28 / 86
迷宮攻略を目指す(準備)
しおりを挟む
「迷宮の情報をください」
ギルドのカウンターで、受付に話しかける。
ウサギ耳の獣人。可愛い尻尾が、ピコピコ動くのを見ずには居られない。
「あっ!マツリさん!最新情報はこちらの紙に書いてあります。自由にお持ち帰りください!…あと、ランクが上がりました。A級ランクです。おめでとうございます」
いつの間にか、A級ランクですか?
実感がない。
仲間を探そうか、どうしようか?考えているところだ。
昨夜、ミュートさんに連絡がてら、お取り寄せスキルを使った。
仲間問題を持ちかけると、奴隷を進められる。
正直奴隷は懲り懲りだ。
お金はかなり溜まっているので、高額奴隷を何人も買えそうだが…ミレンの時みたいになりかねない。
鑑定もあるので、自分にあった相棒を見つけられるだろうが…性格までは見れない。
結果が出ないまま…
ミュートさんお手製のマフラーを買って、戻った。
迷宮は少し寒いのだ。
でも、これで…見かけは完璧なリアルな○ナフキンですよ。
もう、いっそう一人で攻略してみるか?
決断できないままなので、ギルドマスターを探す。
イージスさんが出没するのは、朝方の薬屋さんだ。
薬屋の娘さんに惚れているらしい。
薬屋さんは、ダークエルフだ。
ダークエルフは種族的に薬草だけでなく、薬剤に詳しいらしい。
「…いらっしゃい!マツリさん!今日は新しい商品を見て行ってください!」
声をかけてくれたのは、ここの息子さんだ。
ギルドマスターの意中の人の弟だ。
「…新しい商品?興味あるなぁ~!…イージスさんが来るまで、待っている間…見せてくれる?」
「さすが!…イージスさん待ちに薬屋を使わないで欲しいけど、あの人の邪魔は多いに嬉しいよ。どんどん邪魔してください。アッと、新しい商品だけど、調合で作れる商品だよ。火薬っていうらしいです」
「おお~!火薬??どうやって手に入れたの?凄いなー!」
「その反応は、知っているってこと??…マツリさんは、博識だね」
薬屋に火薬は解せないけれど…欲しいかも、俺は作り方を知らないんだよね!
「作り方は知らないよ?でも、燃える粉だろう?」
「…そうだよ。何でも、東方に現れた貴族が、作ったものらしいよ。最近出回り始めた感じです。鑑定があれば、材料や分量がわかるだろう?マツリさん、現物見せるから、レシピを売ってくれない?」
「…薬にはならないよね?何に使うの?」
「小遣い稼ぎ…そんなに多くは作れないらしいし、ねっ!お願い!」
「火のある場所では、使っちゃダメだからね?あと、クリフトさんの許可はもらうよ?」
クリフトさんは、この薬屋の店主だ。つまり、この目の前の子の親だ。
「わかった…親父!」
店を放り出して、店内に消える。
少しして、クリフトさんが出てくる。
線の細い長髪の知的な美人だ。男なのに…
エルフもダークエルフも、美人率高い。
「マツリさん、いつも済まないね。レシピもタダ同然で、いつも提供してくれて…何か申し訳ありません」
「いいえ、好きでやっていることです。知り合いが、俺の作ったクリームなんかを欲しがるのに…頻繁に提供できませんから…こちらで作っていただいて助かってます」
踊り子さんに提供していた商品を、この薬屋の店主に作ってもらって、販売してもらっている。
少しだけど、アイデア代をもらっている。
「今回の火薬は、人の命も取れるものです。そんなもののレシピを、息子さんに提供してよいものか?俺にはわかりません。どうか、親の立場から、判断してください」
「…もう、こいつも30になります。そろそろ、大人の分別を知っても良いでしょう。どうか、責任を学ばせてあげてください」
「…わかりました。火薬のレシピを売ります」
「やったー!ありがとう!」
無邪気に喜ぶ息子さんに、ちょっと早過ぎないか?と、疑問に思った事は言わない。
火薬を見せてもらい、鑑定する。
日本の場合は、硝石を使ったはずだけど、この世界には硝石はないようだ。
硝石の代用品のレシピが、かなり細かい。
メモを取り、よーく観察する。
世界の知識で、この世界の材料を照らし合わせる。
「かなり複雑で、材料も多種にわたっているみたいだね。元を取れるかわからないな」
レシピを渡す。レシピ代は、商品が売れた時の1%だ。普通のレシピ代は10%もとるらしい。
「ありがとう!色々工夫してみるよ!」
商売人の顔をしている。
クリフトさんもいるのだ。大丈夫だろう。
俺のレシピは、記憶しているので、大丈夫です。
そのうち、ナイフで足りない敵が現れた対策に、爆破系武器を開発をしてみようと思う。
「いらっしゃい!って、イージスさんかよ!」
「おいおい客に対して、その態度はないだろう?」
イージスさんがやっとで現れた。
「イージスさんを待って、マツリさんが来ているよ」
「マツリ??ギルドにくればいいのに…どうした?」
ギルドに行けば、マスター室に通される…そんなところに私的な用事で行けません。
俺は、本音を言えずに、話を変えて仲間問題の相談に乗ってもらう。
クリフトさんも一緒に聞いてくれた。
「なるほど、俺も、ミュートに賛成だ。奴隷を買って、育てろ」
「マツリくんが、奴隷で痛い目にあったのはわかるよ。だからね?イージスさんにいい奴隷商人を紹介してもらえば?オークションみたいな衝動的な感じで、買わなくて済むんじゃないかなぁ?」
クリフトさんが、いい提案をしてくれた。
「そうだなぁ。紹介状を出してやろう。俺のオススメの奴隷商人を紹介してやるぞ?」
こうして、俺はまた奴隷を買う事になった。
奴隷商人を紹介してもらい、俺は、郊外地区に向かう。
なぜか?正規の奴隷商人を紹介してもらえませんでした。
「何で?違法奴隷商人を??」
イージスさんは、中々裏の世界にも精通したギルドマスターみたいですね。
オススメの奴隷商人が、その人なのだから…しょうがない。
俺は、無理矢理自分を納得させて、郊外地区に向かう。
郊外地区は、まだ、人が帰って来ていないようで…静まり返っている。
絡まれることもなく、商売女性にも声をかけられずに…まっすぐ、奴隷商人のお店まで来れた。
「お店…だよな?」
マンションの様な、集合住宅っぽいところに着いた。
「すみません。ギルドマスターの紹介で、奴隷を買いに来ました」
建物に入ると、銀行の窓口の様な、パチンコ屋の換金所の様な、受付がある。
「へい、紹介状を提示くだせい」
眼鏡の燕尾服の男が、受付に言われて出てきた。
笑うと牙が見える。吸血鬼??
「どうも、イージス様のご紹介ですね。ここのマネージャー兼、オーナーのハンスと申します」
丁重な男に連れられて、奥の客間に来る。
「戦闘奴隷ですね?値段の上限なし??…凄く稼いでいられるのですね。Aランクの冒険者。迷宮同伴者希望ですか?オススメのをお出ししましょうか?それとも、ご自分で選びますか?」
「俺は、一度奴隷選びに失敗してまして…才能があるに越した事はないのですが、裏切りはチョット…」
「…絶対服従の奴隷に裏切られたのですか?何ですか…その奴隷は?…教育がされていなかったのでしょう。高額奴隷ですかねー?あれらは、ダメですよ。高飛車で、プライドが高く、主人より自分の考えを優先します。よい商品を紹介しましょう。奴隷商人のプライドが疼きますね」
奴隷商人に連れられて、地下に降りる。
「鑑定持ちだと聞きました。気になる奴隷がいましたら、10人くらいをまずは選んでください」
牢屋の様な部屋に、一人一人の奴隷がいる。
しかも、死んだ目をしていない。
かなり衛生的で、臭い匂いはない。
みんな俺を見るなり、檻の近くに立って見やすい様にしている。
「怪我人が多いね」
「お金さえあれば、欠損回復ポーションを出します。病気も同じですね」
なるほど、俺は選びたい放題という訳か?
鑑定と観察をして、世界知識と博識も使う。
気になった者は、記憶しておき、どんどん見ていく。
「ここに居るので全員?」
まだ、奥に何人か居るのを知っていて、商人に確認する。
「…奥にも何人かいますが…病気がうつる可能性がありますよ?高度の呪いの者もいます」
「浄化も耐性があるので、このまま見せて貰っても良いですか?」
「わかりました。どうぞ、此方へ…」
二重扉になっている奥は、流石に匂いが立ち込めていた。
俺は手早く見ていく。
ア!この子??
後は、あっちも…
メモをとりながらまわる。
外の檻の奴隷より、興味深い奴隷がたくさんいた。
「…気になるのは、この部屋の127番と190番、248番と257番、569番、669番、723番の7人かな」
「…お目が高い。少々お待ちを…先ほどの控え室にご案内します。浄化の魔法はお忘れなくかけて出てください」
控え室に戻り、お茶をもらい飲む。
「…お待たせいたしました。まだ、病気や呪いが解けた状態では有りません。お触れにならない様に気をつけて、お話しください」
127番は、獣人。銀狼種というらしい。身体能力が身体欠損と呪いが無ければ、俺に匹敵する。俺とは違う属性を3つも持っている。スキルも魔法も、戦闘に使えるものばかりだ。何より…可愛い。ふさふさの尻尾を揺らして、チョット上がり目の目で上目遣いは、反則だ。
190番は、種族が魔族になっている。スキルに魔王の子孫がある。魔力が凄まじい。俺の300倍はある。呪いのせいで、すべてのスキル・魔法を封印されている。男だが…俺の大好きなミュートさん系の美人だ。そばに居ても、不快感はない。
248番は、いないと思っていたミノタウルス系巨乳女子だ。でかい。全てが。角が上向きに生えていて、一本折れている。顔は童顔…力任せの身体能力。知能が弱いせいで、魔獣扱いなのか?テイムもあるので、病気が治れば…側にいて欲しいかもしれない。
257番は、記憶喪失とある。全てを忘れていて、純粋無垢な状態だ。でも、この人…先の英雄に似ていますよ?本屋で肖像画を何度も見ました。年齢の?マークが五つあります。五桁…の年齢なの?呪いがあり、記憶の封印がされている。
569番は、欠損が多すぎる。きっと美人だろうけど…純粋の剣士…いや、騎士だった様だ。正式名称は聖騎士。神殿の最高ランクの騎士だ。何で、こんなところに居るのか?不明だが…聖魔法を使う。自分には、何故使わないのか?疑問だ。
669番は、淫魔ちゃんです。チョーエロい。見た目が、半端じゃなくエロい。爆乳、くびれ、細い足、プリケツ、妖艶な顔、エロい。かなり重い病気になっているらしい。性病ではないです。
どうやら、テイム系の奴隷が異空間にいるらしい。奴隷の奴隷…なんだかなぁ。
723番は、どう見ても…ドラゴン。種族は、人間でした。ドラゴンになる呪いで変化してしまった模様です。
そんなこともあるのか?奴隷商人曰く、呪いを解いても、人間には戻れないらしいです。しかも、ドラゴンは鱗も血も素材として有用なので、見た目ズタボロです。
それぞれに、呪い・怪我・病気の理由経緯を聞く。
127番は、迷宮探索中の呪いアイテム事故らしい。メンバーは全員死んだ。自分だけ助かったものの、呪い解除の高度な聖魔法治療費を出せずに…奴隷落ち。
190番は、幼い頃から…呪い付きらしい。封印系呪いなので、誰も助けてはくれなかった。忌子として、ずっと奴隷をしている。何度か、見た目だけで買われたから、教育はそこそこ受けているようです。
248番は、変なものを食べて、奴隷商人に捕まったらしい。食物アレルギーだったのか?毒だったのか?わからないが、自己申告によると…それ以来体調が悪い。一般的な薬では治らないですって…可哀想に。
257番は、話も出来ない。赤ちゃん?幼児の様だ。ボーっとしていたり、ずっとこっちを見ながら、指をしゃぶっている。
…記憶がないって、大変だね。
569番は、話せない。感情の色は怒り。何か深い因縁でもありそうだ。あまり深入りしたくはない。教会も神殿も怖いところに感じます。
669番は、貴族の恨みをかったのだと言っていた。あまり関わりたくないな。…でも、テイムの奴隷が気になる。テイム奴隷はゲージ的には、隠魔ちゃんよりも恐ろしく強い。どうやってテイムしたのだ?
723番は、人間には戻れない。何故こうなったのかわからないと言った感情が見える。言葉は話せないようです。
「どうですか?気に入った者はいますか?」
「お金を出すから、話せないものの病気や呪いを解くことは可能?どうしても吟味して選びたい」
「…257番、569番、723番ですか?257番と723番は、戻るかわかりませんよ?」
「…お願いします」
257番は、頭を抱えて叫びだした。落ち着くまで、話は無理そうだ。
569番は、顔周りの欠損を治した。すると、神殿への恨みがあり、迷宮には、入りたくないらしい。
723番は、龍人並まで、人間化した。それだけでも嬉しいようだ。言葉が話せるようになり、恩返しがしたいという。背中の翼と鱗がセクシーだ。ドラゴンの目も…綺麗だし、スキルがドラゴン系で、身体能力も高い。買いかもしれない。
127番は、迷宮をよく知っている。意欲も高い。買いだね。
190番は、魔王の子孫なのに…真面目そうで、優しい。魔力は魅力的だね。買いだ。
248番は、初のテイムに挑戦してみる。ペット扱いでもいいならば…買いだね。
723番も、裏切りは無さそう。買いだろう。
問題は、257番だ。
叫ぶのが収まり、声をかける。
「…俺は?ここは何処だ??」
混乱しているけれど…喋れたね。
鑑定をすると…
名前・マサカド・ヒデオ
性別・男
年齢・8253
種族・人間
状態・混乱
属性・聖・光・炎・熱・色
腕力・7000
知能・1000
防御・8000
体力・10000
魔力・20000
俊敏・2000
幸運・10
スキル・通訳機能、アイテムボックス、身体能力向上、剣聖、回復魔法使い、炎使い、テイム、主人公、魅力、英雄、精霊視、精霊使い、王の名、政治、内政、経済学
魔法・復活、全治療費、光の剣、浄化、熱風、魅了、強炎
強い…
まさかの英雄?!
しかも、移転者セット付きのスキルがある。
日本人ですか?
日本人離れの顔つきは、進化の影響か?
買わない訳にはいかないよね。
だって、英雄のテイム聖霊をテイムしに行くのに…
でも、スッキリしたステータスですね。
俺より、少ないスキル…
英雄色を好むっていうくらいだから、色属性ありですか?
長くなったけど、5人買って帰ろう。
装備を整えて、迷宮に挑む準備が必要だね。
ギルドのカウンターで、受付に話しかける。
ウサギ耳の獣人。可愛い尻尾が、ピコピコ動くのを見ずには居られない。
「あっ!マツリさん!最新情報はこちらの紙に書いてあります。自由にお持ち帰りください!…あと、ランクが上がりました。A級ランクです。おめでとうございます」
いつの間にか、A級ランクですか?
実感がない。
仲間を探そうか、どうしようか?考えているところだ。
昨夜、ミュートさんに連絡がてら、お取り寄せスキルを使った。
仲間問題を持ちかけると、奴隷を進められる。
正直奴隷は懲り懲りだ。
お金はかなり溜まっているので、高額奴隷を何人も買えそうだが…ミレンの時みたいになりかねない。
鑑定もあるので、自分にあった相棒を見つけられるだろうが…性格までは見れない。
結果が出ないまま…
ミュートさんお手製のマフラーを買って、戻った。
迷宮は少し寒いのだ。
でも、これで…見かけは完璧なリアルな○ナフキンですよ。
もう、いっそう一人で攻略してみるか?
決断できないままなので、ギルドマスターを探す。
イージスさんが出没するのは、朝方の薬屋さんだ。
薬屋の娘さんに惚れているらしい。
薬屋さんは、ダークエルフだ。
ダークエルフは種族的に薬草だけでなく、薬剤に詳しいらしい。
「…いらっしゃい!マツリさん!今日は新しい商品を見て行ってください!」
声をかけてくれたのは、ここの息子さんだ。
ギルドマスターの意中の人の弟だ。
「…新しい商品?興味あるなぁ~!…イージスさんが来るまで、待っている間…見せてくれる?」
「さすが!…イージスさん待ちに薬屋を使わないで欲しいけど、あの人の邪魔は多いに嬉しいよ。どんどん邪魔してください。アッと、新しい商品だけど、調合で作れる商品だよ。火薬っていうらしいです」
「おお~!火薬??どうやって手に入れたの?凄いなー!」
「その反応は、知っているってこと??…マツリさんは、博識だね」
薬屋に火薬は解せないけれど…欲しいかも、俺は作り方を知らないんだよね!
「作り方は知らないよ?でも、燃える粉だろう?」
「…そうだよ。何でも、東方に現れた貴族が、作ったものらしいよ。最近出回り始めた感じです。鑑定があれば、材料や分量がわかるだろう?マツリさん、現物見せるから、レシピを売ってくれない?」
「…薬にはならないよね?何に使うの?」
「小遣い稼ぎ…そんなに多くは作れないらしいし、ねっ!お願い!」
「火のある場所では、使っちゃダメだからね?あと、クリフトさんの許可はもらうよ?」
クリフトさんは、この薬屋の店主だ。つまり、この目の前の子の親だ。
「わかった…親父!」
店を放り出して、店内に消える。
少しして、クリフトさんが出てくる。
線の細い長髪の知的な美人だ。男なのに…
エルフもダークエルフも、美人率高い。
「マツリさん、いつも済まないね。レシピもタダ同然で、いつも提供してくれて…何か申し訳ありません」
「いいえ、好きでやっていることです。知り合いが、俺の作ったクリームなんかを欲しがるのに…頻繁に提供できませんから…こちらで作っていただいて助かってます」
踊り子さんに提供していた商品を、この薬屋の店主に作ってもらって、販売してもらっている。
少しだけど、アイデア代をもらっている。
「今回の火薬は、人の命も取れるものです。そんなもののレシピを、息子さんに提供してよいものか?俺にはわかりません。どうか、親の立場から、判断してください」
「…もう、こいつも30になります。そろそろ、大人の分別を知っても良いでしょう。どうか、責任を学ばせてあげてください」
「…わかりました。火薬のレシピを売ります」
「やったー!ありがとう!」
無邪気に喜ぶ息子さんに、ちょっと早過ぎないか?と、疑問に思った事は言わない。
火薬を見せてもらい、鑑定する。
日本の場合は、硝石を使ったはずだけど、この世界には硝石はないようだ。
硝石の代用品のレシピが、かなり細かい。
メモを取り、よーく観察する。
世界の知識で、この世界の材料を照らし合わせる。
「かなり複雑で、材料も多種にわたっているみたいだね。元を取れるかわからないな」
レシピを渡す。レシピ代は、商品が売れた時の1%だ。普通のレシピ代は10%もとるらしい。
「ありがとう!色々工夫してみるよ!」
商売人の顔をしている。
クリフトさんもいるのだ。大丈夫だろう。
俺のレシピは、記憶しているので、大丈夫です。
そのうち、ナイフで足りない敵が現れた対策に、爆破系武器を開発をしてみようと思う。
「いらっしゃい!って、イージスさんかよ!」
「おいおい客に対して、その態度はないだろう?」
イージスさんがやっとで現れた。
「イージスさんを待って、マツリさんが来ているよ」
「マツリ??ギルドにくればいいのに…どうした?」
ギルドに行けば、マスター室に通される…そんなところに私的な用事で行けません。
俺は、本音を言えずに、話を変えて仲間問題の相談に乗ってもらう。
クリフトさんも一緒に聞いてくれた。
「なるほど、俺も、ミュートに賛成だ。奴隷を買って、育てろ」
「マツリくんが、奴隷で痛い目にあったのはわかるよ。だからね?イージスさんにいい奴隷商人を紹介してもらえば?オークションみたいな衝動的な感じで、買わなくて済むんじゃないかなぁ?」
クリフトさんが、いい提案をしてくれた。
「そうだなぁ。紹介状を出してやろう。俺のオススメの奴隷商人を紹介してやるぞ?」
こうして、俺はまた奴隷を買う事になった。
奴隷商人を紹介してもらい、俺は、郊外地区に向かう。
なぜか?正規の奴隷商人を紹介してもらえませんでした。
「何で?違法奴隷商人を??」
イージスさんは、中々裏の世界にも精通したギルドマスターみたいですね。
オススメの奴隷商人が、その人なのだから…しょうがない。
俺は、無理矢理自分を納得させて、郊外地区に向かう。
郊外地区は、まだ、人が帰って来ていないようで…静まり返っている。
絡まれることもなく、商売女性にも声をかけられずに…まっすぐ、奴隷商人のお店まで来れた。
「お店…だよな?」
マンションの様な、集合住宅っぽいところに着いた。
「すみません。ギルドマスターの紹介で、奴隷を買いに来ました」
建物に入ると、銀行の窓口の様な、パチンコ屋の換金所の様な、受付がある。
「へい、紹介状を提示くだせい」
眼鏡の燕尾服の男が、受付に言われて出てきた。
笑うと牙が見える。吸血鬼??
「どうも、イージス様のご紹介ですね。ここのマネージャー兼、オーナーのハンスと申します」
丁重な男に連れられて、奥の客間に来る。
「戦闘奴隷ですね?値段の上限なし??…凄く稼いでいられるのですね。Aランクの冒険者。迷宮同伴者希望ですか?オススメのをお出ししましょうか?それとも、ご自分で選びますか?」
「俺は、一度奴隷選びに失敗してまして…才能があるに越した事はないのですが、裏切りはチョット…」
「…絶対服従の奴隷に裏切られたのですか?何ですか…その奴隷は?…教育がされていなかったのでしょう。高額奴隷ですかねー?あれらは、ダメですよ。高飛車で、プライドが高く、主人より自分の考えを優先します。よい商品を紹介しましょう。奴隷商人のプライドが疼きますね」
奴隷商人に連れられて、地下に降りる。
「鑑定持ちだと聞きました。気になる奴隷がいましたら、10人くらいをまずは選んでください」
牢屋の様な部屋に、一人一人の奴隷がいる。
しかも、死んだ目をしていない。
かなり衛生的で、臭い匂いはない。
みんな俺を見るなり、檻の近くに立って見やすい様にしている。
「怪我人が多いね」
「お金さえあれば、欠損回復ポーションを出します。病気も同じですね」
なるほど、俺は選びたい放題という訳か?
鑑定と観察をして、世界知識と博識も使う。
気になった者は、記憶しておき、どんどん見ていく。
「ここに居るので全員?」
まだ、奥に何人か居るのを知っていて、商人に確認する。
「…奥にも何人かいますが…病気がうつる可能性がありますよ?高度の呪いの者もいます」
「浄化も耐性があるので、このまま見せて貰っても良いですか?」
「わかりました。どうぞ、此方へ…」
二重扉になっている奥は、流石に匂いが立ち込めていた。
俺は手早く見ていく。
ア!この子??
後は、あっちも…
メモをとりながらまわる。
外の檻の奴隷より、興味深い奴隷がたくさんいた。
「…気になるのは、この部屋の127番と190番、248番と257番、569番、669番、723番の7人かな」
「…お目が高い。少々お待ちを…先ほどの控え室にご案内します。浄化の魔法はお忘れなくかけて出てください」
控え室に戻り、お茶をもらい飲む。
「…お待たせいたしました。まだ、病気や呪いが解けた状態では有りません。お触れにならない様に気をつけて、お話しください」
127番は、獣人。銀狼種というらしい。身体能力が身体欠損と呪いが無ければ、俺に匹敵する。俺とは違う属性を3つも持っている。スキルも魔法も、戦闘に使えるものばかりだ。何より…可愛い。ふさふさの尻尾を揺らして、チョット上がり目の目で上目遣いは、反則だ。
190番は、種族が魔族になっている。スキルに魔王の子孫がある。魔力が凄まじい。俺の300倍はある。呪いのせいで、すべてのスキル・魔法を封印されている。男だが…俺の大好きなミュートさん系の美人だ。そばに居ても、不快感はない。
248番は、いないと思っていたミノタウルス系巨乳女子だ。でかい。全てが。角が上向きに生えていて、一本折れている。顔は童顔…力任せの身体能力。知能が弱いせいで、魔獣扱いなのか?テイムもあるので、病気が治れば…側にいて欲しいかもしれない。
257番は、記憶喪失とある。全てを忘れていて、純粋無垢な状態だ。でも、この人…先の英雄に似ていますよ?本屋で肖像画を何度も見ました。年齢の?マークが五つあります。五桁…の年齢なの?呪いがあり、記憶の封印がされている。
569番は、欠損が多すぎる。きっと美人だろうけど…純粋の剣士…いや、騎士だった様だ。正式名称は聖騎士。神殿の最高ランクの騎士だ。何で、こんなところに居るのか?不明だが…聖魔法を使う。自分には、何故使わないのか?疑問だ。
669番は、淫魔ちゃんです。チョーエロい。見た目が、半端じゃなくエロい。爆乳、くびれ、細い足、プリケツ、妖艶な顔、エロい。かなり重い病気になっているらしい。性病ではないです。
どうやら、テイム系の奴隷が異空間にいるらしい。奴隷の奴隷…なんだかなぁ。
723番は、どう見ても…ドラゴン。種族は、人間でした。ドラゴンになる呪いで変化してしまった模様です。
そんなこともあるのか?奴隷商人曰く、呪いを解いても、人間には戻れないらしいです。しかも、ドラゴンは鱗も血も素材として有用なので、見た目ズタボロです。
それぞれに、呪い・怪我・病気の理由経緯を聞く。
127番は、迷宮探索中の呪いアイテム事故らしい。メンバーは全員死んだ。自分だけ助かったものの、呪い解除の高度な聖魔法治療費を出せずに…奴隷落ち。
190番は、幼い頃から…呪い付きらしい。封印系呪いなので、誰も助けてはくれなかった。忌子として、ずっと奴隷をしている。何度か、見た目だけで買われたから、教育はそこそこ受けているようです。
248番は、変なものを食べて、奴隷商人に捕まったらしい。食物アレルギーだったのか?毒だったのか?わからないが、自己申告によると…それ以来体調が悪い。一般的な薬では治らないですって…可哀想に。
257番は、話も出来ない。赤ちゃん?幼児の様だ。ボーっとしていたり、ずっとこっちを見ながら、指をしゃぶっている。
…記憶がないって、大変だね。
569番は、話せない。感情の色は怒り。何か深い因縁でもありそうだ。あまり深入りしたくはない。教会も神殿も怖いところに感じます。
669番は、貴族の恨みをかったのだと言っていた。あまり関わりたくないな。…でも、テイムの奴隷が気になる。テイム奴隷はゲージ的には、隠魔ちゃんよりも恐ろしく強い。どうやってテイムしたのだ?
723番は、人間には戻れない。何故こうなったのかわからないと言った感情が見える。言葉は話せないようです。
「どうですか?気に入った者はいますか?」
「お金を出すから、話せないものの病気や呪いを解くことは可能?どうしても吟味して選びたい」
「…257番、569番、723番ですか?257番と723番は、戻るかわかりませんよ?」
「…お願いします」
257番は、頭を抱えて叫びだした。落ち着くまで、話は無理そうだ。
569番は、顔周りの欠損を治した。すると、神殿への恨みがあり、迷宮には、入りたくないらしい。
723番は、龍人並まで、人間化した。それだけでも嬉しいようだ。言葉が話せるようになり、恩返しがしたいという。背中の翼と鱗がセクシーだ。ドラゴンの目も…綺麗だし、スキルがドラゴン系で、身体能力も高い。買いかもしれない。
127番は、迷宮をよく知っている。意欲も高い。買いだね。
190番は、魔王の子孫なのに…真面目そうで、優しい。魔力は魅力的だね。買いだ。
248番は、初のテイムに挑戦してみる。ペット扱いでもいいならば…買いだね。
723番も、裏切りは無さそう。買いだろう。
問題は、257番だ。
叫ぶのが収まり、声をかける。
「…俺は?ここは何処だ??」
混乱しているけれど…喋れたね。
鑑定をすると…
名前・マサカド・ヒデオ
性別・男
年齢・8253
種族・人間
状態・混乱
属性・聖・光・炎・熱・色
腕力・7000
知能・1000
防御・8000
体力・10000
魔力・20000
俊敏・2000
幸運・10
スキル・通訳機能、アイテムボックス、身体能力向上、剣聖、回復魔法使い、炎使い、テイム、主人公、魅力、英雄、精霊視、精霊使い、王の名、政治、内政、経済学
魔法・復活、全治療費、光の剣、浄化、熱風、魅了、強炎
強い…
まさかの英雄?!
しかも、移転者セット付きのスキルがある。
日本人ですか?
日本人離れの顔つきは、進化の影響か?
買わない訳にはいかないよね。
だって、英雄のテイム聖霊をテイムしに行くのに…
でも、スッキリしたステータスですね。
俺より、少ないスキル…
英雄色を好むっていうくらいだから、色属性ありですか?
長くなったけど、5人買って帰ろう。
装備を整えて、迷宮に挑む準備が必要だね。
11
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる