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38話
しおりを挟む「取り敢えずギルド行かなきゃな」
自分が拠点にしているところ以外のギルドに来た場合、ギルドカードを提示しないといけない。
別にそれはいつでもいいんだけど、あの少年達がいつギルドに行くかわからないし。
少し疲れた顔をした冒険者たちを見つけついていく。
そのおかげでギルドはすぐに見つかった。
「ダーングラウトから来たジンです」
ギルドの受付でギルドカードを提出する。
「はい…さ、3級!?あ…失礼しました!」
思わず俺の情報を叫んでしまった事を必死に謝ってくる受付の女性。
「大丈夫、別に気にしてないから」
実際、俺の装備を見ていいカモだと思った奴らが俺にちょっかいを出そうとしてた所だし。
「今日は挨拶に来ただけだから、あといい宿を紹介して欲しいんだけど」
と、受付の女性に宿を紹介してもらって宿を出る。
「つけられてるな」
ギルドを出た時から3人ぐらいにつけられてる。俺が3級な事を何かの間違いだとか、自分たちの方が強いと思い込んでる馬鹿達だろう。
「俺眠いんだけど…」
さっと人通りの少ない道に入り俺をつけてる奴を待つ。
「おっと、坊主どうしたんだ?」
俺が人通りの少ない道に入ったことが嬉しくてたまらないといった笑顔で図体が無駄にデカイ男達が俺に近づいてくる。
「いや、俺にずっとついてくるから鬱陶しくてさ」
男達は俺の言葉を聞いて笑う。
「分かっててここに来たのかよ、お前の装備はお前には勿体ねぇ!俺たちが頂くぜ!!」
と、男3人が俺に向かって走ってくる。
なんで今日はこんなに絡まれるんだ…
男達を瞬殺して金や金目の物を奪い取って宿へ向かう。
自分達がしようとした事を自分達がやられても文句言えないよね。
「スイマセーン、泊まりたいんですけど」
宿に入ると誰も居なく呼んで取り敢えず2日宿を取った。
「流石に2日寝ずに全力疾走はキツイな」
…それでも感じてるのは眠気だけ。疲れとかは感じてない。
実際、魔力切れは起きたけどスタミナ切れはなかった。
「…全部コレ…か…」
自分の顔半分を覆う。
大きな、目から首までの傷跡。
母さん譲りの緑の目じゃなく、黄金の、忌々しい魔物のソレに近い魔眼。
俺は魔物が憎い。
そして、俺の右目は魔物の眼とほとんど同じ。
コレのせいで俺は大好きな父さんと同じ吸い込まれてしまいそうな黒髪、大好きな母さんと同じ明るい綺麗な緑をした目。
俺は父さんと母さんの子だ。だけど、俺は俺でさえ好きになれない。
俺は普通の人より魔物に近い俺が、嫌いだ。
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