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竜の器
ドラゴンの襲来
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「――王都からの伝令によれば、『王都防衛の兵は、一兵たりとも欠くことは出来ない、と。
よって援軍は不可であるが、この聖なる川の砦は、命に替えても死守せよ』――とのことです」
部下からの報告を受け、王子イドリスは夜の砦の天井の闇に、深い紫の瞳を巡らせた。
「……。ご苦労だった」
陰鬱な影を帯びたその視線の先は、樫の木で作られた台上の古びた地図に向けられている。
それは王子の祖国、アルスバーンの地図であった。
色分けされた駒でそこに示された戦況は、まさに絶望的である。
川を跨ぐように建てられた古い石組みの城――聖なる川の砦と呼ばれるこの場所は、背後を除くほぼ全方位を敵に囲まれ、王子の率いる防衛軍の命運はもはや風前の灯であった。
隣国ラズワルツ帝国の大規模な侵攻が始まってから、早くも季節は一巡りしている。
森の王国アルスバーンは、今、その神代からの歴史の上で、何度目かの存亡の危機に瀕していた。
辛うじて持ち堪えているのは、この聖なる川の砦と、その背後の王都のみ。
美しかった森林は次々と焼き払われ、川は血で染まり、泉は枯れ果た。
それでもアルスバーン軍が辛うじて砦を保ち、王都への侵攻を拒むことが出来ているのは、アルスバーン王家の第一王子にして屈強な戦士でもある王子イドリスの存在があるからに他ならなかった。
イドリスは、王族としては何もかもが異例であった。
森の神の血を引くと言われるアルスバーンの王族はほとんどが美しい銀髪を持つが、彼は烏の濡羽のような黒髪である。
王族、貴族の高貴な人々の間でその黒髪は忌み嫌われ、彼はその髪色を持って生まれたが為に、第一王子でありながら、臣下の貴族たちにも嘲笑の目で見られてきた。
その原因は、この稀に現れる黒髪をもたらした血にある。
何代も前に遡ったこの国の王族が、下賎のものに犯され、その時、この神の血を引く王族の血統に、卑しい人間の血が混じったという。
その下賎の血が色濃く出た者は、王族であるにも関わらず銀髪ではなく黒髪となって生まれるのだと、人々はまことしやかに噂していた。
更に王子は、戦の邪魔になるとして、その黒髪を、周囲が無作法に思うほどに短く刈っていた。
アルスバーンの王族は例外なく髪を長く伸ばすが、その伝統にも従わない彼は、更に周囲に軽んじられた。
王子は体躯に恵まれ、容姿も決して悪くはなく、むしろ端正なほうである。
だが武芸に打ち込むあまり、服装も家臣と変わらぬ地味で機能的なものしか身に付けないので、それなりの儀式の場であっても、文官の廷臣たちにはまるで誰かの従者のように、いないもの同然として扱われた。
それでも王子が今、軍を掌握し得ているのは、彼が武人としては一流であり、その質実剛健な性格により、貴族ではない貧しい者を中心とする将兵の信頼と忠誠を得ることができていたからであった。
王子は早くに実の母を亡くし、幼い頃より父王より兵法と武芸の手解きを受けた。
十二の時に初めて北の蛮族制圧の戦に出てからは、その人生の殆どを武人として過ごし、二十歳となった今では、病の床に伏した父に代わり、実質的に王都防衛の命運を担う、最前線軍の長となっている。
それは、王の後添いとなった継母の妃の産んだ弟王子が殆ど城を出ることもなく、母の膝もとを離れたことがないのとは対照的であった――。
王子の部下であった将官たちは、既にその殆どが戦場の露と消えている。
今イドリスの目の前に居るのは、沈鬱な表情をした老将が三人のみであった。
夏だというのに、室内は酷く寒い。
アルスバーンは元々、冬は極寒となり、夏は涼しい土地であったが、今この砦の空気はまるで氷室のように冷え切っていた。
残り少なくなったその将官たちの前で、王子はいつものように淡々と口を開いた。
「命令は命令だ。従うほかない」
感情を抑える訓練を長年施されてきた王子は、この時にあっても冷静に、無表情に三人を見つめた。
「何を言っておいでか! 援軍が望めない以上、もはやこの砦は捨てるべきではありませんか」
怒りに震えた声で老将の一人が叫んだ。
彼は初陣の時から王子を支えてきた、王子の師でもあった者だった。
胸を痛めながら、王子は首を振った。
