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第2章~学園動乱編~
小金もちなおっさん
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唐突に告げられるアリナからの追加報酬の話に、思わず気色ばんだ声を上げてしまう。
「ナツヒ君とアリナちゃんはしゃるるさんのクエスト報酬とは別に3つ以上は追加の報酬があるわ。」
「え!そんなにですか!?」
「ナツヒ君がっつきすぎだよー。」
ぱしっと肩のあたりを軽くたたくエリスのかわいさは、予想外の報酬の多さによる嬉しさを上回る。
「うふふ。まぁ落ち着いて聞いて。まず一つ目は、シャーマンが落としたという呪われた杖。ちゃんと鑑定してもらわないとわからないけどギルドでは呪われた武器を総称して“カースド・ウェポン”と呼んでいるわ。カースド・ウェポンは賞金首モンスターの武器版というイメージをしてもらえるとわかりやすいかな。武器の回収にも賞金が掛けられていてその金額をギルドが支払って冒険者から受け取った武器を厳重に保管しているというわけ。」
なるほど、ギルドに預けておくのなら安心だ。しかも報酬までもらえるというおまけつき。
「という訳でナツヒ君が拾ったっていうカースド・ウェポン見せてもらっていいかな?」
「はい、これです。」
俺はインベントリを操作して呪われた杖を取り出す。
「うわぁ・・。」
「うん・・・。これは間違いなくカースド・ウェポンだね。戦闘には疎い私でも邪悪な感じがびんびん伝わってくるよ。ここに置いておくのも嫌だからすぐ鑑定士に渡してきちゃうね。」
シャーマンが自らの命を絶ってからこの杖を初めて見るエリスは、忌避するような表情で息を飲み、アリナも間違いなく呪われた武器だろうという見解を述べる。
そしてアリナは鑑定士に渡す為に席を立つ。タイトスカートに窮屈に包まれたお尻が目に眩しい。
エリスに邪な気持ちを悟られないように、努めて真剣な表情を作ることは忘れないようにする。
その隣にいるエリスも【山賊の隠れ家亭】の制服を着ており、サイズが合わない為にその豊満な肉体が織りなす肌色成分が目に毒だ。
エリス本人はそんな事を気にする素振りもなく、透明感のある素肌をさらけ出しながらまっすぐな瞳でこちらを見て他愛もない会話を振ってくる。
2人だけの空間をどぎまぎしながらも堪能していた時に応接室の扉が開いた。
「ナツヒ君・・・。今鑑定して来てもらったけどやっぱりカースド・ウェポンだったよ。」
呪われた武器だったということを歩きながら伝え、目の前のソファに浅く腰掛けるアリナ。
タイトスカートの奥が磁力を放ち俺の視線を引っ張る。なんとか引きはがす事に成功し、少し上に視線を上げると凄まじい質量を内包しはちきれんばかりのシャツ。
異世界最高か。
「しかもAクラスのカースド・ウェポン」
アリナが告げた言葉は俺が視覚的な幸せを感じている状態から現実に引き戻すように、事態の深刻さを物語る憂いを帯びていた。
「Aクラス?」
「うん。モンスターの賞金首やカースド・ウェポンには、BクラスAクラスSクラスの3段階があって、今回の武器は2番目に危険度が高いAクラスの武器だったってこと。まぁ同じクラスの中にも幅はあるんだけどね。」
「なるほど。じゃあ結構危ない武器だったんですね。」
「うん。今回ナツヒ君が持ってきたのは、“ディヴァウアースカル”という杖で、持ち主の魔力以上の魔法を使えたり賢さを大幅に増幅させる力があるの。だけどその代償として魔力の限界を超えた時には、持ち主の生命力を吸い取って最後はその命ごと貪って杖自身の力にしてしまうという恐ろしい武器よ。」
ディヴァウアースカル。貪る骸骨か・・・。まさに名前の通りの杖だ。
「怖い武器だね・・・。それであのゴブリン達もあんなにひどいことをしてたのかな?」
「どうだろうな。もともとゴブリンはそういうものなのかもしれないし、杖が無ければあそこまで邪悪では無かったのかもしれない。だけどひとつわかるのは、もうあの杖のせいで悲劇が起きる事は無いってことだ。」
「うん。その通り!被害が大きくなる前に回収ができて良かったわ。今回ナツヒ君とエリスちゃんのお陰で、救われた人はたくさんいるんだから胸を張って良いんだよ。」
2人が胸を張ったら2人とも服が破けてしまうんじゃないかと思わず益体もない事を考えてしまう。
「それでこれが、ディヴァウアースカルの懸賞金だよ。金額の配分は2人で決めてね。」
アリナから渡された白い布製の袋はずしりと重い。
中身を覗くと煌びやかに輝く硬貨がぎっしりと詰まっていた。
「これって?・・・。」
一体いくらになるんですかと尋ねる前に、俺の言葉をひきとるようにアリナが言葉を続ける。
「白金貨21枚。21万コルトね!」
「「21万!?!?!?!?」」
お互いが高速で横を向き、目をあわせ思わず声を上げてしまう。
21万!学費の返済に充てられるし、良い装備やアイテムも購入できるかもしれない!
異世界のうまい飯も食えるかもしれないし、異世界美女とのデートにも使えるかもしれない―まず相手を探さなければいけないが―。
「うふふ。学生には大金だよね。でも今回2人はそれだけの功績をあげたし冒険者っていうのはそんな一攫千金の話は枚挙に暇が無い程よ。」
改めて冒険者という職業への魅力が高まっていく。英雄になりたいという大きな野望はあるが、お金の力も大きいなと我ながら自分の即物的な考えには笑ってしまう。
エリスは俺の知らない食事処や武器屋の名前を挙げ、目をきらきらと輝かせながら喜びをあらわにしていた。
俺とエリスがひとしきりはしゃいでいるとアリナが次の報告を始める。
「それで次が、ホブゴブリン・ザ・スウィンドラーの討伐報酬。このモンスターもギルドに依頼があって賞金がかけられていたの。賞金は1万コルト。という訳でその袋に入っているのは、ディヴァウアースカル回収の報酬20万コルトと、ホブゴブリン・ザ・スウィンドラーの賞金1万で合わせて21万コルトよ。大事に使うんだよ。」
あの偽りの王にも賞金がかかっていたのか。
もう少し強くなり安定してあのレベルのボスを倒せれば、賞金だけでそれなりに稼ぐこともできそうだなと皮算用を始める。
「それと最後に、今回ナツヒ君たちが救出してくらた女の子たちの中には、人捜しのクエストが出されていた子もいるかもしれないの。これからギルドで女の子たちの身元確認と、クエストの照合をするから数日後またギルドにきてもらっていいかな?」
何気なく受けたひとつのクエストだったが、予想外の報酬に心が躍る。
もしかしたらこれも星から授けられたギフテッドアビリティ【雑用英雄】の効果なのだろうか。
俺とエリスは数日後また戻るという約束をして、ギルドを後にした。
ちなみに応接室内では、21万の取り分で少し揉めた―エリスが私は半分ももらえないと言い続けた―為、結局取り分は俺が11万コルトでエリスが10万コルトで分けた。
それでもエリスはもらいすぎだと言い続けていたが、そう思うなら何かお礼をしてくれという一言でしぶしぶ受け取ってくれた。
「さて・・・と!今日は本当にお疲れ様!という訳で打ち上げにでもいきますか!?」
「打ち上げ?」
「え?あぁ!打ち上げってのはトーキョーではよくあったんだけど、何かみんなで頑張ったりしたらその後にぱーっと美味しいものを食べたり飲んだりして楽しい時間を過ごすってやつだ。」
まだまだ異世界で通じる言葉と通じない言葉の差がわからない。
変な言葉を使って、異世界から来ているということがバレたらどんなトラブルに巻き込まれるかわからない。
俺が読んできたラノベでは異世界出身ということがバレると、大きな陰謀に巻き込まれながらも主人公補正でなんとか切り抜けているものばかりだ。
その主人公補正は俺には起きない気がするし犬死にするだけだろう。
なんせハーレムイベントのひとつすらも起きていないのだ。
いつ俺のことを無条件で好きになる女がたくさん現れるんだ!!!
心の中でガイア様に毒づいていると、無邪気で快活な声が耳に入る。
「打ち上げ!!!楽しそうだねー!いこーー!!!」
隣でぶるるんっと胸を盛大に揺らしながらはしゃぐエリス。
ハーレムイベントがおきなくても俺は間違いなく幸せだ。
異世界での充実した日々に満足を覚えながら、宵の帳が下り始めるオルニアの通りをエリスと並んで歩きだす。
「ナツヒ君とアリナちゃんはしゃるるさんのクエスト報酬とは別に3つ以上は追加の報酬があるわ。」
「え!そんなにですか!?」
「ナツヒ君がっつきすぎだよー。」
ぱしっと肩のあたりを軽くたたくエリスのかわいさは、予想外の報酬の多さによる嬉しさを上回る。
「うふふ。まぁ落ち着いて聞いて。まず一つ目は、シャーマンが落としたという呪われた杖。ちゃんと鑑定してもらわないとわからないけどギルドでは呪われた武器を総称して“カースド・ウェポン”と呼んでいるわ。カースド・ウェポンは賞金首モンスターの武器版というイメージをしてもらえるとわかりやすいかな。武器の回収にも賞金が掛けられていてその金額をギルドが支払って冒険者から受け取った武器を厳重に保管しているというわけ。」
なるほど、ギルドに預けておくのなら安心だ。しかも報酬までもらえるというおまけつき。
「という訳でナツヒ君が拾ったっていうカースド・ウェポン見せてもらっていいかな?」
「はい、これです。」
俺はインベントリを操作して呪われた杖を取り出す。
「うわぁ・・。」
「うん・・・。これは間違いなくカースド・ウェポンだね。戦闘には疎い私でも邪悪な感じがびんびん伝わってくるよ。ここに置いておくのも嫌だからすぐ鑑定士に渡してきちゃうね。」
シャーマンが自らの命を絶ってからこの杖を初めて見るエリスは、忌避するような表情で息を飲み、アリナも間違いなく呪われた武器だろうという見解を述べる。
そしてアリナは鑑定士に渡す為に席を立つ。タイトスカートに窮屈に包まれたお尻が目に眩しい。
エリスに邪な気持ちを悟られないように、努めて真剣な表情を作ることは忘れないようにする。
その隣にいるエリスも【山賊の隠れ家亭】の制服を着ており、サイズが合わない為にその豊満な肉体が織りなす肌色成分が目に毒だ。
エリス本人はそんな事を気にする素振りもなく、透明感のある素肌をさらけ出しながらまっすぐな瞳でこちらを見て他愛もない会話を振ってくる。
2人だけの空間をどぎまぎしながらも堪能していた時に応接室の扉が開いた。
「ナツヒ君・・・。今鑑定して来てもらったけどやっぱりカースド・ウェポンだったよ。」
呪われた武器だったということを歩きながら伝え、目の前のソファに浅く腰掛けるアリナ。
タイトスカートの奥が磁力を放ち俺の視線を引っ張る。なんとか引きはがす事に成功し、少し上に視線を上げると凄まじい質量を内包しはちきれんばかりのシャツ。
異世界最高か。
「しかもAクラスのカースド・ウェポン」
アリナが告げた言葉は俺が視覚的な幸せを感じている状態から現実に引き戻すように、事態の深刻さを物語る憂いを帯びていた。
「Aクラス?」
「うん。モンスターの賞金首やカースド・ウェポンには、BクラスAクラスSクラスの3段階があって、今回の武器は2番目に危険度が高いAクラスの武器だったってこと。まぁ同じクラスの中にも幅はあるんだけどね。」
「なるほど。じゃあ結構危ない武器だったんですね。」
「うん。今回ナツヒ君が持ってきたのは、“ディヴァウアースカル”という杖で、持ち主の魔力以上の魔法を使えたり賢さを大幅に増幅させる力があるの。だけどその代償として魔力の限界を超えた時には、持ち主の生命力を吸い取って最後はその命ごと貪って杖自身の力にしてしまうという恐ろしい武器よ。」
ディヴァウアースカル。貪る骸骨か・・・。まさに名前の通りの杖だ。
「怖い武器だね・・・。それであのゴブリン達もあんなにひどいことをしてたのかな?」
「どうだろうな。もともとゴブリンはそういうものなのかもしれないし、杖が無ければあそこまで邪悪では無かったのかもしれない。だけどひとつわかるのは、もうあの杖のせいで悲劇が起きる事は無いってことだ。」
「うん。その通り!被害が大きくなる前に回収ができて良かったわ。今回ナツヒ君とエリスちゃんのお陰で、救われた人はたくさんいるんだから胸を張って良いんだよ。」
2人が胸を張ったら2人とも服が破けてしまうんじゃないかと思わず益体もない事を考えてしまう。
「それでこれが、ディヴァウアースカルの懸賞金だよ。金額の配分は2人で決めてね。」
アリナから渡された白い布製の袋はずしりと重い。
中身を覗くと煌びやかに輝く硬貨がぎっしりと詰まっていた。
「これって?・・・。」
一体いくらになるんですかと尋ねる前に、俺の言葉をひきとるようにアリナが言葉を続ける。
「白金貨21枚。21万コルトね!」
「「21万!?!?!?!?」」
お互いが高速で横を向き、目をあわせ思わず声を上げてしまう。
21万!学費の返済に充てられるし、良い装備やアイテムも購入できるかもしれない!
異世界のうまい飯も食えるかもしれないし、異世界美女とのデートにも使えるかもしれない―まず相手を探さなければいけないが―。
「うふふ。学生には大金だよね。でも今回2人はそれだけの功績をあげたし冒険者っていうのはそんな一攫千金の話は枚挙に暇が無い程よ。」
改めて冒険者という職業への魅力が高まっていく。英雄になりたいという大きな野望はあるが、お金の力も大きいなと我ながら自分の即物的な考えには笑ってしまう。
エリスは俺の知らない食事処や武器屋の名前を挙げ、目をきらきらと輝かせながら喜びをあらわにしていた。
俺とエリスがひとしきりはしゃいでいるとアリナが次の報告を始める。
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あの偽りの王にも賞金がかかっていたのか。
もう少し強くなり安定してあのレベルのボスを倒せれば、賞金だけでそれなりに稼ぐこともできそうだなと皮算用を始める。
「それと最後に、今回ナツヒ君たちが救出してくらた女の子たちの中には、人捜しのクエストが出されていた子もいるかもしれないの。これからギルドで女の子たちの身元確認と、クエストの照合をするから数日後またギルドにきてもらっていいかな?」
何気なく受けたひとつのクエストだったが、予想外の報酬に心が躍る。
もしかしたらこれも星から授けられたギフテッドアビリティ【雑用英雄】の効果なのだろうか。
俺とエリスは数日後また戻るという約束をして、ギルドを後にした。
ちなみに応接室内では、21万の取り分で少し揉めた―エリスが私は半分ももらえないと言い続けた―為、結局取り分は俺が11万コルトでエリスが10万コルトで分けた。
それでもエリスはもらいすぎだと言い続けていたが、そう思うなら何かお礼をしてくれという一言でしぶしぶ受け取ってくれた。
「さて・・・と!今日は本当にお疲れ様!という訳で打ち上げにでもいきますか!?」
「打ち上げ?」
「え?あぁ!打ち上げってのはトーキョーではよくあったんだけど、何かみんなで頑張ったりしたらその後にぱーっと美味しいものを食べたり飲んだりして楽しい時間を過ごすってやつだ。」
まだまだ異世界で通じる言葉と通じない言葉の差がわからない。
変な言葉を使って、異世界から来ているということがバレたらどんなトラブルに巻き込まれるかわからない。
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その主人公補正は俺には起きない気がするし犬死にするだけだろう。
なんせハーレムイベントのひとつすらも起きていないのだ。
いつ俺のことを無条件で好きになる女がたくさん現れるんだ!!!
心の中でガイア様に毒づいていると、無邪気で快活な声が耳に入る。
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