異世界で全開に出す悪役令嬢の欲望!

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ちょっとだけ…悲しみ…後悔

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色々なゲームのスキルを習得していた私は、何でも出来る気でいた。

それが…今世での一番の後悔になるとは思わなかった。



ある日、妃教育や学校の勉強から一時期解放された私は、久しぶりに公爵家のお庭である(管理地)腐海の森に来ていた。
腐海の森には、太古からの魔獣が住んでいて、普通の魔獣よりも大きい。それでいて…強い。
前世の私は、ゲームしかやることがなかったから、カンストしたスキルを持っていて、この腐海の森に入っても、怪我一つしない。
お付きは、保護者として、魔法の師匠…私が育てた執事とメイドだけだ。
暇ができると二人を連れて、レベル上げをしていた。師匠はオマケだ。
勿論、狩った素材は…二人に特別ボーナスとして分配して、売れないものは、魔道具や薬品調合に使って師匠と研究していた。
無駄のない時間を過ごす。

「あら?」

そんな物騒な森の中で、私は拾い物をした。

「お嬢様…魔族ですね」
「助けるのですか?」
「お嬢様どうされますか?」

私が拾ったのは、可愛らしい少年…でも…見た目の半分は魔獣の姿をしていた。

「…殺して…」

少年は、死にそうな顔で、私に懇願した。

死を覚悟したその顔が…私の前世と被って見えた。

「魔力の暴走を起こしてます」
「半分魔獣化が進んで…ポーションは効きませんね」
「トドメをしてさしあげるのが一番かと…」


「浄化…かな?」

私はゲームの知識で、浄化した方が良いと判断したが…それがいけなかった。

「ああああああああっっっ!」

浄化は、思ったよりも作用が強くて…
少年の身体は魔獣化したところから消えていく。
そう…

「あり…がと……」

消えていく半身を支えられず、息を引き取った少年。

訳がわからん!
何故死ぬ?
私の前で、寿命以外の不幸な死は許さない!

そう…思った途端に…私は究極の復活魔法を少年に施した!



「凄い」
「さすが…お嬢様」
「まったく…非常識な…」


少年は、息を吹き返したのだが…














「ふ…ふははははははっっっ!」

「⁇」

「我が名はファウスト!!魔王になるべく生まれた!」

「魔王!?」
「お嬢様!お逃げください」
「お前の目的はなんだ!」

「我を復活させた乙女よ!我が妻として娶ってやろう!」









「冗談でしょう?私には富みも名誉もある隣の帝国の皇太子殿下という婚約者がいるのよ?無理を言わないで?」




「…ならば、後10年…いや、8年待て!魔王の名にかけて!富と名誉と世界を捧げよう」

私は、ココで「だか!断る!」と名台詞を言い損ねてしまった。
だって…彼の魔力がとても優しいものだったから…

「世界はいらない。富と名誉なんて同じもので張り合わないで、魔王なら…魔王らしく、私を力づくで手に入れたら?」

「はーははは!面白い!ならば、勝負だ!」






こうして、自称魔王との勝負は始まったが…


「甘いわね!私が何本ゲームの魔王を倒して来たと思っているの?」

「くっ!まだだ!!出直して!また…」


「懲りませんね…魔王さん」
「お嬢様が最強ですのに…」
「可愛いではないですか?まだ、幼いですし…」

「お姉さまが遠回しにフったことに気がつかないのさ」
「気がついていても、さすがに魔王を名乗っているだけに…引けないのでしょう」

うちの庭で…弟妹を交えて楽しくお茶会をしている。

「さあ、魔王さん?今日も私に負けたのだから、お庭の手入れはよろしくおねがいしますね?」

「うっぐっ…仕方あるまい…いつか…必ず手に入れる」

「シツコイ男は嫌いだけど…あなたの成長を見るのは好きよ?本当に魔王なのね!」

「そう…言っている…助けたこと後悔しても遅いぞ!」

「後悔は貴方の方がしているのではないの?間に合うかしら?8年だったわよね?」

「…」




後悔はあるわ…
ほんの少しだけ…
熱烈に口説いてくる魔王に…
心動かされる時がある。

ほぼ…庭師としてコキ使っているけれど…

魔王さんが吹き飛ばした花壇…次は何を植えてくれるのかしら?
また、珍しい魔草だと嬉しいけれど…

嬉しい誤算かしら?











ーーーーーーーーーーーーーーーー



皇太子視点


私の婚約者は、隣の国の王弟である公爵家の令嬢である。
彼女は、大国である帝国の皇太子…アレクサンドロス・クライシスの名に負けない令嬢だった。

初めて会ったのは、王族のお茶会。
父も母も私すら、王妃に欲しいと思って一目で婚約の申し出をした。

会う前からその名は、ちょくちょく出てきていた。

聖女の如き偉業。
経済的な改革。
革命的な思想。
英雄の如き力。

知らない者などいない。

大国となって、なおも発展する我が国の道標、国母にふさわしい令嬢であることは、言うまでもなく…私は、魅力のみを高めることが多くなる。
私の価値は、彼女を手に入れることにある!
…男として?…ブライト⁇そんなもの…生まれてから持っていない。
私は、自己の魅力で絶対手に入れなくてはならないのだ!帝国の全てを使って磨き上げた魅力をココで使わずに何処で使うのだ!

母の美貌と知能
父の血筋のフォースクラス魔力と武力
帝国の富と名声
貴族の教育と品性・感性

全てを捧げる。

我が愛する婚約者クローリア・デスレント公爵令嬢!


たとえ、魔王がライバルになろうとも…
幼馴染達が、阻んでも。
神の運命が違えても…
なんとしても手に入れる!






「浮気はダメだよ。リア?」

抱きしめても逃げられないのは、私の魅力が通じているから。
私の腕力では、本気を出したあなたには敵わないのだから。

「あ…アレク…」

あー!可愛らしい。
顔を赤く染めて…

「魔王?嫉妬してしまうな!」

チュ❤️チュ❤️チュ❤️

「ファアア!?エッチィ!…ダメ!まだ、私たち10にもなってない!」

おでこ…頬…鼻先だよ?
可愛らしい。
食べちゃいたいなぁって思う。

「色気!!いらないから!まだ!いらない!」

可愛らしい!
早く大きくなってね?
食べごろは逃さないから!

それに…こんな顔…誰にも見せないでね?

見せたら…


「怖い!怖いから!…ヤンデレダメ!」

ヤンデレ?

「私の婚約者さまは、嫉妬深いんだから!ダメだよ!めっ!」

可愛らしい…
殺す気ですか?

私の愛おしい婚約者

愛してます。

「早く帝国にお嫁に来てください!」




ーーーーーーーーーーーーーーーー


後悔は、後からやって来た!

魔王さんを拾ってきたら、婚約者が嫉妬でエロ化した!?

10歳前の皇太子さま!ヤバイ!ヤバすぎて!鼻血出ちゃう!

可愛らしい天使が!いきなり…魅惑の堕天使になっちゃうなんて!

黒いの?いや…紫⁇
魅力的なオーラだだ漏れ!?
ダメだー!
誰か!
うちの皇太子さま、婚約者さまを止めて!

ヒロイン!カンバーック!!






お嬢様は、色事に免疫がないことが、婚約者にバレたらしい。

魔王にバレないことを祈ります。


クローリアの弱点…

魅惑耐性なし…
魅了経験値0…
魅力攻撃回避マイナス補正…

「アレクに勝てる気がしなーい!?」



クローリアの叫びは、神の笑顔を作ったらしい。

「幸せそうでなによりです」

神の笑いは、クローリアをさらに後悔させたとか…

これって…男運あるの?ないの⁇どっち⁇
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