「お前たちに、命を賭してここに残れとは言えん。お前たちは明日、部下を連れ、霧の防壁の中に入って王都に退却せよ。ここには私が一人で残る。私が最後までここに残り、ここで死ねば、お前達は命令違反には問われるまい」
「なりません、殿下……! 貴方様が討ち死にをされたら、この王国アルスバーンは、誰が継ぐのです!?」
「弟がいる……カミールが」
王子はその時初めて、その高貴な相貌に諦めたような微笑みを浮かべた。
「カミールは私とは違う。神の血を色濃く受け継ぎ、王となるべく生まれた者だ。お前たちには彼を守ってほしい」
老将の顔面は、まるで紙のように蒼白となった。
「何をおっしゃいます……! 雌虎の産んだ、あんなうらなりびょうたんのような者に誇り高きわが国を任せるおつもりか!」
「口を慎め。王妃と第二王子に対し、言葉が過ぎるぞ。今や彼女は王の名代なのだから」
王子は老臣を嗜めたが、その胸中は複雑であった。
病身の父に代わり、今実質的にアルスバーンの政務を仕切っているのは、イドリスの継母でありカミール第二王子の実母である王妃であった。
海を挟んだ向こうにある島国の王家から後添いとしてやってきた若く高慢な王妃は、イドリスが幼い頃から、彼をあからさまに拒絶し、疎んじていた。
とりわけ、イドリスの黒い髪を穢らわしいもののように敵視し、触れるのも目にするのも嫌がった。
そして、美しい銀髪に生まれた実の息子のことは、まるで自らが崇拝する神かのように、全力で慈しんでいた……。
――今まで、イドリスは自分のこのような運命を嘆いたことはない。
孤独と排斥は、王子が余りに幼い頃から親友のようにそばにあり過ぎた。
彼は王妃の視界に入る王城に暮らすよりも、埃にまみれ、血の臭いのする戦場にいた方が安らぐような若者に育っていた。
「……武人として、最後までこの聖なる砦を守って死ぬのが、私には相応しいと思う」
老臣たちは息を呑んだ。
王子は一時の感情に任せて物を言うような人間ではない。
その決意が最早動かし難いものになっていることに、困り果てたのである。
「王子よ、それは……」
再び老将達がとりなそうとしたその時、砦の外で、天を裂くような、大気を震わせる不快な音がいくつも上がった。
それは断末魔の叫び声のようで、決して人のものではなく、森の獣のものでもない、獰猛で不吉な叫び声だ。
イドリスも家臣たちも、その声を戦場で何度も聞いている。
それ故に、全身の血が凍るような心地を瞬時に味わった。
すぐに伝令兵が石階段を駆け上がりやってくる。
「帝国の竜騎兵部隊です!!」
イドリスは弾かれたようにその場を離れると、伝令と共に塔の螺旋階段を上り、天井の抜けた石煉瓦の物見台に登った。
焼け爛れたような朝焼けの空に、まるで鳥の群れのような黒い点が無数に浮かんでいる。
明らかに鳥とは違うのは、それが空を埋め尽くさんばかりに横一線に広がっていることだ。
大きなものでは頭から尻尾まで人の身長の五倍はある、色とりどりの鋼のような鱗に覆われた身体。
蝙蝠のような翼、裂けたような口に牙を持つドラゴンたち――手綱が付けられ、鞍を載せられたその背中に、ラズワルツの黒金色の鎧を着た兵士たちが騎乗している。
その部隊の中心である指揮官の姿を遠くにみとめ、イドリスは叫んだ。
「総員配置に付け! 投石器を用意して迎え撃て!」
「はっ」
よって援軍は不可であるが、この聖なる川の砦は、命に替えても死守せよ』――とのことです」
部下からの報告を受け、王子イドリスは夜の砦の天井の闇に、深い紫の瞳を巡らせた。
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イドリスは、王族としては何もかもが異例であった。
森の神の血を引くと言われるアルスバーンの王族はほとんどが美しい銀髪を持つが、彼は烏の濡羽のような黒髪である。
王族、貴族の高貴な人々の間でその黒髪は忌み嫌われ、彼はその髪色を持って生まれたが為に、第一王子でありながら、臣下の貴族たちにも嘲笑の目で見られてきた。
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その下賎の血が色濃く出た者は、王族であるにも関わらず銀髪ではなく黒髪となって生まれるのだと、人々はまことしやかに噂していた。
更に王子は、戦の邪魔になるとして、その黒髪を、周囲が無作法に思うほどに短く刈っていた。
アルスバーンの王族は例外なく髪を長く伸ばすが、その伝統にも従わない彼は、更に周囲に軽んじられた。
王子は体躯に恵まれ、容姿も決して悪くはなく、むしろ端正なほうである。
だが武芸に打ち込むあまり、服装も家臣と変わらぬ地味で機能的なものしか身に付けないので、それなりの儀式の場であっても、文官の廷臣たちにはまるで誰かの従者のように、いないもの同然として扱われた。
それでも王子が今、軍を掌握し得ているのは、彼が武人としては一流であり、その質実剛健な性格により、貴族ではない貧しい者を中心とする将兵の信頼と忠誠を得ることができていたからであった。
王子は早くに実の母を亡くし、幼い頃より父王より兵法と武芸の手解きを受けた。
十二の時に初めて北の蛮族制圧の戦に出てからは、その人生の殆どを武人として過ごし、二十歳となった今では、病の床に伏した父に代わり、実質的に王都防衛の命運を担う、最前線軍の長となっている。
それは、王の後添いとなった継母の妃の産んだ弟王子が殆ど城を出ることもなく、母の膝もとを離れたことがないのとは対照的であった――。
王子の部下であった将官たちは、既にその殆どが戦場の露と消えている。
今イドリスの目の前に居るのは、沈鬱な表情をした老将が三人のみであった。
夏だというのに、室内は酷く寒い。
アルスバーンは元々、冬は極寒となり、夏は涼しい土地であったが、今この砦の空気はまるで氷室のように冷え切っていた。
残り少なくなったその将官たちの前で、王子はいつものように淡々と口を開いた。
「命令は命令だ。従うほかない」
感情を抑える訓練を長年施されてきた王子は、この時にあっても冷静に、無表情に三人を見つめた。
「何を言っておいでか! 援軍が望めない以上、もはやこの砦は捨てるべきではありませんか」
怒りに震えた声で老将の一人が叫んだ。
彼は初陣の時から王子を支えてきた、王子の師でもあった者だった。
胸を痛めながら、王子は首を振った。
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「なりません、殿下……! 貴方様が討ち死にをされたら、この王国アルスバーンは、誰が継ぐのです!?」
「弟がいる……カミールが」
王子はその時初めて、その高貴な相貌に諦めたような微笑みを浮かべた。
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――今まで、イドリスは自分のこのような運命を嘆いたことはない。
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彼は王妃の視界に入る王城に暮らすよりも、埃にまみれ、血の臭いのする戦場にいた方が安らぐような若者に育っていた。
「……武人として、最後までこの聖なる砦を守って死ぬのが、私には相応しいと思う」
老臣たちは息を呑んだ。
王子は一時の感情に任せて物を言うような人間ではない。
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「王子よ、それは……」
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それは断末魔の叫び声のようで、決して人のものではなく、森の獣のものでもない、獰猛で不吉な叫び声だ。
イドリスも家臣たちも、その声を戦場で何度も聞いている。
それ故に、全身の血が凍るような心地を瞬時に味わった。
すぐに伝令兵が石階段を駆け上がりやってくる。
「帝国の竜騎兵部隊です!!」
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焼け爛れたような朝焼けの空に、まるで鳥の群れのような黒い点が無数に浮かんでいる。
明らかに鳥とは違うのは、それが空を埋め尽くさんばかりに横一線に広がっていることだ。
大きなものでは頭から尻尾まで人の身長の五倍はある、色とりどりの鋼のような鱗に覆われた身体。
蝙蝠のような翼、裂けたような口に牙を持つドラゴンたち――手綱が付けられ、鞍を載せられたその背中に、ラズワルツの黒金色の鎧を着た兵士たちが騎乗している。
その部隊の中心である指揮官の姿を遠くにみとめ、イドリスは叫んだ。
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