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16話
しおりを挟むレッグポーチを装備してアイテムボックスに入っていた投げナイフとポーションを入れる。
そして街をぶらぶらしてるといい時間になってきた。
ギルドに戻ってステーキを食べる。お昼時だから人が多い。
食べながら周りを見てると俺と同じくらいの年の男の子だとか女の子だとかが少し多い。
「ジン様、よろしいですか?」
食べ終えてお茶を飲んでるとギルド職員が来た。俺は立って職員に着いて行く。
案内された所は駐屯所のと同じくらい大きい訓練所だった。
「通りでデカイわけだ」
そう呟いて教官の所に歩いていく。
俺の他にいた奴はほとんどが俺の顔の傷を見てビビってた。
ビビってないのは意外にも高そうな服と鎧を着た貴族っぽい女の子だった。
「集まったな。俺は今回の戦闘訓練の教官をする、ロータスだ。よろしく。じゃあ一人ひとり名前を言ってってくれ」
「リリーですわ」
貴族っぽい女の子改めてリリーから名前を言っていく。
「テ、テーオドルです」
と弱気そうな少年。
「ラモンだ!」
と無邪気そうな少年。
「…ロートレック」
と無口そうな少年。
「ルシアよ」
とエルフの少女。
スゲー、エルフ初めて見た。
「ジンです」
「よし!6人いるな!この中で魔物と1対1で戦ったことあるやついるか?」
「質問よろしいですか?なんで1対1限定なんですの?」
リリーがロータスさんに質問する。
「いい質問だ。1対1限定なのは魔物を殺したことあるかって事を聞いているんだ。1対1なら生き残るために魔物を殺さなきゃならない。さて、出てこい」
俺が1歩前に出る。外には…
「魔物を倒したことあるのはジンだけか…」
俺だけだった。ロータスさんも少し予想外だったのか微妙に困ってる。
「これは…どうするか。1回ゴブリンでも倒しに行くか?」
ロータスがそう言ったことで今森に来ています。
俺以外の武器はリリーが細剣、テーオドルが杖、ラモンが片手剣と盾、ロートレックが斧でルシアが弓だった。
「よし!じゃあゴブリンに遭遇したらジンに倒してもらう。いいか?」
「分かりました」
ナイフを抜いておく。
歩くこと1、2分ゴブリン3体を見つけた。
「ジン、行けるか?」
ロータスが聞いてくる。けど俺はすでにゴブリンに向かって歩いていた。
「グギャア!」
「うるせーよ、ゴミ共」
ゴブリン達に突っ込んでいく。
1体目はすれ違いざまに首を刎ねて、2体目は首を蹴って頸椎を折り倒れたところで頭を踏み潰す。3体目は後ろに回り込みバックスタブ。
「終わりました」
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