129 / 271
第二巻『[人間]の業は 人の傲慢で 贖われる。』(RoGD Ch.3)
Verse 3-14
しおりを挟む
窓から香る潮の香りに、初老の男性は瞳を開ける。秋の空を思わせる清々しい青い目だけを動かして辺りを見回すと、赤褐色の毛が目に入った。
「あぁ……、ルプレヒトか。」
「おはようございます陛下。」
労わりもなさそうな、無骨で無感情な声である。
「今日の天気はどうだね?」
「晴れていますが若干雲が多いかと。……起床召されますか。」
ゆっくりと体を起こした初老の男性は、辺りを見回した。見覚えのない部屋である。かつて使っていた自らの寝室ではない。
「フリードリヒ陛下、朝食はどうされますか?」
「うむ……。あまり沢山は入らなさそうだ。」
落ち着いた臙脂の絨毯に足を下ろすと、フリードリヒ二世は暗い木材で作られた本棚を眺めた。
「ここはどこだねルプレヒト。……いや意識がはっきりしてきたよ。」
「……朝食はお持ち致しますか?食堂にはジークフリートと零がいますが。」
二人の名前を聞いた途端、フリードリヒ二世はネグリジェ姿のまま掛け布団を吹っ飛ばした。予想出来ていたのか、ルプレヒトは多少げんなりとした顔で、掴みかかってくるかつての上司をやり過ごす。
「なんだと!? ならば食堂に行くぞ!」
「ご案内します……。」
起きれば二十世紀的なコンクリートの建物に囲まれていた事、突然巨大な音が鳴り始めたが全くなにをすればいいのか分からなかった事。その他自らの経験を熱く語るフリードリヒ二世を召し替えて、ルプレヒトはROSEAの内部を案内した。
「ここが食堂で——」
「ジークフリート! 零! 会いたかったぞ!」
ルプレヒトが言い終わる前に、両開きの扉を開け放つフリードリヒ二世の姿は、ジャンとフィリップ二世の瞳にどう映ったのだろうか。
「だ、だれ……。」
「陛下!」
戸惑うフランス人の二人とは裏腹に、零とジークフリートは椅子を蹴って立ち上がった。同時に駆け寄って抱きつく姿は、さながら父子の再会である。
「待って、これは何?」
「陛下、後ろが詰まっておりますので……。」
朝食を食べにやってきたアルフレッドは、食堂の前の集団にしどろもどろになる。ルプレヒトの言で漸く中に入っていった三人は、朝食の席につく。
「僕達が生前に仕えていたプロイセン王、フリードリヒ二世陛下だ。」
「陛下、こちらは俺達の友達、ジャンとフランス王フィリップ二世です。」
肩を狭めて首をカクカクさせる二人に、フリードリヒ二世は冷静さを取り戻した微笑みで応じた。
「国王と友達とは、零の人脈は素晴らしい。」
「いえ、成り行きですので……。」
成り行きね、と半眼でROZENを思い出すフィリップ二世は、白身魚のクリーム煮を口に頬張る。
「ここに来る前にルプレヒトには色々、今がどんな時代なのか説明して貰ったのだが、まぁ……酷な事になったものだな。」
哀愁の漂う物言いでウナギのパイを切るフリードリヒ二世を見て、ジークフリートはしょぼくれた表情を浮かべた。
「それと、零の計画についても大雑把に教えて貰ったのだが、私も協力出来るのならさせて欲しい。」
(献身的な王様だな……。)
自らともリチャード一世とも違う、また別のタイプの支配者を見て、フィリップ二世はジャンとアルフレッドに投げかけた。
(国王は国家第一の下僕、の発祥地だしね。)
(わあ。その言葉、俺の時代の王様にも教えたい。)
明るい声でそうのたまうジャンに、アルフレッドは腹の中で苦笑した。
「陛下にできる事……ですか。そうすると、フランツ陛下との接触でしょうか。」
「誰?」
すかさず口をついてフィリップ二世の言葉が会話を遮る。
「……帝國で皇帝やってた人。」
「すごい。演劇の役みたいだね、その言い方。」
金髪碧眼でどこか空気の薄い、バスカヴィルの弟の事である。思い出したように頷くフィリップ二世に、ジャンはあんぐりと口を開ける。
「ふむ、フランツがどうかしたのかね?」
「敵派閥の所属ですので、スパイに仕立て上げようかと。」
ルプレヒトの物言いは、どう考えても皇帝を扱うものではない。流石はプロイセンとオーストリアの溝、とアルフレッドは変な感心を胸に抱く。
「ルプレヒトらしい考え方だ。成る程、私に関して向こう方はノーマークであるところを利用するのだな。しかし、フランツが私の話を聞いてくれる気もしないが……。」
「そこは、既に手を打ってあります。」
* * *
ROSEAを去る日、イギリス国土のローゼに絞られてげっそりとした顔でやってきたシュヴァルツに爆笑しながら、リーズは航空機の前で待機していた。
「ロシア……じゃなくて、ソ連からの情報です。ラマーシュカの監禁場所が分かったと。」
「めでたいな……。」
魔法瓶に入れたホットコーヒーを注ぎながら、シュヴァルツは疲れた声でそう言った。
「いやまあ、めでたいんですけど。会議の内容覚えてます?ラマーシュカの救出もボクら国土のやらなきゃいけない事ですよ。」
「や、……そういやそうだった。で、その場所は?」
ロシア国土、ラマーシュカ・ドゥヴグラリアリョールは現在、ヨシフ・スターリンの命によって監禁されており、国土達の前に一切姿を見せていない。何度か抗議文言を送ったが改善する兆しは見られず、居場所も分からずじまいで万策尽きていた頃であった。
「モスクワのかなり郊外にある寂れた屋敷ですね。流石ニコライ陛下、写真の腕前は相変わらず達者でおられます。」
シュヴァルツに渡した紙には、さして修復も行われていなさそうなぼんやりとした屋敷の写真があった。
「わー。カラー写真なんて何年ぶりに見たんだオレ……。てかこのご時世にこの画質。何で撮ったんだ?」
「え、携帯端末じゃないですかね。」
即答されて口を噤んだシュヴァルツは、書類をざっと見直して裏面の白紙を確認した。
「うちの聖女がまさかシステム系プログラミングできるとは思ってませんでした。」
「携帯電話よりすげぇこの箱型機械な……。名前、まだ決まってないんだろ?」
タップして見せるシュヴァルツに、リーズはなんとなく頭に浮かんだ言葉を呟いた。
「……スマートフォンでいんじゃないですかね。」
「すげぇアメリカ的。」
話している間に、零達が地上に上がってくる。フリードリヒ二世の姿を認めて、飛ぶように喜ぶシュヴァルツを見て、リーズは微笑んだ。
「俺の時もあんな喜び方して欲しかったぜ。」
「ああいうタイプの偉大さじゃないんで無理ですね。」
航空機にもたれていたリーズは、フィリップ二世にそう返答しながら姿勢を正す。
「航空機、二機か……。そりゃ当たり前か。」
「えぇ。……ところで陛下、ドイツ経由で一度フランスに帰国して頂いてもよろしいですか?ドイツ帰国者が多いのでフランスに直で行くのが面倒でして。」
抱き合うフリードリヒ二世とシュヴァルツを眺めていたフィリップ二世は、視線をリーズに戻す。
「別に構やしねぇけど?何で?」
「あー、ちょっとフランス人が長居するときついものがありまして。」
つい先日に発行されたイギリスの新聞を尻ポケットから取り出してフィリップ二世に渡す。
「あ? なになに……強制収容所……収容所爆破ぁ!?」
「考えていたより派手ですが、僕達[シシャ]による攻撃の始まりという意味では大規模で素晴らしいかと。」
慌てて新聞を広げるフィリップ二世は、ドイツ語で書かれた記事をいとも容易く読み込んでいく。
「昨日未明……同時多発テロルとして捜索中……。……待てよ、まさかこれ俺が——」
「はい、ソロモン王とジャックさんに渡して頂いた情報の賜物です。これからも継続して参りますので、よろしくお願いしますね、陛下!」
風に煽られる新聞紙の乾いた音を耳にしながら、フィリップ二世の絶叫は崖下の海まで届いた。
「あぁ……、ルプレヒトか。」
「おはようございます陛下。」
労わりもなさそうな、無骨で無感情な声である。
「今日の天気はどうだね?」
「晴れていますが若干雲が多いかと。……起床召されますか。」
ゆっくりと体を起こした初老の男性は、辺りを見回した。見覚えのない部屋である。かつて使っていた自らの寝室ではない。
「フリードリヒ陛下、朝食はどうされますか?」
「うむ……。あまり沢山は入らなさそうだ。」
落ち着いた臙脂の絨毯に足を下ろすと、フリードリヒ二世は暗い木材で作られた本棚を眺めた。
「ここはどこだねルプレヒト。……いや意識がはっきりしてきたよ。」
「……朝食はお持ち致しますか?食堂にはジークフリートと零がいますが。」
二人の名前を聞いた途端、フリードリヒ二世はネグリジェ姿のまま掛け布団を吹っ飛ばした。予想出来ていたのか、ルプレヒトは多少げんなりとした顔で、掴みかかってくるかつての上司をやり過ごす。
「なんだと!? ならば食堂に行くぞ!」
「ご案内します……。」
起きれば二十世紀的なコンクリートの建物に囲まれていた事、突然巨大な音が鳴り始めたが全くなにをすればいいのか分からなかった事。その他自らの経験を熱く語るフリードリヒ二世を召し替えて、ルプレヒトはROSEAの内部を案内した。
「ここが食堂で——」
「ジークフリート! 零! 会いたかったぞ!」
ルプレヒトが言い終わる前に、両開きの扉を開け放つフリードリヒ二世の姿は、ジャンとフィリップ二世の瞳にどう映ったのだろうか。
「だ、だれ……。」
「陛下!」
戸惑うフランス人の二人とは裏腹に、零とジークフリートは椅子を蹴って立ち上がった。同時に駆け寄って抱きつく姿は、さながら父子の再会である。
「待って、これは何?」
「陛下、後ろが詰まっておりますので……。」
朝食を食べにやってきたアルフレッドは、食堂の前の集団にしどろもどろになる。ルプレヒトの言で漸く中に入っていった三人は、朝食の席につく。
「僕達が生前に仕えていたプロイセン王、フリードリヒ二世陛下だ。」
「陛下、こちらは俺達の友達、ジャンとフランス王フィリップ二世です。」
肩を狭めて首をカクカクさせる二人に、フリードリヒ二世は冷静さを取り戻した微笑みで応じた。
「国王と友達とは、零の人脈は素晴らしい。」
「いえ、成り行きですので……。」
成り行きね、と半眼でROZENを思い出すフィリップ二世は、白身魚のクリーム煮を口に頬張る。
「ここに来る前にルプレヒトには色々、今がどんな時代なのか説明して貰ったのだが、まぁ……酷な事になったものだな。」
哀愁の漂う物言いでウナギのパイを切るフリードリヒ二世を見て、ジークフリートはしょぼくれた表情を浮かべた。
「それと、零の計画についても大雑把に教えて貰ったのだが、私も協力出来るのならさせて欲しい。」
(献身的な王様だな……。)
自らともリチャード一世とも違う、また別のタイプの支配者を見て、フィリップ二世はジャンとアルフレッドに投げかけた。
(国王は国家第一の下僕、の発祥地だしね。)
(わあ。その言葉、俺の時代の王様にも教えたい。)
明るい声でそうのたまうジャンに、アルフレッドは腹の中で苦笑した。
「陛下にできる事……ですか。そうすると、フランツ陛下との接触でしょうか。」
「誰?」
すかさず口をついてフィリップ二世の言葉が会話を遮る。
「……帝國で皇帝やってた人。」
「すごい。演劇の役みたいだね、その言い方。」
金髪碧眼でどこか空気の薄い、バスカヴィルの弟の事である。思い出したように頷くフィリップ二世に、ジャンはあんぐりと口を開ける。
「ふむ、フランツがどうかしたのかね?」
「敵派閥の所属ですので、スパイに仕立て上げようかと。」
ルプレヒトの物言いは、どう考えても皇帝を扱うものではない。流石はプロイセンとオーストリアの溝、とアルフレッドは変な感心を胸に抱く。
「ルプレヒトらしい考え方だ。成る程、私に関して向こう方はノーマークであるところを利用するのだな。しかし、フランツが私の話を聞いてくれる気もしないが……。」
「そこは、既に手を打ってあります。」
* * *
ROSEAを去る日、イギリス国土のローゼに絞られてげっそりとした顔でやってきたシュヴァルツに爆笑しながら、リーズは航空機の前で待機していた。
「ロシア……じゃなくて、ソ連からの情報です。ラマーシュカの監禁場所が分かったと。」
「めでたいな……。」
魔法瓶に入れたホットコーヒーを注ぎながら、シュヴァルツは疲れた声でそう言った。
「いやまあ、めでたいんですけど。会議の内容覚えてます?ラマーシュカの救出もボクら国土のやらなきゃいけない事ですよ。」
「や、……そういやそうだった。で、その場所は?」
ロシア国土、ラマーシュカ・ドゥヴグラリアリョールは現在、ヨシフ・スターリンの命によって監禁されており、国土達の前に一切姿を見せていない。何度か抗議文言を送ったが改善する兆しは見られず、居場所も分からずじまいで万策尽きていた頃であった。
「モスクワのかなり郊外にある寂れた屋敷ですね。流石ニコライ陛下、写真の腕前は相変わらず達者でおられます。」
シュヴァルツに渡した紙には、さして修復も行われていなさそうなぼんやりとした屋敷の写真があった。
「わー。カラー写真なんて何年ぶりに見たんだオレ……。てかこのご時世にこの画質。何で撮ったんだ?」
「え、携帯端末じゃないですかね。」
即答されて口を噤んだシュヴァルツは、書類をざっと見直して裏面の白紙を確認した。
「うちの聖女がまさかシステム系プログラミングできるとは思ってませんでした。」
「携帯電話よりすげぇこの箱型機械な……。名前、まだ決まってないんだろ?」
タップして見せるシュヴァルツに、リーズはなんとなく頭に浮かんだ言葉を呟いた。
「……スマートフォンでいんじゃないですかね。」
「すげぇアメリカ的。」
話している間に、零達が地上に上がってくる。フリードリヒ二世の姿を認めて、飛ぶように喜ぶシュヴァルツを見て、リーズは微笑んだ。
「俺の時もあんな喜び方して欲しかったぜ。」
「ああいうタイプの偉大さじゃないんで無理ですね。」
航空機にもたれていたリーズは、フィリップ二世にそう返答しながら姿勢を正す。
「航空機、二機か……。そりゃ当たり前か。」
「えぇ。……ところで陛下、ドイツ経由で一度フランスに帰国して頂いてもよろしいですか?ドイツ帰国者が多いのでフランスに直で行くのが面倒でして。」
抱き合うフリードリヒ二世とシュヴァルツを眺めていたフィリップ二世は、視線をリーズに戻す。
「別に構やしねぇけど?何で?」
「あー、ちょっとフランス人が長居するときついものがありまして。」
つい先日に発行されたイギリスの新聞を尻ポケットから取り出してフィリップ二世に渡す。
「あ? なになに……強制収容所……収容所爆破ぁ!?」
「考えていたより派手ですが、僕達[シシャ]による攻撃の始まりという意味では大規模で素晴らしいかと。」
慌てて新聞を広げるフィリップ二世は、ドイツ語で書かれた記事をいとも容易く読み込んでいく。
「昨日未明……同時多発テロルとして捜索中……。……待てよ、まさかこれ俺が——」
「はい、ソロモン王とジャックさんに渡して頂いた情報の賜物です。これからも継続して参りますので、よろしくお願いしますね、陛下!」
風に煽られる新聞紙の乾いた音を耳にしながら、フィリップ二世の絶叫は崖下の海まで届いた。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる