元最強魔王の手違い転生

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第50話 誓いと始まりと手掛かり

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「何という事じゃ!!」
 ネロスは怒りのままに拳を振り下ろすと、力任せに激しく机を叩いた。『ガツン』という大きな音が部屋に響き渡った後、『ハアハア』と焦りと怒りから来るであろう、ネロスの荒い息遣いが聞こえる。
 数分前、ラリアとの通信が途絶えた後、俺とソーファはチャコに連れられ、別室へと案内された。十畳程の大きさで、簡素な木製の机と椅子が置いてあるだけの、殺風景な部屋である。俺達が到着してから暫くして、血相を変え、目を充血させながら憤怒を露わにしたネロスと、いつもと同じ様に冷静な顔つきをしたウエン、そして数名の神官達が部屋へと入ってきた。
 チャコから事の詳細を聞いたネロスは、より一層憤慨し、机に拳を振り下ろしたのであった。
「チャコ!お前は何をやっておったのじゃ⁈教会主催の……しかもグランドフェスの予選中に賊の侵入を許すなど、教会の面目丸潰れではないか!!」
「す、すみません……」
 チャコが弱々しく首を垂れる。ネロスはチャコを叱責した後、その鋭い視線をウエンへと向けた。
「ウエン!お前がこの予選の責任者じゃったな!一体、どうするつもりじゃ⁈」
 興奮するネロスとは対照的に、ウエンは落ち着いた口調で応える。
「賊が侵入してから、まだそんなに時は経っていません。現在、教会所属の上級神官数名が既に奴等の行方を追っています」
「ふむ。それで、予選の方はどうなる?」
「他の参加者にも被害が出る可能性があります。一度中断するのがよろしいかと……」
「ならん!これはただのイベントでは無い!グランドフェスの予選じゃぞ⁈教会の名誉が掛かっておる!おいそれと中断など出来ぬわ!」
 ウエンの音葉をネロスの大声が遮った。
「しかし、ネロス様。賊の狙いや人数も不明である以上、このまま予選を継続するのは危険です。他の参加者もラリアさんの様に連れ去られる可能性もあります」
「おお……そう言えば……」
 ネロスは先程とは打って変わって、落ち着いた口調でそう言うと、ゆっくりと俺とソーファの方へと振り向いた。その急激な感情の変化にはどこか芝居がかったものを感じる。
「マオ君、災難じゃったな」
「ああ」
「ラリアは⁈ラリアはどうなるのですか⁈」
 ソーファが不安を露わにする。
「今聞いての通り、教会の手練れ達がラリア君の救出に動いとる。心配せんでよい。ただ……さっき受けたチャコからの話を聞いたところでは、ラリア君、自分からすすんで賊について行った様にも聞こえたんじゃが……もしそうであれば、連れ戻すのは難しいかもしれんのぉ……」
「そんな訳ねぇだろ!いくらジイさんでも、言っていい事と悪い事があるぞ」
「そうですよ!ラリアは……ラリアはきっと、あの声の男に脅されて仕方なく……だから、ラリアが自分からすすんで行くなんてあり得ません!!」
「そうか……儂も気が立っておってな。つまらん事を聞いた、許せ」
 ネロスはポリポリと頭を掻くと、落ち着いた口調で続けた。
「すまんがこの件は、儂等教会の者に任せて貰えんじゃろうか?」
「はぁ?何言ってんだ⁈俺達も探しに行くに決まってるだろ!」
「そうですよ!ラリアは私達の仲間ですよ⁈」
「それは分かっておる。じゃが、今回の事件は教会の面子が掛かっておる。悪いが、この件はもうマオ君達のパーティーだけの問題ではなくなっとる。勿論、何か進展があれば、直ぐにマオ君達に知らせると約束する。じゃから、儂等に任せて貰えんかのう?」
「そんな事言われても納得できるはずが……」
「……分かったよ、ジイさん……頼んだぜ」
「ちょ、ちょっとマオ⁈何言ってるんですか⁈」
 あっさりと引き下がる俺に困惑するソーファをよそに、俺は続けた。
「その代わり、進展があれば直ぐに教えてくれよ。直ぐにだぞ」
「ああ、承知した。それじゃあ、儂等はこれで……」
 ネロスは俺の顔を見ながら軽く頷くと、ウエンや神官達を連れて、そそくさと部屋を後にした。俺とソーファだけが残された部屋に静寂が訪れる。
「あの、マオ……。色々と説明して貰っていいですか?聞きたいことが、山程あります……」
 ソーファは両拳を握り締めながら、俯きながらそう言った。
「ああ……」
 俺は静かにゆっくりと、ヘイトとヴァリーと出会った一月前の出来事をソーファへと話し出した。


