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逃げゆく二月は諸行無常
二月二十四日(火曜日)
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若葉の代休に合わせて沙月と三人で詩織の店に。
高校のころからの付き合いだからもう10年以上経つのかと思うと、自分が年を取ったなぁと自覚する。
話は流れで弘也のことに。
浮気された過去のある沙月や、二股かけられていた若葉に言うのは気が引けたけど、二人とも怒ってくれた。
「あの男、千尋の家に遊びに行ったときも挨拶しないで逃げたよね」
「一緒にご飯食べるのが嫌なのは分かるけどせめて顔くらいは見せて欲しかったよね」
と、前にうちにみんなを呼んだ時の話に。
もちろん、前日からみんなが来ることを伝えてあった。紹介もしたかったのに、仕事が終わって荷物だけ置くとさっさとどこかへ出掛けてしまった弘也。
恥ずかしいのかな? って思ってたけど、外堀埋めるみたいな感じが嫌だったのかもしれない。
こういうのが結婚を意識してる、と思われたのかな。
アラサー女が四人もいて、誰も彼氏も旦那もいないことに詩織が突っ込んだら
「一度も男の話したことのない詩織には言われたくないね」と若葉が。
ほんと聞かないんだよね、詩織の恋バナ。
「わたしはこの店があるから、いいんだよ。それにあんたたちはどうせすぐに幸せつかみそうだし?」と。
大学在学中からおじいさんの店で働く詩織が、そのまま後を継いでもう5年。店主が板に付いてきて、わたしたち以外のお客様の対応もしながら会話に参加してた。
一人で考えてると鬱々するばかりだったけど、こうしてみんなと話してたら元気出てきた! やっぱり持つべきものは男より女の友情!
高校のころからの付き合いだからもう10年以上経つのかと思うと、自分が年を取ったなぁと自覚する。
話は流れで弘也のことに。
浮気された過去のある沙月や、二股かけられていた若葉に言うのは気が引けたけど、二人とも怒ってくれた。
「あの男、千尋の家に遊びに行ったときも挨拶しないで逃げたよね」
「一緒にご飯食べるのが嫌なのは分かるけどせめて顔くらいは見せて欲しかったよね」
と、前にうちにみんなを呼んだ時の話に。
もちろん、前日からみんなが来ることを伝えてあった。紹介もしたかったのに、仕事が終わって荷物だけ置くとさっさとどこかへ出掛けてしまった弘也。
恥ずかしいのかな? って思ってたけど、外堀埋めるみたいな感じが嫌だったのかもしれない。
こういうのが結婚を意識してる、と思われたのかな。
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「わたしはこの店があるから、いいんだよ。それにあんたたちはどうせすぐに幸せつかみそうだし?」と。
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