18 / 22
宰相の敵は宰相の…
しおりを挟む
「私が付いていながら、ミーシャに力を使わせてしまったな」
ナギ様が、優しく私を撫でる。
※蛇類魅了MAXは、精神異常回復より強いために、ナギリスは、変わりません。
「ナギ様がいるから、私も動けるのです。お側にいてくれて、ありがとうございます」
甘い雰囲気を感じて、王様が咳払いをする。
「ゴホン…済まない。我が国の力の無さが、露呈したものだ。恥ずかしい限りだ。人間たちの魔力や能力は…日に日に落ちて来ている。それなのに…神の加護があるなど、言えたものではないのだが…」
「…王様、お言葉ですが、聖女が現れたならば…何らかの力が介入されたことの証明なのではないですか?」
宰相は、精神異常が回復しても、聖女の見方のようだ。
元々、宰相の息子が召喚したのだ。
責任は大きいだろう。
「…まだ言うか?それ以上罪人を庇うのならば…国の代表は務まらん。退出せよ」
「…言葉が過ぎました。息子の事もあり、私的な恨みに偏りました。お許しを…」
「許しを請うのは、ワシにではない。よくよく考えて発言せよ」
王様…許しちゃうの?はやく退出させればいいのに…
ハッキリ言って、国同士の話し合いに私的なことを持ち出すものは、邪魔だ。
私の睨みは、宰相を鼻笑させるだけであった。
「ゴホン…では、魔の国に嫁いだ元ジモデンズ伯爵令嬢ミーシャ、改めて、ミーシャ・ファミ・ナーガの計らいのもとで、和平を結び直そうと思う。互いの国の要望書を交換しよう」
要望書を交換して…人間国の要望を見る。
「…これは、あんまりですわね。これでは、和平を交渉も出来ません」
人間国の対応にガッカリだ。
「…何故じゃ?人間のミーシャ殿が、宰相の妻になったのも、政治に口出し出来るからじゃろう?人間優位の提案を押して欲しい。それとも、ワシの恩に仇で報いるつもりか?」
おお~!王様、ナギ様の前で、私を脅すのですか?
悪手ですよ?
「王は、国同士の話し合いに、私的なことを持ち出すなと言っておきながら、わが妻を私的なことで脅すのか?…国の王がその対応ならば…仕方がない。魔王軍としては、全面戦争を辞さない。愚王のいる国は、滅べばいい」
「…何故じゃ?人間を滅ぼして困るのは…魔族の方であろう?人の悪意が魔力を作る。魔族の今の強さは、すべて人間の悪意が強いからだ。そんな我々に魔族は何も出来ないはずだ。我々の優位は変わらないはず」
「誰が人間を滅ぼすと言いましたか?愚王のが、いるならすげ替えればいいこと。忘れたのか?この国には、毎年我が国からも貴族に嫁ぐ魔族がいて、政治に介入出来ることになっているはずだ。1人でも、そんな魔族を交渉に出せばいい。少しは優位になるかもな」
ナギ様は、意地悪に言う。
人間の国に止まっている魔族がいないことをよく知っているからだ。
「…魔力を作ることが目的ならば、人間を奴隷にしても、出来るな」
ハデルス様が、5歳児とは思えない発言をする。
王様は、自分の発言の危うさに気がつき、顔色が変わる。
「待て!待ってくれ!…ならば…何故じゃ?何故に勇者との和平交渉の時には、色々と人間の国に優位にしてくれたのだ?」
「勇者は、交渉の場では、我々の味方だった。お前のように欲深い王を言いくるめて、魔族とイーブンにするようにしてくれたのだ。でも、今は立場が違う。戦争をやって、負けるのは人間の方だ。あの聖女は、内政を整えるのに向く能力は持っているが…戦いには向かない。勇者の時とは違うのだ」
「待て!ジモデンズ伯爵令嬢ミーシャ!我々の味方だろう?頼む!話し合いを!」
「ミーシャは、人間の国に恨みはあっても、恩はない。もう、わが妻なのだ。気安く呼ばないで頂こう」
ナギ様は、王から見えないように、私を抱きしめる。
「王様は、資産を私のためにもたせていただきました。その恩は、和平交渉を持つこの席を設けるだけで、返せたと思っております」
「ならば…家族、ジモデンズ家の為にも…」
「王様は…知っておいでなのではないですか?私は、あれを家族とは思えません。血のつながりもなく、それでいて、養育も放棄して資産を根こそぎ奪った者たちです。それに今更…本当の父親が出てきても…何も感じないでしょう」
「血のつながりがないだと?」
王様は…知らないようです。
「やはり、血の繋がりはないのか?ならば…其方は、俺の子かもしれないな。ジモデンズ家の令嬢と結婚前は、繋がりがあった。あの当時は、遊びであったから、伯爵家など無視していたが…なんだ。子を産んでいたか」
イキナリ宰相がシミジミと語り出した。
いや~!絶対に、父親とは、認めません。
あの元婚約者と兄妹??
…気持ち悪いです。
ナギ様に助けを求めて、ナギ様が話を変える。
「全面戦争ということで、よろしいな。交渉は、人間側の傲慢な態度で、決裂した。世界に公表する為にも、此処で上層貴族は、死んで貰おう」
ナギ様が…グルセポネさん、ハデルス様が、戦いの体制に入る。
「ひー!待ってくれ~!」
「その言葉は、聞き飽きたよ」
瞬時に消え去る王を見て、宰相たちが逃げ出す。
逃しはしません。
母の思いを…遊びだと言った。
許せない。
私は、赤蛇さんを懐から出して、宰相に投げつける。
赤蛇さんは、宰相に噛みつき、私のところに戻って来た。
宰相は、逃げようとしたが…体に毒が周り…王城の廊下で力尽きていた。
此処までくると…とても簡単だ。
人間の国は、トップがすげ替えられ、人族に変身した魔族が仕切ることになる。
「パーティーを開こうか。この国の腐った貴族を一層しよう」
こうして…密かに、世の中は変わり始めた。
ナギ様が、優しく私を撫でる。
※蛇類魅了MAXは、精神異常回復より強いために、ナギリスは、変わりません。
「ナギ様がいるから、私も動けるのです。お側にいてくれて、ありがとうございます」
甘い雰囲気を感じて、王様が咳払いをする。
「ゴホン…済まない。我が国の力の無さが、露呈したものだ。恥ずかしい限りだ。人間たちの魔力や能力は…日に日に落ちて来ている。それなのに…神の加護があるなど、言えたものではないのだが…」
「…王様、お言葉ですが、聖女が現れたならば…何らかの力が介入されたことの証明なのではないですか?」
宰相は、精神異常が回復しても、聖女の見方のようだ。
元々、宰相の息子が召喚したのだ。
責任は大きいだろう。
「…まだ言うか?それ以上罪人を庇うのならば…国の代表は務まらん。退出せよ」
「…言葉が過ぎました。息子の事もあり、私的な恨みに偏りました。お許しを…」
「許しを請うのは、ワシにではない。よくよく考えて発言せよ」
王様…許しちゃうの?はやく退出させればいいのに…
ハッキリ言って、国同士の話し合いに私的なことを持ち出すものは、邪魔だ。
私の睨みは、宰相を鼻笑させるだけであった。
「ゴホン…では、魔の国に嫁いだ元ジモデンズ伯爵令嬢ミーシャ、改めて、ミーシャ・ファミ・ナーガの計らいのもとで、和平を結び直そうと思う。互いの国の要望書を交換しよう」
要望書を交換して…人間国の要望を見る。
「…これは、あんまりですわね。これでは、和平を交渉も出来ません」
人間国の対応にガッカリだ。
「…何故じゃ?人間のミーシャ殿が、宰相の妻になったのも、政治に口出し出来るからじゃろう?人間優位の提案を押して欲しい。それとも、ワシの恩に仇で報いるつもりか?」
おお~!王様、ナギ様の前で、私を脅すのですか?
悪手ですよ?