「……それで、そのヘイトとヴァリーから『ラリアを連れ戻す』と言われていた訳ですか?」
「ああ……」
 俺は一月前の出来事を全てソーファへと話した。ヘイトが語ったラリアの過去も、ヘイトに『仲間ゴッコ』と揶揄された事も、全てだ。
 腕組みをしながら、厳しいと表情で話を聞いていたソーファがゆっくりと口を開く。
「それで?マオはその後どうしたのですか?」
「その後って……?」
「だから、そのヘイトから『仲間ごっこ』と言われた後ですよ」
「別に、何も……」
「……そうですか」
 ソーファがそう呟くと同時に、彼女の姿は俺の視界から消えていた。
「なっ?……ぐほっ!」
 ソーファが消えたと認識した次の瞬間、俺の左頬に強い衝撃と痛みが走った。衝撃により顔が右側へ捩れるその刹那、視界の端に右拳を突き出しているソーファが映り込んだ。そんな彼女の姿を見て、俺はようやくソーファに殴られた事に気が付いた。
(この痛み……本気で殴ってきたな……まあ、殴られて当然か……この一月、ソーファには何も相談せず、このザマだからな……)
 ソーファの一撃を喰らった俺は、その場に膝を着きながら、彼女を見上げた。
ソーファは俺を殴った右拳を下げると、俯きながら呟いた。
「すみません……どうしても我慢できませんでした……でも、どうして殴られたかわかりますよね?」
「ああ。ソーファにはヘイトの事もヴァリーの事も、ラリアの事だって何も話していなかった。俺が一人で抱え込んで、お前に相談の一つもしなかったからな……殴られて当然だ……」

「違いますよっ!!!」

 ソーファが大きな声で否定する。
「違う、のか?」
 当てが外れて困惑する俺。ソーファはそんな俺の下に歩み寄ると、彼女らしからぬ大きな声を張り上げた。
「マオがヘイト達の事を私達に話さなかったのは、私達を心配させまいとするマオの優しさでしょう。それは分かります。でも!なんで⁈なんで、ヘイトに『仲間ごっこ』と言われた時、何も言い返さなかったのですか⁈!!」
「あっ……」
「相手がラリアの幼馴染だろうと、辛い過去を共にした同志だろうと、私達の絆が彼らに劣っている訳ないじゃないですか!!過ごした時間の長さや、思い出の内容によって、仲間には優劣が付くのですか?⁈!!」
「……」
「そうじゃないでしょう⁈!私達は間違いなくラリアの仲間じゃないですか!!それを、それをマオは何引け目を感じているのですか!!!胸を張って、『俺達はラリアの仲間だ!文句あるか、この野郎!』って、そう言ってくださいよ!!!」
 ソーファは一気に捲し立てた。いつも冷静な彼女らしからぬ大きな声で、心の叫びを真っ直ぐにぶつけてきたのだ。目に溢れんばかりの涙を溜め、震えながら懸命に伝えてくれたのだ。
(そうだ。俺は何を弱気になってたんだ……俺は自身が無かったんだ。ラリアの仲間として相応しいのか……でも、そんなの関係ない。ソーファの言う通り。俺は、俺達はラリアの仲間だ。今ラリアの隣に立っているのはヘイト達じゃない。俺達だ!!)
 俺はゆっくり立ち上がり、ソーファの肩に手を置いた。
「目ぇ覚めた。ありがとな」
「……また同じ様な事があったら、次は膝蹴りで行きますからね」
 涙を拭いながら、ソーファがクスリと笑う。
「おお、頼むわ」
 俺は左頬を摩りながら、心の中で呟いた。
(もう迷わない。ラリアだけじゃない、俺にも頼れる仲間が居るから)
 この左頬の痛みに、俺はそう誓った。
「あの、マオ。もう一つ聞きたいのですけど」
「ああ、なんだ?」
「なぜネロス様の提案をあっさりと受け入れたのですか?まさか、『俺にはラリアを探す資格は無い』とか卑屈な理由ではないですよね?」
「いや。さっきのジイさんとのやり取りに関しては、一応それなりの理由があるんだ」
「理由ですか?」
「ああ。あのまま食い下がるのは危ないと思ったんだよ」
「それは、なぜ?」
「ネロスのジイさん、『リンカー』の事について何も触れてこなかっただろ?」
「どう言う事ですか?」
「チャコの報告から、俺達とヘイトのやり取りの中で『リンカー』って言葉が出てきた事は知ってる筈だ。一月前のヘイトの話を聞く限りではリンカーってのは教会の〝闇の部分〟だ。それが俺達みたいな一般の勇者に漏れた可能性があるにも関わらず、何も言及して来なかったんだぜ」
「確かに……妙ですね」
「あの時、ジイさんの頭はフル回転だった筈だ。〝さて、リンカーの事を知っているコイツらをどうしようか〟ってな」
「じゃあ、ネロス様は私達の事を……」
「今すぐにどうこうって事は無いと思うが、あの場はとりあえず相手の提案に乗っておくのが最良だと思ってな。案の定、向こうから引き上げてくれたし」
「でも、これから……」
「まあ、監視くらいは付くかもしれねぇな」
「……どうしましょう……これじゃあ私達、ラリアの捜索が出来ないのでは……」
「いや。俺達がラリアを探しに行くのは自然な行動だ。寧ろ、探さない方が不自然だろ」
「まあ、それはそうですが……」
「心配すんな。教会の監視程度、俺の魔力で簡単に索敵できるからな。大事な事は情報収集と動くタイミングだな」
「分かりました。絶対に私達でラリアを連れ帰りましょう!」
「ああ。勿論だ!」
 俺達はそう固く誓い合うと、颯爽と部屋を後にした。


 グランドフェス予選から一月近くが経った。
 あの後、ヘイト達のを追った教会所属の神官達だが、その足取りを捉える事は出来ず、現在に於いても捜索中となっている。
 ネロスの意向で予選自体は最後まで実施されたものの、本戦の開催については未だ開催の目処が立っていない。
 あれから教会と俺達、それぞれ独自にラリアの足取りを掴むべく調査を行なっているが、これと言って目ぼしい情報は掴めないでいた。
 まあ、教会から来る定期連絡については、本当に全ての情報を俺達に伝えているとは限らない。教会側からして〝リンカー〟の存在自体、抹消したい闇の部分である。おいそれと一般のパーティーである俺達に真実の情報を渡すとも思えないからだ。
 そんな日々の中、エルク国に異変が起こり始めた。
 国のあちらこちらで、教会の襲撃事件が相次ぐようになったのである。
 襲撃された教会は、どれも無惨に破壊され尽くしており、神官の犠牲者も多数出ている状況である。
 教会側は、その破壊の規模と残虐性のある特徴から、襲撃犯をリベオンだと断定した。
 事態を重く見たネロスはグランドフェス本線の無期限延期を決定。更には教会と各勇者ギルドでの協力体制を構築し、神官と勇者の混合チーム結成である『ブレイル』を組織した。
 ブレイルに選出される勇者はゴールド以上のクラスと、それなりの実績が必要である。その為、シルバークラスである俺とソーファがブレイルに呼ばれる事は無かったのだが、ある日俺達はマスターにギルドへと呼び出され唐突に告げられた。

「マオ、ソーファ。お前らブレイルから声が掛かったぞ」
「はぁ?」
「私達、シルバークラスですよ?何でまた?」
「いや、先方がお前らの加入を強く規模しててな。そろそろギルドに迎えに来るらしいんだが」
「誰だ?それ?」
「さあ?」
 俺とソーファが首を傾げた、その時ーー

「久しぶりだね!マオちゃん、ソーファちゃん!」
 聞き覚えのある声が背後から掛かった。咄嗟に振り向くと、そこには腰まである金髪のストレートを靡かせるフルプレートの女が立っていた。
「ローサ⁈」
「何でここに⁈」
 驚く俺達の顔を見て、ローサはニコリと微笑んだ。
「何でって、私が二人をブレイルに推薦したのよ」
「いや、益々分からねぇよ」
「そうです。説明して欲しいです」
「そうねぇ。じゃあ少しお話しましょうか。何処が個室は空いてるかしら?多分貴方達にとって、他人には聞かれたくない話しもあると思うし」
「あ、ああ。分かった。こっちだ」
俺達はローサをギルドの個室へと案内した。


 個室のテーブルに着くや否や、ローサが口を開く。
「ごめんねぇ。唐突に来ちゃって」
「挨拶はいいよ。それで?何だよ、俺達を推薦した理由って?」
「『他人には聞かれたく無ない話』もあるって言っていましたね……」
 ローサは俺とソーファの顔を交互に見ながら、重々しく話し出した。
「『キャップル』って町を知ってるかしら?」
「キャップル?」
「確か、エルク国北部に位置する雪の降る地域ですよね?」
「ええ。そのキャップルの教会が先日襲撃されたわ」
「それって、今話題になってるリベオンの事件か?」
俺の問いに、ローサが小さく頷く。
「教会の見立てではそうね。それで、私のチームがそのキャップルの調査を任されたのだけれど……この襲撃事件、今までと少し違うのよ」
「?」
「一人も死者が出ていないの。悪くても骨折等の重症者がいる程度。これまでの襲撃に比べて、被害がとても少ないのよ」
「被害が少ないなら、よかったじゃねぇか」
「その話と私達の推薦とどんな関係が?」
 ローサは大きく息をして、ゆっくりと続けた。
「その生存者から気になる証言が出たの。襲撃犯の一人に、〝物を斬らずに打撃の様な剣を振るう者が居た〟って……確か、マオちゃん達のパーティーに居たわよね?斬れない剣を振るう勇者……」
 俺とソーファは目を見開いた。
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