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旅は危険ですか?
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人の気配がして、自分の姿を隠蔽する。
忍足を使い、影に身を隠す。
二、三その上から、他の魔法を倍かけする。
息を潜めていると、10分位たってから、男たちが現れた。
「あら?この辺だったはずなのに?馬車の重みが減った場所だ!」
「やっぱり、屋根に勝手に乗り込んでいた、鳥だったんだ!あの令嬢様が、泥紛れになりながら、馬車を降りる訳無い」
「だよなぁ~!...期待して損したぜ!極上の女を抱ると思ったのに...」
「辺りは平原だ!逃げ場もない。サッサと馬車を追うぞ。ここにいるのは、無駄でしかない」
「谷に着けば、馬車を落として、死んだと見せて、俺たちの物にしよう。それまでの辛抱だ!」
「だよなぁ!お頭に着いて行くぜ!」
聞いていた私は、生きた心地がしなかった。
何?誰の仕業なの?
疑問に思っていると、男達が全てを語ってくれた。
「男爵令嬢には感謝だなぁ!」
「……高い金もらっているからなぁ」
「元成金の娘らしい」
「怖いな。殺せなんて依頼は久しぶりだぜ!」
「女には使い道がある。殺しはしない。存在は消すが…」
「さすがアニキ!」
何だよ。罪人には、殺しの依頼していいの?
今となっては、何も言えない立場だが…この男達の会話は、全て闇に葬ることは出来ない。
記録を残す魔法を構築して、男達の会話を残す。
後に役立てばいいのだが…
男達が立ち去り、一息つく。
男達の会話にあった「谷」には、記憶がある。
どうやら、目的地より少し西に向かっている様だ。
このまま進むと、龍の谷と言われる龍の国とのサカエ目が現れる。
「谷」とは、そこを示している様だ。
むざむざそちらに行くこともない。
かと言って、目的地にこのまま行くのも気が引けた。
「このまま、南のお師匠様のところで、今後を考えてみようかな…」
南のお師匠様。
特殊な闇魔法を教わった尊敬するお兄様だ。
お兄様と言っても、血の繋がりはない。
若い南のお師匠様は、兄と変わらない年なので、お兄様と言ってもいい。
実際のお兄様よりも、私を大切にしてくれていた。
身分をなしに考えても、お師匠様は私を少なからず、助けてくれるはずだ。
「頼ることは…したくなかったのになぁ」
我々、闇魔法を良しとしない輩は、たくさんいる。
その世間に、天才的に優れた闇魔法使いは、疎まれる対象だった。
南のお師匠様の世間の冷たさは、厳しい。
さらに、私というお荷物を背負わせたくないのですがね~。
仕方がない。
追ってもいる。
そう、自分に理由をつけて、重たい足取りで歩き出した。
目指すは、南のお師匠様が住む森。
進路を南に向けて、隠蔽魔法を使いながら歩いた。
夜も歩き続けたおかげで、南の森が見えた。
でも、様子がおかしい?
焦げ臭い匂いと煙が見える。
「森が燃えてる?」
森の資源を管理する役目も担っていたお師匠様…
その森が燃えてる?
お師匠様は?
慎重に森に近づくと…兵士達が森との境で、笑い声を上げていた。
「ガハハはっは~!燃えろ!忌み魔法使いと一緒に燃えるがいい!」
「公爵家の後ろ盾もない!これで、この森に住む魔法使いも終わりだ!」
まるで、幻術に引っかかったキチガイの様に興奮している。
「幻術?」
「気がついたか?我が愛しい愛弟子よ」
優しい声が聞こえて、私は安堵する。
忍足を使い、影に身を隠す。
二、三その上から、他の魔法を倍かけする。
息を潜めていると、10分位たってから、男たちが現れた。
「あら?この辺だったはずなのに?馬車の重みが減った場所だ!」
「やっぱり、屋根に勝手に乗り込んでいた、鳥だったんだ!あの令嬢様が、泥紛れになりながら、馬車を降りる訳無い」
「だよなぁ~!...期待して損したぜ!極上の女を抱ると思ったのに...」
「辺りは平原だ!逃げ場もない。サッサと馬車を追うぞ。ここにいるのは、無駄でしかない」
「谷に着けば、馬車を落として、死んだと見せて、俺たちの物にしよう。それまでの辛抱だ!」
「だよなぁ!お頭に着いて行くぜ!」
聞いていた私は、生きた心地がしなかった。
何?誰の仕業なの?
疑問に思っていると、男達が全てを語ってくれた。
「男爵令嬢には感謝だなぁ!」
「……高い金もらっているからなぁ」
「元成金の娘らしい」
「怖いな。殺せなんて依頼は久しぶりだぜ!」
「女には使い道がある。殺しはしない。存在は消すが…」
「さすがアニキ!」
何だよ。罪人には、殺しの依頼していいの?
今となっては、何も言えない立場だが…この男達の会話は、全て闇に葬ることは出来ない。
記録を残す魔法を構築して、男達の会話を残す。
後に役立てばいいのだが…
男達が立ち去り、一息つく。
男達の会話にあった「谷」には、記憶がある。
どうやら、目的地より少し西に向かっている様だ。
このまま進むと、龍の谷と言われる龍の国とのサカエ目が現れる。
「谷」とは、そこを示している様だ。
むざむざそちらに行くこともない。
かと言って、目的地にこのまま行くのも気が引けた。
「このまま、南のお師匠様のところで、今後を考えてみようかな…」
南のお師匠様。
特殊な闇魔法を教わった尊敬するお兄様だ。
お兄様と言っても、血の繋がりはない。
若い南のお師匠様は、兄と変わらない年なので、お兄様と言ってもいい。
実際のお兄様よりも、私を大切にしてくれていた。
身分をなしに考えても、お師匠様は私を少なからず、助けてくれるはずだ。
「頼ることは…したくなかったのになぁ」
我々、闇魔法を良しとしない輩は、たくさんいる。
その世間に、天才的に優れた闇魔法使いは、疎まれる対象だった。
南のお師匠様の世間の冷たさは、厳しい。
さらに、私というお荷物を背負わせたくないのですがね~。
仕方がない。
追ってもいる。
そう、自分に理由をつけて、重たい足取りで歩き出した。
目指すは、南のお師匠様が住む森。
進路を南に向けて、隠蔽魔法を使いながら歩いた。
夜も歩き続けたおかげで、南の森が見えた。
でも、様子がおかしい?
焦げ臭い匂いと煙が見える。
「森が燃えてる?」
森の資源を管理する役目も担っていたお師匠様…
その森が燃えてる?
お師匠様は?
慎重に森に近づくと…兵士達が森との境で、笑い声を上げていた。
「ガハハはっは~!燃えろ!忌み魔法使いと一緒に燃えるがいい!」
「公爵家の後ろ盾もない!これで、この森に住む魔法使いも終わりだ!」
まるで、幻術に引っかかったキチガイの様に興奮している。
「幻術?」
「気がついたか?我が愛しい愛弟子よ」
優しい声が聞こえて、私は安堵する。
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