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怒りの鉄槌
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「義妹と義弟の姿が見えないわ」
私が、疑問の声を掛ける。
あの義妹ならば…
美しいグルセポネさんの姿を見て、飛んでくるだろう。
あの義弟ならば…
お金の話が出来そうな、宰相の身分の旦那様を見て、寄ってくるはずだ。
常識知らずに育った義妹弟ならば…
無礼な行いで堂々と迫ってくるはずだ。
「妹は、結婚して家を出た。弟は、冒険者になると言って、家を飛び出して行ったよ」
恐る恐る話をする義父。
寂しそうな横顔を見せた。
何もかも変わってしまったようです。
義母は、体調が優れないと言って、寝込んでいるらしいです。
使用人達も、まるで他人と接している感じがする。
私をお客だとしてキッチリ対応している。
でも、その対応は…この家の者だったとは言えない対応ですよ?
きっと、ナギ様は…不快に思っている感じがする。
私がこの家では、赤の他人であったことを、まざまざと教えてくれるからだ。
「これで、戸籍を抜く書類は整った。後は、ミーシャの私物を回収して行きたいのだが?ミーシャの部屋は、残っているだろうか?」
ナギ様の意地悪な質問が飛ぶ。
魔界に持って行った私の私物は、少なかったので、伯爵家の娘ならまだあるだろう?っと、無言の圧力をかけているのだ。
私は、もう私物はないと思いながら、何も言わずにいる。
義父は、如何するのだろうか?
「部屋は妹に渡した。今は、妹も嫁に出たので、無人だ。好きなものを持って行くといい」
確かに…義妹の部屋は、乳母が居なくなってから…私の部屋から義妹の部屋になったところだ。間違ってはいない。
家人に案内されて、妹の部屋へくる。
もちろん、私の物は残っていない。
「この部屋は、ミーシャの部屋だったのか?匂いが違うが…」
「そうですね~。5歳に時までは、ここは私の部屋でしたよ。でも、私の物は残っていないでしょうね。だって、間取りも変わっていて…改装も何度もしている部屋だもの」
「ミーシャの本当の部屋はどこだい?」
家人に許可を得て、家の中を歩く。
「…残って居ないですね。ここの壁の向こうにあった部屋でした。外から見ても…なくなっていますね。改装している感じがしますね」
「ミーシャの部屋はないのか…残念だ」
私の部屋だけではない。屋敷全体が改装している感じがします。
お金はどこから出たのか?
「ミーシャの持参金は、一切伯爵家から出ていなかったのだが…お金がない訳でもないのに…如何してかな?」
義父に尋ねる。
「本当の娘ではないですよ。こちらで用意した婚約者からは…婚約破棄されていますし、ここまで育てたのですから、文句は言わないでほしい。愛情はないが…教育は受けさせていた。何処に嫁に出してもいい感じに育てたはずだ。それが、何か?」
「伯爵家の伯位は、ミーシャのものだろう?何故に嫁に出す必要があるのだ?婿をもらうのが一番いいはずだろう?しかも、義妹弟に逃げられて、伯爵家は…この代で終わりになる。伯位を蔑ろにして、国から何も言われないのか?」
「伯爵家は、お取り潰しになる。私は、平民に戻るだけだ。伯爵家は私には、重かったのだ。国王からも、魔界に嫁を出した褒美として、お咎めはないと言われている」
王様…結構お優しいことを…言っていたのですね。
まあ、伯爵家の人間である私が嫁げば…伯爵家がお取り潰しになるのは…当たり前か?
ナギ様が…怒っている。
それだけでは、許さないと思っているのでしょう。
「ミーシャの育て方や、伯爵家乗っ取りの方法など、掘り下げれば、色々出てきそうだが?」
やっぱり、と、いう感じに義父はため息をした。
「叩けば出てくる罪を暴けば、私は破滅しますね。でも、ミーシャの過去も明らかになりますよ?国王は、そこに蓋を閉めて、隠すことにしたようですが…暴いて裁くことにしても良いです。我々は、その罰を受ける義務がある。何も逃げませんよ」
なんか、白々しく言う義父がムカついてきますね。
「このまま隠蔽して、なかったことにすると言われているのか?」
「このままオープンにして、裁いても良いと言っているのですよ?」
開き直りですか?
謝るつもりはないのですね。
罪は認めるけど、謝罪するつもりはないと?
このまま法で裁くと…お金で解決しそうですよね。
罰も与えられない。
だから、余裕があるのでしょう。
毒の事で捕まる義母は別です。
だから、義母は寝込んでしまっている。
病気を理由に、罪から逃れる手でも講じているのでしょう。
何とも食えない2人だ。
イライラする。
「…ここまで酷い人たちならば、情けは無用ですね」
ナギ様は、メガネを外した。
魅了の魔眼には、使い方が色々ある。
人を操ることも可能だ。
でも、此処ではその能力ではない。
きっと、悪夢を見せる幻想魔眼を使ったのだろう。
父親は、何をされたかわからないと言った顔をした。
「…それでは、もう此処に来ることもないでしょう」
そう言って、メガネをつけると…ナギ様は私達を連れて、国に戻る。
「ナギ様?何をしたのですか?」
「ミーシャが知らなくてもいい事ですよ。そのうちに、いい報告が聞けます」
良い笑顔のナギ様は、私を大事に魔界に連れて帰った。
後に、義父が狂って義母と心中した事がわかった。
義妹は、散々暴れた義父の後始末に多くのお金をかけて、結婚相手から離縁されたらしい。
家のない平民の末路は、最悪なものだろう。
綺麗な容姿を武器に、その世界ではそれなりに不自由なく過ごしているらしいが…お似合いですね。
義弟は、冒険者になったが…事故にあって…行くへ不明です。
「ミーシャ、面白いオモチャを手に入れてね。ダンジョンでは、楽しく遊んでいるよ」
ハデルス様が、手に入れてきた若い少年の遺体は、腐乱していて、私には誰だかわかりませんよ。
でも、高価なアクセサリーを身につけているセンスは、義弟の破滅的なセンスによく似ていた。
私が、疑問の声を掛ける。
あの義妹ならば…
美しいグルセポネさんの姿を見て、飛んでくるだろう。
あの義弟ならば…
お金の話が出来そうな、宰相の身分の旦那様を見て、寄ってくるはずだ。
常識知らずに育った義妹弟ならば…
無礼な行いで堂々と迫ってくるはずだ。
「妹は、結婚して家を出た。弟は、冒険者になると言って、家を飛び出して行ったよ」
恐る恐る話をする義父。
寂しそうな横顔を見せた。
何もかも変わってしまったようです。
義母は、体調が優れないと言って、寝込んでいるらしいです。
使用人達も、まるで他人と接している感じがする。
私をお客だとしてキッチリ対応している。
でも、その対応は…この家の者だったとは言えない対応ですよ?
きっと、ナギ様は…不快に思っている感じがする。
私がこの家では、赤の他人であったことを、まざまざと教えてくれるからだ。
「これで、戸籍を抜く書類は整った。後は、ミーシャの私物を回収して行きたいのだが?ミーシャの部屋は、残っているだろうか?」
ナギ様の意地悪な質問が飛ぶ。
魔界に持って行った私の私物は、少なかったので、伯爵家の娘ならまだあるだろう?っと、無言の圧力をかけているのだ。
私は、もう私物はないと思いながら、何も言わずにいる。
義父は、如何するのだろうか?
「部屋は妹に渡した。今は、妹も嫁に出たので、無人だ。好きなものを持って行くといい」
確かに…義妹の部屋は、乳母が居なくなってから…私の部屋から義妹の部屋になったところだ。間違ってはいない。
家人に案内されて、妹の部屋へくる。
もちろん、私の物は残っていない。
「この部屋は、ミーシャの部屋だったのか?匂いが違うが…」
「そうですね~。5歳に時までは、ここは私の部屋でしたよ。でも、私の物は残っていないでしょうね。だって、間取りも変わっていて…改装も何度もしている部屋だもの」
「ミーシャの本当の部屋はどこだい?」
家人に許可を得て、家の中を歩く。
「…残って居ないですね。ここの壁の向こうにあった部屋でした。外から見ても…なくなっていますね。改装している感じがしますね」
「ミーシャの部屋はないのか…残念だ」
私の部屋だけではない。屋敷全体が改装している感じがします。
お金はどこから出たのか?
「ミーシャの持参金は、一切伯爵家から出ていなかったのだが…お金がない訳でもないのに…如何してかな?」
義父に尋ねる。
「本当の娘ではないですよ。こちらで用意した婚約者からは…婚約破棄されていますし、ここまで育てたのですから、文句は言わないでほしい。愛情はないが…教育は受けさせていた。何処に嫁に出してもいい感じに育てたはずだ。それが、何か?」
「伯爵家の伯位は、ミーシャのものだろう?何故に嫁に出す必要があるのだ?婿をもらうのが一番いいはずだろう?しかも、義妹弟に逃げられて、伯爵家は…この代で終わりになる。伯位を蔑ろにして、国から何も言われないのか?」
「伯爵家は、お取り潰しになる。私は、平民に戻るだけだ。伯爵家は私には、重かったのだ。国王からも、魔界に嫁を出した褒美として、お咎めはないと言われている」
王様…結構お優しいことを…言っていたのですね。
まあ、伯爵家の人間である私が嫁げば…伯爵家がお取り潰しになるのは…当たり前か?
ナギ様が…怒っている。
それだけでは、許さないと思っているのでしょう。
「ミーシャの育て方や、伯爵家乗っ取りの方法など、掘り下げれば、色々出てきそうだが?」
やっぱり、と、いう感じに義父はため息をした。
「叩けば出てくる罪を暴けば、私は破滅しますね。でも、ミーシャの過去も明らかになりますよ?国王は、そこに蓋を閉めて、隠すことにしたようですが…暴いて裁くことにしても良いです。我々は、その罰を受ける義務がある。何も逃げませんよ」
なんか、白々しく言う義父がムカついてきますね。
「このまま隠蔽して、なかったことにすると言われているのか?」
「このままオープンにして、裁いても良いと言っているのですよ?」
開き直りですか?
謝るつもりはないのですね。
罪は認めるけど、謝罪するつもりはないと?
このまま法で裁くと…お金で解決しそうですよね。
罰も与えられない。
だから、余裕があるのでしょう。
毒の事で捕まる義母は別です。
だから、義母は寝込んでしまっている。
病気を理由に、罪から逃れる手でも講じているのでしょう。
何とも食えない2人だ。
イライラする。
「…ここまで酷い人たちならば、情けは無用ですね」
ナギ様は、メガネを外した。
魅了の魔眼には、使い方が色々ある。
人を操ることも可能だ。
でも、此処ではその能力ではない。
きっと、悪夢を見せる幻想魔眼を使ったのだろう。
父親は、何をされたかわからないと言った顔をした。
「…それでは、もう此処に来ることもないでしょう」
そう言って、メガネをつけると…ナギ様は私達を連れて、国に戻る。
「ナギ様?何をしたのですか?」
「ミーシャが知らなくてもいい事ですよ。そのうちに、いい報告が聞けます」
良い笑顔のナギ様は、私を大事に魔界に連れて帰った。
後に、義父が狂って義母と心中した事がわかった。
義妹は、散々暴れた義父の後始末に多くのお金をかけて、結婚相手から離縁されたらしい。
家のない平民の末路は、最悪なものだろう。
綺麗な容姿を武器に、その世界ではそれなりに不自由なく過ごしているらしいが…お似合いですね。
義弟は、冒険者になったが…事故にあって…行くへ不明です。
「ミーシャ、面白いオモチャを手に入れてね。ダンジョンでは、楽しく遊んでいるよ」
ハデルス様が、手に入れてきた若い少年の遺体は、腐乱していて、私には誰だかわかりませんよ。
でも、高価なアクセサリーを身につけているセンスは、義弟の破滅的なセンスによく似ていた。
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