闇の中で片側の壁に背をよりかからせながら、ラファトはどこかぼんやりとしている。
彼は自分の右手を目の前で広げ、その内側を眺めていた。
「……どうした? どこか痛いのか?」
「……。女の人、おっぱい、やわらかい」
彼が先ほどの娼婦の胸の感触のことを言っていることに気付いて、ズキンと胸が痛んだ。
「……。女はそういうものだ」
相槌を打ちながら、苦い後悔のような感情が胸にジワリと広がって行く。
――数日前、自分は何も知らないこの男に交合の快楽を教え、夫の責任を押し付けた。
だが、それは本当に正しいことだったのだろうか……。
ラファトとて、普通の環境でまっすぐに育っていれば、柔らかで抱き心地のいい女が好きな、真っ当な男になっていたかも知れない。
一度記憶を無くすことで、ラファト自身がそのことに気付いてしまっていたとしたら……それを咎めることは出来ない。
複雑な心境で相手の顔を見つめながら、イドリスは静かに尋ねた。
「……お前、女の方が好きか」
すると、ラファトはこてんと首を横に倒して難しい顔をした。
「うーん? イドリス、女? 男?」
「そこからか……」
「女?」
「俺はどう見たって男だろう。胸がなくて平らなのが男だ」
「え……?」
ラファトが壁から背中を離す。
その両手が伸びてきて、軍服の上からむんずと胸筋がわし掴まれた。
そのままひとしきり胸を揉みしだいた後、ラファトが内緒話でもするように耳元に囁いてくる。
「胸、ある」
「そっ、それは胸じゃない……いや胸だが……アッ……」
ラファトの指先が今度は軍服のホックを外して合わせ目を開き、中のシャツの紐の結び目をときはじめた。
毎晩肌を重ねている内に、彼はイドリスの服の脱がし方をすっかり覚えてしまっている。
「こ、こんなところで脱がせるな……!」
咎めると、シャツの中に入り込んだまま、肌に触れている男の手が止まった。
イドリスはラファトに背中を向けるようにして身体の向きを変え、独り言のように言葉を続けた。
「と、とにかく。俺はお前みたいに綺麗じゃないし、可愛くもない……ましてや胸もない訳で……もし今のお前が、本当は女の方がいいのなら……遠慮なくそう言え……」
俯いたイドリスの胸に強い両腕が回り、抱き締められた。
「イドリス、好き」
頬が火照り、胸が苦しくなる。
ラファトは考えながら、ゆっくりと言葉を紡いでいるようだった。
「イドリス、ずっと大好き。……最初から」
「最初から……?」
後ろで頷く気配がして、髪に唇を埋めるようにキスされた。
「イドリスくるまで、寂しかった。寝たら、イドリス、毎日くる。――起きると、いない。泣きたくなる……いま、本物のイドリス、一緒、うれしい」
思わず振り向いて、問い返す。
「……俺の夢を見ていたのか…? 迎えにくる前にも? ――」
ラファトがこくんと頷いた。
忘却の魔法石に全ての記憶を奪われたはずなのに、イドリスの姿形の記憶だけは守り、手放さなかったとでも言うのだろうか。
それとも、奪われた後にイドリスの姿を見ていたのか。
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