サディストの飼主さんに飼われてるマゾの日記。

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飼主さんとの出会いのはなし

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 私はもともと、別の人に飼われていた。

 いつから飼われてたのかとか、正確なことは全く覚えてないの。

 気付いたら、飼われていた。


 そこは人々の喧騒が絶えない大きな街にあるビルの地下にある小さなバーだった。

 いつも薄暗くてタバコの煙が充満してて、昼も夜かもわからない。
 
 でも、夜になると酒の匂いと、独特の香りに包まれた男たちが何人もやってきたから、何となく時間を感じることはできた。


 私は全裸に首輪をつけられ、バーの片隅で一日中、鎖に繋がれている。

 溶接さてれはずれない鉄の首輪から垂れた鎖がバーカウンターの横の柱に巻かれていて。鎖は私の身長ほどの長さはあったけど、鎖を伸ばしていける場所が、私の世界の全てだった。

 その時の飼主は、バーを経営している恰幅の良い大男で声が大きい。よく笑ったけど、よく怒鳴った。何か気に食わないことがあると、突然、私をぐーで殴ることもよくあった。

 お客さんがいない日中は、飼主に言われるがまま、飼主の体を舐めたり、しゃぶったり、飲まされたり、綺麗にするのが日課。それをしないとご飯が貰えないから私は必死にやった。

 うまくできないと怒鳴られて髪の毛を掴まれて何回も顔を叩かれるの。

 私は一生懸命しようとしたけど、どうしても上手くできなくて、噛んだり吐いたりしてしまって、いつもいつも怒られてしまった。

 業を煮やした飼主は、男の人のあれを模した玩具を手渡してそれで練習するように言われたの。

   
 首輪と鎖以外に、初めて私に与えられたモノだった。

 私は夢中になってそれを口に入れた。
舐めたりしゃぶったり、毎日毎日、片身離さず、起きてる間はずっと舐め続けた。
玩具はいくら舐めても叩かない。私は舐めてる間は至極、心が安らいだ。だから、お客さんがいてもお構いなしに舐め続けた。

 ある日、バーにやってきたお客さんがそんな私を面白がって、不意におもちゃを取り上げたことがあった。

 私は急に胸が締め付けられるように苦しくなって、不安になった。
 朝から晩まで、起きてる間も寝てる間も、、、ずっとずっと舐めてるのに。

 あ、、、ああ、、、

 私がかぼそい声を上げると、客は笑って私の目の前に玩具を差し出した。
 ほっとして口を開けて受け取ろうとしたら、玩具はそのまま空中を舞い、弧を描いて、床に落ちた。
 そこは私の手の届かないところだった。
 
 私が上目遣いで客を見ると、客は口の片端をあげてニヤリと笑って席に戻ってしまった。

      私は玩具から目が離せない。
 鎖がぴんと張るまで移動して手を限界まで伸ばしたけど、届かない。
 どうして良いか分からなくなって、私は動揺した。

 あ....あ、あ、あ!!

 玩具をとって欲しくて声をあげた。
 でも、誰もとってくれない。 

 客たちはタバコをふかしながら私をみて笑い、玩具を足で蹴り飛ばした。
 
 あっちにいったり、こっちにいったり。私の直ぐそばまで転がってくることもあったけれど、すぐに蹴られてしまう。その度に追いかける私に、客たちは笑い声を隠さず、盛り上がった。

 玩具を取ろうと手を伸ばしたそこを踏み抜かれて、悲鳴をあげても笑われた。頭を踏まれ、横腹を踏まれて蹴られて、七転八倒した。それでも、、私は玩具を取り戻したかった。

 客達は私がなぜその玩具を舐めているかを知っていたからか、今度は客の一人一人のペニスをしゃぶらされた。

 客をかせられれば玩具を返してくれるんだと理解した私は一生懸命、舐めた。けどその度に下手だと罵られて、顔や頭を何度も何度も叩かれた。
 瞼が腫れて、頬が腫れてぱんぱんになり、鼻や口から血を流す顔の私をみて、客達はさらに笑うのだ。

 客たちの楽しげな様子とは反して、私は蒼白になり、体は震えて次第に涙を流して激しく泣きじゃくってしまった。

 その時、私の口先に玩具が差し出された。私はまたすぐに奪われるのではないかと思って怖くなって、その玩具を持ってる客を見上げた。初めて見る顔の気がした。

 その客は私と目を合わせて優しく微笑むと、ほら、ともう一度玩具を差し出した。その目は嘘はないように思えた。

 私がそうっと玩具を咥えて受け取ると、客は私の頭を優しく撫でた。その温かい手の感触に張り裂けそうだった私の一瞬で心は鎮まった。
 私は床に体を丸めて、いつものように玩具を舐め始めた。

 その様子を見てすっかり場が白けたのか、客達は私を構うのをやめて何事もなかったかのようにタバコを吸い、酒を飲み始める。

 玩具を返してくれたそのお客さんがどこにいるのか、、、
 私はその時、玩具を舐めるのに夢中で既に忘れてしまっていた。


 でも、この時のお客さんが後に私を飼ってくれることになる....今の飼い主さんなの。
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