NUCLEAR

山田 yamada

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人生のトワイライト ~Twilight of Life〜

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ーーーーーーーーーー空が光ったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



  






  あれからどれくらいが経ったのだろうか。


  気付けば雪が降りしきる並木道をボーっと歩いていた。


  美しかった。


  ずっと上を眺めていると、なんだか雪がじゃれあっているように感じる。

  
  コツン。


  何かが足に当たった。


  大きな鉄の塊だった。


  この銀世界の中に溶け込んでいたそれは、、、



       〇〇〇だった。


  けれどそれよりも、こちらを眺めている星々を背景に、雪の喧騒を眺めていたかった。


 いや、


  この鉄の塊から目を背けたかったのかもしれない。


  
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  

  星降る夜とはきっとこの事なのだろう。


  雪がまるで、星々からの贈り物のように思えた。


  少しして贈り物は無くなり、星々と目が合った。


  気付けば彼らの一部になってしまったのではないかと思った。


  それ程までに吸い込まれる感覚に陥った。


  涙が出た。


  視界が滲んで星々が重なり、言葉にしがたい不安に襲われた。


  ふと振り返り、私が歩いてきたであろう道のりに、目を向けると、、、






         


      




         


         ー 足跡はなかった ー




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