蛇好き令嬢、魔界に嫁ぐ

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同時に起きる…厄災

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聖女召喚は、そうなったのかな?

元婚約者のグランシスは、最低野郎ですわよ。
どうなっていることやら…
可哀想な聖女様…

そう言えば…神獣様はご無事でしょうか?
バハムートでしたっけ?
神獣最強とか?
大蛇の神獣様…大丈夫かしらね?
あれ以来、姿を拝見していませんね。

今は、目の前の酒瓶問題かしら?
異空間に穴を開ける物になっている可能性が高いです。
フローレン様も…問題ばかり起こしてくれますね。
謝罪もまだ受けていません。
ビンセントさんのことは、まだ、怒っているのですよ?

ビンセントさん自身…今は牢で反省中ですわ。
半身をナギ様に殺されて…力が半減しているという。
私達には手出し無用という、魔王様のお触れを守らない不届き者として、牢に入れられましたが…淑女を未遂だが…襲ったことは、罪にはならないのでしょうか?
魔界の法を学びたいわ。
ナギ様に…本を買ってもらいましょう。



薬師が到着して、もう1時間が経ちます。

「…魔王様…本格的に混ざっているようです。分解は不可能です。鑑定結果より、混入物は、濃度の高い物忘れ剤だとわかりました。異空間の扉は、この量ですと…10メートル×10メートルの巨大な門になりますね。このまま、封印されるか…亜空間で開放するか…お決めください。どちらも…魔王様しか出来ないことでしょうから…」

「…世かぁ…親類の過ちじゃ、世が…責任を取るべきか?…うむむ、封印は、苦手じゃから…亜空間に捨ててくるか。そうすべきじゃな」

魔王様が、瓶を持って、亜空間にポイする。

「フウ…親類の過ちじゃ、仕方ないの」

凄~く…アッと言う間に終わりました。

「…亜空間を開くことが、本来は難しいのです。魔王様にしか出来ない芸当だな」

ナギ様が、教えてくれました。


騒ぎも沈静化して、しばらくすると…聖女様の話題になった。

「神獣様の情報から…聖女様の元いた世界は、あの勇者と同じらしいです」

「…それはいかんの…勘違い勇者のせいで、この世界がどれだけ被害がどれだけ出たことか…聖女も同じ穴のムジナでないことを願いたいのぉ」

「神獣様方には、色々探るために…ファンタンクス国へ行ってもらっています。聖女様の人間性次第で、救助も視野に入れておりますが…此処には連れて来たくはありませんね」

「…まあいい。そこまでしなくても、神々は良いと言っている。神の情報では…聖女は乙女ゲーム脳の花畑ヒロインらしい。意味はわからんが…世は、疲れた。今日は、休むことにしようと思う。世が良いと言うまで、聖女には関わるなよ?」

「…神獣様方に、その様に伝えておきます」



どうやら、大蛇の神獣様は、ファンタンクス国に行っている可能性が高いです。
無事なら良いのです。
私のせいで、傷ついていなければ良いのですが…

「…神獣様は、怪我をしても、殺されても、すぐに復活する。心配しなくてもいい」

あら?ナギ様には、私の考えが筒抜けの様です。
少し嬉しいですね。
以心伝心ですか?それともツーカーの仲とか?

ナギ様は、ぎゅーっと私を抱きしめてくれます。
心が落ち着く感じです。
こんなこと家族にもして貰ったことがありません。
乳母が、似た様にしてくれたことは…少し記憶に有りますが…嬉しいものですね。
子供が出来たら沢山ぎゅーっとしてあげましょう。
でも、この間…あんなに抱かれたのに…子種も頂いたのに…子供が出来なかったのかしら?
まさか、種族が違うと…子が出来ないとか?

不安で、お腹を撫でていると、ナギ様が何かに気がついて話しかけてくれます。

「…種族が違うと…子は出来にくいが、子が出来ない訳ではない。昔は、沢山ハーフがいたのだよ。我がナーガ族も、人型の種族と蛇が交わって、長い間交配し続けて、生まれた種族だ。きっと、子は出来る。心配しなくてもいい」

優しいナギ様。
はやく美しい鱗の子供が見たいって、思うのは…贅沢ですね。
出来れば、種族を作れるほどに…子が欲しいのですが…ダメですか?

「…子は宝だ。沢山作ろう」

嬉しいな。何でも通じる。

「ああ、はやく帰って、貴女と交わりたい」

ほとほどにお願いします。

「わかっているよ?タップリ可愛がって上げますね」

あれ?伝わらなかったのかしら?

「ああ、私の願望ですよ。乱れた貴女を…子が宿るほどに…子種で…汚し続けて…こんどは、3日3晩…抱き締めたい」

コッソリ耳に息を吹きかける様に話して来た。
ゾクゾクする声に…私の体も反応する。

「…では、休暇をもらえるくらいに、仕事を終わらせましょう?私もお側で、お手伝いいたします」

「クス…そうですね。ミーシャ。仕事を終わらせましょうか?」

こうして、また…私達は書類の山と格闘する。

「ナギ様?サインが大変そうなので、今度から…印をお造りになったらいかがでしょうか?作業効率も上がると思います」

「印か?私証明になるのか?偽造はされないか?」

「そこは、技能の高い職人に、技巧を凝らした一点物を頼めばよろしいかと。蛇のデザインを考えさせて、彫らせてみましょう、印だけではなく、インクの方も特殊なものにされてはいかがでしょう。印だけで、暗号として使う人もいると聞きます」

「ホウ、それは面白い。休暇が取れたら…印を作るのを考えてみるか?」

「はい、色々試行錯誤してみましょう」



書類の山と格闘すること数時間…そろそろ帰ろうと思った矢先に、同時に…事件が起こるものです。

「宰相様!大変です!魔王様が!?亜空間に異常が出たと!すぐに起こし下さい!」
「宰相様!ファンタンクス国の兵が、和平条約を無視して…此方に進行中だと言うことです。途中、ゴブリン溪にて、ゴブリン族に追い払われましたが、今後も来るかもしれないと…報告がありました…聖女も居たそうです」
「ナギリス様!私!お見舞いに参りました!恋人のフローレンですわ!」
「ミーシャ嬢ちゃん!ナギリスなんて…ジジイ辞めて、俺の嫁においでよ!」

