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38話 変わった世界
しおりを挟む何のモテ期デスか?
「お兄さん、お茶しない?」
逆ナン!?
「かわいいケツだな」
ホモ!?
「かっこいいね~うちで働かない?」
スカウト!?
「かっこいいお兄ちゃんだ~」
俺はロリではない!
「私も若ければほっとかないのにね~」
ババセンもない!そんなスキルありません!?
疲れました。
俺の対人スキルのなさを実感した。
人怖い。
俺はノルンを盾にして、ビクビク町を歩く。
ノルンは、心強い。
「大丈夫だよ~一緒に行こう!」
なんて、言って、手を引っ張る。
『ショタコンですか?』
断じて違う。
シルフィが、片手間にやっていた仕事が区切りつくまで、この町に滞在予定です。
シルフィは、この町の護衛傭兵をしている。
短期だが、みんなと打ち解けているらしい。
「良い町です。私を受け入れてくれる。」
まあ、ちょっとチャウけど。
呪いのことは、話してないので、シルフィの想像にまかせる。
シルフィが仕事なので、俺はノルンとサーカスを観に来た。
約束だったので・・・
ノルンはもうサーカスに偏見はないようだ。
当日チケットを購入する。
サーカスの公演は、あと1カ月やるらしい。
長期公演だ。間に合ってよかった。
俺、サーカス観たかったんだ。初めてだし。
お金に物をいわせて、最前列を確保する。
異世界のサーカスってなんだろう?
ピエロ?猛獣使い?綱渡り?アクロバティックな空中ブランコ?
なんだろう。俺、全部できそう。
楽しみ半減。
「リヒトにいちゃん大丈夫!?」
「大丈夫だよ。楽しみだね。」
リヒトの笑顔で、持ち直す。
異世界のサーカスは、技能満載の見応えあるものだった。
スキルがあっても、なかなか出来ない細かい芸。
豪快な荒技を普通にこなして魅了する。
さすが、プロだな~
『リヒトの技の方が、魅了出来ますよ』
せっかく持ち直した思考を元に戻すのやめて・・・
「リヒトにいちゃん。握手会があるの。行きたい!」
ノルンに連れられて、サーカスのテント裏に行く。
人だかりが二つ。
繊細な技を披露した美少女。
荒技を普通にこなして魅了する美青年。
サーカスの看板の二人だ。
「どっちに並ぶ?」
「女の子!」
ノルンは素直ないい子ですね。
『子供に気を使われました』
シム様ひどい。
美少女の列に並んでいると、隣の列の女の子達がキャいキャい騒いでいる。
「あの列の人、カッコいい!」
「すごい。連れの男の子もかわいいよ」
「兄弟かなぁ?肌の色違うけど」
「レベル高いよ~声かけて見る?」
「ヤダ~!無理だよ。無視されるだけ」
「そうそう、見た目良いと中身腹黒とか?冷徹とか?」
「あり得る~!」
あり得ません。
腹芸は、出来ません。
怖いよ~ノルン~
俺はノルンを盾にする。
ノルンは、俺の頭をよしよししている。
ビクビクして、待っていると順番が回ってきた。
「ありがとうございます。また観に来てください」
まあ、もう見ることはないけどね。
『腹黒ですか?』
違います。こんなに人混みは、もう嫌なので・・・
『ヘタレですね』
ひどい・・・
握手をして去ろうとすると、貴族の馬車が目の前に止まる。
「魔人領当主閣下の一人息子である、フレディ様だ。話がある。そこの男。着いて参れ。連れも一緒で良い連れてこい」
これって、なんのフラグ?
拒否できない感じがいっぱいなので、ノルンに抱きつき?抱えながら。馬車に乗り込んだ。
怖いよ~貴族だって・・・姫のお嬢や王様とは違う感じがする。
ビクビクして、中のフレディ様に対面する。
無言。
何?この痛い現状は?
無言。
これって、俺から話す感じですか?
「あの、話しとは?なんでしょうか?」
「まず、名を聞こう。名は何と申す」
「失礼しました。私はリヒトと言います。こっちは、私の嫁の弟のノルンです。」
「挨拶ができるではないか。どこかの貴族の息子か?」
「いいえ。平民の出です」
「そうか。では、要件に入ろう」
「世界を変えたのは、お前か?」
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