110 / 271
第二巻『[人間]の業は 人の傲慢で 贖われる。』(RoGD Ch.3)
Verse 2-8
しおりを挟む
絢爛豪華なダンスホールで踊っていた人も段々と帰る時間になった。ジークフリート主催のダンスパーティーの盛況は漸く影を潜めたが、それでもまだまだ人は多い方で、ジークフリートはその人混みをゆっくりと掻き分けながら男の前に歩いていった。
「やあルプレヒト。暫く見かけなかったが元気だったのか?」
「あぁ。」
小さいグラスに入っていた酒を飲み干して、ルプレヒトはジークフリートの脳天を見つめた。
「俺に何か用か?」
「ん、ヨハンも一緒だと聞いていたんだが。いないのか?」
空になったグラスを盆を持つ給仕に渡して、ルプレヒトは無言で歩き始めた。ジークフリートも、なにを気にする事もなくついていく。程なくして、庭でぼんやりと街灯を見つめている青年が目に入った。
「ヨハン。ジークだ。」
声のした方を向いて、ヨハンはジークフリートを見た。
「久し振りだなヨハン。ルプレヒトと何処に行ってたんだ?」
「お久し振りです。ちょっと、イタリアに。」
立ち上がって歩み寄り、ヨハンはジークフリートと握手を交わす。
「ちょっと借りるぞ、ルプレヒト。紹介したい奴がいるんだ。」
返事を聞かないジークフリートに手を引かれて歩いていくと、女性達に囲まれて楽しげに話す長身の男がいた。ジークフリートより明るい青の瞳は、地中海を思わせる。
「紹介しよう、僕の友達のハンスだ。お前とルプレヒトの話を少ししてたんだが、あまり会わせる機会がなくってな。」
髪は藍色ではあるが、リチャード一世に他ならなかった。屈強さも影を潜め、どこか周囲に気圧されている雰囲気がある。ジークフリートに紹介されて、ジャンは踏ん反り返っていたソファーから体を離す。
「は、初めまして。ハンスって言うんだ。話はよく聞いてるよ。」
「初めまして、ハンスさん。」
差し出された手に応えて、ヨハンは気恥ずかしげに微笑む。
「今度ハンスと仕事サボってピクニックに行く予定なんだ。ヨハンもどうだ? ルプレヒトは許してくれないだろうが。」
提案に、ヨハンは目を輝かせた。彼にとって、仕事をサボる、とは夢のまた夢である。
「い、いいんですか?」
「ルプレヒトには内緒だぞ? お前が一人になると怒るからな。」
からかうように言ったジークフリートに、ヨハンは大真面目に頷いた。
意気揚々と家に帰り、ジャンの話を聞いたフィリップ二世はハイタッチを交わした。
「でかしたぞジャン! やれば出来るじゃねぇか。早速報告するぜ……ってまぁ、お前は風呂でも入ってこい。」
「ありがとう。取り敢えず体ほぐしてくるよ。」
ヨハンと会った緊張が、今になってどっと疲れに変わっていく。足早に、フィリップ二世が湯を張ったバスルームに駆け上がっていく音を聞き届けると、フィリップ二世はダイニングテーブルに向き直った。
「もしもーし、フィリップだ。」
"SOUND ONLY"と言う青々しい文字が宙に浮かび上がるとともに、リーズの声が聞こえてくる。
『お久し振りです父さん。良い知らせですか? 悪い知らせですか?』
「おう、両方だ。どっちから聞きたい?」
メモを用意する音が聞こえ、リーズが答えた。
『えぇ、では良い知らせのほうから。』
「おう、つい今さっきの話だ。ジャンがリ、ヨハンとの接触に成功した。そんでもって運良くピクニックの約束まで取りつけたらしい、ジークフリートも一緒だが。」
安堵と軽い拍手の音とともに、リーズは鉛筆を止める。
『で、悪い知らせのほうとは?』
「あぁ。相変わらずあいつの生前の記憶も、[人間]になる前の記憶もまだ戻ってない。」
先程の安堵の声とは打って変わって、落胆の声が居間に広がった。
『期待してはいませんでしたが、仕方がないですね。』
「ある程度障害にはなるが、まぁ今回のヨハンの件が終わったら考えようや。」
一方的に天界で作られた無線機が切られる音がして、フィリップ二世はソファーに体を投げ出した。[人間]達が発明したいかなる傍受機器でも彼らの無線機の音は聞こえないが、実物を使っっているところを見られるのは多少不味いところがある。
(生前なぁ。リチャードはともかく、俺は善良公だったから二世の記憶を思い出すのはそうこんがらがる事もなかったろうが、ジャンの場合は前世も生前もジャンヌ・ダルクの兄が、ジャンヌとして戦場に立ったもの。なんの因果か知らんが、思い出すにはなにか必要なんだろうな。)
平らな無線機を手の中で弄びながら、フィリップ二世はソファーの背もたれに頭を預けて目を瞑った。
* * *
「どういう風の吹き回しだ、ジャック。」
「だって行けって言われたから……。」
緑のベロアが張られたソファーの端で、ジャックは口をへの字に曲げながらそう言った。一見、不貞腐れた子供である。
「ふん、だれに言われたか知らないが大体の予想はつく。おおよそ、お前も[ルシファー]を取り戻してそれを贖いにするつもりだろう。」
棘のあるレイの物言いに、アルフレッドは一瞬だけフェリクスの方を見たが、フェリクスは肩を竦めるだけでなにも言わなかった。
「まぁいい。彼を取り戻すのにジャックが来たとなれば百人力だ。実際成果はどうだ?」
「上々ですね。ひとまず、彼に復帰の意思が若干でもある事は否めませんから。」
「問題は二人がどこから出入りしているか、だよね。」
眉間に皺を寄せたアルフレッドの言葉に、レイは訝しげに首を傾げた。
「二人?人間界で活動してるのは[ルシファー]だけではないのか。」
「えぇ。現在、[人間]の最初の罪、[原罪]の片割れがユーサー王と行動しています。」
あまり邪魔立てする様子はありませんが、とフェリクスは呟いた。
「成る程、そんな存在もあったな。して、目的は?[原罪]の片割れというからにはもう一方もいるのだろう。そちらはどうした。」
「分かりません。ユーサー王に付き合っている体を出していますが、あの男の事ですからなにか背後で動いている気もします。もう一方の片割れのほうも、なんにせ情報が皆無ですので。」
深々とため息をつき、レイは目の前の空になったティーカップをガウェインに渡した。
「成る程。では暫く、[ルシファー]の捜索を主に[原罪]らの動きも見てほしい。いいか?」
四人が頷くと、レイは虫でも払うように彼らを書斎から追いやった。
ジャックとロビンは夕食の買い出しに行き、他の二人はすぐに家へと戻った。
「ニッキー!」
「暫く。」
玄関の鍵を閉めて、暫く姿を見せなかったニコライ二世に挨拶を交わした。フェリクスもまた、お久しゅう、と恭しく頭を下げる。
「どうかしたの?」
「咲口と佐藤の件。二人の名前を、大日本帝国軍の名簿から洗いざらい調べたら確かにいた。でも陸軍じゃない。」
持って来た資料を机に放り出すと、アルフレッドは呟く。
「陸軍じゃない?日本は空軍は持ってないから……。」
二人の登録には、大日本帝国海軍、と書かれている。
「理由は分からない。海軍側にいると言う事は、多分悠樹も二人の事は知らない。」
「という事は頼みの綱は島田君と衣刀君だけだね……。レイに依頼された話はそろそろ決着がつきそうだから、僕もニッキーと陸軍に行くよ。えっと……一緒に来ますか?」
コートを手に持って話を聞いていたフェリクスは、いつもの謎めいた微笑みを浮かべながら首を傾げる。
「いいえ、そちらのご事情に首を突っ込む事は致しませんよ。買い物のお二人が帰って来たら料理もしなくてはいけませんから、お二人でどうぞ。」
「やあルプレヒト。暫く見かけなかったが元気だったのか?」
「あぁ。」
小さいグラスに入っていた酒を飲み干して、ルプレヒトはジークフリートの脳天を見つめた。
「俺に何か用か?」
「ん、ヨハンも一緒だと聞いていたんだが。いないのか?」
空になったグラスを盆を持つ給仕に渡して、ルプレヒトは無言で歩き始めた。ジークフリートも、なにを気にする事もなくついていく。程なくして、庭でぼんやりと街灯を見つめている青年が目に入った。
「ヨハン。ジークだ。」
声のした方を向いて、ヨハンはジークフリートを見た。
「久し振りだなヨハン。ルプレヒトと何処に行ってたんだ?」
「お久し振りです。ちょっと、イタリアに。」
立ち上がって歩み寄り、ヨハンはジークフリートと握手を交わす。
「ちょっと借りるぞ、ルプレヒト。紹介したい奴がいるんだ。」
返事を聞かないジークフリートに手を引かれて歩いていくと、女性達に囲まれて楽しげに話す長身の男がいた。ジークフリートより明るい青の瞳は、地中海を思わせる。
「紹介しよう、僕の友達のハンスだ。お前とルプレヒトの話を少ししてたんだが、あまり会わせる機会がなくってな。」
髪は藍色ではあるが、リチャード一世に他ならなかった。屈強さも影を潜め、どこか周囲に気圧されている雰囲気がある。ジークフリートに紹介されて、ジャンは踏ん反り返っていたソファーから体を離す。
「は、初めまして。ハンスって言うんだ。話はよく聞いてるよ。」
「初めまして、ハンスさん。」
差し出された手に応えて、ヨハンは気恥ずかしげに微笑む。
「今度ハンスと仕事サボってピクニックに行く予定なんだ。ヨハンもどうだ? ルプレヒトは許してくれないだろうが。」
提案に、ヨハンは目を輝かせた。彼にとって、仕事をサボる、とは夢のまた夢である。
「い、いいんですか?」
「ルプレヒトには内緒だぞ? お前が一人になると怒るからな。」
からかうように言ったジークフリートに、ヨハンは大真面目に頷いた。
意気揚々と家に帰り、ジャンの話を聞いたフィリップ二世はハイタッチを交わした。
「でかしたぞジャン! やれば出来るじゃねぇか。早速報告するぜ……ってまぁ、お前は風呂でも入ってこい。」
「ありがとう。取り敢えず体ほぐしてくるよ。」
ヨハンと会った緊張が、今になってどっと疲れに変わっていく。足早に、フィリップ二世が湯を張ったバスルームに駆け上がっていく音を聞き届けると、フィリップ二世はダイニングテーブルに向き直った。
「もしもーし、フィリップだ。」
"SOUND ONLY"と言う青々しい文字が宙に浮かび上がるとともに、リーズの声が聞こえてくる。
『お久し振りです父さん。良い知らせですか? 悪い知らせですか?』
「おう、両方だ。どっちから聞きたい?」
メモを用意する音が聞こえ、リーズが答えた。
『えぇ、では良い知らせのほうから。』
「おう、つい今さっきの話だ。ジャンがリ、ヨハンとの接触に成功した。そんでもって運良くピクニックの約束まで取りつけたらしい、ジークフリートも一緒だが。」
安堵と軽い拍手の音とともに、リーズは鉛筆を止める。
『で、悪い知らせのほうとは?』
「あぁ。相変わらずあいつの生前の記憶も、[人間]になる前の記憶もまだ戻ってない。」
先程の安堵の声とは打って変わって、落胆の声が居間に広がった。
『期待してはいませんでしたが、仕方がないですね。』
「ある程度障害にはなるが、まぁ今回のヨハンの件が終わったら考えようや。」
一方的に天界で作られた無線機が切られる音がして、フィリップ二世はソファーに体を投げ出した。[人間]達が発明したいかなる傍受機器でも彼らの無線機の音は聞こえないが、実物を使っっているところを見られるのは多少不味いところがある。
(生前なぁ。リチャードはともかく、俺は善良公だったから二世の記憶を思い出すのはそうこんがらがる事もなかったろうが、ジャンの場合は前世も生前もジャンヌ・ダルクの兄が、ジャンヌとして戦場に立ったもの。なんの因果か知らんが、思い出すにはなにか必要なんだろうな。)
平らな無線機を手の中で弄びながら、フィリップ二世はソファーの背もたれに頭を預けて目を瞑った。
* * *
「どういう風の吹き回しだ、ジャック。」
「だって行けって言われたから……。」
緑のベロアが張られたソファーの端で、ジャックは口をへの字に曲げながらそう言った。一見、不貞腐れた子供である。
「ふん、だれに言われたか知らないが大体の予想はつく。おおよそ、お前も[ルシファー]を取り戻してそれを贖いにするつもりだろう。」
棘のあるレイの物言いに、アルフレッドは一瞬だけフェリクスの方を見たが、フェリクスは肩を竦めるだけでなにも言わなかった。
「まぁいい。彼を取り戻すのにジャックが来たとなれば百人力だ。実際成果はどうだ?」
「上々ですね。ひとまず、彼に復帰の意思が若干でもある事は否めませんから。」
「問題は二人がどこから出入りしているか、だよね。」
眉間に皺を寄せたアルフレッドの言葉に、レイは訝しげに首を傾げた。
「二人?人間界で活動してるのは[ルシファー]だけではないのか。」
「えぇ。現在、[人間]の最初の罪、[原罪]の片割れがユーサー王と行動しています。」
あまり邪魔立てする様子はありませんが、とフェリクスは呟いた。
「成る程、そんな存在もあったな。して、目的は?[原罪]の片割れというからにはもう一方もいるのだろう。そちらはどうした。」
「分かりません。ユーサー王に付き合っている体を出していますが、あの男の事ですからなにか背後で動いている気もします。もう一方の片割れのほうも、なんにせ情報が皆無ですので。」
深々とため息をつき、レイは目の前の空になったティーカップをガウェインに渡した。
「成る程。では暫く、[ルシファー]の捜索を主に[原罪]らの動きも見てほしい。いいか?」
四人が頷くと、レイは虫でも払うように彼らを書斎から追いやった。
ジャックとロビンは夕食の買い出しに行き、他の二人はすぐに家へと戻った。
「ニッキー!」
「暫く。」
玄関の鍵を閉めて、暫く姿を見せなかったニコライ二世に挨拶を交わした。フェリクスもまた、お久しゅう、と恭しく頭を下げる。
「どうかしたの?」
「咲口と佐藤の件。二人の名前を、大日本帝国軍の名簿から洗いざらい調べたら確かにいた。でも陸軍じゃない。」
持って来た資料を机に放り出すと、アルフレッドは呟く。
「陸軍じゃない?日本は空軍は持ってないから……。」
二人の登録には、大日本帝国海軍、と書かれている。
「理由は分からない。海軍側にいると言う事は、多分悠樹も二人の事は知らない。」
「という事は頼みの綱は島田君と衣刀君だけだね……。レイに依頼された話はそろそろ決着がつきそうだから、僕もニッキーと陸軍に行くよ。えっと……一緒に来ますか?」
コートを手に持って話を聞いていたフェリクスは、いつもの謎めいた微笑みを浮かべながら首を傾げる。
「いいえ、そちらのご事情に首を突っ込む事は致しませんよ。買い物のお二人が帰って来たら料理もしなくてはいけませんから、お二人でどうぞ。」
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる