狐の声劇台本置場

小狐門(ごんぎつねもん)

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五人用台本

悪魔はサンタになり得るか【男:女=2:3・ファンタジー・50分程度】

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悪魔はサンタになり得るか


エリカ(台詞:77) ♀
 何も持たぬ少女。泣き、苦痛演技あり。若干の歌(ジングルベルのワンフレーズ)あり。

クランク(台詞:81) ♂
 傲慢の悪魔。軽いツッコミ、フィンガースナップあり。実害を及ぼす力の使い方が得意。

スラット(台詞:76) ♀
 色欲の悪魔。薄めの下ネタあり。誘惑が得意。

ベイヴ(台詞:72) ♀
 嫉妬の悪魔。二面性あり。人の感情を操るのが得意。

レイジィ(台詞:78) ♂
 怠惰の悪魔。キザセリフ、軽い咀嚼あり。基本なんでも出来るがやらない。
 
エリカ(M)(セリフ:3)
 エリカモノローグ。

父親1(セリフ:4) ♂
 レイジィ兼役。

父親2(セリフ:2) ♂
 レイジィ兼役。罵声あり。

母親1(セリフ:4) ♀
 スラット兼役。

母親2(セリフ:2) ♀
 スラット兼役。嘲笑あり。

娘(セリフ:4) ♀
 ベイヴ兼役。



【兼役表】

エリカ・エリカ(M)(80) :
クランク(81) : 
スラット・母親1・母親2(82)
べイヴ・娘(76) : 
レイジィ・父親1・父親2(84)











エリカ(M) : ずっとずっと、求めていた。

父親1 : おっとと、ダメじゃないか。走ったら危ないよ?

エリカ(M) : 父親の温かさを。

母親1 : ふふ、きっと楽しみなのよ。ほら、そろそろクリスマスでしょう?

エリカ(M) : 母親の優しさを。

エリカ : うん!楽しみ!私ね、ケーキが食べたい!

母親1 : 貴方の大好きなチョコケーキがあるのよ。

エリカ : ……ねぇ、お母さん。私、ケーキ初めて食べるの。

父親1 : じゃあ、いつものチキンも用意しておこうか。

エリカ : ねぇ、お父さん。私、今回が初めてチキンも食べるの。

母親1 : さあ、もう寒いから早く帰りましょう?

父親1 : そうだな。確か、昨日のカレーはまだ残ってたよな?

エリカ : 私、そんなの食べてない。昨日は、かろうじて残ってたパンを食べたの。酸っぱい匂いがしたけど、もう何日も食べてなかったから……。

娘 : カレーなの!?やったー!

エリカ : っ!?

母親2 : は、どうやって生きてるのかと思ったら……そんなもの食べてんの?意地汚いわねぇ。

エリカ : お、かあさん……。

父親2 : 御前のせいでこちとらこんなめんどくせぇ女から逃げられねぇんだよ、分かってんのか!?

エリカ : おとうさん……。

母親1 : さ、行きましょう?

娘 : うん、ママ!

母親2 : お前なんか産まなければよかった。そうすれば、私もあの人についていけたのに……。

父親1 : 昨日のカレーは美味しかったもんな?

娘 : すごく美味しかった!今日も二回食べるの!

父親2 : 何泣いてんだよ、泣きてぇのは俺の方だろうが!!

エリカ : ああ……あああああ……ごめんなさい、ごめんなさい……生まれてきてごめんなさい。もう、生きるの辞めるから、諦めるから……どうか、最後くらい……。

娘 : ママ、パパ、だーいすき!

エリカ : 家族の温かさを知る機会を……私に、ください……。

 :  

クランク : 悪魔はサンタになり得るか?……なるわけねーだろ、ばーか!

 :  

スラット : ねぇ、知ってる?もうすぐクリスマスだってさ?

ベイヴ : あ、私知ってるぅ。男の人と女の人がキャッキャする日でしょう?

スラット : そうそう。そのついでにまあ繋がったりするわけで。

レイジィ : ぼく、そういう話きらーい。

クランク : 俺も。

スラット : は?なに急に割り込んできて。

クランク : だって俺ら悪魔はそんなことせずとも生きていけるし。

レイジィ : そーそー。それに、動くこと自体面倒くさいのに……。

クランク : それは御前がナマケモノすぎるだけだろ。

レイジィ : そーともゆー。

ベイヴ : でもぉ、そういう所があるのもぉ、レイの一つの魅力、だよね!

スラット : よく言うよ。どうせ思ってない癖に。

ベイヴ : そんなことないもん~!私こんなに純粋なのに~!

スラット : 言ってろ、*処女《アリスちゃん》。さて、あたしはちょーっと下界でも覗いてくっかな。

レイジィ : 何見に行くの?

スラット : 何って……ナニでしょ。

レイジィ : 最悪。

クランク : まあなんにせよ。俺らを悪だって決めつけてくる奴らがお祭り騒ぎしてんの、よく見れるよなって思うわ。

レイジィ : 確かに。というか、ぼくとしては人に興味持つのが何より凄いって思うけどなぁ。

ベイヴ : ……レイのそれって、人を見るのが面倒くさいから、じゃないの?

レイジィ : んー、否定はしない。

クランク : そこは否定しろよ……。

レイジィ : 否定は、しない。

クランク : わざわざ強調すんなっての。

ベイヴ : でもでも、この時期のお願いってなんだか可愛くないのが多いからきらぁい。

クランク : あ~。なんか、人が人を僻んだひがんだ故の願いってのが増えるよな。

ベイヴ : そう、そう!ベヴはぁ、みんなの可愛いお願いを聞きたいのに……。

レイジィ : 人間が人間であるうちは難しいんじゃないかなぁ。知らんけど。

スラット : 人間は欲深いからな。あたしもこの時期は呼ばれたくないもんだよ。せめてそういう願いを出すなら、もっと過激であれよ!って思う。

クランク : そういう問題か……?

ベイヴ : ええ~?でもぉ、そもそもリア充爆発しろ~とか、もっと過激っていうのも難しくなぁい?

スラット : ベイヴなら余裕じゃない?

ベイヴ : は?

スラット : ほら出た。ベイヴのガチギレ~。

ベイヴ : なっ……!んん、ガチギレなんてしてないもん……スラットのばか!

クランク : というか、今回は誰に嫉妬してるんだ?俺分かんねぇんだけど。

レイジィ : 怠惰の悪魔で一番可愛いって言うキューティーじゃない?他にあそこまでぶりっこしてる子見たことないし。

クランク : あ~、あの変にドジぶってるきしょ女か。

レイジィ : やめときなよ。そんなこと言ってると、バチが当たるよ?

クランク : それ、俺らが言うか?普通。というか、バチってなんだよ?俺は……(消えてく)

レイジィ : 例えば……今まで散々言ってた人間界からの呼び出しが来るとか。

スラット : お、いいねぇ、今あたしがベイヴに追われてる現状を、まるで他人事みたいに眺めてる御前らにバチよ当たれって感じ。

レイジィ : んー……そこまで追い詰められてる様子じゃないからさぁ?

ベイヴ : というか、クランク居なくなっちゃった。

レイジィ : んぁ、本当だ。こんなに突然いなくなるってことは?

スラット : 間違いなく。

ベイヴ : お呼び出しされちゃったんだ~!

 :  

クランク : 俺はただ、話してただけ……って、何処だここ?

エリカ : ……貴方が、悪魔さん?

クランク : 悪魔さん……?さん付けて……。あー、つーかあれか。呼び出しか。さっきの絶対フラグだったろ……というかそもそも、前兆なく場所変えるのやめろっての!あ~、ほんとくそ!

エリカ : あ、え、えと……ごめんなさい……?

クランク : いや、御前が悪いわけじゃねぇんだけど……まあいいや。んで、何をお望みで?殺しでも、復讐でも、何でもござれな悪魔ですが?

エリカ : っ、殺し……復讐……。

クランク : ちげーの?悪ぃけど、爆発は専門外だ。別のやつに任せるが……。

エリカ : ……違います。

クランク : じゃあなんなんだ?御前の心に残ってんのは、僅かな願いと絶望だけじゃねぇか。……まさか、願いの方、なんて言わねぇよな?

エリカ : ……そう、って言ったら、いけませんか?

クランク : ……それ、悪魔に頼むものか?俺はその代わりに魂を貰うんだが?

エリカ : 神様は、信じてなません。助けてくれなかったし……。

クランク : そもそも俺達も神様みたいなもんだろ?人間からすりゃ……!やめてくれよ、そういうの苦手だっつーの!

エリカ : 私の願いはそれくらいです。叶えては、くれないってことでいいんですか……?無理なら無理で、別の方法を探しますから、いいです……。

クランク : ……だ~!!わかったわかった!だが契約に移るんなら、ちゃんと口に出して言えよ!じゃねぇと契約として成り立たねぇんだよ!

エリカ : っ!?ほ、本当ですか……!?いいんですか……!!?

クランク : 良いぜ?ただその代わり、俺だけじゃ難しいんでな。他のやつも呼ぶ。

エリカ : いいです……むしろ、きっと沢山人がいた方が楽しいから!

クランク : はいはい、さあ、さっさと契約を進めようぜ?お嬢ちゃん……いや、エリカ?俺の手を取って、御前の願いを言え。

エリカ : はい。……私と一緒に、最初で最後のクリスマスパーティーをして欲しいんです。どうか、お願いします。

クランク : 嗚呼、契約、成立だ……とは言っても、クリスマスパーティーなんてしたことねぇんだが……。神様を信仰する奴らは俺らを目の敵にするからなぁ。

エリカ : 私も、よくは分からないんです……なんというか、初めてのことですし……。

クランク : あー……じゃあ、御前の思い描くクリスマスパーティーの印象を応えてみろよ。

エリカ : クリスマスパーティーの印象……?印象……

クランク : まあ、ゆっくりでいいぜ?どうせクリスマスは明日だしな。

エリカ : んー……なんか、キラキラしてる、ですかね?
 
クランク : キラキラね……次。あと、敬語やめろ。なんか気持ち悪い。

エリカ : え……敬語じゃなくていいの?

クランク : おー。むしろ、敬語はどこぞの天使様を彷彿とさせるから嫌いなんだよ。

エリカ : 天使様……?天使様がいるの?

クランク : まあな。ただ彼奴は俺らの敵だし、こっちの話だからいいんだよ。他の印象は?

エリカ : 他……美味しい食べ物?

クランク : 料理か……まあ後で考えりゃいいか。他には?

エリカ  : ほ、ほか……!?んー、他……たくさんの人でわいわいするの……?

クランク : 沢山……まあ、人数合わせか。どれも俺の専門外だけど。

エリカ : 専門外って……それって、悪いことじゃないの?

クランク : あ~、まあ大丈夫だろ。俺には頼れる仲間がいるし。

エリカ : 頼れる仲間……?

クランク : そう。まあ見とけって。まず、キラキラの装飾っつったら、彼奴だな?うし!(フィンガースナップ)

 :   

レイジィ : 今更だけどさ、それぞれ罪に合わせて呼び方が変わるじゃん?憤怒の悪魔とか、嫉妬の悪魔とか……性質を表してるにしても、捻りがないよなぁ。

ベイヴ : んー?本当に今更だね?けど、分かりやすくて良いと思うなぁ、ベヴは。

スラット : う゛……きかん、器官が閉まってる……ベヴ……もっと締めて……♥

ベイヴ : は?きしょ。

レイジィ : ベヴに戻ってるよ。

ベイヴ : わっ……!いっけなーい!ベヴったらおっちょこちょい!

スラット : ふー、ふー……も、もう少しで神様ってやつと遭遇できそうだったのに……。

ベイヴ : ベヴはぁ、いい子だからそんなことしないもーん!

レイジィ : あーあ、そういうこと言ってると……。

スラット : 可愛子ぶりっ子のキューティーが羨ましくてなりきってるだけのやつがよく言うよなぁ、ほんと。

ベイヴ : あん?てめぇ今なんつった?

レイジィ : あーあ、また始まった。

スラット : どうせ飽きてすぐにまた別のやつになりきるんでしょ?ハー、アホくさ。だから嫉妬の悪魔って面倒って言われるんでしょ?

ベイヴ : ……。

スラット : おっと?もう言い返せない?かわいーい、ベヴちゃんには?

ベイヴ : ……殺す。その身体全部バラバラにしてやるから待ってやがれ。

スラット : やぁん、冗談きついって……って、まさか、まじとか言わないよね……?

ベイヴ : どう思う?クソスラットさんよぉ?

スラット : や、ちょ、ちょっと待って……?ねぇ、レイジィ、見てないで助けてくんない!?

レイジィ : 自業自得だし、面倒臭いからやめとく~。

スラット : ちょいちょい……冗談……いや、ごめんて、ね?ベイヴ?落ち着こ?ね?

ベイヴ : 私はいつでも落ち着いてる~……!!

スラット : 嘘つき!ちょ、たすけ……(消えて)

ベイヴ : ああ゛っ!?あの野郎逃げやがった!!

レイジィ : 落ち着きなよ、ベヴ。あの消え方は、呼び出された時のだよ。

ベイヴ : ふー……分かってるもん……けど、あれはスラットが悪いと思うの……。

レイジィ : 分かってるわかってる。落ち着いて?

ベイヴ : 落ち着いてるっつーの……んん、ちゃんと落ち着いてる……!

レイジィ : ……だといいけど。

 :  

スラット : ちょ、たすけてっとぉ!?いってぇ……って、ここどこ……?

クランク : ……何やってんだお前?

スラット : あー?クランクじゃん。ってことは……?ここは人間界?あたしはアンタに呼び出されたってこと?

クランク : あ~、まあそういう感じ?

スラット : ふぅん?で、このあたしを見てるガキは何?

エリカ : わ、美人さん……!

スラット : ふーん?まあそこそこ見る目はあるじゃん?で、クランク?

クランク :そいつが今回の契約者だよ。

エリカ : そうです……!私のお願いを聞いてもらいたくて……手を貸していただきたいんです!

スラット : ふぅん、契約者……って、契約者!?こんなガキが!?

エリカ : ガキ……。

クランク : まあまあ落ち着けよ。いつもとは違う願いだよ。だからこそ、御前のことを呼び付けたわけだし。な?

エリカ : そ、そうです!私は、みんなでクリスマスパーティーがしたいんです!

スラット : ……はぁ?クリスマスパーティー……?何、クランクあんた……とうとう頭とち狂った?アタシらを散々滅そうとしてたキチガイ共のお祝いを一緒にやるとか……そんなの……。

エリカ : ……やっぱり、むり、ですよね……。

スラット : (遮り)面白すぎるじゃん……!!是非やろう!

エリカ : え!?

クランク : 俺たち悪魔は基本こんな感じだからな。不安がる必要はねぇよ。

エリカ : そういうものですか……?

クランク : そう。そういうもん。

エリカ : ……よく分からないです……。

クランク : 安心しろ。俺もわかんねぇ。けど面白けりゃいいんだよ。あと敬語な。

エリカ : あ……!気をつけてはいるんだけど……。

スラット : ところで、なんであたしが呼ばれたわけ?この子に最後の一夜を共にする良い男探せって?

エリカ : いちやをともにする……?

クランク : ちげーよ!つーか、子供の前でなんてこと言ってんだ!

スラット : あらやだ、ごめんなさぁい?というか、それ以外なら尚更なんのために呼ばれたわけ?

クランク : そりゃそうだ……なぁ?御前の口から頼めよ。クリスマスパーティーの一番最初のイメージは?

エリカ : ……え?私が……?

スラット : んー?で、何?お嬢ちゃん?

エリカ : あ、え、あ……く、クリスマスパーティーには、キラキラした飾り付けがあって欲しくて……それで、その……。

スラット : キラキラとした?飾り付け……あ~……成程?クランクあんたはそういうのヘッタクソだもんね?

クランク : うるせ。こちとら制裁に全振りなんだよ。

エリカ : せいさい……?

クランク :あー……まあいいんだよ!ほら、御前は飾り付けとかそういうの得意だろ!?

スラット : まあまあ、否定はしないけど……違っても知らないからね?あたしの知ってるのこれしかないし……というか、やったらちゃぁんとお駄賃くれるんでしょ?

クランク : ……ほんと、抜かりねぇやつ。わかってるって。だから頼んだよ。

スラット : ふふ、ぃやった!それじゃあ、早速キラッキラのネオンで飾り付けしちゃお!ダサくてボロボロのアパートの一室なんてつまんないもんね?(一回の拍手)

エリカ : わ、わ!綺麗……!ピンク色だ……!壁も、窓も全部ピンク!灯りは……赤……?

クランク : ショッキングピンクに紫、赤……ほんと、ギラっギラだな……。

エリカ : でも、クリスマスって赤と緑色だと思う……。

スラット : あら、悪いけど、緑は嫌いなの。

エリカ : ん、じゃあ無理は言わない……これでもすごく綺麗です!

スラット : ふっふっふ、よく分かってんね?これは色欲の街の基本色なんだよ!綺麗でしょ?こっち来たら色欲の街案内してあげるよ!

エリカ : わ、ほんと!?えへへ、お外歩くこと少ないから嬉しいです!

スラット : あ、そうなの……って、あ~、なるほど?親がそんなんじゃね……なら尚更、死んだ後は楽しんでやらないとね?あと、あたしにも敬語は要らないよ。なんかキモい。

エリカ : え……!?み、みんな敬語嫌いなんだ……?

クランク : ま、上下関係なんてほとんどねぇしな。そこに居たら適当に絡んで、気に入らなかったら離れるだけだし。

エリカ : えー……敬語大事だって言われたのに……。

クランク : そりゃ人間界だけだろ。あ、そういや、二つ目のイメージは?なんだっけ。

スラット : あたしらは残念ながら、その祝ってるヤツらの敵だからさ。あんまり知らないんだよね。まあ、忠実にするかは気分次第だけど。

エリカ : 私も、あんまり知らないから……貴方たちの思うクリスマスパーティーでいいの。楽しい日、っていうのを楽しんでみたいだけだから……。二つ目のイメージは、美味しい食べ物があってほしい!

クランク : 美味い食べ物なら。

スラット : ふっふ……彼奴だね?あ、クランク余計なことしなくていいよ、あたしが呼ぶから!

エリカ : あいつ……?

スラット : そうそう、来てからのお楽しみ!(拍手二回)

 :  

レイジィ : でも、やっぱり爪が伸びると綺麗だよね、ベヴの手。

ベイヴ : んー……爪が伸びてなくても綺麗だもん!

レイジィ : なんというか、野性味が出てて僕は好きだよ。

ベイヴ : ……なんかキザい……。

レイジィ : だって本当のことだもーん。

ベイヴ : 私たち悪魔は、背負った罪に合わせて特製持ってるから仕方ないじゃん……。というか、もんはちょっとキモイ。

レイジィ : わ、酷いなぁ。ちょっと真似しただけなのに。

ベイヴ : よく言うよ。それやれば私がキューティーの真似辞めるって知ってるからやってるんでしょ?頭の回転の早いレイは。

レイジィ : どうかな?子供の頃から一緒に居たからってそこまではわかんないよ。

ベイヴ : ……そういうとこまじうざい。どうせレイの前で取り繕ってもこれ以上好きになんてなって貰えないの知ってるし。

レイジィ : 多分、スラットもクランクもいつものベヴの方が好きだと思うけどな。

ベイヴ : だといいけどね。でも、可愛い私の方が良くない?

レイジィ : さあ?少なくとも、僕の好みは野性味溢れる方が好きだから。

ベイヴ : へぇ~?それは告白ってとっていい訳?

レイジィ : どうかな?

ベイヴ : ……レイのそれって、ある意味口癖だよね~。ただ、私は嫉妬深いから、ちゃんと言わないと付き合ってはあげな……(消える)

レイジィ : え……なにこれ、どこのホラー映画?

 : 

ベイヴ : 付き合ってあげないから……って、へ?

スラット : ひゅー、お熱いね?お邪魔しちゃったでちゅかー?

ベイヴ : 捻り潰す。

スラット : 怖~い!のついでに、彼奴も呼んどこ!多分あたしの家だからって、一人だとプリン盗み食いするでしょあいつ。あたしの高級プリンは渡さん。(拍手二回)

 : 

レイジィ : 一人になっちゃったし、冷蔵庫でも……(消える)

 : 

レイジィ : 漁っとこ……あ~……やっほー、ベヴ、クランク、スラット?

スラット : ざんねぇん、私のプリンはくわせっ、がっ……ベイヴ、ベイヴ!くび、しまってる……くび……!!

ベイヴ : 今更命乞いしてんじゃねぇよ、クソアマ!

スラット : いのちごいはしてな……あ、ががが……!

クランク : あ~、一旦こっち行くぞ。

エリカ : え?なに!?何!?

レイジィ : あ~……はいはい、ベヴ落ち着きなよ。

ベイヴ : う゛~……!って、レイ?

レイジィ : そうそう僕だよ。

ベイヴ : ……っ!!

レイジィ : ……?

ベイヴ : そもそも……あんたがいなければこんなことにはならなかったんだよばーか!!

レイジィ : っ!?ちょ、ベヴ、まっ……あっ、だだだだ!引っかかないで!あいててて!

ベイヴ : レイのばーか!!!

スラット : おっと、体制が卑猥だな。

クランク : どこ見てんだ変態。つーか、さっさと止めるぞ。クリスマスパーティーが行えるのは、あと一日もねぇんだからな。

スラット : げ、まじじゃん!というか、あの願いならあんたでもどうにかなったでしょ?むしろ、あんたの得意技じゃん。こんな遠回りにする必要ある?

クランク : あ~……まあ、ちょっと同情はある……はいはい、私語は後だ。今は二人を止めてクリスマスパーティーすんぞ。

スラット : はいはい、その後があたし達の本領発揮だしね~。さ、落ち着きなよベイヴ……っと、わ!?

ベイヴ : てめぇも余計な詮索してんじゃねーよ!!

スラット : あぁん、いったぁい♥

レイジィ : ……ほんと、すぐ煽るんだからスラットは……。それで、そもそもなんでこんなところにいるわけ?

クランク : いや、かくかくしかじかでさ。

レイジィ : ……クランク、日本好きだよね。まあ、流れも含めて何となくでわかるけど……。僕が呼ばれた理由は?

クランク : 人数合わせ。

レイジィ : は?最悪。

ベイヴ : ふー……満足。それで、私がここに呼ばれた理由ってなぁに?

スラット : ひっどーい、あたしの顔血塗れなんですけど!

レイジィ : あーあ……治癒施しなよ。あの子の前でそんな顔晒せないよ。

ベイヴ : ぷふ、いい気味。

スラット : ベイヴのせいだけどね?

クランク : おい、もう戻ってきていいぞ。

エリカ : う、うん……きゃっ!血が出てる!

スラット : あー、まあこんくらい大丈夫って、何すんのさ!?

エリカ : 痛い痛いだから……私も沢山痛い目にあったから、ちゃんと治さないと!

スラット : いや、あたしこのくらいじゃ……。

エリカ : 駄目!もっと酷くなっちゃう!

ベイヴ : ……なんか、私が大人気ないみたいな……。

レイジィ : まあまあ、いいんじゃない?とりあえず用意済ませないとでしょ?

ベイヴ : 用意って?そもそも私たちはなんで呼ばれたの?

レイジィ : それはまあ……クランクから聞こうか。当然、教えてくれるよね。

クランク : 分かってるって。まず、ベイヴにはクリスマスパーティー用の料理を作って欲しくてさ。

ベイヴ : ……料理?

レイジィ : まあ、この中だとベヴくらいしか料理出来ないしね。それに、キューティーの真似してたんだから、バリエーションも増やしてるんじゃない?

ベイヴ : それはそうだけど……。

レイジィ : それ、見せて欲しいなぁ。僕ベヴの料理好きだからさ。ね?

ベイヴ : うっ……そ、それずるい……。
 
レイジィ : ね、ベヴ、お願いだよ。

ベイヴ : う、く……はぁ、わかった、分かったよ!あー、もう、私がレイのあれに弱いの知って……ほんと、最悪!

クランク : ……ベイヴと仲がいいのは知ってたけど、まさかここまでとはな……。

レイジィ : んー?ふふ、いいでしょ。あげないよ。

クランク : いらねーよ。

エリカ : え、わ!治ってる!どうして!?

スラット : いや、だってあたし悪魔だし……。

エリカ : 悪魔ってすごい……!

スラット : っ……!も~、そうだよすごいでしょ!だからあんたの願いもちゃんと叶えるからね!

エリカ : え、なん、え?なんで私抱きしめられてるんです……?

レイジィ : ……まあ、上手くいってそうだね?僕はこうやって眺めさせてもらおっかなぁ。

クランク : 御前は盛り上げ役に決まってるだろ?さて、俺は……25日の準備をしとかねーとな。

レイジィ : 盛り上げ役とか無理なんだけど……まあ、行ってらっしゃい。二十五日まで、あと六時間かぁ。ふふ、クリスマスに響くのは誰の悲鳴かな。なんてね。

 :  

ベイヴ : ふっふっふ、完成!どうよ!

レイジィ : ん、いい匂いだね。何作ったの?

ベイヴ : 鹿肉のジャンバラヤと、ポトフ、タコスとピザ!

レイジィ : あ~……なんというか、主菜が多いね?

ベイヴ : ……私の好みでつくっちゃったもーん。

レイジィ : ……そっか。じゃあ仕方ないね。美味しそうだし、多分いいよ。

ベイヴ : 何さ、何作って~とかもなかったじゃん……。

エリカ : っ!わ、わ~……!美味しそう……!湯気がたってる!

ベイヴ : え、そりゃまあ作りたてだし……。

エリカ : 私、暖かいご飯食べるの夢だったの!ありがとう、お姉ちゃん!

ベイヴ : お、お姉ちゃんって……。

レイジィ : ベヴ。

ベイヴ : ……まあ、ありがとう、くらい言っとく。

レイジィ : ふふ、キューティーの真似はやめたんだ?

ベイヴ : うるさい!黙れ!

スラット : うっわ、美味そ~!いいなぁ、食べたい……。

ベイヴ : あんたが食う分はない。

スラット : え、そんな~!こんなに量作ってんのに!?

レイジィ : って言ってるけど、どうする?

エリカ : ん?私……?

レイジィ : そう。君がしたいって言ったパーティーだ。僕らサンタさんは、君が望むようにパーティーをしたい。

エリカ : さんたさん……?

スラット : さんたさん?

ベイヴ : スラットも知らないの?クリスマスに来る変な、不気味なおじいさんだよ?何もいい事ないのに、プレゼントを配りに来る不審者。

エリカ : へぇ~。

レイジィ : うん、まあそういうこと。クリスマスパーティーの準備はこっちでしたから、あとは君がどう楽しみたいかに寄ってくるんだ。

エリカ : 私が、どう楽しみたいか……。

スラット : そうそう。みんなでワイワイ楽しみたいのか。一人でゆっくり楽しみたいのか。あたしらと楽しみたいのか。家族と楽しみたいのか。色々と候補はあるんだよ。あんたが選びな?あたし達と、でも全然良いし!

レイジィ: むしろ、スラットは僕に言われるまでそのつもりまんまんだったでしょ。

スラット : あー……ひ、み、つ♥

レイジィ : ごまかせるわけないでしょそれで。

ベイヴ : ぷぷ、言われてやーんの!

エリカ : ……あの、最初の悪魔さんは?

レイジィ : あ~……彼奴は今、ちょっと最後の仕上げの準備してるよ。もう少ししたら戻ってくるんじゃないかな。

クランク : んぁ~……案外疲れた……。

レイジィ : ほーら。噂をすれば……おかえり。

クランク : たでーま……っと、わっ!?き、急に抱きついてきてなんだよ!?

エリカ : ……おかえり!

スラット : あたし達じゃ心細かったみたいだね?

ベイヴ : ふふ、ほんの少しの間で随分懐かれたね?すごぉい。

クランク : 本当に思ってるか?それ……で、どうしたんだよ?

エリカ : 私、考えてた……家族で楽しむ、クリスマスパーティーがしたいって……。

クランク : おう。

エリカ : けど……今日、笑えたの。あんなに楽しかったの、初めて……!だから、私……お兄さん達とクリスマスパーティーをしてみたい……!迷惑じゃなければ……!

クランク : そりゃ勿論……。

スラット : よく言えたね~!当然OKだよ!(遮り)

エリカ : うわ、わわっ!?

クランク : 俺の話を遮るなよ!

レイジィ : まあ、今日くらいは、ね。

ベイヴ : 確かクリスマスって、協会のヤツらがお祝いすることだけどぉ……ここまでやったんだから、少しくらいは、いいよね?ふふ、無礼講だ~!

クランク : 冷蔵庫から取り出すな酒を!あ~全く……どうせあと二時間の命だ。御前の願うままに……エリカ。

エリカ : あ……!名前呼んでくれたの、二回目!ふふ、うん!私ね!お歌大好きなの!

クランク : ふぅん?いいんじゃねーの?

ベイヴ : あ、ここに人の心がわかってない人はっけーん!

レイジィ : それは多分、聴いて欲しいから言ってるんだと思うよ。

スラット : (酒を煽り)くー!アルコールが染み渡る~!ほらほら、エリカ!御前の歌声を響かせてくれ!

クランク : 何飲んでるんだよ御前!

スラット : うるせ~!こちとらボランティアしてやったんだ!少しくらいいいだろ?

ベイヴ : そうそう!美味しい料理には美味しいお酒!普通でしょ?

レイジィ : 僕、ノンアルのシャンパン持ってるから、エリカちゃんはこっち飲もうね。

エリカ : はーい!

クランク : はぁ……勝手に進めやがって……つーか、俺無しで酒嗜むなよ!俺の分も寄越せ!

 : 

エリカ : ジングルベル、ジングルベル、鈴がなる!(歌)

スラット : ひゅーひゅー、美味いぞエリカ~!

クランク : 御前はっちゃけすぎだろ!水飲め!

ベイヴ : んっ!思ったよりジャンバラヤ美味しくない?ほら食べてみレイ。あーん。

レイジィ : うん、あーん……ん、美味しいね。

ベイヴ : でしょー?あ、なんか歌が聞きたくなってきたかも。

レイジィ : あ、じゃあこれ行く?ジャズ音楽。

スラット : おいおいお前ら~!それはカジノの音楽だろ!それよりエリカの歌声聞けよ!耳溶けるぞ!

クランク : 黙れ酔っぱらい!水飲めって言ってんだろ!

スラット : やだぁん、変態♥何飲ませようってんの?

レイジィ : 子供の前で何言ってんだ本当の変態~。

ベイヴ : そうだそうだ~!

クランク :お前ら……!!

エリカ : ふふ、ふふふ……!(楽しくて笑いだし)

クランク : んぁ?

エリカ : ごめんなさい!楽しくてつい……ふふ。

スラット : (水を飲みながら)まあ確かに。案外楽しかったな。

レイジィ : けど、これが本当にクリスマスパーティーなのかはわかんないけどね。

ベイヴ : ピンクに赤、紫のまるでネオン街みたいな飾り付けに。

スラット : まあそこそこアメリカンな食事。

レイジィ : まあまあ……落ち着きなよ。

クランク : ジャズ流そうとした御前はそっち側だからな?

レイジィ : え~。

クランク : えーじゃない!

エリカ : ふふふ、でも私……それでも楽しかった!お歌好きだけど、褒められることはなかったし……こんなにお話出来たのも初めて!みんなの話してるのを見るだけでも楽しかったのに……最初で最後のパーティー、だったけど、私、本当に……満足してるの!

クランク : ……。

エリカ : ママも、パパも、最後まで私を見てはくれなかったけど……きっと、二人の邪魔をしていたのは私だから……。そんな私も、こんなに幸せな夢を見れたんだもん。何よりも幸せものだったと思う。だから……名前は知らないけど、お兄ちゃんたち、お姉ちゃんたち!ありがとう!

スラット : あ~……どういたしまして?

ベイヴ : ……。

レイジィ : ……うん。

エリカ : そして、だいす、き……あ゛、か、はっ……(胸を押えて倒れ込み)

レイジィ : そのまま変に抗わずに目を閉じるんだよ。人間の言う心臓発作だけど……多分きついから。ゆっくりお休み。

エリカ : はっ、はっ……うぅ、ぐ、う……ひゅー、ひゅー……ふー……おに゛、ちゃ……

クランク : っ……。

エリカ : ふー……あり、ぁ……と……(そのまま眠るように)

レイジィ : ……脈なし、もう魂取れるけど……どうする?

スラット : ま、心が綺麗すぎて食えたもんじゃないだろうけど。

ベイヴ : クランク次第だけど……。

クランク : いや、やめとこう。どうせ輪廻転生の輪に入るだけだ。次はもう少し悪辣に育ってくれればいいけどな。

レイジィ : ふ、りょーかい。

スラット : ま、あんたにしてはいいかんがえじゃない?

ベイヴ : けどまあ……まだ、クランクと私にはだーいじなお仕事入ってるしね?

スラット : そうだったそうだった……けど、あたしとレイジィは先に帰るからね?そーゆーのはあたしと此奴の専門外だからパス。でしょ?

レイジィ : よくご存知で。まあそうなんだけどさ……僕今回何もしてないから、一つだけ忠告。きっと母親はホストと駅前のファッションホテル、ラストに、父親は”種蒔御膳しゅじごぜん”で飲んだくれてると思うよ。ほら、クランクも探すの手間取ってたでしょ?

クランク : げ……。

ベイヴ : ふふ、クランクの探知範囲って狭いもんね~?

スラット : 今回に関しては、レイジィがおかしいだけの気もするけどな……。

クランク : そうだそうだ!と、こんなことしてる場合じゃない。さっさと”本当の”願い事を叶えないとな?ベイヴ?

ベイヴ : ふは、もっちろん!血が滾るよ……!じゃ、またね、レイ!(消えて)

クランク : 俺も行ってくるわ。終わったら報告に行くから待っとけよ?(消えて)

スラット : はは、まあいい結果になるといいけどね?あ、来年とかまたやる?クリスマスパーティー。

レイジィ : 次はもう少し面白いパーティーにしようか。

スラット : ふふ、次はいい音楽もつけよっか!

レイジィ : クラシック音楽にしとく?

スラット : そっちの方がマシかも。じゃ、あたしは先に戻ってるからさ。また後で!(消えて)

レイジィ : うん。じゃあね。僕も帰る前に……さ、天におかえり。ここからなら屋根も何も邪魔にならないから。次は、幸せな家庭に生まれんことを。

 : 

クランク : ふぅ。母親の魂ゲットー。家であいつらと分けて食うか。……次は、愛してくれる母親に会えるといいな。彼奴。

 : 

ベイヴ : ふふ~、お酒ばっかり飲んでほんと羨ましすぎるでしょうよ……あ~、いい魂ゲット~。後で皆で食べよ~。御前はもう二度と輪廻転生には戻れないから、ちゃぁんと反省してね!

 : 

スラット : あたし達が本当にサンタになれたのか、そこはまあ……聞き手しだいじゃないの?ま、あんたらの評価なんでどうでもいいんだけどさ。ふふ、それでは皆の衆!メリークリスマス。良い聖夜を送らんことを!
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