悪役令嬢って、何でこんなに嫌われてるの

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お師匠様ですか?

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漆黒の髪
漆黒の瞳
力強い眼差し
大きな手
スラリと佇む容姿

「お師匠様~!」

私は年甲斐もなく、このども様にお師匠様に抱きつく。

いとも簡単に大きな私を抱きとめて、大きな手で優しく髪を撫でてくれた。

「よくぞ、私を頼ってくれた。私は嬉しいぞ」

そう言って、私のおでこにキスをする。


あ   甘い~~!


こんな人でしたっけ?

甘やかされている記憶があるが、12の時に学園に入ってから、会えなかった。
今は18だ。たった6年で、何があったの?

片手で私を抱きとめて、持ち上げる。

「行くぞ。此処には用はない」

闇に潜る様に、私を抱えたお師匠様は、瞬間移動をする。
影渡りの術だ。
高等魔法の一つで、私にはまだ使えません。

一っ飛びで、森の最奥にあるお師匠様の家に来た。

此処はある意味他国に属する。
お師匠様の森は、国のものではなく、お師匠様の森なのだ。

「これで、国外に逃げられた。もう、イライザを犯すものはない」

ま、間近で言わないで!?

唇が触れそうなほどの距離に、お師匠様の顔がある。
焦らずには居られない。

「ああ、此処に一人いたなぁ。イライザを愛して止まない愚かな私だ。その美しい体を暴きたくてたまらない。…はあ……愛しているぞ…イライザ」

はあ?!
高揚した顔で、熱いため息を吹きかけないで?!
美男子のお顔が見えて?!
目がウルウルと私の反応を見ている??

「どどどどどど  どうしたのですか?お師匠様??」

「どうしたも、こうしたもない。ただの一人になったイライザを口説いているだけだぞ?身分もない。婚約者もない。しがらみもない。ならば、口説いていいだろう?愛しい人よ」

指先で私の唇を優しく触れるお師匠様。

「キスがしたい。許してくれないか?私を一人の男として、受け入れておくれ?」
「でも、でも、師匠はお師匠様で、お兄様で、ん…!?」

いいと言っていないのに、私の唇は、お師匠様の唇に塞がれる。 

話しをしていた開いた唇の隙間から、お師匠様の舌が入り込んでくる。

クチャクチャ

唾液が混ざり合い、魔力が交換される。

「あ……ン…ンア」

気持ちなんてもんじゃない。
病み付きです。
お師匠様の魔力が美味しいのです。
お師匠様のテクニックが頭の中を溶かす。

いつの間にか?
横抱きにされて、寝室に連れて来られました。

「イライザ、安心して眠っておくれ?此処は安全だよ」

夜通し歩き続けた私は、お師匠様のその言葉に何も疑問に思わず、目を閉じた。



私を寝室に寝かせた師匠は、おもむろに立ち上がり、出て行く。
森の外の兵士をどうにかしに行ったのだろう。

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