25 / 50
第2章.妖精王
025縫.5大陸の場所を学ぶ
しおりを挟む
リーダーのお姉さんが、大きな地図を木の切り株に広げて説明をします。
アカリもニックも、もの珍しそうにその地図を見下ろします。
「まずはこの異世界、ココでは『地上界』って呼んでおりますわ。
見てお分かりの通り、この地上界は5つの大陸に分かれています。
地図の真ん中に右斜めに連なって2つ、そして左上と右下、左下にそれぞれ1つずつ。
これで、合計5つですわ。」
ふんふん、とアカリは地図を見て指を差しながら確認します。
1、2、3、4、5……確かに5つですね。
「まず、真ん中にある2つからですね。
右上にあるのが “ アルカディア大陸 ” と呼ばれています。
この大陸には、『転移者』『転生者』の人達を保護する目的で造られた、みんなで身を寄せあって暮らしている里がありますわ。
もし旅の道標がまだ見つからないのなら、まずこの大陸を目指してみるのも手かも知れないですね。」
そうですね、この里に行けば “ キュルミー ” の事や、“ 女神 ” の事が分かるかも知れません。
そして、本当にこの里に『転移者』がいるのなら、もしかするとお母さんの足跡もたぶんそこに……
せっかくこの地上界に来たんです。
お母さんの足跡が分かるのなら、この世界に来てお母さんが何を為したのか……
辿ってみたいです。
「そして、左下にある方の大陸は “ トンポイ大陸 ” って呼ばれています。
ここはとにかく海岸線が多いから、バカンス目的で観光に来る人が多いんですよ。
私達も、この大陸に呼ばれる事が一番多いですね。」
うわぁ……行ってみたいですね、観光地。
冒険に疲れた時とか、ココに立ち寄ればリフレッシュ出来そうです。
「ちなみに、“ アルカディア大陸 ” と “ トンポイ大陸 ” の間には巨大な大橋があります。
両方の大陸から自由に行き来出来る様になっていて、通行料は確か取られなかったと思いますわ。」
この2つの大陸は、互いに繋がってるみたいですね。
だけど、他の3つの大陸はちょっと距離が離れています。
さどうやって行けばいいのでしょうか……?
「あとは、地図の端に点在している3大陸を説明しますね。
まず、左下の大陸は “ スメルクト大陸 ” って言います。
現在、私達がいる大陸もココですわ。」
へぇ、今私達はここら辺にいるんですね。
分かりやすい様に、現在地の矢印が欲しい所です。
「ココはとにかく伝承が多くて、分からない部分が多いんですわ。
その中でも昔からよく聞かされていたのが、
『天を突き破る巨山の遥かなる頂に、“ 神獣たちの幻郷 ” なる場所が存在する』
『近付いた者の五感を全て奪い尽くす “ 魔の沼 ” が存在する』
『決して眼に映らない “ 透明なドラゴン ” が、人を乗せて飛び回っている』
……この辺りが結構有名な伝承ですね。
誰もそんなものを実際に見た事も聞いた事も無いし、本当に存在するかどうかもマユツバ物ですよね……」
それがあるんだよね……とニックは喉の奥まで言葉が出かかりました。
前に1度、キョウコ様と異世界を廻った事があるからです。
それでも、何とかゴクンと呑み込んで素知らぬふりをしました。
「そして、右下にあるのが “ 魔法大陸マガンティ ” って言います。
普通の人では見る事も叶わない “ 幻の大陸 ” なんて呼ばれていますわ。」
お姉さんはニコッと笑いました。
「それが何故かは……自分の目で確かめて見た方が面白いかも知れないですね。
でも『見る事も叶わない』ってあるけど、確かにそこに大陸は存在しているんですよ。」
そして、お姉さんは地図のある部分を指差して言葉を続けます。
「だって、地図にちゃんと描いてあるじゃない?
それとこの地図、よぉく見てご覧なさい?
何故か、この大陸だけちょー薄く “ 影 ” が描いてあるでしょ?
それが、お姉さんからのヒントですわ。」
そこまで言われちゃうと……
行きたくてうずうすしちゃうじゃないですか。
しかも “ 魔法大陸 ” ってあるから、まさか魔法が関係してるの……?
さぁ、一番最後に残った5つ目の大陸の説明です。
「そして、最後に残った左上の大陸が “ デルジア大陸 ” って言います。
悪いけど……この大陸は “ 暗黒大陸 ” 、全てが未開の地で何も分かってないんです。
いろんな国が『調査団』を派遣してこの大陸に送り込んでいるんだけど、誰も帰って来ないんですよ……」
スゴい “ 曰く付き ” の大陸ですね!
武器防具、戦闘スキル、経験値、全てが充実して来る一番最後に巡るべき大陸です!
旅の最終目的地になりそうな予感です……
って、ゲームのやり過ぎ……ですか?
そして、リーダーのお姉さんはニッコリと微笑んで最後にこう付け足しました。
「私達『かぐら座』は、魔法大陸マガンティ、デルジア大陸を除くほぼ全ての国と地域をくまなく渡り歩いていますわ。
ひょっとすると、また何処か別の地域で再会出来るかも知れませんね……」
アカリは地上界の事について教えてもらい、世界地図までプレゼントして貰いました。
「 “ 弾き子 ” の皆さん、この辺りはまだモンスターがいるかも知れないのでワタシと最寄りの町まで行きませんか?」
「あっ、すみません。
旅のお方、宜しくお願いします。
あちらの方角ですわ……」
そして、アカリとニック、“ 弾き子 ” の皆さんの計6人で町に向かって歩き始めたのでした。
アカリもニックも、もの珍しそうにその地図を見下ろします。
「まずはこの異世界、ココでは『地上界』って呼んでおりますわ。
見てお分かりの通り、この地上界は5つの大陸に分かれています。
地図の真ん中に右斜めに連なって2つ、そして左上と右下、左下にそれぞれ1つずつ。
これで、合計5つですわ。」
ふんふん、とアカリは地図を見て指を差しながら確認します。
1、2、3、4、5……確かに5つですね。
「まず、真ん中にある2つからですね。
右上にあるのが “ アルカディア大陸 ” と呼ばれています。
この大陸には、『転移者』『転生者』の人達を保護する目的で造られた、みんなで身を寄せあって暮らしている里がありますわ。
もし旅の道標がまだ見つからないのなら、まずこの大陸を目指してみるのも手かも知れないですね。」
そうですね、この里に行けば “ キュルミー ” の事や、“ 女神 ” の事が分かるかも知れません。
そして、本当にこの里に『転移者』がいるのなら、もしかするとお母さんの足跡もたぶんそこに……
せっかくこの地上界に来たんです。
お母さんの足跡が分かるのなら、この世界に来てお母さんが何を為したのか……
辿ってみたいです。
「そして、左下にある方の大陸は “ トンポイ大陸 ” って呼ばれています。
ここはとにかく海岸線が多いから、バカンス目的で観光に来る人が多いんですよ。
私達も、この大陸に呼ばれる事が一番多いですね。」
うわぁ……行ってみたいですね、観光地。
冒険に疲れた時とか、ココに立ち寄ればリフレッシュ出来そうです。
「ちなみに、“ アルカディア大陸 ” と “ トンポイ大陸 ” の間には巨大な大橋があります。
両方の大陸から自由に行き来出来る様になっていて、通行料は確か取られなかったと思いますわ。」
この2つの大陸は、互いに繋がってるみたいですね。
だけど、他の3つの大陸はちょっと距離が離れています。
さどうやって行けばいいのでしょうか……?
「あとは、地図の端に点在している3大陸を説明しますね。
まず、左下の大陸は “ スメルクト大陸 ” って言います。
現在、私達がいる大陸もココですわ。」
へぇ、今私達はここら辺にいるんですね。
分かりやすい様に、現在地の矢印が欲しい所です。
「ココはとにかく伝承が多くて、分からない部分が多いんですわ。
その中でも昔からよく聞かされていたのが、
『天を突き破る巨山の遥かなる頂に、“ 神獣たちの幻郷 ” なる場所が存在する』
『近付いた者の五感を全て奪い尽くす “ 魔の沼 ” が存在する』
『決して眼に映らない “ 透明なドラゴン ” が、人を乗せて飛び回っている』
……この辺りが結構有名な伝承ですね。
誰もそんなものを実際に見た事も聞いた事も無いし、本当に存在するかどうかもマユツバ物ですよね……」
それがあるんだよね……とニックは喉の奥まで言葉が出かかりました。
前に1度、キョウコ様と異世界を廻った事があるからです。
それでも、何とかゴクンと呑み込んで素知らぬふりをしました。
「そして、右下にあるのが “ 魔法大陸マガンティ ” って言います。
普通の人では見る事も叶わない “ 幻の大陸 ” なんて呼ばれていますわ。」
お姉さんはニコッと笑いました。
「それが何故かは……自分の目で確かめて見た方が面白いかも知れないですね。
でも『見る事も叶わない』ってあるけど、確かにそこに大陸は存在しているんですよ。」
そして、お姉さんは地図のある部分を指差して言葉を続けます。
「だって、地図にちゃんと描いてあるじゃない?
それとこの地図、よぉく見てご覧なさい?
何故か、この大陸だけちょー薄く “ 影 ” が描いてあるでしょ?
それが、お姉さんからのヒントですわ。」
そこまで言われちゃうと……
行きたくてうずうすしちゃうじゃないですか。
しかも “ 魔法大陸 ” ってあるから、まさか魔法が関係してるの……?
さぁ、一番最後に残った5つ目の大陸の説明です。
「そして、最後に残った左上の大陸が “ デルジア大陸 ” って言います。
悪いけど……この大陸は “ 暗黒大陸 ” 、全てが未開の地で何も分かってないんです。
いろんな国が『調査団』を派遣してこの大陸に送り込んでいるんだけど、誰も帰って来ないんですよ……」
スゴい “ 曰く付き ” の大陸ですね!
武器防具、戦闘スキル、経験値、全てが充実して来る一番最後に巡るべき大陸です!
旅の最終目的地になりそうな予感です……
って、ゲームのやり過ぎ……ですか?
そして、リーダーのお姉さんはニッコリと微笑んで最後にこう付け足しました。
「私達『かぐら座』は、魔法大陸マガンティ、デルジア大陸を除くほぼ全ての国と地域をくまなく渡り歩いていますわ。
ひょっとすると、また何処か別の地域で再会出来るかも知れませんね……」
アカリは地上界の事について教えてもらい、世界地図までプレゼントして貰いました。
「 “ 弾き子 ” の皆さん、この辺りはまだモンスターがいるかも知れないのでワタシと最寄りの町まで行きませんか?」
「あっ、すみません。
旅のお方、宜しくお願いします。
あちらの方角ですわ……」
そして、アカリとニック、“ 弾き子 ” の皆さんの計6人で町に向かって歩き始めたのでした。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる