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「最近の王様は、賢王を発揮しているね~!」
街での噂だ。
誰も、気がついていません。
彼らが、魔族であることを...
「夫との仲が、良好になってから、後継ぎが生まれました。今は、幸せです」
貴族の令嬢達の出産ラッシュが来る。
すべて、魔族とのハーフと知らずに...
世の中は、何事も無かったかのように、まわる。
だが、ある家は、ビクビクと震える毎日を送っていた。
ジモデンズ伯爵家である。
初めは、伯爵家の世継ぎを追い出したことから始まった。
ジモデンズ伯爵家の名前が、周りに通じなくなる。
何故か?それは、みんな知っているのだ。
血の繋がりはないのだと、周りに舐められているからだ。
だからこそ、王子の婚約者に娘を入れたかったのだが…
支度金をすべて使って、娘の豪華さを増しても…婚約者の座を得ることは叶わなかった。
此処でも、伯爵家の血筋がないことを理由にされた。
でも、どんな逆境に立たされても、頑張り続けている。
「お母様、私は身分なんて考えなくてもいいのですよ?」
娘が、身分無き男に恋をした。
私の意向も理解せずに、逆らう娘に…育て方を間違えたかもしれない。
甘やかしし過ぎたのだろう。
娘が恋した男は、ソコソコ使える男だったのだから…まだ許せた。
大商人で、莫大な金を持っている。
ならば…息子に身分の高い娘の婚約者をと、考えた。
息子は、見目が麗しい。
教育を受けて来ている為に、将来伯爵家に申し分ない。
身分の低い貴族には、とても人気がある。
高い身分の貴族には、見向きもされないが…やりようでは…上手く丸め込めるだろう。
元々、捨て駒だった世継ぎの娘が、なんの旨味もないのに一度は公爵の婚約者になれたのだから…
そう思って、社交界で息子の相手を探す。
息子はまだ幼いが、幼い内に…相手を見つけたい。
「お父様、僕は冒険者になります。伯爵家は、継ぎません。血の繋がりもない僕が継いでも、貴族の社会では、やっていけませんからね。それよりも、僕の実力があれば…一攫千金も夢ではないので、色々教育して頂きましたが、それを無駄にはしませんよ」
息子が、10歳で家を出て行った。
社交界デビューをする前に…私を裏切ったのだ。
妻も、息子の教育を間違えたのだと、半狂乱だ。
こうして…私が、懸命に手に入れた伯爵家の身分は、私で、終わることが決まった。
そんな時に…捨て駒だった世継ぎの娘が、結婚先の男を連れて帰って来た。
魔族と結婚。しかも、魔界の宰相を骨抜きにしているらしい。
死んでくれていた方が良かった。
関わり合いたくない為に、登城を急病を理由に断った。
どんな仕返しをされるか…わかったもんではない。
妻も怯えている。
「逃げましょう。お金ならあるのです。遠くに行きましょう!」
妻の考えは、もっともだ。
捨て駒だった世継ぎには、相当に冷たいことをして来た。
罪に問われれば、罪状はゴロゴロ出てくる。
でも、どこに逃げればいい?
ファンタンクス国以外は、殆どが魔界。
ファンタンクス国はそれ程大きい土地ではない。
周りは、亜人と呼ばれる人間以外の人が住む魔界に囲まれている。
ファンタンクス国内では、すぐに見つかる。
しかし、それ以外では、暮らせないだろう。
何処にも行くあてが見つからず、伯爵家に籠ることしか出来ない。
王家が何も言ってこないことが救いである。
「怖いわ!あなた…」
妻の嘆きも虚しく…虐待の証拠を消すことしか出来ない。
恐怖でおののく妻をなだめて、互いに身を寄せ合う。
何故に…すべてはうまく行っていたのに…あの娘の蛇狂いから、全ては始まった。
何も与えていなかったとは言え…まさか、乳母が蛇を玩具として与えていたとは…予想外だった。
あまりの気持ち悪さに、あの娘を虐げることへの罪悪感はなくなっていた。
乳母は、その時のことが原因で、罪を問う形で牢に入れたっきりだ。後で、牢屋ごと…すべてを消しておこう。
それでも、穏便に伯爵家を追い出す為に、婚約者を用意した。
なのに…また、蛇狂いの所為で…婚約破棄。
今となっては、俺の嘆きも虚しい。
妻は、微毒を使って、あの娘を殺そうとしていたが…子供の時から与えすぎて、抗体が出来てしまっていたのだろう。あの娘は、死ぬことはなかった。
それでも、毒の影響で…不気味に肌が白くて、顔色はいつも悪かった。
本来美しいはずの伯爵家の血筋は、なりを潜めて…不健康な容姿が、相手の婚約者には不服でだったのだろう。
世間体を気にして、教育だけは受けさせていたのが、仇となったか?
公爵家に上げても惜しくない存在だったのだが…蛇狂いはすべてを狂わせた。
蛇が憎い。
蛇狂いの娘は、どうやら蛇と結婚したらしい。
その蛇が…魔界の宰相をしている。
なんでだ?すべてが、あの娘中心に回っているように感じる。
まあ、私の正式な娘ではないのだから…赤の他人だろう。
関わりになりたくないのだが…これまでして来た仕打ちを…恨みに思っていたら…
「はやく魔界に帰ってくれ」
そんなことを願っていたが…それを気にせずに…世の中は回る。
我々の前に…娘は帰って来た。
正式に戸籍を抜く為らしい。
いくらでもサインをするから、帰ってほしいのだが…
娘の夫である蛇が…恐ろしく、こちらを睨んでくる。
一方で、娘の表情は読み取れなかった。
周りの見目麗しい方々も、こちらを睨んでいるように見えた。
恐怖の1日が始まった。
街での噂だ。
誰も、気がついていません。
彼らが、魔族であることを...
「夫との仲が、良好になってから、後継ぎが生まれました。今は、幸せです」
貴族の令嬢達の出産ラッシュが来る。
すべて、魔族とのハーフと知らずに...
世の中は、何事も無かったかのように、まわる。
だが、ある家は、ビクビクと震える毎日を送っていた。
ジモデンズ伯爵家である。
初めは、伯爵家の世継ぎを追い出したことから始まった。
ジモデンズ伯爵家の名前が、周りに通じなくなる。
何故か?それは、みんな知っているのだ。
血の繋がりはないのだと、周りに舐められているからだ。
だからこそ、王子の婚約者に娘を入れたかったのだが…
支度金をすべて使って、娘の豪華さを増しても…婚約者の座を得ることは叶わなかった。
此処でも、伯爵家の血筋がないことを理由にされた。
でも、どんな逆境に立たされても、頑張り続けている。
「お母様、私は身分なんて考えなくてもいいのですよ?」
娘が、身分無き男に恋をした。
私の意向も理解せずに、逆らう娘に…育て方を間違えたかもしれない。
甘やかしし過ぎたのだろう。
娘が恋した男は、ソコソコ使える男だったのだから…まだ許せた。
大商人で、莫大な金を持っている。
ならば…息子に身分の高い娘の婚約者をと、考えた。
息子は、見目が麗しい。
教育を受けて来ている為に、将来伯爵家に申し分ない。
身分の低い貴族には、とても人気がある。
高い身分の貴族には、見向きもされないが…やりようでは…上手く丸め込めるだろう。
元々、捨て駒だった世継ぎの娘が、なんの旨味もないのに一度は公爵の婚約者になれたのだから…
そう思って、社交界で息子の相手を探す。
息子はまだ幼いが、幼い内に…相手を見つけたい。
「お父様、僕は冒険者になります。伯爵家は、継ぎません。血の繋がりもない僕が継いでも、貴族の社会では、やっていけませんからね。それよりも、僕の実力があれば…一攫千金も夢ではないので、色々教育して頂きましたが、それを無駄にはしませんよ」
息子が、10歳で家を出て行った。
社交界デビューをする前に…私を裏切ったのだ。
妻も、息子の教育を間違えたのだと、半狂乱だ。
こうして…私が、懸命に手に入れた伯爵家の身分は、私で、終わることが決まった。
そんな時に…捨て駒だった世継ぎの娘が、結婚先の男を連れて帰って来た。
魔族と結婚。しかも、魔界の宰相を骨抜きにしているらしい。
死んでくれていた方が良かった。
関わり合いたくない為に、登城を急病を理由に断った。
どんな仕返しをされるか…わかったもんではない。
妻も怯えている。
「逃げましょう。お金ならあるのです。遠くに行きましょう!」
妻の考えは、もっともだ。
捨て駒だった世継ぎには、相当に冷たいことをして来た。
罪に問われれば、罪状はゴロゴロ出てくる。
でも、どこに逃げればいい?
ファンタンクス国以外は、殆どが魔界。
ファンタンクス国はそれ程大きい土地ではない。
周りは、亜人と呼ばれる人間以外の人が住む魔界に囲まれている。
ファンタンクス国内では、すぐに見つかる。
しかし、それ以外では、暮らせないだろう。
何処にも行くあてが見つからず、伯爵家に籠ることしか出来ない。
王家が何も言ってこないことが救いである。
「怖いわ!あなた…」
妻の嘆きも虚しく…虐待の証拠を消すことしか出来ない。
恐怖でおののく妻をなだめて、互いに身を寄せ合う。
何故に…すべてはうまく行っていたのに…あの娘の蛇狂いから、全ては始まった。
何も与えていなかったとは言え…まさか、乳母が蛇を玩具として与えていたとは…予想外だった。
あまりの気持ち悪さに、あの娘を虐げることへの罪悪感はなくなっていた。
乳母は、その時のことが原因で、罪を問う形で牢に入れたっきりだ。後で、牢屋ごと…すべてを消しておこう。
それでも、穏便に伯爵家を追い出す為に、婚約者を用意した。
なのに…また、蛇狂いの所為で…婚約破棄。
今となっては、俺の嘆きも虚しい。
妻は、微毒を使って、あの娘を殺そうとしていたが…子供の時から与えすぎて、抗体が出来てしまっていたのだろう。あの娘は、死ぬことはなかった。
それでも、毒の影響で…不気味に肌が白くて、顔色はいつも悪かった。
本来美しいはずの伯爵家の血筋は、なりを潜めて…不健康な容姿が、相手の婚約者には不服でだったのだろう。
世間体を気にして、教育だけは受けさせていたのが、仇となったか?
公爵家に上げても惜しくない存在だったのだが…蛇狂いはすべてを狂わせた。
蛇が憎い。
蛇狂いの娘は、どうやら蛇と結婚したらしい。
その蛇が…魔界の宰相をしている。
なんでだ?すべてが、あの娘中心に回っているように感じる。
まあ、私の正式な娘ではないのだから…赤の他人だろう。
関わりになりたくないのだが…これまでして来た仕打ちを…恨みに思っていたら…
「はやく魔界に帰ってくれ」
そんなことを願っていたが…それを気にせずに…世の中は回る。
我々の前に…娘は帰って来た。
正式に戸籍を抜く為らしい。
いくらでもサインをするから、帰ってほしいのだが…
娘の夫である蛇が…恐ろしく、こちらを睨んでくる。
一方で、娘の表情は読み取れなかった。
周りの見目麗しい方々も、こちらを睨んでいるように見えた。
恐怖の1日が始まった。
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