ほのぼの生きますか

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15の夜

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とりあえず、長引くそうなので、宿で一泊する。

「…旅立って2日目で、問題だらけとは…」

何に揉めているのだろうか?

「明日、ギルドに行ってみよう」

そう呟き、部屋を見渡す。



おかしいな…部屋をふた部屋とったら…主人部屋と奴隷部屋に分かれてしまった。

「…俺の欲求解消されないじゃん」

一人で?……虚しい。


先程から、独り言をしている自分も虚しい。

こんな所は、聖霊もフォローしてくれないのか?

なーんて、思っていたら…精霊の導きなのか?

目の前に…理想の女神が現れる。


「ご主人様、少しよろしいでしょうか?」

「…いいよ!」

喜びで言葉もありません。


「ご主人様に話しておきたいことがあるのです」

「…何かなぁ?」

ミレンが、真面目な表情で切り出した。

「ご主人様は、私を性の対象に見ておられますか?」

直球でした。

言葉を選びながら、答える。

「ミレンが俺の理想像の女性に近いので、恋愛対象として、見ているよ」

ミレンが、驚く様な顔をした。

「いけません!…私は、エルフとダークエルフという相反する種族の間の子です。本来ならば、幼いうちに両親に殺されてもいい存在でした」

仲が悪いの?同じエルフという種族なのに…?

「両親は、私を両種族の架け橋にしたかったらしいですが、思ったよりもずっと、両種族の諍いは激しい様で…両親は…殺されました」

重い話だね。

「私は、孤児として、色んなところに逃げ隠れして、生きながらえてきました。でも、今でも狙われています。…きっと、ご主人様には、迷惑をたくさんかけると思いますが……恋愛対象とか、性の対象には…私は向きません。子供が生まれたら…きっと私の様に刺客が送られてきて…襲われるでしょうから…」

「チョットいいかなぁ?」

「はい。私の聞いてほしいことは以上です。ご主人様の話を聞けます」

「俺は結局…フられたの?」

動揺するミレン。

「俺のこと嫌い?」

「わかりません。出会ったバカりです。…感謝はしてます」

「性の対象になるのは、嫌だ?」

「奴隷ですから…否定はできません。しかし、もしも子が出来たら…良いことはないと思います」

「感情のことを言っているのだけど?…俺はどうしても受け入れられないの?」

「…先ほど言った通りです…」

「…フられたんだね。本当の家族になりたかったけど…」

「…諦めて正解ですよ?私は、望みは捨てました」

可哀想なことをいう…

「…何言ってんの?諦めないよ?」

「えっ?」

「言ったでしょう?理想像女性に近いって、口説いていくから、覚悟してね」


15の夜は、痛い思い出になりました。










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