召喚されたら聖女ではないと言われました

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22話 聖女たち登場

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「帰れるのですか?」
「帰れる………」
「私、帰りたい!」

三人の聖女たちが私の前に現れた。
あら?私有利の流れだよね。

「そんな………我々を見捨てるのか?」
「希望を与えておいて、無責任ではないか?」

勝手なことを繰り返し言うイケオジ様達は、もう、イケて見えない。

攫われてきたのに…聖女たちは……かなり尽くしたと思うけどね。
やっぱり、子孫が欲しいのですよね?
かなり我儘だ。傲慢だ。

「何それ!?私たちは、この世界の事を思って、色々してたのに………」
「私達のせいにしないで!根本的に魔物が増える理由もわからないで、調べもせずに簡単に聖女に頼っているのは誰よ!!」
「………もうやだよ。帰りたい………」

待遇の良いはずの聖女たちも、何やら溜め込んでいるようだ。

「………我々と愛を育んだはずではないのか?」

皇太子たち、若者たちが、ショックを受けているようだ。
………いい気味。

「愛?いきなり誘拐しておいて、直ぐに芽生えるものでもないでしょう?」
「………あっちには、親の愛も友愛もある」
「………帰りたい」

「そんな!帰らないで欲しい。考え直してくれ!」

何か、落とし所がないと…また、召喚するよね~こいつら………でも、聖女たちは置いて行けないし………

私は、オズワルドとハドラーとウナに念話を飛ばす。

『どうしよう………この世界を聖女たちに任せるつもりだったのに………考えてみたら、彼女たちも被害者だよね』
『………言いたいことはわかるけど、優しすぎるよ、サカエは………』
『でも、そこがサカエのよいところだよね』
『………結局、どうしたい?サカエのやりたいようにしたらいい。俺たちがついている。心配はない』

オズワルドは、私を優しすぎると言うけどね。
結局、三人の故郷が、無くならないようにしたいだけだ。
知ってしまった分、後味悪いしね。
義理はそこだけだったけど、聖女たちは同郷のよしみで、助けてもいい。
なんだかんだ言っても、三人が付いててくれるから、安心しているし……余裕がある。

「………私は、聖女たちを送ったら、この世界に戻って来てもいい。ただし、子どもはこの三人の子しか生まないし、政治的に何かしてきたら、日本に帰るわ。………それが妥協点かな?」

「………それは、約束出来ない」

久しぶりに王様が、口を開いた。

「………何故ですか?」

「………各国にもう、約束をしている。三人の聖女は我が国で………サカエは、交渉次第で獲得した国に属することを承諾したばかりなのだ………」

「………何それ」

呆れて声も出なくなりそうだ。

「王様に無礼だぞ!口の利き方に気をつけろ」

宰相さんが叫んでいるようだが、話し方はもう、許可はもらっている。
無視でいいだろう。

「………交渉し直さないと……今後…聖女はもう現れないわね」

もう、おしまいだ。
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