12 / 38
12話 現実
しおりを挟む
コッソリ抜け出して、街に出た私は、ドレスを売ってお金にする。
話が出来なくても、何とかなった。
むしろ、無口でいたら値段が跳ね上がったように思う。
その足で、傭兵や冒険者みたいな人を雇おうとしたが、建物の前で、躊躇した。
マッチョな中々のイケメン達が、いるのがわかるが、あれに弄ばれるというのは……良い感じはしない。
逆に怖いです。
……となると、奴隷だろうか?
言葉もわからずに、奴隷を選べるだろうか?
……疑問に思いながらも、その扉を開ける。
奴隷商人が、整ったスーツで出てきた。
色々な言葉で声をかけてきた奴隷商人は、「いらっしゃいませ」と言ったことに反応する。
「いらっしゃいませ。日本人の方ですか?……異世界の方は初めてです。失礼があったらすみません。こちらへどうぞ」
私は、定員さんに促されるように部屋のソファーに案内される。
飲み物を出してくれました。
一口飲んだ後に、話が出来ることにホッとしながら、条件を伝える。
「見目が良い、護衛のできる奴隷をお願いします。男がいいです。予算は、これ位でお願いします」
「……かしこまりました。この予算ですと、2人か3人お求めになれます。では、はじめに私のお勧めを連れてまいります」
こうして、奴隷選びが始まったが、どうもピンとこない。
「……お悩みのようですね。では、直接選んで頂きましょう。あちらの階段へどうぞお進みください」
階段を降りていくと、地下に檻のような部屋が幾つもある。
さながら、映画の刑務所のような感じだ。
「……ここにいるもの達は、まだ、教育が終わっていないもの達なので、礼儀作法がありませんが、ご了承ください」
まあ、ずっと、丁寧語で話されても肩が凝る。
それくらいなら、別に構わない。
一つ一つ檻を覗く。
気になった人には声をかける。
ほとんど言葉は通じないが、エルフやドワーフ、貴族なんかには、話が出来るものもいる。
もっと、興味を惹いた人は、能力の確認をして、何人かキープしてもらう。
最終的には、5人に絞られた。
「……この中ならば、3人は買えますよ」
では、おすすめ通り3人選ぶことにした。
1人は、通訳をしてもらう為に、エルフを買う。
見目も頭もいいので、人気商品らしい。
その中でも、優しそうに笑う人を選んだ。
奴隷なのだから、目が死んだ人しかいない。
まだ、奴隷になったばかりの人なので、目は死んでいなかった。
時々、悲しそうにするしぐさも、グッとくる。
私が触れても嫌な顔をしなかったので、彼にした。
2人目は、全く言葉で交流出来ない獣人だ。
ペットみたいに尻尾を振って近ずいてきた。
それまで、死んだ目をしていたのに…今は生き生きしている。
毛並みは、綺麗に洗えばもっと良くなるはずだ。
獣人は身体能力が高いので、十分に護衛役を果たせるだろう。
3人目は、人間と魔族のハーフらしい。
この世界でダントツの嫌われ民族らしくて、売れないらしい。
魔法も力も強い。かなりタイプの細マッチョです。かっこいい。
白銀の髪と瞳が、冷たい感じで、見た瞬間に惚れそうになりました。
3人共に、重犯罪奴隷なので、無条件で絶定服従の一番厳しい奴隷契約をする。
主人の命令は絶対。
主人の為に身を犠牲にする。
主人の為に尽くす……など、曖昧な表現だが…何をされても主人の命令には、逆らえない契約だ。
そう、なにをされても抵抗出来ません。
どんな犯罪者であっても、病気を持っていないならば、彼らは私の理想の奴隷だ。
「……良いのですか?彼らは、重犯罪者ですよ?」
「……??私が殺される訳ではないですよね?」
「それだけは、できませんが、彼らの行動は、あなたの責任になりますよ?」
「……??私の不利益になる事は、出来ないのでしょう?何が、不安なのですか?」
「……いいえ。過去のことを気にしないのであれば、別に良いのです」
変なの……、彼らを恨む輩が現れても、原則主人以外は奴隷に触れられないので、逆恨みの心配もない。
彼らは、私に甘やかされて、過ごすだけです。
私が嫌いならば、苦痛でしかないでしょうが…私に触れられても平気そうな3人を選んだのだ。……大丈夫だろう。
こうして、奴隷契約をして、3人を連れて、旅支度をする。
旅に必要なものを聞くと、手際よく準備をしてくれた。
ご褒美に、私が特製のサンドイッチを作る。
スープは鍋が来るまで作れませんでした。
「たくさん作ったから、いっぱい食べてね」
食事を与える。
ちなみに、異世界の魔法の使い方を聞いたら、小説によく出てくる魔法の使い方と同じらしくて、魔力操作を覚えたら、ストレージを覚えることに成功しました。
異空間から食料を出す。
「……マスター?不思議な魔法を使いますね?教えてくれますか?」
興味津々のエルフに教えると、いつの間にか?ハーフくんも覚えていました。
「……これで、旅は楽になりますね。荷物目的の盗賊にも狙われにくいはずです」
獣人くんは魔法が苦手なようですが、そのうち使えるようになるだろう。
異世界の魔法事情が、とても、遅れているようですね。
食事も、旅には干し肉がつきものらしくて、味気ない。
その辺、ストレージがあれば、すぐに解決しそうです。
テントを購入して、馬を3頭買う。
私は1人で乗れないので、エルフくんに一緒に乗ってもらう。
すぐに離れたかったので、辺境を目指すことにした。
お城からの捜索はまだ来ていない。
もしかしたら、探す気もないのかもしれない。
現実的に…私は、やっぱり聖女として認められていなかったのだろう。
悲しくなってくる。
話が出来なくても、何とかなった。
むしろ、無口でいたら値段が跳ね上がったように思う。
その足で、傭兵や冒険者みたいな人を雇おうとしたが、建物の前で、躊躇した。
マッチョな中々のイケメン達が、いるのがわかるが、あれに弄ばれるというのは……良い感じはしない。
逆に怖いです。
……となると、奴隷だろうか?
言葉もわからずに、奴隷を選べるだろうか?
……疑問に思いながらも、その扉を開ける。
奴隷商人が、整ったスーツで出てきた。
色々な言葉で声をかけてきた奴隷商人は、「いらっしゃいませ」と言ったことに反応する。
「いらっしゃいませ。日本人の方ですか?……異世界の方は初めてです。失礼があったらすみません。こちらへどうぞ」
私は、定員さんに促されるように部屋のソファーに案内される。
飲み物を出してくれました。
一口飲んだ後に、話が出来ることにホッとしながら、条件を伝える。
「見目が良い、護衛のできる奴隷をお願いします。男がいいです。予算は、これ位でお願いします」
「……かしこまりました。この予算ですと、2人か3人お求めになれます。では、はじめに私のお勧めを連れてまいります」
こうして、奴隷選びが始まったが、どうもピンとこない。
「……お悩みのようですね。では、直接選んで頂きましょう。あちらの階段へどうぞお進みください」
階段を降りていくと、地下に檻のような部屋が幾つもある。
さながら、映画の刑務所のような感じだ。
「……ここにいるもの達は、まだ、教育が終わっていないもの達なので、礼儀作法がありませんが、ご了承ください」
まあ、ずっと、丁寧語で話されても肩が凝る。
それくらいなら、別に構わない。
一つ一つ檻を覗く。
気になった人には声をかける。
ほとんど言葉は通じないが、エルフやドワーフ、貴族なんかには、話が出来るものもいる。
もっと、興味を惹いた人は、能力の確認をして、何人かキープしてもらう。
最終的には、5人に絞られた。
「……この中ならば、3人は買えますよ」
では、おすすめ通り3人選ぶことにした。
1人は、通訳をしてもらう為に、エルフを買う。
見目も頭もいいので、人気商品らしい。
その中でも、優しそうに笑う人を選んだ。
奴隷なのだから、目が死んだ人しかいない。
まだ、奴隷になったばかりの人なので、目は死んでいなかった。
時々、悲しそうにするしぐさも、グッとくる。
私が触れても嫌な顔をしなかったので、彼にした。
2人目は、全く言葉で交流出来ない獣人だ。
ペットみたいに尻尾を振って近ずいてきた。
それまで、死んだ目をしていたのに…今は生き生きしている。
毛並みは、綺麗に洗えばもっと良くなるはずだ。
獣人は身体能力が高いので、十分に護衛役を果たせるだろう。
3人目は、人間と魔族のハーフらしい。
この世界でダントツの嫌われ民族らしくて、売れないらしい。
魔法も力も強い。かなりタイプの細マッチョです。かっこいい。
白銀の髪と瞳が、冷たい感じで、見た瞬間に惚れそうになりました。
3人共に、重犯罪奴隷なので、無条件で絶定服従の一番厳しい奴隷契約をする。
主人の命令は絶対。
主人の為に身を犠牲にする。
主人の為に尽くす……など、曖昧な表現だが…何をされても主人の命令には、逆らえない契約だ。
そう、なにをされても抵抗出来ません。
どんな犯罪者であっても、病気を持っていないならば、彼らは私の理想の奴隷だ。
「……良いのですか?彼らは、重犯罪者ですよ?」
「……??私が殺される訳ではないですよね?」
「それだけは、できませんが、彼らの行動は、あなたの責任になりますよ?」
「……??私の不利益になる事は、出来ないのでしょう?何が、不安なのですか?」
「……いいえ。過去のことを気にしないのであれば、別に良いのです」
変なの……、彼らを恨む輩が現れても、原則主人以外は奴隷に触れられないので、逆恨みの心配もない。
彼らは、私に甘やかされて、過ごすだけです。
私が嫌いならば、苦痛でしかないでしょうが…私に触れられても平気そうな3人を選んだのだ。……大丈夫だろう。
こうして、奴隷契約をして、3人を連れて、旅支度をする。
旅に必要なものを聞くと、手際よく準備をしてくれた。
ご褒美に、私が特製のサンドイッチを作る。
スープは鍋が来るまで作れませんでした。
「たくさん作ったから、いっぱい食べてね」
食事を与える。
ちなみに、異世界の魔法の使い方を聞いたら、小説によく出てくる魔法の使い方と同じらしくて、魔力操作を覚えたら、ストレージを覚えることに成功しました。
異空間から食料を出す。
「……マスター?不思議な魔法を使いますね?教えてくれますか?」
興味津々のエルフに教えると、いつの間にか?ハーフくんも覚えていました。
「……これで、旅は楽になりますね。荷物目的の盗賊にも狙われにくいはずです」
獣人くんは魔法が苦手なようですが、そのうち使えるようになるだろう。
異世界の魔法事情が、とても、遅れているようですね。
食事も、旅には干し肉がつきものらしくて、味気ない。
その辺、ストレージがあれば、すぐに解決しそうです。
テントを購入して、馬を3頭買う。
私は1人で乗れないので、エルフくんに一緒に乗ってもらう。
すぐに離れたかったので、辺境を目指すことにした。
お城からの捜索はまだ来ていない。
もしかしたら、探す気もないのかもしれない。
現実的に…私は、やっぱり聖女として認められていなかったのだろう。
悲しくなってくる。
16
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる