1 / 2
第一章 side蒼
第1話
しおりを挟む
目が覚めると知らない部屋にいた。
あれ、今日って遠征だったっけ? と一瞬思ったけど、いや、昨夜は確かに寮の自室で眠りについたはずだと、数時間前の記憶を呼び起こす。
軽くて手触りの良い掛け布団から這い出して部屋を見渡す。視界がぼやけていたから、右手が無意識に眼鏡を探す。ベッドボードに置いてあった眼鏡をかけてから、もう一度部屋を観察する。部屋の中には、俺が今寝ているベッド以外、目立つ物は特にない。ベッドはたぶんクイーンサイズ。大きなベッドが部屋のほとんどを占めていて、あと場所をとっているのは間接照明とキャビネットくらい。全体的には整頓されているけど、ホテルにしてはなんとなく物が雑多というか、生活感がある。そもそも、俺はこの時期にこんなでかいベッドのホテルには泊まらない。試合で遠征する時に球団が用意するホテルは基本一人部屋だし、たまにそうじゃなかったとしても、ベッドは一人用だ。
たぶん、ここは誰かの家だ。誰の、と考えて頭に思い浮かぶ顔はそう多くはない。
「舜さんの部屋……か……?」
ここは、何度か訪れたことがある恋人の部屋とも違う。俺が知ってる舜さんの部屋のベッドは、一応二人で寝られるけど、さすがにここまで大きくないし、窓やドアの位置も違う。それに間接照明はなくて、キャビネットの他にサイドテーブルや折り畳み式のチェアとかも置いてあったはずだ。でも、俺が知ってる舜さんの部屋ではないけど、なんとなくここが「舜さんの部屋」だという気はした。自分でも何を考えているのかよくわからないけど、部屋の雰囲気とか、シーツの匂いとか、舜さんの部屋っていう感じがする。
舜さんって、最近引っ越してたっけ? いや、最近引っ越したには引っ越した、というか、舜さんは去年のシーズンが終わったタイミングで球団の寮を出て一人暮らしをすることになった。それが、俺が把握してる直近の引っ越し。それからまだ半年と少ししか経っていないんだからまた引っ越しをしているなんてあるわけないし、仮に引っ越していたとしても俺がそれを知らないわけがない。
舜さんの退寮の時には秋のキャンプが終わって少し自由な時間があったから、俺もちょっとだけ引っ越しを手伝ったし、それから何度か泊まったり、泊まりじゃなくても遠征で東京に来た時に部屋に寄ったりしたけど、その記憶とこの部屋が一致しないから困っているんだ。しかも舜さんの部屋だとしたら、ここに舜さんがいないのもおかしい。
部屋を眺めていたってこれ以上何もわからないだろうと、ベッドボードのスマホを掴んだ。待ち受け画面には、実家で飼っている犬がこちらを見上げるように口角を上げている。顔認証も通ったから、間違いなく俺のスマホだ。表示される日付も記憶通りで、位置情報は東京だった。
東京にいること自体が昨夜の記憶とは違うけど、東京に来てホテル以外で泊まる場所なんて舜さんの家くらいしかないから、やっぱりここは舜さんの家だと思う。もう、頭がぐちゃぐちゃしてきた。記憶とは食い違うことばかりなのに、なんだか自分のもっと深い部分がここは東京の舜さんの家で間違いないって言ってるし、そしてその現実が何もおかしいことじゃない、自然なことだって言ってるような気がする。俺は頭がおかしくなってしまったんだろうか。
とりあえず、この寝室だけじゃ情報が少なすぎるから、一回部屋の外に出てみようとベッドを抜け出す。出てみたところに舜さんがいれば、とりあえずちょっと安心。いや、ここに舜さんがいたとしても、根本的な違和感の解消にはならないけれど。だって俺の知ってる舜さんの部屋じゃないし。まあでも、全く知らないやつがいるよりは絶対マシだ。
もし、舜さんがいなかったらどうしよう。逃げるしかないか。スマホさえあればタクシーなり新幹線なり、なんとかしてとりあえず実家に帰れるはずだ。俺が本来いなきゃいけないはずの球団の寮に帰ろう、とは考えなかった。俺が東京にいるのにチームの関係者から何も連絡が入ってないってことは、ひょっとすると、そこに俺の居場所はないんじゃないかっていう、現実的じゃないけど明らかに嫌な予感があったから。その考えを無理やり頭の隅に追いやって、実家に帰るのが手っ取り早いという結論を引っ張り出した。俺の実家と球団の本拠地はすぐ近くだから、とりあえず実家に帰れば色々都合が良さそうだし。
と、そこまで計画を立ててから、慎重にドアを開ける。まっさきに大きなソファとテレビが目に入り、この寝室はリビングルームにつながっているようだと理解する。順番に視線を横にずらすと、食事をとるためだろうテーブルと椅子、その奥にカウンターキッチン。そして、廊下や別の部屋につながっているだろうドアが壁沿いにいくつか。広くて綺麗だけど、作り自体はよくある普通の賃貸。
気配を消しながら、スマホを握りしめてソファに近づく。背もたれ側からだから姿は見えないけれど、ソファの上に人の気配があった。ソファで誰かが寝ている、はずだ。舜さんだったらいいけど……いや、仮に舜さんだったとしても、あんなに立派なベッドがあるのに、なんでわざわざソファで寝ているんだっていう、不信感というか、違和感はやっぱり残る。
背もたれの後ろに立って、ソファの座面をのぞき込む。寝ていたのはやっぱり舜さんで、安心して静かに小さく息を吐いた。座面の大きなソファだから、少し身体を丸めているけど、窮屈そうではない。でも、今日は舜さんのチームだって試合がある日だろうに、ソファで寝るなんて信じられない。高そうなソファだから、寝心地はそこまで悪くないだろうし、身体が痛くなるようなことはないだろうけど、やっぱり少し寝苦しいのか、舜さんは眉間にしわを寄せていた。起こそうか迷って、一旦やめておいた。
舜さんは朝が弱いから、無理やり起こすと絶対不機嫌になる。まあ、朝と言っても、普通の大人ならもう仕事を始めているくらいの時間だけど。プロ野球選手は特殊だから、生活リズムも色々複雑だ。二軍にいる時期ならこの時間にはもう動き出しているけど、今の舜さんはそうじゃない、はずだ。
起こすのはやめておこうと思ったけど、舜さんを起こす以外に、今俺がここでやるべきこと、というか、やってもいいことが見つからず一瞬フリーズした。
とりあえず、ここが「舜さんの家」だってことはわかった、いや、納得せざるを得ない。寝室だけじゃなく、このリビングもやっぱり、なんとなく舜さんの匂いがする。家具とかが特徴的なわけじゃないけど、無駄なものが一切なくて整頓されたシンプルな感じ。
その中でふと、テレビの横に置かれてる、舜さんのチームのマスコットのぬいぐるみが目に留まる。ホームゲームのヒーローインタビューでもらうやつだ。
ソファを通り過ぎてそのぬいぐるみに近づく。ぬいぐるみが着てる白いユニフォームの脇腹のところに、約二年半前の日付がマジックで書かれていた。舜さんが一軍の試合で初めてヒーローになった時にもらったぬいぐるみと、その日付。これは俺の記憶と一致する。でもテレビの横には置いてなかったはずだ。舜さんは生活するスペースにあまり野球のことを持ち込まないタイプだから、記念の品は実家の両親に送っているって言っていたし、このぬいぐるみだって例に漏れずだ。確かに実家の舜さんの部屋に置いてあったのも見た。俺もそれに倣って、つい最近もらった初めての自分のチームのぬいぐるみは、日付を書いて実家に持って行った(寮の部屋には置くスペースがなかったのもあるけど)。ここにないはずのものがある、俺の知らない舜さんの部屋。じゃあ、ここにいる舜さんも、俺の知らない舜さん?
その疑問を、俺の深い部分は、今度は否定しなかった。いっそ否定して欲しかったけど。
どうやら、俺を取り巻く世界が微妙に変わってしまっているらしいということを一旦無理やり受け入れる。別の世界、っていう言い方が合っているかはわからないけど、たぶん、そんな感じ。で、たぶんこっちの世界にも俺と舜さんがいて、俺はこっちのおれと入れ替わってしまった、とか、非現実的な仮説を立てる。原因はわからない。原因どころか、本当にそんなことが起こり得るのかさえわからないけど、これだけ色々突き付けられたら、一旦は受け入れるしか、いや、受け入れたつもりになるしかない。俺が頭を打ったりしてちょっとおかしくなっただけっていう可能性も捨てきれないし、今は下手なことをしない方がいい。とりあえず、舜さんが起きるのを待って、それからまた、どうしたらいいか考えよう。何度も思考をぐるぐるさせているのにも疲れたし、これで最後だ。
そう決心して、ぬいぐるみに背を向けてソファで寝ている舜さんにまた近づく。舜さんの顔の前に来て立ち止まったタイミングで、舜さんが少し身じろぎをして、ゆっくりと目を開けた。寝ぼけた目をしていた舜さんが、目の前に突っ立っている俺の姿を見て、一瞬驚いたように目を見開いた。舜さんはガバっとソファから上体を起こして、俺の右腕を掴んだ。
あれ、今日って遠征だったっけ? と一瞬思ったけど、いや、昨夜は確かに寮の自室で眠りについたはずだと、数時間前の記憶を呼び起こす。
軽くて手触りの良い掛け布団から這い出して部屋を見渡す。視界がぼやけていたから、右手が無意識に眼鏡を探す。ベッドボードに置いてあった眼鏡をかけてから、もう一度部屋を観察する。部屋の中には、俺が今寝ているベッド以外、目立つ物は特にない。ベッドはたぶんクイーンサイズ。大きなベッドが部屋のほとんどを占めていて、あと場所をとっているのは間接照明とキャビネットくらい。全体的には整頓されているけど、ホテルにしてはなんとなく物が雑多というか、生活感がある。そもそも、俺はこの時期にこんなでかいベッドのホテルには泊まらない。試合で遠征する時に球団が用意するホテルは基本一人部屋だし、たまにそうじゃなかったとしても、ベッドは一人用だ。
たぶん、ここは誰かの家だ。誰の、と考えて頭に思い浮かぶ顔はそう多くはない。
「舜さんの部屋……か……?」
ここは、何度か訪れたことがある恋人の部屋とも違う。俺が知ってる舜さんの部屋のベッドは、一応二人で寝られるけど、さすがにここまで大きくないし、窓やドアの位置も違う。それに間接照明はなくて、キャビネットの他にサイドテーブルや折り畳み式のチェアとかも置いてあったはずだ。でも、俺が知ってる舜さんの部屋ではないけど、なんとなくここが「舜さんの部屋」だという気はした。自分でも何を考えているのかよくわからないけど、部屋の雰囲気とか、シーツの匂いとか、舜さんの部屋っていう感じがする。
舜さんって、最近引っ越してたっけ? いや、最近引っ越したには引っ越した、というか、舜さんは去年のシーズンが終わったタイミングで球団の寮を出て一人暮らしをすることになった。それが、俺が把握してる直近の引っ越し。それからまだ半年と少ししか経っていないんだからまた引っ越しをしているなんてあるわけないし、仮に引っ越していたとしても俺がそれを知らないわけがない。
舜さんの退寮の時には秋のキャンプが終わって少し自由な時間があったから、俺もちょっとだけ引っ越しを手伝ったし、それから何度か泊まったり、泊まりじゃなくても遠征で東京に来た時に部屋に寄ったりしたけど、その記憶とこの部屋が一致しないから困っているんだ。しかも舜さんの部屋だとしたら、ここに舜さんがいないのもおかしい。
部屋を眺めていたってこれ以上何もわからないだろうと、ベッドボードのスマホを掴んだ。待ち受け画面には、実家で飼っている犬がこちらを見上げるように口角を上げている。顔認証も通ったから、間違いなく俺のスマホだ。表示される日付も記憶通りで、位置情報は東京だった。
東京にいること自体が昨夜の記憶とは違うけど、東京に来てホテル以外で泊まる場所なんて舜さんの家くらいしかないから、やっぱりここは舜さんの家だと思う。もう、頭がぐちゃぐちゃしてきた。記憶とは食い違うことばかりなのに、なんだか自分のもっと深い部分がここは東京の舜さんの家で間違いないって言ってるし、そしてその現実が何もおかしいことじゃない、自然なことだって言ってるような気がする。俺は頭がおかしくなってしまったんだろうか。
とりあえず、この寝室だけじゃ情報が少なすぎるから、一回部屋の外に出てみようとベッドを抜け出す。出てみたところに舜さんがいれば、とりあえずちょっと安心。いや、ここに舜さんがいたとしても、根本的な違和感の解消にはならないけれど。だって俺の知ってる舜さんの部屋じゃないし。まあでも、全く知らないやつがいるよりは絶対マシだ。
もし、舜さんがいなかったらどうしよう。逃げるしかないか。スマホさえあればタクシーなり新幹線なり、なんとかしてとりあえず実家に帰れるはずだ。俺が本来いなきゃいけないはずの球団の寮に帰ろう、とは考えなかった。俺が東京にいるのにチームの関係者から何も連絡が入ってないってことは、ひょっとすると、そこに俺の居場所はないんじゃないかっていう、現実的じゃないけど明らかに嫌な予感があったから。その考えを無理やり頭の隅に追いやって、実家に帰るのが手っ取り早いという結論を引っ張り出した。俺の実家と球団の本拠地はすぐ近くだから、とりあえず実家に帰れば色々都合が良さそうだし。
と、そこまで計画を立ててから、慎重にドアを開ける。まっさきに大きなソファとテレビが目に入り、この寝室はリビングルームにつながっているようだと理解する。順番に視線を横にずらすと、食事をとるためだろうテーブルと椅子、その奥にカウンターキッチン。そして、廊下や別の部屋につながっているだろうドアが壁沿いにいくつか。広くて綺麗だけど、作り自体はよくある普通の賃貸。
気配を消しながら、スマホを握りしめてソファに近づく。背もたれ側からだから姿は見えないけれど、ソファの上に人の気配があった。ソファで誰かが寝ている、はずだ。舜さんだったらいいけど……いや、仮に舜さんだったとしても、あんなに立派なベッドがあるのに、なんでわざわざソファで寝ているんだっていう、不信感というか、違和感はやっぱり残る。
背もたれの後ろに立って、ソファの座面をのぞき込む。寝ていたのはやっぱり舜さんで、安心して静かに小さく息を吐いた。座面の大きなソファだから、少し身体を丸めているけど、窮屈そうではない。でも、今日は舜さんのチームだって試合がある日だろうに、ソファで寝るなんて信じられない。高そうなソファだから、寝心地はそこまで悪くないだろうし、身体が痛くなるようなことはないだろうけど、やっぱり少し寝苦しいのか、舜さんは眉間にしわを寄せていた。起こそうか迷って、一旦やめておいた。
舜さんは朝が弱いから、無理やり起こすと絶対不機嫌になる。まあ、朝と言っても、普通の大人ならもう仕事を始めているくらいの時間だけど。プロ野球選手は特殊だから、生活リズムも色々複雑だ。二軍にいる時期ならこの時間にはもう動き出しているけど、今の舜さんはそうじゃない、はずだ。
起こすのはやめておこうと思ったけど、舜さんを起こす以外に、今俺がここでやるべきこと、というか、やってもいいことが見つからず一瞬フリーズした。
とりあえず、ここが「舜さんの家」だってことはわかった、いや、納得せざるを得ない。寝室だけじゃなく、このリビングもやっぱり、なんとなく舜さんの匂いがする。家具とかが特徴的なわけじゃないけど、無駄なものが一切なくて整頓されたシンプルな感じ。
その中でふと、テレビの横に置かれてる、舜さんのチームのマスコットのぬいぐるみが目に留まる。ホームゲームのヒーローインタビューでもらうやつだ。
ソファを通り過ぎてそのぬいぐるみに近づく。ぬいぐるみが着てる白いユニフォームの脇腹のところに、約二年半前の日付がマジックで書かれていた。舜さんが一軍の試合で初めてヒーローになった時にもらったぬいぐるみと、その日付。これは俺の記憶と一致する。でもテレビの横には置いてなかったはずだ。舜さんは生活するスペースにあまり野球のことを持ち込まないタイプだから、記念の品は実家の両親に送っているって言っていたし、このぬいぐるみだって例に漏れずだ。確かに実家の舜さんの部屋に置いてあったのも見た。俺もそれに倣って、つい最近もらった初めての自分のチームのぬいぐるみは、日付を書いて実家に持って行った(寮の部屋には置くスペースがなかったのもあるけど)。ここにないはずのものがある、俺の知らない舜さんの部屋。じゃあ、ここにいる舜さんも、俺の知らない舜さん?
その疑問を、俺の深い部分は、今度は否定しなかった。いっそ否定して欲しかったけど。
どうやら、俺を取り巻く世界が微妙に変わってしまっているらしいということを一旦無理やり受け入れる。別の世界、っていう言い方が合っているかはわからないけど、たぶん、そんな感じ。で、たぶんこっちの世界にも俺と舜さんがいて、俺はこっちのおれと入れ替わってしまった、とか、非現実的な仮説を立てる。原因はわからない。原因どころか、本当にそんなことが起こり得るのかさえわからないけど、これだけ色々突き付けられたら、一旦は受け入れるしか、いや、受け入れたつもりになるしかない。俺が頭を打ったりしてちょっとおかしくなっただけっていう可能性も捨てきれないし、今は下手なことをしない方がいい。とりあえず、舜さんが起きるのを待って、それからまた、どうしたらいいか考えよう。何度も思考をぐるぐるさせているのにも疲れたし、これで最後だ。
そう決心して、ぬいぐるみに背を向けてソファで寝ている舜さんにまた近づく。舜さんの顔の前に来て立ち止まったタイミングで、舜さんが少し身じろぎをして、ゆっくりと目を開けた。寝ぼけた目をしていた舜さんが、目の前に突っ立っている俺の姿を見て、一瞬驚いたように目を見開いた。舜さんはガバっとソファから上体を起こして、俺の右腕を掴んだ。
0
あなたにおすすめの小説
僕は今日、謳う
ゆい
BL
紅葉と海を観に行きたいと、僕は彼に我儘を言った。
彼はこのクリスマスに彼女と結婚する。
彼との最後の思い出が欲しかったから。
彼は少し困り顔をしながらも、付き合ってくれた。
本当にありがとう。親友として、男として、一人の人間として、本当に愛しているよ。
終始セリフばかりです。
話中の曲は、globe 『Wanderin' Destiny』です。
名前が出てこない短編part4です。
誤字脱字がないか確認はしておりますが、ありましたら報告をいただけたら嬉しいです。
途中手直しついでに加筆もするかもです。
感想もお待ちしています。
片付けしていたら、昔懐かしの3.5㌅FDが出てきまして。内容を確認したら、若かりし頃の黒歴史が!
あらすじ自体は悪くはないと思ったので、大幅に修正して投稿しました。
私の黒歴史供養のために、お付き合いくださいませ。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
《完結》僕が天使になるまで
MITARASI_
BL
命が尽きると知った遥は、恋人・翔太には秘密を抱えたまま「別れ」を選ぶ。
それは翔太の未来を守るため――。
料理のレシピ、小さなメモ、親友に託した願い。
遥が残した“天使の贈り物”の数々は、翔太の心を深く揺さぶり、やがて彼を未来へと導いていく。
涙と希望が交差する、切なくも温かい愛の物語。
《完結》僕の彼氏は僕のことを好きじゃないⅠ
MITARASI_
BL
彼氏に愛されているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
「好き」と言ってほしくて、でも返ってくるのは沈黙ばかり。
揺れる心を支えてくれたのは、ずっと隣にいた幼なじみだった――。
不器用な彼氏とのすれ違い、そして幼なじみの静かな想い。
すべてを失ったときに初めて気づく、本当に欲しかった温もりとは。
切なくて、やさしくて、最後には救いに包まれる救済BLストーリー。
毎日更新
青龍将軍の新婚生活
蒼井あざらし
BL
犬猿の仲だった青辰国と涼白国は長年の争いに終止符を打ち、友好を結ぶこととなった。その友好の証として、それぞれの国を代表する二人の将軍――青龍将軍と白虎将軍の婚姻話が持ち上がる。
武勇名高い二人の将軍の婚姻は政略結婚であることが火を見るより明らかで、国民の誰もが「国境沿いで睨み合いをしていた将軍同士の結婚など上手くいくはずがない」と心の中では思っていた。
そんな国民たちの心配と期待を背負い、青辰の青龍将軍・星燐は家族に高らかに宣言し母国を旅立った。
「私は……良き伴侶となり幸せな家庭を築いて参ります!」
幼少期から伴侶となる人に尽くしたいという願望を持っていた星燐の願いは叶うのか。
中華風政略結婚ラブコメ。
※他のサイトにも投稿しています。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
キミがいる
hosimure
BL
ボクは学校でイジメを受けていた。
何が原因でイジメられていたかなんて分からない。
けれどずっと続いているイジメ。
だけどボクには親友の彼がいた。
明るく、優しい彼がいたからこそ、ボクは学校へ行けた。
彼のことを心から信じていたけれど…。
貴方に復讐しようと、思っていたのに。
黒狐
BL
前世、馬車の事故で亡くなった令嬢(今世は男)の『私』は、幽霊のような存在になってこの世に残っていた。
婚約者である『彼』が私と婚約破棄をする為に細工をしたのだと考え、彼が無惨な末路を迎える様を見てやろうと考えていた。
しかし、真実はほんの少し違っていて…?
前世の罪や罰に翻弄される、私と彼のやり直しの物語。
⭐︎一部残酷な描写があります、ご注意下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる