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21話 嫌われ悪役?聖女ですか?

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「魔法を組み替える!?と…とんでもない!!そんな事しては、何が起こるか分かりません!!危険な行為ですよ!?」

皇太子が叫ぶ中、イケオジ様達は、何でもない顔をする。

「……想像力を働かせ、新しい魔法を開発しましょうと言ったのは、魔導師長様ですね」

「……何のことだか?そんな事を言った覚えはないですよ」

しらじらしく、言い逃れをしようとする魔導師長。
うん、まあいいですよ。
新しい魔法を作るきっかけをくれたので……。

「その一言のおかげで、何個かオリジナルの魔法を作るきっかけを貰いました。皇太子様のように、危険を真っ先に知らせて頂いていたら、魔法は使えなかったでしょう」

「……。」

わかりやすい反応ですね。
何も返せないでしょう?  

「……日本人のある一定の人なら、ある程度思いつく基本的な知識を基にしています。もしかしたら、先の聖女様でも使えたかもしれないです」

「………その魔法とは?」

「………言っていいのですか?聖女が自分の力で元の世界に帰れる魔法ですよ?」

沈黙。

ですよね~!
待望の聖女様が、帰ってしまうのださから………。

「それ以外にも、色々開発しましたが、危険はなかったですよ?」


沈黙。


「………なぜ、今更そんなことを言うのだ?我々は、サカエを捨てたのだぞ?」

皇太子が、寂しい顔をして………私を見ている。
おかしいでしょ?
召喚したのは、自分じゃん!?

「………はあ、自分がしている行為をお忘れですか?私の意志を関係なく、召喚したのは誰ですか?こちらも来たくて来た訳ではないのですよ?………はあ………。
前回は、誘拐しておいて、何も保障なしに飼い殺そうとしている話しを聞いてしまったのです。だから出て行ったのに………折角出て行ったのに、連れ戻すように召喚したのは誰ですか?………同じことを繰り返して、逆に私の世界から、侵略者が来たらどうするつもりですか?誘拐もほどほどにして、違う方法を考えたら?それに………少しぐらい自分たちの立場を理解したら?
私は、聖女たちを連れて、元の世界に戻れることを少しは想像出来るでしょう?………」

言いたいことを言うと…「聖女なしでどうしろというのか?」とか、「最後の頼み綱を奪い去るというのか?…」とか言って、絶望した言葉を口々にする。

対策も考えずに、泣き言が聞こえる。
やっぱり、私はこの城では悪役のようです。
残念です。

オズワルドたちが怒って暴れそうなので、逃げるタイミングを見計らう。



「待ってくれ、サカエが怒るのもよくわかるが、話しを聞いてくれないか?」

皇太子は、ゆっくりと私を見ている。

「………私がしている行為は、誘拐に近い行為であることは、わかっている。だが、召喚が成功した例はこの2回しかないのだ。その間に出来ることは、すべてしている。それでも、聖女が必要だったのだ!…安易に助けを求めた訳ではない…」

皇太子…慌ててるのがわかる。

でも、手遅 
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