魔眼の復讐者

山﨑キョウ

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4話

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俺が走った先は阿鼻叫喚の様だった。
人が肉塊に、火だるまになってあちこちに死んでいる。

「なんで…どうして…」

俺は崩れ落ちる。

「母さん…ライサ…ユン…」

見てしまった…見たくなかった…死んでいるユンを!ライサを!!…母さんを…

頭だけとなってしまった母さんを抱える。

「どうして…俺たちは何もしていない…平和に…生活してただけなのに!殺される理由なんてない!!死んでいい理由なんてない!!!」

殺してやる!殺してやる!全部根絶やしにして!微塵ものこさずに!!殺してやる!!!!

「…………………」

俺は静かに護身用に持っていたナイフを抜く。
何も考えずに…すぐ近くにいたゴブリンの首を掻っ切る。

「まだ…」

「まだ…」

「まだ…」

まだ…魔物はいる。まだたくさん。

俺の歩いた道にはゴブリンの、オークの死体がたくさん転がっている。

「!!!」

とっさにナイフを盾にしてよかった。
オークの棍棒が目の前にいきなり迫ってきた。
だけど勢いを殺せたわけじゃない。おれは後ろに吹っ飛ばされる。

「チッ!」

ナイフが飛んでどっかいった。この視界の中じゃ見つからないか。
素手じゃオークは厳しいか?
いや…殺る、殺ってやる!

それからはあんまり覚えてない。
気付けば夜が明けてて、俺の周りには魔物の死骸ばっか。

「…?」

視界が左半分しか見えない。
まぁいいか。

俺は生き残りを探してる森を歩く。
ぐちゃぐちゃと咀嚼音が聞こえる。
体がそれに反応して走り出す。

「ギャ?」

そいつは攻撃した瞬間、爆散した。
その血を大量に浴びても俺は血を気にもせず歩く。ただおかしな魔物だった。

生き残りを探して歩いているといつの間にか見慣れた場所に。
回り回って村に来たのか、それか父さんが生きてるかもという淡い期待を抱いていたのか。

「…っ…っ…」

村を見た瞬間、涙が止まらなかった。

そこには建物すら建ってなかった。全てが残骸となる中、村の中心には…

声が出なかった…涙が止まらなかった。

父さんは立ったまま死んでいた。
粗末な槍に貫かれ、それが支えになってるけど…ボロボロに、半ばから折れた剣を離さずに

父さんの後ろには俺たちが住んでいた家が。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

今まで抑えていた感情が溢れ出す。
恐怖、絶望、憤怒、悲嘆。
涙が止まらない。

「生き残りがいたぞ!!」

「怪我を負ってる、回復魔法!!」

どれくらい泣いていただろう?
見回りの冒険者に発見された俺は保護され簡易治療院に運ばれた。

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