「王は、国同士の話し合いに、私的なことを持ち出すなと言っておきながら、わが妻を私的なことで脅すのか?…国の王がその対応ならば…仕方がない。魔王軍としては、全面戦争を辞さない。愚王のいる国は、滅べばいい」
「…何故じゃ?人間を滅ぼして困るのは…魔族の方であろう?人の悪意が魔力を作る。魔族の今の強さは、すべて人間の悪意が強いからだ。そんな我々に魔族は何も出来ないはずだ。我々の優位は変わらないはず」
「誰が人間を滅ぼすと言いましたか?愚王のが、いるならすげ替えればいいこと。忘れたのか?この国には、毎年我が国からも貴族に嫁ぐ魔族がいて、政治に介入出来ることになっているはずだ。1人でも、そんな魔族を交渉に出せばいい。少しは優位になるかもな」
ナギ様は、意地悪に言う。
人間の国に止まっている魔族がいないことをよく知っているからだ。
「…魔力を作ることが目的ならば、人間を奴隷にしても、出来るな」
ハデルス様が、5歳児とは思えない発言をする。
王様は、自分の発言の危うさに気がつき、顔色が変わる。
「待て!待ってくれ!…ならば…何故じゃ?何故に勇者との和平交渉の時には、色々と人間の国に優位にしてくれたのだ?」
「勇者は、交渉の場では、我々の味方だった。お前のように欲深い王を言いくるめて、魔族とイーブンにするようにしてくれたのだ。でも、今は立場が違う。戦争をやって、負けるのは人間の方だ。あの聖女は、内政を整えるのに向く能力は持っているが…戦いには向かない。勇者の時とは違うのだ」
「待て!ジモデンズ伯爵令嬢ミーシャ!我々の味方だろう?頼む!話し合いを!」
「ミーシャは、人間の国に恨みはあっても、恩はない。もう、わが妻なのだ。気安く呼ばないで頂こう」
ナギ様は、王から見えないように、私を抱きしめる。
「王様は、資産を私のためにもたせていただきました。その恩は、和平交渉を持つこの席を設けるだけで、返せたと思っております」
「ならば…家族、ジモデンズ家の為にも…」
「王様は…知っておいでなのではないですか?私は、あれを家族とは思えません。血のつながりもなく、それでいて、養育も放棄して資産を根こそぎ奪った者たちです。それに今更…本当の父親が出てきても…何も感じないでしょう」
「血のつながりがないだと?」
王様は…知らないようです。
「やはり、血の繋がりはないのか?ならば…其方は、俺の子かもしれないな。ジモデンズ家の令嬢と結婚前は、繋がりがあった。あの当時は、遊びであったから、伯爵家など無視していたが…なんだ。子を産んでいたか」
イキナリ宰相がシミジミと語り出した。
いや~!絶対に、父親とは、認めません。
あの元婚約者と兄妹??
…気持ち悪いです。
ナギ様に助けを求めて、ナギ様が話を変える。
「全面戦争ということで、よろしいな。交渉は、人間側の傲慢な態度で、決裂した。世界に公表する為にも、此処で上層貴族は、死んで貰おう」
ナギ様が…グルセポネさん、ハデルス様が、戦いの体制に入る。
「ひー!待ってくれ~!」
「その言葉は、聞き飽きたよ」
瞬時に消え去る王を見て、宰相たちが逃げ出す。
逃しはしません。
母の思いを…遊びだと言った。
許せない。
私は、赤蛇さんを懐から出して、宰相に投げつける。
赤蛇さんは、宰相に噛みつき、私のところに戻って来た。
宰相は、逃げようとしたが…体に毒が周り…王城の廊下で力尽きていた。
此処までくると…とても簡単だ。
人間の国は、トップがすげ替えられ、人族に変身した魔族が仕切ることになる。
「パーティーを開こうか。この国の腐った貴族を一層しよう」
こうして…密かに、世の中は変わり始めた。
10
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
惚れた男は根暗で陰気な同僚でした【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
イベント企画会社に勤める水木 茉穂は今日も彼氏欲しさに合コンに勤しむ、結婚願望が強い女だった。
ある日の週末、合コンのメンツが茉穂に合わず、抜け出そうと考えていたのを、茉穂狙いの男から言い寄られ、困っていた所に助けに入ったのは、まさかの男。
同僚で根暗の印象の男、【暗雨】こと村雨 彬良。その彬良が会社での印象とは全く真逆の風貌で茉穂の前に現れ、茉穂を助けたのである………。
※♡話はHシーンです
※【Mにされた女はドS上司に翻弄される】のキャラを出してます。
※ これはシリーズ化してますが、他を読んでなくても分かる様には書いてあると思います。
※終了したら【プラトニックの恋が突然実ったら】を公開します。
世話焼き幼馴染と離れるのが辛いので自分から離れることにしました
小村辰馬
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢、エリス・カーマインに転生した。
幼馴染であるアーロンの傍にに居続けると、追放エンドを迎えてしまうのに、原作では俺様だった彼の世話焼きな一面を開花させてしまい、居心地の良い彼のそばを離れるのが辛くなってしまう。
ならば彼の代わりに男友達を作ろうと画策するがーー
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる