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20話 言いたいことを言わせて
しおりを挟む冷静さを取り戻して、私達は様子を見ながら、謁見の間にやって来ました。
能力が増えていることを、皇太子はわかっているようでした。
ざまぁ出来るかわからないが…。
私達は、言いたいことを言ったら、今度こそ、日本に飛ぶ予定です。
3人に合図を送るタイミングを計る。
「久しぶりだね。サカエ」
来るのをわかっていたかのように、宰相がそこにいた。
覗いていたかの様に、話しかけてくる。
「彼らが、サカエの力の源かな?羨ましいな、彼女は極上の味だろう?」
そのいやらしい言い方に、オズワルドが笑顔でぶち切れ寸前です。
「サカエ、帰ってくると思っていたよ。私達も待っていたよ。今夜は楽しくなりそうだ」
うわーーー!?キモいよ!!
イケてるオジ様達の顔が残念に見えます。
「嫌ですわ。高貴な方々では、平民の私は役不足ではなくて?」
ちょっとだけ、悪役令嬢をイメージして話してみました。
「それに、折角、王様がいらっしゃるのだから、私の話しを聞いて頂けると嬉しいですわ」
「……よかろう、話して見るがいい」
王の許可も下りました。
では、反撃しましょうか?
「私が、前回こちらに召喚された時に、大変お世話になりました。突然いなくなった事は謝罪します」
「……よかろう、その事は不問にいたす」
「……ありがとうございます。もう一つ、私が、皆様から……頂いて着ていたドレスを旅の資金にしました。この場で金銭にてお返しします」
「……よかろう、そなたに上げたものだ。自由にして構わない。金銭も、必要はない」
「……ありがとうございます。寛大なお心遣い、感謝いたします」
「その様に畏まらなくても良い。普通に話すがいい」
「……ありがとうございます。では、本題に移りたいと思います」
全て、許可が出ました。
私の罪は、王によって消えました。
反撃の準備が整いましたよ。
どういたぶりましょうかねー?
「この国の歴史から……質問させていただきます。王子様は、私…正確には、聖女を含めた4人の異世界人に、昔、聖女が召喚された話をしましたね?その聖女は、どうなったのでしょうか?」
「……この世界で、幸せな家庭を築き、沢山の子孫を残しました」
「その聖女は、帰ろう……もしくは、帰りたいと思わなかったのですか?」
「……初めのうちは、とても帰りたがったらしいです。帰る手段を探すうちにこの国の王子と恋に落ちてしまったと、文献にありました」
「そうですか?それは、大変ですね。帰す方法はないのですか?」
「……前にも言いましたが、召喚自体が奇跡に近い行為です。帰すなど、出来るはずがない」
「……聖女には、聖霊の力を借りる能力があるのですよね?可能性として、帰る手段を探しても良いと思うのですが?何もされていませんよね?魔法を組み替えるだけで、いろんなことができるはずです。宰相様も言っておいででした。異世界人の知識、想像力の能力は素晴らしいと……ならば、彼女が望んでいた時は、帰れたはずです。魔法を組み替えても……」
話していて、悲しくなって来た。
この会話は長く続く。
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