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19話 戦いの日々
しおりを挟む初めは、偉い人からの招待状が届く程度でした。
お断りの文章を丁寧に書いて送り対応していたが……。
直接に、勧誘するようになり、断ると逆ギレ……。
次に、誘惑なのか?良い見た目の若い男を寄こすところもあれば、貢物を持って来るところもある。……それらは、まだ良い方だ。
「……サカエは、必ず我々3人の誰かと一緒にいること」
オズワルドが、暗殺者を捕まえてきた。元同僚らしい。…だから見つけられたと言っていた。殺さずに、情報だけを貰って帰す。…任務を失敗した暗殺者は、逆に命を狙われる立場になるらしいです。……何とも言い難いです。
「外に出る時は、みんなで出かけよう」
この間、買い物にウナが一人で出た時に、兵士に囲まれたらしい。素早く逃げて来たらしいが……手を出すと因縁つけられて、捕まるらしいです。……何それ、恐怖しかないですよね?
「……この町は、それなりに恩を売っているから、味方をしてくれるが、迷惑をかけ過ぎると裏切りもあり得る」
悲しいことを、ハドラーがいう。……経験があるのだろう。なのに…怖がる私を気にして、優しく撫でてくれる。
「……どうしたらいいの?」
項垂れる私に、オズワルドが何時もの笑顔で私に優しく問う。
「……我々には、幾つかの選択肢がある。
一つは、このまま逃げる旅をする。
一つは、誰も入らない秘境に新天地を探す。
一つは、どこかの国へ入り、守ってもらう。
一つは、このままこの町で足掻く。
一つは、異世界に行く。」
ん?
異世界に行く??
「……異世界に行けるの??」
「……行けるのではないですか?サカエの魔法は、おかしいから……ふふ」
笑うオズワルド。
酷いよ!人が真剣に考えているのに!?……でも、行けるかもしれない??
最近作った移動魔法は、行ったことある場所なら、何処へでも行けた。
「……私の故郷も、ここのようにわずわらしいことが待っているかもしれない。でも、離れたくないから……一緒に来てくれる??」
「喜んで!」
「サカエの故郷を見たいですね」
「いつまでも一緒だ。何かあっても、共に乗り越えよう」
こうして、私は日本に飛ぶことにした。
成功するか?わからないけれど…みんなと一緒なら、どうにかなりそうだ。
変な自信が、湧き出てくる。
向こうでの暮らしが成り立たなくなったら…戻って来ようと思う。
その時は、秘境に逃げようかな?
この時は、同時期に召喚の儀式をしていることなど、全くわかっていなかった。
日本に飛ぶイメージをしている時に、足元に召喚の魔方陣が浮かぶ。
「ようこそ、ミリアムへ…………??……そなたは??」
は??
頭が割れるように痛い。
ボーッとする。
私は、はじめにみんなが……オズワルドとウナとハドラーが近くにいることを確認してホッとする。
「大丈夫か?サカエ……」
私と同じく、頭を痛そうにしているオズワルド。
「ここは…人間の国??……日本ではないな」
意識を保ってから……ハドラーが状況把握をする。
「サカエ……僕達の後ろに……」
ふらふらだが…警戒心マックスのウナが、私をみんなで囲むように守る。
意識がハッキリしてきて、目の前を見ると……皇太子殿下様ですね。
未だに名前を知りません。
「……君が、初めから、私の聖女なのか?」
二回目ですけれど、誤解しないでください。
私は聖女ではないですよ。
しかも、あなたのものではありえませんね。
まだ、声が出て来ない。
ハッキリ否定したいのに…
あなたは私の敵ですよ?
ラスボスに近いです。
「……サカエというのですか?今回は、名乗らせてください。私は、クラーク・セナ・ミリアムです」
それが何か?少年よ大志を抱けって??
「……印は確か腰でしたよね」
ゾッとした。
腰が違和感あるのはわかるが、もう一つ感覚がある。
お腹だ。
オズワルドに隠れながら、お腹あたりを触る。
……印は増えていました。
最悪ですよね。
私の利用価値が増えた??
今更、どうして??
全身が震える。
「……我が国が、私があなたを守りましょう。運命を感じました。共に生きましょう」
皇太子殿下が近づいてくる。
「いや~!」
やっとで声が出た。
冗談ではない。
ここで、ざまぁさせていただきます。
戦って見せましょう。
その前に、王や宰相さん達も呼んで頂きましょうか?
あなたたちのプライドを粉砕してやる!!
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