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第4話 再訪の願い
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影笛の切ない音色が夜空に溶けていく日々が続いた。環の胸の内には、木花咲耶神社の巫女、小夜への想いが日増しに深く、そして抗い難いほどに募っていった。あの夕陽に染まる境内で見た彼女の記憶。それらが鮮烈な映像として脳裏に焼き付き、彼の心を捉えて離さないのだった。ただ武骨に生きてきた自身の心に、これほどまでに鮮やかな残像を刻む出会いなど、初めてのことだった。
どうにかして、もう一度彼女に会うことはできないものか。その一心で、環は公務にかこつけては、木花咲耶神社の鎮座する静寂の森の近くまで、何度か足を運んだ。だが、いざ森の入り口、古びた鳥居が見える場所に立つと、彼の足は鉛のように重くなった。
「武士たる者が、私情で神域を汚してよいものか」
「いや、しかしあの出会いはただの偶然とは思えぬ……いや、偶然でなければならぬのだ」
心の中で繰り返される自問自答は、彼を苛んだ。小夜の姿を一目見たいという焦燥感と、それを抑え込もうとする武士としての矜持、そして神域への敬意が、彼の内で激しくせめぎ合う。結局、環は森の木立の向こうに微かに見える神社の屋根を、ただ遠くから眺めることしかできず、やるせない想いと己の不甲斐なさを噛み締めながら引き返す日が幾度か続いた。胸に仕舞った紅葉のお守りを握りしめるたび、あの時の彼女の柔らかな声が蘇り、焦がれるような想いは募るばかりだった。
そんな環の鬱々とした心情を察してか、あるいは単に主の元気のない様子を気遣ってか、ある日のこと、若党の弥助が、いつになく目を輝かせながら耳寄りな情報を仕入れてきた。
「若様、若様! いやあ、今日はとびっきりの話を聞いてきやしたぜ! あの、木花咲耶神社の巫女様のことなんですがね……」
弥助は、環が鍛錬の手を止め、食い入るように自分を見つめているのに気づき、したり顔で続ける。その手には、町で買ってきたのであろう団子の串が握られていた。
「なんでも、あそこの巫女様の舞には、そりゃあもう不思議な力があるらしいんですがね。どんな医者も見放したような重い病さえも、すっかり癒してしまうことがあるって話でやす。近頃じゃ、城下の者たちも、何かあると木花咲耶様へ願掛けに行くそうで。特に、お一方、際立って霊験あらたかな巫女様がいらっしゃるそうで。『天啓の巫女』と呼ばれて、そりゃあもう、皆から崇められてるって話ですぜ! そのお方の舞を一目見ようと、遠方の藩からわざわざお忍びで来るお偉方もいるらしいんでやすよ!」
天啓の巫女――その言葉の荘厳な響きを聞いた瞬間、環の脳裏には、夕陽の中で舞っていた小夜の、人間離れした神々しい姿が鮮明に浮かび上がった。あの清浄で不可思議な気配、そして自然と心惹かれた彼女の存在。弥助の言う『天啓の巫女』が小夜のことであると、環は強く直感した。やはり、彼女はただの巫女ではなかったのだ。その特別な存在が、環の心を畏敬の念と共に、さらに強く惹きつけた。彼女にもう一度会いたいという想いは、もはや抑えようのない渇望へと変わりつつあった。
「それから、若様。もう一つ、ちときな臭い噂もございやして……」
弥助は団子の最後の一口を慌てて飲み込むと、急に声を潜め、辺りを盗み見るようにして続けた。その表情には、先程までの興奮とは打って変わって、懸念の色が浮かんでいる。
「最近、あの松平義明様が、やけに羽振りがいいって専らの噂なんでやす。なんでも、珍しい唐渡りの品々をどこからか手に入れては、側近の者たちに見せびらかしているとか。あの若さで、どこにそんな財力があるんでやすかね? 一説によれば、隣の墨染藩と何か裏で繋がってて、良からぬ儲け話に一枚噛んでるんじゃないかって……。まあ、あくまでただの噂でやすけどね、若様。ですが、松平様が墨染とねんごろだってのは、ちと気になりやす。ただでさえ、墨染との間はきな臭えってのに……」
弥助の言葉に、環の眉間の皺が一層深くなった。松平義明。父である玄蕃の威光を笠に着て、藩内で影響力を増している若き藩士。以前、祭りの夜に小夜に馴れ馴れしく言い寄っていた男だ。彼が墨染藩と繋がっているとすれば、それは彩凪藩にとって由々しき事態である。環の脳裏に、暁峰連山で見た墨染側の不審な煙や、人の手が入った獣道が蘇った。叔父の右京も黒曜頼胤を警戒していた。単なる噂として聞き流すには、あまりにも不穏な響きがあり、環の心にどす黒い染みが広がっていくのを感じた。無意識のうちに、彼は腰に差した刀の柄を握りしめていた。
小夜に会いたいという個人的な、しかし日に日に強くなる想いと、藩士としての義明への警戒心。二つの感情が、環の中で複雑に絡み合う。どうすれば、自然な形で木花咲耶神社を訪れることができるだろうか。そして、義明の不穏な噂の真偽を確かめる術はないものか。
環は数日間、そのことばかりを思案した。ある時、城内で藩主、天城輝政の正室である藤香様の侍女が、沈んだ顔で医師と話しているのを見かけた。藤香様は、このところ身体が優れず、床に伏せがちであると聞く。輝政様も、そのことを大変心配されているという話を、以前、叔父である右京が漏らしていたことも思い出した。
その瞬間、環の脳裏に一つの光明が差した。
もし、藩主の御名代として、藤香様の病平癒の祈祷を木花咲耶神社へ正式に依頼するという名目ならば、武士である自分が神域へ赴くことに何ら不自然はないはずだ。そして、天啓の巫女と噂される小夜殿にその大役を依頼すれば、輝政様もお喜びになるに違いない。それは、小夜に再び会うための、そしてもしかすれば義明の動向を探るきっかけにもなるかもしれない、まさに一石二鳥の策であった。私情を公務に利用することへの僅かな罪悪感はあったが、それ以上に、この策を実行したいという強い衝動が彼を突き動かした。環の心に、微かな高揚感と、新たなる緊張感が生まれた。あの静謐な神社の空気を、そして何よりも、あの巫女の姿を、もう一度この目で見ることができるかもしれないのだ。彼の心は、逸る気持ちを抑えきれずにいた。
どうにかして、もう一度彼女に会うことはできないものか。その一心で、環は公務にかこつけては、木花咲耶神社の鎮座する静寂の森の近くまで、何度か足を運んだ。だが、いざ森の入り口、古びた鳥居が見える場所に立つと、彼の足は鉛のように重くなった。
「武士たる者が、私情で神域を汚してよいものか」
「いや、しかしあの出会いはただの偶然とは思えぬ……いや、偶然でなければならぬのだ」
心の中で繰り返される自問自答は、彼を苛んだ。小夜の姿を一目見たいという焦燥感と、それを抑え込もうとする武士としての矜持、そして神域への敬意が、彼の内で激しくせめぎ合う。結局、環は森の木立の向こうに微かに見える神社の屋根を、ただ遠くから眺めることしかできず、やるせない想いと己の不甲斐なさを噛み締めながら引き返す日が幾度か続いた。胸に仕舞った紅葉のお守りを握りしめるたび、あの時の彼女の柔らかな声が蘇り、焦がれるような想いは募るばかりだった。
そんな環の鬱々とした心情を察してか、あるいは単に主の元気のない様子を気遣ってか、ある日のこと、若党の弥助が、いつになく目を輝かせながら耳寄りな情報を仕入れてきた。
「若様、若様! いやあ、今日はとびっきりの話を聞いてきやしたぜ! あの、木花咲耶神社の巫女様のことなんですがね……」
弥助は、環が鍛錬の手を止め、食い入るように自分を見つめているのに気づき、したり顔で続ける。その手には、町で買ってきたのであろう団子の串が握られていた。
「なんでも、あそこの巫女様の舞には、そりゃあもう不思議な力があるらしいんですがね。どんな医者も見放したような重い病さえも、すっかり癒してしまうことがあるって話でやす。近頃じゃ、城下の者たちも、何かあると木花咲耶様へ願掛けに行くそうで。特に、お一方、際立って霊験あらたかな巫女様がいらっしゃるそうで。『天啓の巫女』と呼ばれて、そりゃあもう、皆から崇められてるって話ですぜ! そのお方の舞を一目見ようと、遠方の藩からわざわざお忍びで来るお偉方もいるらしいんでやすよ!」
天啓の巫女――その言葉の荘厳な響きを聞いた瞬間、環の脳裏には、夕陽の中で舞っていた小夜の、人間離れした神々しい姿が鮮明に浮かび上がった。あの清浄で不可思議な気配、そして自然と心惹かれた彼女の存在。弥助の言う『天啓の巫女』が小夜のことであると、環は強く直感した。やはり、彼女はただの巫女ではなかったのだ。その特別な存在が、環の心を畏敬の念と共に、さらに強く惹きつけた。彼女にもう一度会いたいという想いは、もはや抑えようのない渇望へと変わりつつあった。
「それから、若様。もう一つ、ちときな臭い噂もございやして……」
弥助は団子の最後の一口を慌てて飲み込むと、急に声を潜め、辺りを盗み見るようにして続けた。その表情には、先程までの興奮とは打って変わって、懸念の色が浮かんでいる。
「最近、あの松平義明様が、やけに羽振りがいいって専らの噂なんでやす。なんでも、珍しい唐渡りの品々をどこからか手に入れては、側近の者たちに見せびらかしているとか。あの若さで、どこにそんな財力があるんでやすかね? 一説によれば、隣の墨染藩と何か裏で繋がってて、良からぬ儲け話に一枚噛んでるんじゃないかって……。まあ、あくまでただの噂でやすけどね、若様。ですが、松平様が墨染とねんごろだってのは、ちと気になりやす。ただでさえ、墨染との間はきな臭えってのに……」
弥助の言葉に、環の眉間の皺が一層深くなった。松平義明。父である玄蕃の威光を笠に着て、藩内で影響力を増している若き藩士。以前、祭りの夜に小夜に馴れ馴れしく言い寄っていた男だ。彼が墨染藩と繋がっているとすれば、それは彩凪藩にとって由々しき事態である。環の脳裏に、暁峰連山で見た墨染側の不審な煙や、人の手が入った獣道が蘇った。叔父の右京も黒曜頼胤を警戒していた。単なる噂として聞き流すには、あまりにも不穏な響きがあり、環の心にどす黒い染みが広がっていくのを感じた。無意識のうちに、彼は腰に差した刀の柄を握りしめていた。
小夜に会いたいという個人的な、しかし日に日に強くなる想いと、藩士としての義明への警戒心。二つの感情が、環の中で複雑に絡み合う。どうすれば、自然な形で木花咲耶神社を訪れることができるだろうか。そして、義明の不穏な噂の真偽を確かめる術はないものか。
環は数日間、そのことばかりを思案した。ある時、城内で藩主、天城輝政の正室である藤香様の侍女が、沈んだ顔で医師と話しているのを見かけた。藤香様は、このところ身体が優れず、床に伏せがちであると聞く。輝政様も、そのことを大変心配されているという話を、以前、叔父である右京が漏らしていたことも思い出した。
その瞬間、環の脳裏に一つの光明が差した。
もし、藩主の御名代として、藤香様の病平癒の祈祷を木花咲耶神社へ正式に依頼するという名目ならば、武士である自分が神域へ赴くことに何ら不自然はないはずだ。そして、天啓の巫女と噂される小夜殿にその大役を依頼すれば、輝政様もお喜びになるに違いない。それは、小夜に再び会うための、そしてもしかすれば義明の動向を探るきっかけにもなるかもしれない、まさに一石二鳥の策であった。私情を公務に利用することへの僅かな罪悪感はあったが、それ以上に、この策を実行したいという強い衝動が彼を突き動かした。環の心に、微かな高揚感と、新たなる緊張感が生まれた。あの静謐な神社の空気を、そして何よりも、あの巫女の姿を、もう一度この目で見ることができるかもしれないのだ。彼の心は、逸る気持ちを抑えきれずにいた。
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