「面倒な!ビンセントは死ね!」

「ダー!イキナリ攻撃かよ?記憶がないのでは??」

「心配には及ばん。そこのフローレン様が、薬を酒に混ぜてくれたお陰で、亜空間で異常が起きている。お前も来い!」

「フローレン様!薬を酒に混ぜたのですか?」

「馴れ馴れしくしないでください。薬?何の事だか?…お酒は送りましたが…お飲みになってないのですね。…悲しい」

「フローレン様!物忘れの薬を酒に混ぜると…別の危険物になるって知ってました?…知らないですね。…分かりました。ナギリス!戦いは休戦だ。魔王様のところに行くぞ!」

「ふん…いつまでも遊んでいたのは…お前だろう。言っておくが、ミーシャのお前の評価は、最低最悪だ。いくらポイント稼ぎしても、手遅れだぞ!」

「…そんなこと無いはず…ねー。ミーシャ嬢ちゃん!……アレ?」

「…気持ち悪い。これが騎士団長とは…魔界の軍の質が問われます。ナギ様?若手を育ててはいかがでしょうか?古参の騎士団員でも…アレよりかはマシかと…」

「…そうだな。おい!そこの兵士!緊急事態発生中だ。フローレン様をご自宅にお送りしろ!」

「はっ!畏まりました!では、フローレン様…お送り致します」

「仕方が無いから、今は帰って差し上げますわ。ほほほほ」

邪魔者を排除して…魔王の間に急ぐ。

「遅かったな!…何だ。ビンセントも一緒か?罰はどうした?…まあいい。異空間にはビンセントが適任か?分身を作って、行ってこい!亜空間の中の異空間偵察に!」

「はっ!って、ウソ…俺ですか?確かに適任ですが…力が半減中でして、心もとないのですが……」

「これを飲むがいい。秘薬じゃ!すぐに回復して旅立て!」

「ホア?!秘薬!…まずっ?!…魔王様!分身に行かせます。はぁっ!」

ビンセントは分身作って、分身が魔王の手で亜空間に飛ばされ…異空間偵察に行く。

「…任務に集中します!しばし、お待ちください」

「…分身作っている時が一番マトモだのぉ…ビンセントは…」

「常時、この状態ならばいいのですが…本質が、腐っていますので」

「…使い勝手が良い能力なのだが…騎士団長止まりだのぉ…残念じゃ」

「…本人の前で、それは無いですよ魔王様!…もっと勲をあげて、軍を指揮してみせます!」

「…何年かかることじゃか。気長に待つとしよう」

ビッシッとした別人のビンセントさんがいる。
能力を使っている時だけ…マトモらしいです。
さっきまでの気持ち悪い目線を感じなくなって、ホッとした。
でも…ヤッパリまだ…怖いです。
ナギ様の腕の中で、しばらく震えていることにします。

魔王の軍勢の身分としては、騎士団長は、下っ端のようです。

トップ  魔王
次に  王族(王妃、皇太子、皇太子の子、魔王の兄弟、王子達、姫達、甥っ子達、姪っ子達、叔父、叔母、従兄弟、再従兄弟、その他孫と続く、魔王の血筋では無い者と能力が無い者は除外)
次に  宰相  軍事長  裁判長
次は   魔術師長  剣士長  飛竜機長  回復師長  隠密長  内政長  各族長
次に   近衛長  騎士団長  調合長  情報長  錬金術長  薬師長  獣魔師長  開発長  召喚士長  土木長  耕作長  海上長  深海長  騎馬隊長  
と、続いて行く
王族が多いので、実質宰相が魔王の次に実権を握っている。
王妃様は…他界されている。妾様方は、魔王の血筋では無いので、除外されている。各族長の親族ではあるのですが…国の実権はない。
皇太子は軍事長、メデューサ族長を兼任する優秀な方らしいです。
だから、皇太子は実質宰相のナギ様よりも実権を握っているはず?
なのに…何故、魔王の次に実権を握っていないというと…
魔王城にいないのですよ皇太子様。
どうしてでしょうか?
会ったことはありませんね。
でも…メデューサ族長?興味惹かれますね。
けっして、浮気ではありませんよ?蛇を愛でる趣味ですね。
私にとって、男性ではナギ様以上の方はいません。

裁判長は、不在らしいです。
魔王様が兼任しているようですが…不在の理由は、複雑そうです。
魔王軍の各長になるような人は、ほぼ族長を兼任しているので、中々一概に身分を順番に並べられないらしいです。
つまり、ビンセントさんは…微妙な立ち位置の方ですね。
次に出世するとしたら…族長か?もしくは…剣士長あたりでしょうか?

「魔王様、グルセポネ・ディ・メデューサ皇太子殿下軍事長様に…ファンタンクス国の軍を見張り、追い払うように指示願いませんか?」

「ふむ、グルセポネか?動かして良いのか?追い払うどころか…石化させるかもしれないぞ?」

「良いのではないですか?先に和平条約を無視したのは…彼方ですよ?異世界の聖女の存在が…気になる所ですが…グルセポネ様ならば…神をも石化させることでしょう?貴方の血筋のお陰で、神化も近いとか?神獣が噂してましたよ?」

「ふむ、メデューサの血筋は元々神だしな。美しく心優しいところは、神化することも頷けるのだが…石化は、エグい能力だからのぉ」

「ご判断を…わざと最弱のゴブリン族を狙ったのです。時間もないとお考えください」

「ふむ、グルセポネの意見も聞きたい。グルセポネを王城に呼び寄せよ!」



話は…どんどん進みますね。
石化ですか?メデューサ族を見ることは出来ないですかね?
私はナギ様の腕の中で、甘えながら聞いている。
不敬にならないのですかね?
…うん、魔王様は…気にしていませんね。
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