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3話
しおりを挟む「よーし、これだけあればいいだろ」
結構早くにカゴいっぱいに薬草が入った。
「急がなきゃ!早かったと言っても魔物が活発になる時間だ!」
森の中を駆け抜ける。途中杖を持ったゴブリンを見かけた気がするけどばれてないし無事に家に帰ることができた。
「ただいま!」
「おかえりなさい。よかった怪我してないわね」
「うん、薬草がたくさんの生えてる場所をあっという間に見つけたんだ」
母さんに褒めてもらい、3人であったかいスープを食べて、その日を終えた。
と思っていた。
よくよく考えると杖を持ったゴブリンなんて滅多に見ない。
それこそ、魔物暴走ぐらいに。
「スタンピートだ~!!」
夜中に大きな爆発音が聞こえみんな飛び起きた。
「スタンピートだと!?魔物は!」
父さんが剣と盾を持って外に飛び出す。
「ゴブリンとオ、オークだ!!」
ゴブリンとオークのスタンピート…村民の顔が絶望に染まる。
ゴブリンとオークは女を見ると発情して子を孕ませられると有名だがスタンピートは魔物が増えすぎて起きるもので貞操の危機はない。
だから村の女の人は安心だけど、スタンピートとなると最悪だ。
ゴブリンは数が多く姑息な手を使う、オークは動きは鈍いが力はオーガと同等なほど強い。
それが数百はくだらないとなると生き残れる確率はほぼ0だ。
「全員、アリウス帝国まで逃げるんだ!俺が時間を稼ぐ!今の状況はここだけじゃなく帝国もそうだろう!だが!!帝国には俺よりも強い奴らが沢山いる!早く逃げるんだ!!!」
父さんが村民に大声で叫ぶ。
「そんな、嫌よ!」
父さんが残るといことは犠牲になるということだ。それを理解した母さんが父さんに抱きつく。
「ごめんな、マリア。こうするしかないんだ。愛してるよ」
父さんはそう言うと母さんにキスをして、押した。
「ガウト、マリアのこと頼んだ」
父さんはライサの父さんの方に母さんを押した。
ガウトさんも父さんと一緒に村の護衛をしていた。
遠回しにお前は生きろと言っているんだろう。
「…分かった」
ガウトさんはすごく悲しそうに母さんを抱え走っていく。
もう残ってるのは俺と父さんだけ。
「ジン…」
「父さん…俺は強くなる。大切な人を守るために……安心して見ててよ」
父さんは涙を流しながら俺の頭を撫でた。
そして俺は走り出した。
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