ほのぼの生きますか

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時の流れ…と未練

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「お美しい!一生守ります!俺には、Aランクになる娘がいるが!年甲斐もなく、あなたに一目惚れです!結婚してください!」

いきなり、カルさんが、朝の挨拶前に叫んだ。

目の前に…ミレンの姿がある。



何だ??満更ではなさそうだぞ?



嫌な予感がするのは?気のせいか?



「…ご主人様、済みません。年相応の方を見つけてくださいね」



同い歳の人に…年相応を見つけろと言われました。

カルさんの腕の中に飛び込む…ミレンの姿を見て、泣きそうです。



「何で……?!…」

やっとで声をかけた。


「カル様は、子持ちです。子供を欲しがることもありません。しかも、カル様は、Aランクの子供を連れている。身の危険も…自分で守れます」

「俺だって、奴隷だけど…子供はいるよ?」

子供らが強いのは、過去視で見ているはずだ。

「カル様は、本日から…Sランクです。地位も貴族として認められます。私を守れます。世間的にも…」

??Sランク??…もしかして…盗賊討伐は、美味しいのか?主に、ランクアップに…




カルは、奴隷契約の解除を俺に求めてきた。

「ミレンは、後悔しない?」

「しません」

はっきり言ってもらいました。

タダでくれてやるよ!


少しスッキリした思いです。


もう、ミレンの為に購入したスキルは…自分達で使うことにする。

スキルの先読みとお取り寄せ、磁場発生のスキルロールだ。

先読みは、未来視や危険察知に近いものがある。
ほんの数秒前が見えてくる。時属性らしい。目の属性でも、使えそうだ。

お取り寄せは、ネットツーハンみたいなもので、この世界のものをスキル内で交渉して、手にできる。お取り寄せ商品は、行ったことある町や村のものしか買えない。空属性らしい。これは…ミュートさんのお店と会話可能かもしれない。

磁場発生は、磁石を空気中に作れる。鉄製品の武器などに有効なスキルだろうか?雷属性らしい。光属性のマサに与えて見るか?




ミレンは、精霊の魅了効果も効かない相手なのだ…仕方がないだろう。


「ご主人様、大丈夫。僕たちがついています」
「ご主人様?精霊の皆さんもいるのでしょう?大丈夫ですよ。モテモテです」
「エロい心だだ漏れバレバレです。他の人ならば…可愛いと受け取ってくれますが…彼女はドン引きしてました。諦めて正解ですよ?」

彼女は、過去視で…俺の本当の姿を見ているはずだ。

…中年のオッサン…ドン引きするよ。



「一つだけ、俺たちの過去は、広めないで欲しい」

「言うなではないのですか?」

「言うなとは言えない。でも、口止めはしといてくれないか?」

「はい。わかりました」


カルさんがミレンの代金を払うと言って来たが、婚約祝いだと言って、受け取らなかった。
しかも、お金の桁が一つ少ない。
ミレンは高かったのだろう。




こうして、3日目の朝も色々あったが…出発できそうだ。



町の広場に、神様のお社を見つけて、祈祷しておく。



白い部屋に呼ばれて、ビックリする。

何故か?フラーレン様が、土下座しているからだ。

「どうしました?!…やめてください!顔を上げて!!」

フラーレン様に触れて良いか?迷っていると…

「ごめんなさい!ミレンが…彼女が、あなたの相手にはベストだと思っていたのに…こんな事になってしまって…」

ミレンがカルさんの元に行ったのは、予想外のことらしい。

「奴隷契約を跳ね除けて、精霊の魅了すらも跳ね除けて、過去視で神の使いだと思っていても、子供は産みたくないらしいですね…彼女は…」

俺は、改めて振り返ると…情けなくなる。

「ごめんなさい!ミレンは、恐れ多いと思った様なの…恐縮していました。しかも、あなた達の実力を彼女は…知らないわ。お金を持っていることも…日本のことも知らないの。だから…全ては、私が彼女と話をしたせいだと思います」

ん??…ということは、俺たちでは、刺客には勝てないと思っている?
俺が見かけ通りの15の少年に見えている?
お金?…高額奴隷を買える程には、稼いでいるよ?

「ごめんなさい!出会いはまだ…まだ、あるのよ。今は、横でいちゃいちゃされますが…きっと、幸せになれるので、我慢してくださいね」

「はい。お世話になります」

恋愛が上手い方ではない俺は、神頼みをして、戻ろうとする。

「チョット待ってて!私の失態からきた不幸なので…特別にスキルを上げましょう。風、音、色、目の属性のどれが欲しいですか?」

「うーむ…スキルではなくて、楽譜が欲しいのですが…」

「良いですよ。スキルで差し上げます。記憶のある音楽を頭の中で楽譜にするスキルです。絶対音感もあるので、作曲の才能もあげますね」

ありがたい。やっとで音スキルで癒しが得られる。

この世界に、高い本以外の娯楽が少ない。

音楽隊でも、滅多に音楽を奏でない。

練習なしで出来るのは、音楽スキルがあるからだろう。






気がつくと、祈りを捧げている自分に戻る。


「マツリくんは、神様を信じているのね。あんなにお祈りできる人は、教会関係者以外では、見たことないわ」

ビューイさんが、褒めてくれた。

また、踊り子さんに囲まれる生活が始まる。

精神を鍛えるしかないだろう。



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