ほのぼの生きますか

n-n

文字の大きさ
39 / 86

面接

しおりを挟む
イージスさんの呼びかけで来てくれたベテラン使用人は5人。

俺のパンフレットを見て、履歴書を提出した人が、郊外から18人。壁外から7人。他地域から、5人きました。

全部で35人です。

イージスさんも面接に参加してくれることになり、嫁たちも、交代で休憩しながら、面接に臨むことになりました。

履歴書を提出した人の中には、やっぱり、代筆をしてもらった人もいる。


審査基準は特には設けていない。

嫁たち一人が、二名を指名可能だ。

デュランドも同じだ。

俺とイージスさんは、人数をフリーにする。

雇おうと思えば、35人全て雇えるからだ。


初めの面接から、興味深いものだった。

みんな、確たる自分の特技がある。

しかも、明確に希望理由を話した。

俺は、人事の経験がある訳ではないが…同期の仲間が、「最近の若者は、考えが甘すぎる」などと、文句を聞くこともしばしばあり、自分の特技を理解していない。志望理由がありきたり過ぎる。などのボヤキは、聞き飽きるほど聞いたものだ。

それに比べたら、今日の面接は、初めから終わりまで、個性豊かで面白い。

中には、ギルド職員向きの人もいる。

「イージスさん、19番はそちらで預かってくれませんか?」

「…有難いな、ギルド職員は少ない。マツリもギルド職員向きだと思ったか?使用人希望なのに…ギルドにスカウトされる彼女も可哀想に…」

ギルドは、公務員に近い。

滅多に成れないが、保証も手厚い。

なのに…人気がないのは、荒くれ者の冒険者の相手をしなければならないからだろう。

「彼女の志望理由から考えても、ギルド向きですよ」

1人の進路が、勝手に決まる。



「…マツリ、この20番21番は、志望理由が薄いと感じたが…どうする?」

どうするも何も…難しいなぁ。

20番21番は、兄弟だ。

フットマン、後に執事を目指している。

だが、目指す理由が、貧乏な家を養うためらしい。

日本では、後がない者は、ガムシャラに励む人が多いので、貧乏人を好む傾向がある会社もあるらしいです。

家族がいる場合も、家族のために決して会社を裏切ることはない。

この世界では、家族を人質にすることもあるので、家族ごとこの屋敷に来てもらうことになるだろう。

だが、この2人は後がない訳ではない。

高級な仕事を探して、ここに来ただけだ。

執事を本当に目指している訳でもなさそうだ。

デュランドが言う。

「…教育も親からそれなりにされているので、兄弟別々に仕事をさせる感じにしてはどうでしょう?馴れ合いを少しでも見せないように指導すれば、そこそこ、見れるのでは?フットマンには、成れそうですね。でも、執事には…それなりに根性が必要でしょう」

「…そうだなぁ。他に、当てがあるならば…いらないと思ったが…昇進制度ならば…やる気も出るかもしれない」


ところで…イージスさんの呼びかけで来てくれたベテラン使用人は、5人共に、受け入れることになりました。

優秀です。

1人は、執事。

1人は、メイド長。

1人は、料理長。

1人は、外部交渉。

1人は、教師として、迎えることになりました。

それぞれ、別々の主人の所から、解雇されて来てくれました。

解雇と言っても、悪い感じはありません。

色々な関係を崩してしまわないように、配慮して、自主的に辞め、主人から許可を得て出てきたようです。

1人目の執事は、デュランドに教育をする。元々、お年を召した方なので、デュランドを見かけてから、執事の経験を教えたいと、やってきてくれた。

2人目のメイド長は、王家の乳母の経験もある人だ。とある貴族に見初められて、妻になったが…妻の多い夫で、余りにもの気の多さに呆れて、離婚を申し立てて、成立したらしい。王家にまたお世話になるのは、気がひけるので…新たな新天地を求めて来たらしいです。

3人目の料理長は、俺がパーティに持参したスイーツの作り方を学びたくて、やってきた。

4人目の人は、元貴族のお抱え商人で、主人の願うものを揃えることに、生きがいを感じるらしいです。買い付けに、使って欲しいとやってきた。

5人目は、実はとある貴族の五男らしいです。魔術の研究をしているが…資金に困って、ここに来たらしい。研究は、成果を出して欲しい内容なので、出資すると言ったが…自分で、稼ぎながら、成功を収めたいらしいです。

個性的だが…この5人を中心にやっていってもらいたい。

だから、面接にもかかわってもらう事にした。


執事は、20番21番は、育ててもいいと言う。
でも、使い物になるかは、わからないらしい。
とにかく、デュランドを育てるために、人に教えることも学ぶ方がいいらしいので、雇おうと思う。

メイド長は、嫁たちのお気に入りを含めた10人を希望した。メイドというくらいでから、全て女だと思ったが…力仕事もあるので、男も含まれている。しかし、男はたったの2人で、女ばかりを揃えた。
庭師の家族の希望で、男2人は、庭で働く事になる。

料理長は、目ぼしい人員を3人希望した。後は、居ても居なくても全く変わらないので、希望はしない。でも、結局、皿洗いも含めて、若い人間を入れ合計7人になった。

外部交渉には、馬車が扱える者と荷物運びがいる。だから、3人を希望して来た。少ない方がいいらしい。

教師は、誰も選ばなかった。

ギルドに渡した子を含めて、28人雇うことにする。


残り、7人は…正直言って、屈強な戦士ばかりいた。

警備希望なのだが…ウチは精霊がいるので、大丈夫なのだ。


こうして、使用人は揃えた。

俺の教育次第で、良くも悪くもなるらしいです。


このまま、別邸である庭の使用人寮に全ての人を割り当てる。

そのうち、研究室も作ろうと思います。



本当に広いですね?この屋敷の敷地。

異世界に来て、屋敷と使用人を揃えました。

しおりを挟む
感想 114

あなたにおすすめの小説

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています

六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。 しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。 「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...